じゃあ、お小遣い制

他人の懐具合が垣間見える時って、なんとなく気まずいような、変な気分がしますが、特に上司の懐具合が見える時って、その人の人生が垣間見えたかのようなかんじがるのは私だけでしょうか?

お小遣い

本来、お小遣いって、扶養されている子供が親から日々の生活に必要な支出を自分の責任で行えるように渡されたお金だと思うのですが、日本ではいいオジサンが自分の妻から拝み倒すようにお小遣いを渡されていることがあり、カッコ悪いなー、と思います。自分で稼いだお金を他人に管理され、お金もらっているんですから、もうATMだと思います。

これは日本だけの文化ではなく、私が知る限りでは韓国、ベトナムでは夫が妻に収入の全てを預けて、妻からお小遣いをもらう文化があるそうです。しかし、世界的には例外的な部類になり、白人社会ではそんなことをする人はまずありませんし、イスラム世界では宗教上、女性がお金を触るのを嫌がりますし、中国人、華人社会でも夫婦の稼ぎは別管理です。

どんな組織もお金を握る人間が発言力を持つようになりますので、夫婦間の主導権争いは家計管理争いに繋がりやすく、日本人女性は外国人男性と結婚をして、妻による家計管理を主張し、拒否され、大ゲンカ、となることもあるみたいです。国際結婚を考える日本人女性はお小遣い制を導入できる可能性はほぼないと思ってもらっても構いません。

特に白人はお金に厳しく、その中でもアングロサクソンは別格で厳しいです。いつまでたっても、専業主婦をしている、という理由で離婚を突きつけられることすらあるので、お金のことをいい加減にすると、彼らと上手くやるのはほぼ不可能だと言っていいでしょう。何に関しても契約社会の人間です。

共働き

これがシングルインカム家庭なら、理解できなくもないです。一昔前の日本は夫が働き、妻が家庭を守る、という役割分担をしていたので、夫は家庭のことは一切しないかわり、自分の収入を妻に預けて、パワーバランスを保っていたのです。その代わりに妻はと夫に常に感謝し、子供にはお父さんのおかげで自分たちの生活が成り立っているんだ、と教育していたわけです。

これが共働きになると、その役割分担は曖昧になり、夫は家事分担をする必要があるし、育児も積極参加が求められます。そうなると、妻に財布の紐を預ける必要性がありません。収入過多に応じて、家事分担も配分されて行くのがうまくやる秘訣となります。共働きで家計分担がほぼ同じなのに、家事分担は拒否する男性は離婚に追い込まれても文句は言えないでしょう。

ひどいな、と思うケースは夫の収入を生活費に充てて、妻の収入は貯金という名目で、妻の口座に入りっぱなし、その情報公開もされない、財布の紐は完全に握られ、おこづかい制、家事分担は当然要求される、という状況で、かわいそうに、、、、と言いたくなります。これは生きているのが嫌にならないだろうか?、と他人事ながらに心配になってきます。

共働きをして、上手くやりたいなら、負担割合をきちんと明確にして、どちらかが一方的に負担しないようにすることだと思います。妻がパートしかやっていないのに、夫に家事分担を求めるのは夫に負担をかけすぎですし、妻が家計負担の3割を越えるくらいしているのに、夫が一切の家事分担を拒否するとなると、妻に負担をかけすぎ、となるので、離婚の可能性はあがってしまうでしょう。

どうしても、どちらかに負担がかかりすぎるのが避けれれないなら、心情面に訴えかけて、お願いして助けていただく、とか、相手を上司と思って接すると、とか、負担が多い側が「まあ、仕方ないな、そこまでいうなら、助けてやろう。」と思うような接し方をするといいと思います。開き直っていると、どんなに性格のいい人でも、そのうちブチ切れるでしょう。

予算管理

結婚するまで一切の貯金がありませんでした!、という男性もいて、そういう人は妻がしっかり者なら、妻に家計を預かってもらい、お小遣いをもらって生活した方がいいだろうと思います。そうでないと、生活が成り立たなくなりますし、将来の見通しがつきません。双方がお金にだらしないなら、どこかで破綻するでしょう。

どんな職業でも、ある一定の役職につくと、予算管理が必須になります。無限に予算が与えられることなんて、ありえないので、決められた予算内で、精一杯の成果を出す努力をするのはどんな仕事も同じで、独身で責任がないとは言え、貯金もしない人ってよく仕事していられるな、と思いますし、出世しないだろうな、とも思います。

