じゃあ、外資の管理職

外資の管理者について質問があったので、私の知っている限りで答えます。

米系

働く人全てに対して、権限と責任を明確するため、契約書を用意し、サインしたら、それに従って事が進むだけで、サインしてからそんなの聞いてない!っと騒いでも、後の祭りで、何の意味もありません。そのため、アメリカ人はエリート層でなくとも、契約にはかなり敏感で、神経をとがらせます。

オーナー、経営者、上級管理職、中間管理職、スーパーバイザー、と明確に分かれており、兼任の場合はそれも契約書に明記され、その分の割り増し報酬を受け取ります。そうなると、契約にないことは平気で突っぱねてくるので、アメリカ人以外はびっくりするわけです。同じ白人でも、欧州人はここまで厳しくないので、アメリカに来ると面食らうみたいです。

オーナーは自分のお金が増えればいい、経営者はオーナーのお金を増やす最善の努力をして、オーナーに尽くす、上級管理職は自分の場所で数字を上げることに必死になり、中間管理職は自分のチームが数字を上げるために部下の管理に必死になり、スーパーバイザーは末端が自分の仕事をしているかを見ていて、末端は決められたことを完遂するために仕事します。

仮に中間管理職、スーパーバイザーが末端に残業を強要して、それが問題になれば、彼らは解雇されるどころか、最悪、訴えられて、全てを失うので、契約以上のことをさせないようにかなり神経をとがらせています。また、上級管理職が彼らを無能だと判断すれば、解雇になるので、社内政治もかなり激しいです。上級管理職が日本の中小企業の社長並みの権限を持っています。

成果をあげれば、とんでもない報酬が手に出来るのはメジャーリーガーを見ればわかると思います。契約に従い、項目をクリアしていけば、どんどん待遇が良くなり、次の契約はもっと有利になります。その一方でマイナーリーガー、独立リーガーなんかはその人はメシにも困る格差社会です。

アメリカ人って、少しでも可能性があるなら、タダ同然の待遇であっても、やらせてはくれるんですよ。ダメなら、速攻クビにすればいいので、雇用についてあんまり迷わないんです。結果を出せば、人種、国籍なんて気にしません。少なくとも、自分たちにメリットがあれば、それでいいと考えます。

欧州系

欧州系でも、やはりお国柄があり、一括りにはできませんが、大まかに言うと、白人社会は契約に基づく仕事なので、日本的な滅私奉公を求められることはないし、強固に求めると、裁判沙汰になるでしょう。まぁ、日本人で白人に強固に行く人はまずいないし、行ったら、その人は地獄に落とされます。

米系に似て契約主義だが、若干マイルドなのが英系で、規律を重んじながら、トップダウンでフラットな組織でゆるい感じなのが独系、それ以上にゆるいのが北欧系、本国至上主義でフランス人が実権を手放さない、日本と類似性のあるのが仏系、という感じでしょうか? どれをとっても、権利を最大限に主張するので、残業はほとんど禁止、有給完全消化は当たり前なのは共通です。

とにかく、まったりしたいなら、欧州で就職するといいです。手取りは少なく、娯楽は少ないですが、たっぷりと休めるし、のんびりした生活を送ることができます。オセアニアでも似た感じです。ガツガツしなくても、過去の遺産なら、資源の切り売りで生活しています。最近は移民に苦しんで、財政は火の車ですが、今の所、ゆったりとしています。

まったりした環境を飛び出て、アメリカに行く人は珍しくなく、特に英語ネイティブはビザの問題さえ解決できれば、地方の日本人が上京するくらいの感じで、アメリカを目指します。元々、アメリカって、そういう国ですからね。

アジア系

韓国系は日本以上のオヤジ社会で、完全な縦社会、法律より、権力持った人間がエライ、という文化で、上がメチャクチャな命令をしても、それに従って逆らいません。会社内だけでなく、元請け、下請けの関係も同じで、元請けは聴くに耐えない暴言を吐きまくって威圧するそうです。韓国人が韓国を嫌って、海外移住したがるのも理解できます。

中国系はボス、その家族、親友が牛耳るので、彼らに逆らえば、その場で解雇になります。国、組織に対する忠誠心がゼロなので、信じるのは自分、家族、家族同様の友人だけなので、それ以外の人間など、全く信用しません。明確にメリット、違反に対する罰を提示し、淡々と遂行するだけで、理不尽なことは要求しないし、しても、無視されます。

シンガポールは国自体が華人国家なので、シンガポールにいるメリットを明確に提示して、決めたルールを守らない場合の罰則も苛烈になっていて、そうじゃないと、中国人は管理できない、と国父、リークワンユーが理解して、国作りをしたので、ものすごくシンプルになっています。公共物に落書きしたら、問答無用で鞭打ちの刑に処されますし、アメリカ人のガキにも容赦なくやりました。

問題点はオーナー、経営者を分ける習慣がない、家族主義を脱しないので、創業者の息子が阿呆なら、それで終わりです。華人経営では雇われ経営者、サラリーマン社長って、ほとんどいません。中国人からすると、トヨタ自動車の社長が少数株主の創業者一族だってことにびっくりでしょう。株という支配権を持ってない人が経営しているのか理解できません。

まとめ

日本は韓国に近い、封建主義で企業運営し、従業員が終身雇用であることを武器に高度な技術を積み上げ、世界を席巻しました。バブルの頃なんかはJapan as number oneとかいうおべっかを真に受けて、調子に乗って、この世の春を満喫していたんです。ちょっと前の中国人みたいなもので、アメリカを超える、てか、超えた?、みたいなこと言ってました。

今は高度な技術もデジタル化、リバースエンジニアリングの発展で、お金さえあれば、誰にでも出来ることが圧倒的に増え、日本企業が積み上げた技術が失われています。すでに日本の家電はアジア系に継承されましたし、この勢いは続くでしょう。これは日本が欧米にしたことなので、歴史は繰り返される、ということです。

変わって時代の趨勢に来たのがものでなく、サービスを売ることで、技術の蓄積でなく、新しいアイディアを創造し、形にして行くことがお金になるようになりました。ITなんかはベテランって意味なくて、Googleは40歳超えたエンジニアを書類選考で落とさそうです。新しい技術はない次々に出てくるので、若い方がいいんです。

ITにより、世界市場が一体化して来て、世界戦略を持ってビジネスに臨まないと、生き残れない時代になり、ガラパゴスは侵略者によって、制圧されてしまいます。そうならないように、時代にうまく対応するすべを考えるべきです。

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