じゃあ、石の上にも三年

石の上にも三年、というテーマで何度も記事を書いているのですが、何度書いても書き足らないような気になります。少なくとも私の取ってはこれ以上ないくらい金言であり、絶対に忘れてはならないことです。

継続

何かしらを始めて、一定の成果を得たいなら、3年続けないと、それに自分があっているのかすら判断できません。どんなに才能がある人でも、半年、1年やるだけで成果が出ることなんて、滅多にありません。だから、3年間毎日、そのことを取り組み続ける必要があります。

天才といわれる人って、継続力がハンパないです。イチローが毎日同じメニューを延々と繰り返し、維持、向上、修正を繰り返することで知られていますが、他の人に同じことをができるなら、イチローに近い成績を上げられるのではないかと思います。そのくらいプロであっても、ルーティンを守るのは難しいのです。

ルーティンを守るために大事なのが続けられる体力、安定した精神力を保つことで、病気、ケガ、気落ちなど、多くの人は継続できない要因を抱えてしまうので、イチローにはなれないのです。彼くらいになると、ケガをしない、ケガをしても、うまく付き合って練習、試合ができるようにしているので、安定しているわけです。

凡人がイチローを目指しても、精神がぶっ壊れると思うので、私は目指していませんが、少なくとも心身ともに健康に保ち、やりたいことを少しでも毎日やって、維持、向上を目指したいと思いながら、出来ていません。意識しているだけでもなしだろうか、と言い訳していますw

維持

逆に何かしらのタイミングで3年もせず、うまくいくことってあると思いますが、それは3年維持することが難しいです。例えば、大相場に乗って、資金を10倍にするっていうのはそこまで難しい話ではないです。相場全体が上がっていれば、どの適当に選び、適当に買って、適当に売っても、儲かるので、あとはどれだけリスクを負って、踏み出すかだけです。

3年もの時間があると、いろんなことがあるので、たまたま得た幸運を継続することすら難しいのです。相場はずっと大相場であることはなく、アップダウンを繰り返していくので、適当にやっていては勝てなくなるので、たまたま買ったことから何かを学び、それを生かす努力をしないと、奈落の底に叩き落されます。

人気商売の芸能人なんかも同じですけど、一発当てるのも難しいが、それを生かして仕事を維持していくのはもっと難しいです。二世タレントなんかは親の名前で一発当てた状態からスタートしますが、多くが知らぬ間に消えていきます。最初は物珍しさで使っていても、何かそれ以上のものがないと飽きてきます。

一般人が会社勤めを定年までする維持力っていうのも、そんなに簡単なことではないと思います。それが一社で勤めあげたなら、凄いと思います。新卒で入った会社といろいろありながらも付き合いとおしたわけだし、同じ相手と婚姻生活を死ぬまで維持し続けてこられたっていうのだって、凄い維持力ですよ。

向上

「精神的に向上心のない者はばかだ!」っと、夏目漱石は「こころ」で「私」に言わせているのですが、これは結構大きな命題だと思います。人によって、うなづける人もいれば、うなづけない人もいるでしょう。私自身は正しいのではないだろうか、と思います。別に明確な向上をしないとバカだ、と言っているわけでないので、自分が向上だと思えることを目指すのは必須だと思います。

これのポイントは「精神的」ということで、他のことはともかく、「精神的」向上なら、向上「心」なら、心持次第で誰でもできるだろう、そんなこともしないやつはバカだ、ということなんですが、確かにその通りだし、人間が満足感を覚えるのは昨日より今日がいい日であり、今日より明日がいい日であろう希望があることです。それがないと、人間はすさんできます。

その意味では自分にとってだけで構わないので、何かしらの向上を求めていないと、人生は消化試合になってしまいます。多くの人は人生で大きな達成を何もできないまま死んでいきます。もちろん、私もそうでしょうし、それを抗うほど若くもないだろうと思います。ではあるけど、ほんの少しでも学びがあり、小さな達成感は欲しいですね。

一番大事なのは反省なのだろうと思います。人が成長しなくなるのは他人の指摘に対して、何の反省もせず、自分を肯定するからです。おじいさん、おばあさん、って何を言われても開き直って、自分はそうなのだ!っと喚いたりしますが、若い人でも、そうなってしまったら、終わりだろうと思います。その意味で、私はコメント欄を閉鎖する予定はないです。

まとめ

同じテーマで記事を何回かいても全然違う内容になるのは面白いものです。それが向上なのかはわかりませんが、なんだかんだで5年くらい記事を書き続けていることは事実だし、書くネタがなくならないのは向上と言っていいのかもしれませんし、読んでくれる人もいるので、書き続けたいです。

若い人に言いたいんですけど、世を拗ねても別にいいことはないですよ。好きなことって理屈じゃないので、どんな形でもやればいいじゃないですか?とりあえず、食い扶持は稼いで、趣味の範囲、副業でずっと続けていればいいし、それが何かしらの日の目を見るのをささやかに夢見ながら、精神的向上を目指しているほうが、いやな仕事をお金のために割り切って、死んだように生活するより楽しいと思いますね。

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