じゃあ、誠意とはお金

昔、某プロ野球選手が「誠意とは言葉でなくお金」と言い切りましたけど、全くそうだと思います。

役職

日本に限らず、世界的に組織の役職ってインフレする傾向があります。たかが100人やそこらの中小に何人部長がいるの?とか、エントリーレベルにマネージャー名乗らせてたり、挙句、金融業だと主任レベルがVPとか名乗ってます。

これって役職をつけるのは「タダだから」ということに尽きます。役職に対して相応しい報酬を出さなければならない、という法律ができたとしたら、あっという間に意味不明な役職は消滅するでしょう。

人は肩書きに弱く、自分がどう思うか?よりも他人にどう評価されているか?を気にするものです。そして、名ばかり役職でも小さなプライドを満たせます。スタートアップ、金融業などハッタリ稼業ほど、無駄に役職を乱発しインフレさせます。

質実剛健なドイツ企業だとか、トップダウン、フラットを好むハイテク大手なんかは組織階層がシンプルにすることで余計な社内政治を極力なくそうとしていますね。権限のハッキリしない役職が多いほど混乱するからです。

分け前

スタートアップは無駄に役職を乱発しますけど、要はどれだけの分け前が約束されているのか?というだけです。エンジェル投資家と創業者グループ、創業者グループと従業員の二つの構造がありますが、見事上場までこぎつけたらいくらもらえるの?という事が全てです。

ストックオプションとはリスクを取った分だけ与えられる報酬のはずですが、エンジェル投資家、創業者グループが独り占めして従業員にほとんど分け前を出さないことは珍しくありません。

やりがい詐欺、というのはやりがいをひたすら強調して分け前を与えない事です。どれだけ激務、危険だろうが、その報酬が支払われるなら詐欺ではありません。明日も知らないスタートアップで働くのに安い給料、ストックオプションなしなら奴隷です。

スタートアップに限ったことではないですが、メリットが明確に見出せないことはすべきではありません。仮にお金が出せないと言っても、出せるギリギリまで頑張ってくれたのと、受けるギリギリまで値切ってきたのでは意味が全く違います。お金が誠意なのです。

名声

人種、国籍、見た目、学歴、社歴、職歴なんかをひけらかして崇拝者を集め、大なり小なりのコミュニティを形成し、そこの主として大きな顔をする人は珍しくありません。これもお金にできるのか?が全てです。

よく見りゃ、妖しい人でも神輿に乗って祭りを成功させられるのなら正義だと言えます。自分は何にもできなくても他人をその気にさせて、その熱量でお金を動かし、回せるのなら凄い才能です。孫正義氏、イーロンマスク氏なんかも結果を出してなきゃ、単なるホラ吹きです。

芸能界追放処分になりそうなカラテカ、入江氏なんかも、ある意味で成果を出していたわけで、所属先、著名な先輩、グレーな金持ち、見た目の良い若い女性を巻き込んだコミュニティを形成してお金にしていたわけです。最近では黒い人脈と切ってお堅い業種から仕事を取り始めていただけに無念でしょうね。

ただ、他人のブランドを餌にしたコミュニティも一定の段階で表に出せるお金に出来ないとしぼんで行きます。やはり、三十半ばでお金を手にしてないと崇拝者も目が覚め、この人を崇めていてもお金にならないと見限るんですよね。

具体的に言えば、灘、東大、東大博士、ゴールドマンみたいな人で、ある程度の弁がたち、行動力があると、カリスマみたいな雰囲気になるのです。でも、確かなお金を掴まないと、単に平凡なサラリーマンになります。

ここからが重要なんですが、そういう風に他人の褌で相撲を取っていた人が平凡なサラリーマンになると、死体蹴りをする人が現れます。特に元崇拝者の死体蹴りはエグいものであり、反動から必要以上に蹴りまくるんですよね。

学校、企業に入るだけの努力と能力は評価されても、それが直接的にお金になるわけではないので、偉そうにしていても、いい歳して全く普通の生活をしている事にガッカリされてしまうんですね。目に見えて贅沢しようとするとサラリーマンでは困難です。

「サンチョの妻」という記事を書きましたけど、人間の心理はそんなものです。雰囲気だけで偉そうにしていた人が一定期間内に実際のお金を手に出来ないと執拗に罵倒し、日頃の鬱憤を果たす最高の娯楽にされてしまうんですね。

まとめ

ウシジマくん曰く「お金は全てではないが、全てのことにお金がいる」全く異論がありません。どんな取引にもお金の多寡で評価が決まるわけですから自分を安売りしてはダメだし、雰囲気だけで評価を上げすぎるのもダメです。適正額で売るなり、実態を出来るだけ早く追いつかせる必要があります。

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