じゃあ、農学部

一時期、ホットになり、急激に熱の冷めたバイオ系ですが、バイオなら農学部かな?っと思いませんか?しかし、私は農学部をお勧めしません。まずは学部は医学部、薬学部、化学科でリスクヘッジをすることを勧めます。なぜ農学部をお勧めしないのかを記していきます。

選択

農学部って公務員、大企業の二択しか就職口がほとんど存在していないって知っていましたか?農業の分野って産業化が遅れていて、純粋に農業をやる会社で上場している日本企業ってあるんでしょうか?まあ、他の先進国でも聞いたことないので、そんなに利益の出ない産業です。

つまり、一般企業に農学部出身者って必要ないのです。アカポスとれるような優秀な人とか、大企業でバリバリできるようなエリート、手堅く公務員をやる人はいいです。しかし、そのほかの選択肢がほとんどないのです。バイオ系中小企業なんてほとんど存在しないので、公務員、大企業に漏れると、行き場を失います。

「あえて、農学部を選ぶ意味ってあるのか?」っという疑問がわいてきます。日本には中堅、中小の優良企業が多数存在します。機電の人たちはそういった優良企業に拾われていって、それなりの生活を確保できるのですが、農学部の人たちはその選択肢が取れない時点で理系である旨みが半減です。

ベンチャー

バイオベンチャーって一昔前にトレンドだったペプチドリームが有名で、脚光を浴びたのですが、IT系に比べれば、バイオベンチャー企業は圧倒的に少ないですし、ぺプチは東大の研究室の成果をもとに作った会社であり、エリート集団なわけです。

ITベンチャーにある特に専門のない文系が勢い、アイディアだけで始めて成功したような会社って存在するのですが、安易なバイオベンチャーってありえず、産学連携を十分にした専門性の高い業務内容なんです。こういった人たちに交じってガンガンやれる人はいいですが、中堅以下の農学部を出ましたって言っても、混じれないんじゃないですか?

つまり、ベンチャーのくせにやたらと敷居が高いのがバイオベンチャーなのです。ほかのベンチャーって未経験者の勢いだけで入社させてくれるような自由さがあるのにバイオ系はそれがないんです。

ちなみにぺプチの元となった研究をした菅教授は化学が専門の人です。別に農学部でなくともいいんです。ちなみにですが、菅教授は駅弁の岡山大学出身で、MITで博士、東大教授という経歴の人で、文系にこういう人はまずいないけど、理系はこういうことがそここそあるんだよなぁ、っていう見本みたいな人です。

ヘッジ

だから、農学部じゃなくて、医学部、薬学部、化学科なりに行けばいいじゃない?っていうことなんですよ。最終的にバイオ系(生物系)のことをしたくても、まずは学部レベルで農学部に行かなくていいのです。

資格がついてくる医学部、薬学部は最高の保険ですし、化学科も就職に困る学科ではありません。最近だと、ペトロケミカルなんかが好調ですし、そっちの方面で就職できますから、行先に困って途方に暮れることはないでしょう。

なんでもそうなんですが、自分が天才、強運の持ち主だと思い込めないなら、まずはヘッジをかけた選択をすべきでしょう。勢いだけでいくと、勢い余って、ヘッジをぶっ壊してしまい、あとは奈落の底まで落ちていきます。特に日本では失敗した人間にやさしいような高度経済成長期が終わっていますので、それなりに真面目に生きてきた人が一度の失敗で転げるように落ちていくこともざらにあります。

まとめ

私は若者に「悪いことは言わんから、農学部はやめておけ!」って言います。卒業後の選択肢が少なすぎて、要領よく立ち回れないタイプの人は途方に暮れる可能性が高いからです。まだまだ、食糧危機は起こりそうにないですし、農業はまだ早いです。

20年くらいしたら、本格的に農業で上場するような会社が存在するようになるのでしょうが、今の段階では主産業になることはないでしょう。したがって、公務員、体力のある大企業の研究所くらいしか雇ってくれないのです。

一時期、ユニクロが農業に手を出しましたが、大失敗しましたし、中国では上場農業企業があるのですが、黒いうわさにまみれ、粉飾疑惑が常に付きまとう危険企業しかありません。私はジム・ロジャース氏のキーワードである中国、農業、というキーワードで企業を探し回っていたんですよ。その調査結果は投資に値しない危険な会社ありませんってことです。

なぜかって言うと、農業に付加価値を付けるのが難しく、土地の買収は多額の資金が必要で、バランスシートばかりが膨らむが、それほど利益が出ないのです。また、大規模農業による効率化っていうのはさほどの効果が無いのです。儲かるとしたら、農薬まみれの食品でバンバン人が死んで、庶民がパニックになって、安全な食品を求め、お金をかけるようになってからです。今のところ、見てみない振りして中国製の毒野菜を食べているのが現状ですから。