じゃあ、バイアス

人間は意識的に行動しないと、バイアスによって、間違った認識をするものです。これを正したい、というのも、ぬるりと生きる、を運営している理由であり、頭の中で考えていることって、言葉にすると、それほど大したことではないし、それを文字にすると、もっと大したことではない気がしてきて、冷静になってきます。

先入観

人が生活していれば、雑多な情報が絶え間なく入ってくるので、意識していようが、いまいが、何かを根拠も確かめずに思い込んでいることは多くあります。社会風潮なんかは刷り込み的に頭にこびりついているので、間違った考えだと、理解していても、それを完遂できないことはあります。

例えば、白人、特にアングロサクソンは西暦1800年頃にイギリス産業革命によって、世界制覇を決定付けて、1900年頃に舞台がアメリカに移り、経済圏を拡大させているので、200年くらい世界に君臨し続けています。当然、我々はアングロサクソンは強い、素晴らしい、という刷り込みで育っています。

そうすると、アングロサクソンが言っていることは内容も確かめずに正しい、と先入観が働いて、それ以上の議論が起こらなくなることって、日常茶飯事で、私が知る限りでは世界中で同じ傾向があります。「白人様(アングロサクソン)はこうだ!」っと声高に叫べば、反論するのが間違っているかのような雰囲気になります。

実はアメリカ白人の最大多数を占めるのはドイツ系なんですが、アメリカは「アングロサクソン流」という血脈がアメリカたらせているので、アングロサクソン国家なのです。イギリスが築いた大英帝国の有形無形の遺産を最大限に利用することなく、アメリカの運営は成り立ちません。今後、アメリカの人口構成が変わっても、同じことでしょう。

ぬるりと生きるは「誰が言ったかでなく、何を言ったか」で議論するコミュニティーにしたいので、私は余計な自分の属性を一切語らない、というのがあります。それっぽい経歴の人が大したことない、つまらないことを言っても、少なくない人がうなずいてしまうもので、それは違うだろう?、と言いたくなります。どんな属性の人が発したことでも、正しいことは正しいし、間違っていることは間違っています。

印象

同じことを言っているのに、受ける印象が違う、というのは良くある話なので、インパクトの強いことをあまりにも強調されて過ぎている場合は要注意です。冷静になってみれば、同じことだったり、誤差の範囲内でしかないことが多々あるからです。

この手術で100人中90人が手術に成功します。

この手術で100人中10人が手術で亡くなります。

前者だと、なんとかなりそうな気がしますが、後者だと、大変な手術になるんだろうな、という気がしてきませんか?人間にとって「死」は最大の恐怖なので、「亡くなる」という言い方をすると、感情のほうにガツンとインパクトを与えて、冷静な判断力を失います。だから、医は仁術、という言い方があるように、弱った人間を追い込むような言い方をする医者は腕が良くても嫌われるのでしょう。

慶応大学の役員輩出率は日本一

慶応サイコー!!!www、と思いませんか?でも、この数字は「輩出率は、各大学の出身者が上場企業の役員になる確立を算出するため、上場企業の役員数を各大学の今年の就職者数で割った値」と一個人サイトに書いてあるだけで、「今年」がいつのことかわからないし、「出典」も明らかにされていないので、どうやって出した数字かもわかりません。

まず、どうやって個人情報である上場企業すべての役員の出身大学を明らかにしたのでしょうか?仮に入手できても、整理に膨大な時間がかかりますよ。かぶっている場合の処理はどうしたのでしょうか?学部、大学院が違う大学もありますよね?なら、出典が出せないなら、データとしてまったく意味がないことくらいはわかるでしょう?