チームプレーがなく、淡々と自分の仕事だけに集中する職業はほとんどなく、上司の、同僚、部下とチームで何かに取り組んで行くのが多くの仕事ですが、その時に自分の判断で、仲間と飲みに行ったりできないって、結構キツイと思います。今月はお小遣いがないので、断る、とか、部下や後輩に奢ってやらない、とかって、セコイです。奢って欲しいわけではないですが、男気が見たいのが男同士の人間関係でしょう。

女性の人間関係は割り勘が基本で、先輩、後輩、上司、部下などあまり関係なく、そこで女気が試されることは滅多にありません。私は女性上司を持ったことが何回かありますが、男性上司に比べて、セコイ、と思うことが多かったです。収入からしたら、かなり余裕があるはずなのに、少しだけ多めに出す、とかしかしない人ばかりでした。予算管理も締り屋で、必要なものすらケチろうとして、トラブルが出るのも男性より多かったです。ただ、不正、買収はされづらい利点もありました。

まとめ

独身のうちは自分だけで家計管理ができるので、自制するだけで貯金、投資をして、家計を改善させて行くことができますが、結婚をすると、相手が穴の空いたバケツなら、いくら自分が水を入れても、流れ出すだけになってしまいます。それに加えて、家計に貢献しない子供をが加わるなら、かなりきちんと管理する必要があります。

地獄の沙汰も金次第、と言われますが、大抵のことはお金で解決できる一方、お金の切れ目が縁の切れ目、と言われるように、お金のことをしっかりしないと、上手く行く関係も上手くいかなくなりますので、結婚するなら、相手としっかり話し合って、上手にお金と付き合って行く努力をすべきでしょう。メインで家計を預かる人間がいてもいいですが、どちらかも中身を把握すべきだろうと思います。

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Y
7 years ago

夫婦間のお金の問題の中では、お小遣い制と同じく、住宅ローンの責任を一方的に旦那さんが負担する傾向が多いことにも違和感を感じます。旦那さんは借家で十分だと考えているにも関わらず、子供の伸びやかな成長、実家へのメンツを盾に、奥さんが一方的に欲しいと駄々こねて、渋々ローンで購入。しかしながら、頭金の大部分を旦那さん側が負担し、ローンは旦那さんの口座から引き落としであることが多いです。対等な大人同士の関係であれば、奥さんがそんなにも持ち家が欲しいならば、自分が負担すればって思いますが、そうはなりません。せめて半々で折半すべきです。しかも家の間取りはや立地に関しては奥さんが旦那さんに口うるさく注文をつけるという・・・・。
また会社の何人かの男性既婚者に聞きましたが、披露宴についてもやらずに済むならば、やりたくなかったという答えが多いです。でも金銭負担は男性側が多いのが一般的です。しかも残業で夜遅く帰った後に打ち合わせや準備で就寝は午前様という状態が半年くらい続くわけです。
決して持ち家も披露宴も悪いというものではなく、双方の経済状況を鑑みて、きちんと合意を得たうえで金銭負担を対等にするのが筋かなと思います。持ち家は男の責任、披露宴は絶対やるもんだっていう風潮に男性が一方的に負け、さらに男性が多くを負担することはフェアではないと思うわけです。。
そうした奥さんの駄々に対して、もうバブルじゃないんだ、今の日本の経済状態を冷静に見れば、持ち家だって、披露宴だって贅沢だろって、きっぱりと言える人が増えて欲しいなって思います。

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みどり
7 years ago

年収が2000万以上の男性がお小遣い制は聞いたことがありません。
女性に大きいお金は管理出来ないです。
住宅ローンも自分が亡くなった際に、妻子に家を残してやるためだと聞いたことがあります。

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Y
7 years ago

世の中の変化や医療の進歩にメンタリティーが追いついていないのでしょうね。昔は出産は命がけでしたが、今は医療の進歩で出産時の死亡リスクは大幅に減っています。(発展途上国 5%以上 日本 0.01%)その反面で1990年代に比べてサラリーマンの平均年収は100万近く減少しています。(1997年 577万円 2009年 499万円)
正直20代後半から30代の自活している男性にフォーカスすると自分が生きていくので精いっぱいというのが実情だと思うんです。実家に暮らしてせっせとお金を貯めていたら、パラサイトって言われるし、カツカツの中で一人暮らしのやりくりをしていたら、貧乏ってバカにされるし、貯金の為に倹約していたら、ケチって言われるし、もう踏んだり蹴ったりですね。

