じゃあ、FANGの敵

思ったんですけど、FANGの敵って、競合他社ではなくて、各国当局になってます。

Facebook

この会社は広告で食べているので、Googleがライバルだと言えなくもないですが、広告スタイルが違うので直接のライバルではなく、ある種の協業関係にあると言っても良いのだろうと思います。

今後はケンブリッジアナリティカがFacebookが集めた個人情報を不正使用していた件でもわかるように、広告収入一本槍から脱却して利用者のプライバシーで飯を食っていくことになるのだろうと思います。公聴会もうまく切り抜けましたしね。

後は当局とどれだけ調整出来るのか?という話でしょう。その辺を対策する為にザッカーバーグ氏はホワイトハウスにネットワークを持つサンバーグ氏を雇ってロビー活動、広報活動をさせてますし、批判を煙に巻きながらプライバシーをお金にするんでしょう。

Amazon

この会社は流通を支配する勢いで拡大していき、本国のみならず、世界中を覆い尽くす勢いです。そして、海外でしっかり税金を払っていませんので、非難を浴びます。現地で払わず、アメリカに持って帰られてしまっているんですね。

日本でも同じことで、私も楽天が好きでないにしても、消極的応援をするのはAmazonに流通を支配されたら、アメリカの経済植民地になってしまうからです。Yahoo!に期待したくても、参入が遅すぎて、よほどの奇策がないとここからのひっくり返しは困難です。

インドではFlipkartがウォルマートに買われたことで、アメリカ勢同士の競争になり、国内勢は戦えないでしょう。案外、地域の雑貨屋が健闘しているそうなので、完全に目先を変えるようなやり方でないと、Amazonの支配力には対抗できないと思います。

ここまで来てしまうと、どこまで各国当局が黙っているかな?という感じで、流石に外資に流通を奪われるのはヤバイと思うでしょうよ。自産自消なんて出来ず、Amazonに有利なものばかりを買わされるようになります。国内産業が死んでしまいます。

Netflix

日本人はケーブルテレビの契約をする習慣がなく、この会社の破壊力をあまりイメージ出来ませんが、この会社は既存のメディアを食い尽くす勢いで拡張しています。それに対抗するように既存メディアが大型合併を繰り返しています。

自分たちで版権を持つ、独自メディアを作り、それがどんどん流通していくなら映画、アニメ、ドラマという娯楽がNetflixに奪われてしまいます。アメリカ人は映画、ドラマが大好きで、田舎でも映画館は必ずあるくらいです。既存のルートは崩壊するでしょう。

この会社はまだ当局との戦いにはなっておらず、競合の既存メディアが合併をしてNetflixに対抗しようとして、司法省との戦いになってます。でも、時間の問題で、Netflixは大きくなりすぎて、ギャーギャー言われるんだろうと思います。

Google

この会社の破壊力は凄まじいですが、イメージ対策に余念がなく、あまり叩かれてませんね。それでも、EUに独占禁止法で罰金を科せられたりしてます。独占し過ぎて、まったく競合がいないし、まともに他社が戦えないくらい強大です。

Androidがあるので、プラットフォームがスマフォから移らない限りは基幹を握っているし、検索エンジンを中心に人の生活を丸抱えしています。もうなしでは生活できません。歴史上、これほどの破壊力を持った企業があったのでしょうか?

広告収入以外のマネタイズがポイントでしょうが、現代の原油と言われるビックデータをたんまりと持っているのだから、やる気になればいくらでもお金にすることは可能で、今は叩かれるからしないだけで、広告に陰りが見えたら、徐々にお金にするだろうと思います。

この会社を叩けるのは当局しかなく、軍事力を背景にして脅すぐらいしかありませんが、政治家のプライバシーもガッチリと持ってるので、やり過ぎた制裁は仕返しが待ってますし、どうにも止められませんね。

まとめ

アメリカが好景気だと言いますが、FANGを中心としたハイテク産業が支えているわけで、インデックスへの寄与率も高いです。トランプ大統領がいくらハイテク産業を叩こうが、これなしにアメリカは成り立たなくなり、繁栄はありません。

産業革命は200年くらいかけて浸透してますが、IT革命は始まったばかりで、我々が生きているうちはハイテク産業の支配力は増す一方なのかもしれません。後は当局がどこまで目を瞑るのか?、人々が当局、ハイテク産業、どちらを支持するのか?という話なのかもしれません。

13+