そして、慶応大学の指数は0.061であり、一学年の人数を6000人、就職する人を8割とするなら、4800人、292人が上場企業で役員をやっている、ということになります。その内の一人は日本最大の時価総額を誇るトヨタ自動車、社長、豊田章男さんですが、彼は創業者一族出身なので、出身大学は関係ないです。その彼一人でも1/292にカウントされ、0.3%を占めます。

つまり、上場企業役員になるなんていうのは凡人にとっては僥倖であり、そんなに簡単になれるものではないし、絶対数が少ないので、ちょっとした誤差で指数がガツンと動いてしまうので、こんな数字を持ってきて、慶応大学に入れば、上場企業役員になりやすいのだ、と主張されても、困っちゃうなぁ、という感じです。

そして、あえて荒れそうなこの話題を説明に選んだのも、手術の話で印象の説明しても、ほとんど反応がないでしょうが、みんなが大好きだし、過激な中毒者が多い学歴の話題だと、狂ったように暴れる人がいる、ということを更に説明したかったんですよ。凡人のコンプ、プライドに触れる話題だと、どうでもいいことでも、燃え上がります。

投資

どんな投資行為で大きく勝ちたいなら、逆張りをするしかありません。世間一般が売りたがっている時に買って、買いたがっている時に売ることでしか、成功する方法がありません。順張りでも勝てることは勝てますが、買うタイミングは世間一般が買う前でなければなりませんから、ある意味では逆張りみたいなものです。逆に絶対ダメなのは世間が騒ぎ出して、ブーム化してから買うことで、それをすれば、確実に食い物にされます。

読者さんで「私は投資なんてしてないから関係ない。」と思う人もいるかもしれませんが、人間は多かれ少なかれ、意識していても、していなくても、投資行為をしており、「日本円を預金として銀行に預ける」という行為も消極的に投資しているわけで、リターンはわずかながらの利息が得られる、強盗に取られることがない、一定額までの保険がついており、日本政府が破綻しないなら、その銀行が倒産しても、預金は保護されます。これだけのことなのに、多くの人は預金を安心しきっています。

逆にリスクはハイパーインフレが起これば、紙くずになりかねない、若干のインフレでも価値の目減りは避けられません。また、日本の相対的価値が落ちてくれば、外貨に対して、日本円の価値も落ちてきます。預金封鎖の可能性も否定は出来ませんから、たんす預金のほうが安全かもしれません。

つまり、リターン、リスクを整理することなく、なんとなく虎の子である貯蓄を漠然と銀行に預けているわけで、それは情弱だと思います。その中に絶対的に安全なことなんてないので、リスクを意識しながら、リターンを得るために日々考えていく必要があるのです。特に日本人は投資、という概念を理解していない人が非常に多く、悪い人たちに食い物されることが多いので、もっと勉強したほうが良いのに、と思います。

いつも言うように、不動産、教育、という人が生きるうえで絶対に避けられないことも、投資行為なので、漠然とみんなが買っているから、そろそろ家を買おうかな?、とか、今の時代、大学に行ったほうが良い、と安易に考えて、何も考えずに入れてくれそうな大学、学部を選んだり、「偏差値」というサンプル集団が違えば、まったく同列に出来ない不安定な指標を絶対視して、数字を追いかけるような情弱は食い物にされます。

まとめ

この記事を読んだ人はよく考えて欲しいのです。情報化社会で情報がフィルターなしになだれ込んでいますから、自分でフィルターを持って、有益な情報を選んで頭に入れて、常に自分の中のバイアスだったり、印象操作の可能性を疑いながら、その本質に迫る努力をしながら、投資行為に臨むべきです。

リスクを取らないと、リターンはありませんが、そのリスクを意識して、取るのと、漠然と取らされるのではまったく意味合いが違いますし、何も考えないと、リターンにまったく見合わないリスクを取らされることになります。典型例が危険な金融商品を無知な老人に売りつける詐欺営業ですが、その手の落とし穴はそこら中に潜んでおり、気おつけなければなりません。

また、私が出す情報だって、疑って欲しいです。その根拠、ソースがはっきりしないことは指摘してもらいたいですし、そこについて議論をして、考えを深めて生きたいです。ただ、何かを私に投げかけるなら、自分の意図だとか、意見を伝えるのは礼儀だし、「なんで、なんで?」っと子供みたいに聞かれても、うっとうしいだけです。それは逆の立場だってそうでしょう?だから、お互いに尊重しあいたいものです。

一人で考えているほど、バイアスの罠から逃れることは出来ませんし、このブログを通じて、読者の皆さんに助けてもらいながら、頑張りたいと思います。

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