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CI
7 years ago

私はちゃんと管理ができるならお小遣い制も悪くないかなとは思います。
ただ、奥さんが専業主婦で、お小遣い制の人にちょっとひどいケースを聞きました。

夫は、予算管理の仕事をしており、お金の管理には最適なので、
初めは夫が管理するつもりでしたが、妻がわめいてヒステリーを起こして、手を付けられなくなって財布を取られたそうです。

これは DV のような気もしますが、日本では女性がやる分には許されるようです。

女性の防衛本能が働いたのだと思いますが、話し合いの余地すらないのはひどすぎます。

別の人のケースでは、貯金がほとんどたまらないため、家計簿を出せと要求したところ、
何にお金が掛かっているか本人すらわからないような管理できていない家計簿のノートを出してきたそうです。
問い詰めると不機嫌になるそうです。

そんな状態なのに定年でも支払いが終わらない住宅ローンを組んで(繰り上げ返済の予定なし)、
老後が不安だと言っていました。

本人は結婚は地獄だとぼやいています。

私は女性の感情的な部分はある程度受け止めるべきとは思いますが、
さすがに限度があると思います。

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Y
7 years ago

もう婚活を就活になぞらえるならば、結婚にもランクをつけたらいいと思うんです。就活でNTTに就職を希望したとします。能力によって総合職、地域限定一般職、派遣社員、アルバイトと雇用形態に差別化が生じるのは致し方ないことです。正社員が守られすぎている部分もあるかと思いますが、能力による雇用形態や待遇の差別化には大勢の人が納得していると思うんです。しかし結婚については、能力を問わず、女性の全員に家計の管理権を付与し、住宅ローンは旦那負担といった幻想をメディアが見させてしまっていると思うんです。家計の管理を行うには自制心があり、論理的な判断能力が高くなければなりません。そうした適性がないのに、家計管理を行おうとするから齟齬が生まれるんです。例えば女性Aは経済力も論理性もあるので家計管理を任せますが、住宅ローンの負担は旦那と平等です。(正婚姻)女性Bは経済力も論理性も弱いので、家計管理は一切やらせませんが、住宅ローンの負担は旦那側に帰属します。(準婚姻)両者とも子供の法律的な権利は平等に付与します。女性Bに経済力や、論理性の向上が見られたら正婚姻状態に移行することも可能です。
このように、雇用形態と同じように結婚の状態にもランク分けをすれば、結婚に踏み切れる男性が増えるんじゃないでしょうか?高収入の一部の男性が結婚に躊躇する理由の一つに自身が築き上げた財産や信用を結婚後に豹変した妻に荒らされたらどうしようっていう危惧があるようです。
雇用でも三か月の試用期間で様子を見たりする訳ですし。今の結婚という制度が雇用に例えるとバブル時の東証一部上場企業正社員で終身雇用、おまけに新入社員でも予算は使いたい放題っていう状況のままなんだろうと思います。

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Y
7 years ago

日本人は労働者と会社との関係をはじめとして、契約という概念になじみが薄いので、浸透するまでには時間がかかるかもしれないですね。婚姻率は一時的に大きく下がるかもしれませんが、それが本来のあるべき姿なのかもしれません。(もしくは事実婚を暫定的に認めて、子供に関する一連の権利は保護するか)
親から不動産を相続した友人は婚約者と婚前契約を締結しようとしたら、そこから関係がギクシャクしてしまったようです。(不動産の一連の権利は彼に帰属することを認め一切の権利を主張しないこと、不動産収入を婚姻費用として請求することは一切しないこと・・・過去の判例では不動産収入を結婚生活に充当していなければ婚姻費用には算定しないようです)

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りお
Reply to  シン
7 years ago

先ほどシンさんは、女性は命がけで出産するから(配偶者に)見返りを求めるのが自然と
仰いましたが、親権が父親に(世帯主に)帰属する旧民法ならそういう理屈も成り立ち
ましたが、現代日本では離婚したら特殊な事情でない限り母親の単独親権になるわけです。
欧米では離婚したら共同親権が基本で、養育費払えなくても父親に面会権があるくらい
父の(夫の)権利が保障されている状況に比べて、本邦においては男性の権利が不条理な
ほど軽視されており、断固として事実婚で通す、また事実婚が不利にならない税制や
社会保障制度に改正するために共闘する必要を訴えたいです。

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