じゃあ、ソフトバンク

皆さんはソフトバンクに対してどんなイメージを持ちますか?分かりづらい料金の通信会社?一代のカリスマ孫正義氏?そこら中に手を出す投資会社?色んなイメージがあれど、私が言えることは日本の大企業で唯一、二桁成長を続けられる企業です。

何回かに分けて書こうと思いますが、まずは孫正義氏、という日本一の経営者に焦点を当てたいと思います。

青年

在日朝鮮人として産まれた孫正義氏は地元名門校、久留米附設に進学しますが、物足りないものを感じます。そして、彼は坂本竜馬に憧れて、脱藩気分で高校を中退、渡米することを決めます。はっきりしたことはわかりませんが、割と裕福な家庭だったから、私立進学、渡米費用が出せたんだと思います。

本当なのかは知りませんが、編入試験で、英語だからわからないのであって、日本語なら楽勝だ!と喚き出して、試験官と交渉、試験官が判断がつかず、どんどん上に上げているうちに州知事までたどり着いて、辞書の使用許可を得ただけでなく、「十分な時間」という文句を時間無制限と無理矢理解釈して時間をかけて突破したという伝説を持っています。

でも、あまり学校そのものには興味がなかったそうで、どんどん飛び級をして高校を終えると、コミカレに行き、州立の名門UCバークリーに編入したものの、学業そっちのけで自営業を始めて、シャープに翻訳機を売ったり、インベーダーゲームを輸入したりして、起業資金を作ったそうですから、当時から並ではありません。

初期

日本に帰って福岡で会社を立ち上げてパソコンの卸売、ソフト販売をしていたので、日本ソフトバンクと名乗っていたみたいです。当時の従業員は孫正義氏の凄まじいホラに呆れかえって、長続きはしなかったみたいですし、とんでもない激務で本人が倒れるくらい働いたそうです。

バブル期にパソコン卸売、ソフト販売で名を挙げて、IPOまで漕ぎ着ける成功者となります。まぁ、ここまでだけでも凄いんですが、孫正義氏からすると、こんなものは長い先への通過点に過ぎず、次を見据えて、ヤフーに目をつけ、日本での合弁を決めてきます。

ヤフーがバカ当たりして、ジャガジャガお金を生むようになると、矢継ぎ早にスカパー、ナスダックジャパンと通信業、投資業の帝王となるべく駒を進めて行きます。ここまで来ると、一般人にも知られた存在になり、時代の英雄になって行きます。

時代はドットコムバブルに突入し、IT関係が意味わからないくらい爆上げする中の中心人物になって行き、遂にソフトバンクはトヨタ自動車を抜いて時価総額日本一をとります。しかし、バブルが弾けて、株価は百分の一まで暴落、苦境に陥ります。

この頃に投資した案件のほとんど死んでます。世界中でミレニアムの頃、ITの破壊力に酔いしれて、馬鹿になって買っていたのが弾けました。その頃、ソフトバンクが投資した先の僅かに残った案件にアリババがあります。

孫正義氏によると、会談が始まりすぐにトイレに行きたくなり、連れションに行って馬雲氏の目つきが気にいった、と言って6分で投資を決めたさうです。それだけではく一億二億円などと言う端金じゃない、お金はあっても困らないだろう?と20億円を押し付けるように渡したそうです。とんでもない話ですが、今では10兆円以上の差益になりました。

中期

多くのハイテク銘柄が死に絶えるなか、孫正義氏は逆に攻めることを選び、涙涙の6時間に及ぶ伝説の株主総会を必死の説得で潜り抜けると、一旦、投資会社をやめて、自ら通信事業者になろうと決めます。

IT投資帝国を築くにはインフラを抑えることが先決だと考えた孫正義氏はヤフーの名前でADSLの価格破壊を起こしてモデムをタダで提供して一気にインターネットを日本に普及させて行きます。破壊者としてインターネット革命を起こします。

