じゃあ、新卒一括採用

新卒一括採用についてリクエストを受けました。

メリット

人材採用ってお金と時間がかかります。それを新卒一括でこなすことが出来るので時間短縮、費用低減が出来ます。大企業だと一気に何百人を同時に採用して、同時期に教育に入れるので二度手間三度手間になりません。

日本以外ではインターンシップが行われることが多いのは新卒一括採用でないため、会社説明会の代わりに一定の職場体験をさせて、少し雑用をさせ、報酬を出し、めぼしい人材に声をかけるためです。日本では新卒一括採用するので、個別オファーする意味がほとんどありません。

シンガポールの会社だと、Referral という紹介制度があり、社員が知り合いを人事に紹介して、採用されたらボーナスが出る会社もありますが、これは採用コストが低減されるからです。あまりにもダメな人なら自分の責任になるので、変な人は紹介できない為、手間が省けます。

同じ年に入った新卒たちは「同期」として仲間意識を持ち、横の繋がりを強める為、仕事上の悩みを共有することで、不満が蓄積されず、一定時点で放出される為、離職率が下がります。そして、他を知らない人は比較対象がないため、理不尽なことにも耐えますし、会社側に都合の良い人間を育てたいと思うなら、新卒が良い、というのは事実だろうと思います。

デメリット

一括採用はバッチ単位になる為、ミスマッチが起りやすいです。多くの大企業はざっくりとその年の採用予定人数を決ます。次にその内訳を事務系、技術系と決め、技術系は専攻ごとに割り当てを決めていきます。それを学歴でフィルターをかけて、似通ったスペックの人間で枠を競わせます。

この際、配属先を決めてから採用しているわけではないので、採用を決めてから配属先を割り振っていくことが多いので、配属先が決まってから、自分の希望が無視されていることに憤ってやる気をなくしたり、辞めたりする人がざらにいるは明らかにデメリットです。

逆に配属先も欲しかった技術を持った人ではないこともざらにあります。材料を扱う部署なのに、電気系専攻の人が配属されてきたら、材料のことを一から教える必要がありかなり面倒です。理系と言うだけで、その分野の知識は文系並であることもざらにあります。

今後

おそらく、新卒一括採用はなくならないでしょう。一斉に停止しない限り、システムとしてわかりやすい為、新卒は一括採用している会社に群がる為、個別採用に移行した会社は人材を確保できないからです。

また、日本企業はウォーターフォール式しか受け入れられない為、各部署、各現場が採用を受け持って、欲しい人材を欲しいだけ採用していくというアジャイル式を受け入れられません。社内官僚の影響力が落ちるので、必死になって反対するでしょう。

にしても、一括採用の範囲内で配属先指定採用は増えていくだろうと思います。フィルターは社内官僚が行い、二次試験以降は現場のほうに決定権を渡してマッチングが行われるだろうと思います。新卒にとっても、話している人が上司になるか?という見方で自分の将来を考えたほうがいいでしょう。

世の中は専門が細分化し、雇用の流動化が広がっていくでしょう。だから、まったくの素人を一から鍛えるのが無駄になりますから、少しでも知識、経験のある人を雇ったほうがいいからです。

まとめ

私は新卒一括採用システムは思考停止であり、日本の若者から自分の頭で考えることを止めさせていると考えます。Xランクの大学に入ったから、Yレベルの企業には自動的に入れるはず、というような安易な考えって、流れ作業で就職活動が行われてきたから発生しているのだと思います。

若い人に「個の力をもっと磨け!」と言いたいです。自分を守れるのは自分しかいません。企業は栄枯必衰、時代は変わっていく、離婚率は上がっていき、終身雇用、永久就職という概念が過去の遺物です。

自分の何を磨いて、どんな市場価値を身につけ、どうやって売っていくか?を常に試行錯誤しながら、世の中で戦っていくしかないです。だから、企業のランクでなく、自分が力をつけられるところを探す為に就職先を探すべきだと思います。

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