次にボーダフォンから日本法人を買い取ると、完全に通信会社に変貌します。ボーダフォンの買収も無謀な高掴みと散々バカにされましたが、奇抜なサービス、アップル、ジョブズ氏に直談判してiPhoneのSIMロックを世界唯一決めて来る荒技を成しとげて、ユーザーを増やし、黒字化して第三極としての立場を確定させます。

つまり、ソフトバンクは孫正義氏というカリスマが率いる投資会社であり、通信会社は後からついてきたものに過ぎません。バークシャーハサウェイがバフェット氏が率いる投資会社であり、投資を支える主力が保険などの金融業だと言うことと同じです。

現在

孫正義氏は満を辞して、アメリカに殴り込みをかけ、アメリカ第3位の通信会社のスプリントを買います。これは通信会社のソフトバンクよりも規模が大きい上、赤字を垂れ流す会社で、多くの人はバカだと言いました。しかし、彼の目的は第4位で同じく赤字を垂れ流すT-Mobile USを買うことで、弱者連合で戦うことでした。

しかし、オバマ政権に独占禁止法に接触する疑いをかけられて頓挫、政権が変わるとトランプ大統領を即訪問して直談判して、内約を取り付けると、更にT-mobileと交渉を再開するも、更に頓挫して、本人曰く「夜も眠れない」とのことですが、これほどのことをする男がこの程度でへこたれるとは思えません。

問題としては赤字を垂れ流していたスプリントは孫正義体制になって黒字化したんですが、T-mobile の方がもっと良くなってしまい、立場が逆転してしまったんです。従って、主導権は相手側にあり、孫正義氏は飲み込まれる方を選択したくないので、なかなか話が進みませんが、合併できるならしたいのは共通見解です。

確かに合併すれば、マスメリットが見込める為、投資縮小、サービス向上出来るので利益率は上がり、巨額負債は徐々に減っていくことが間違いないので良いのですが、イギリス、ARMを買った野望はIoTで覇権を握る為であり、自社の通信インフラを持っていることはかなり重要なので悩みどころです。

T-mobile はドイツのドコモみたいな存在であり、半国営企業の為、無茶は強要できません。例えば、IoTを進めるために無料でサービス提供しながら赤字を垂れ流し、一体時点でジャカジャカ利益を出していく、と言う手法は了解を得づらいです。

まとめ

孫正義氏は日本人で唯一、世界規模で戦う男であり、世界中のイケてる奴は大体友達、イケてる奴と大体同じ、という感じです。彼が本当に会いたいと思って会えない人はいないだろうと思います。友達の友達くらいで、ほぼ世界中のセレブすべてにたどり着けるでしょう。

アメリカではトランプ大統領と即アポ取ってますし、中国ではアリババ、馬雲氏と株主で盟友、インドではエアテル、ミッテル氏と友達、元ソフトバンク取締役で、台湾、ホンハイ、ゴー氏とは数ヶ月に一回は会う親しさです。学者とか、スポーツ選手みたいに関係ない分野も友達が居ますしね。

漫画みたいな男、孫正義氏の伝説はこれからも続いていくのか、どこかで凋落するのか、わかりませんけど、これほどワクワクさせるスケールの日本人は他におらず、本田宗一郎、松下幸之助、というような伝説の経営者と肩を並べているのは間違いないと思います。まずはドットコムバブルの日本一を本物にしてもらいたいものです。

余談ですが、ソフトバンクの申告漏れが発覚した時のネットの反応は罵倒の嵐で、孫正義氏はネチズンが嫌いな要素の塊みたいな人なんだな、と思いましたw 単なる経理ミスで、これだけ巨大、世界中に事業が広がるようになると、どんどん複雑になってミスも出るだろう、というくらいのことですが、創業当時からの脱税野郎、というような言われようでしたw

孫正義氏は純日本人ではないので、ネットウヨはそれだけで嫌いですし、海外投資ばかりして日本での活動は少なくなってますし、構想があまりにも大きすぎて何やっているのかわかりづらく、騙されているような気分になるんでしょう。少なくともソフトバンクの料金体系は騙されているような気になりますからね。

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