じゃあ、金融マン

金融マンに憧れている人っているんですけど、どの程度か?、は別にして、サイコパスじゃないと、やっていくのは厳しい仕事だと思います。お金でお金を生むので、利益率が高く、待遇がいいですが、人間の汚い部分をお金という媒体で見せ付けられるので、優しい人は精神をやんでしまうでしょう。

リテール

どんな金融商品もネットで買える時代に対面で買う意味はほとんどなく、利益を上げようとしたら、無知な人に必要ないものを売りつけるしかありません。人のいいおじいちゃん、おばあちゃんを騙して、ノルマを達成しても、良心の呵責を感じない人でないと、リテールで勝ち残ることは無理です。

基本的に自分の頭で考えられない人は投資なんてしないほうがいいし、自分の頭で考えられる人は営業マンなんて必要としない、という矛盾を抱えて仕事をすることになるので、本当は売ってはダメな人に売り、儲かれば、再投資させて、損すれば知らん顔して、他の商品を勧める面の皮の厚さが必須です。

だいたい、投資のアドバイスを出来るほど、先見の明があるなら、金融営業マンなんてやっている意味ありません。自己資金で運用して、もっとやりがいのある仕事をしたほうがいいでしょう。金融営業マンに待遇がいい、世間体がいい、ということ以外にどんなやりがいがあるのでしょうか?

ホール

銀行営業が晴れの日に傘を貸して、雨の日に回収していく、というように、経営状態のいいときは借りてもらうために、あの手この手で借りてもらい、旗色が悪くなると、問答無用で貸しはがしていく商売であり、それで何社か倒産に追い込んで、一人前のバンカーだと思います。

証券営業は他人のお金を管理する人を狙って、営業をして、たらしこんで財布の紐をこじ開けるのが仕事だといっていいです。財務担当役員あたりに食い込んで、会社のお金を金融商品に使わせて、儲かれば、自分の手柄、損をすれば、市況の悪さを理由にしましょうよ、と口説くわけです。

投資銀行業務だと、IPO、社債発行、など、お金を回すために必須のファイナンスもありますが、それにしたって、本来は相見積もりださせて、最も条件のいい会社に発注するだけなんですが、額が大きいので、それまでに接待、裏金などの色んな裏工作をして、受注を狙いに行くのが金融法人営業です。

カントリー

発展途上国向けのファイナンスなんかは汚いことばかりで、汚職官僚へのキックマージンの捻出が仕事みたいなものですよ。我々の血税であるODAもさまざまな段階でしゃぶりつくされて、本当に必要なところには届いていません。あまりにもひどいと、明るみに出て、停止になりますが、汚職はデフォルト設定です。

円借款という名のローンだって、回収できないことも珍しくなく、首相が外遊して、トップ会談あたりすると、お土産で棒引きすることが多いです。日本企業に発注することで、収支が合っていれば、セーフということみたいです。

ローン援助を関係する人間がする側、される側問わずに、しゃぶって、しゃぶって、しゃぶりつくされて、お互いに税金で補填、ということになるわけです。この辺の黒い金を洗浄してくるのはプライベートバンカーの仕事で、アングロサクソンが得意とします。

まとめ

金融は人類最古の賤業であり、イスラムでは禁止しているくらいです。でも、金融がなければ、資本主義は回らないし、人類には資本主義よりマシなシステムはないのです。だから、どんなに嫌でも、避けては通れないし、なくなることもありません。ネットの登場で関わる人間は減るでしょうが、それでも、いなくなりもしません。

そして、金融とは深く関われば、関わるほど、精神が病んでくる職業であり、それを乗り越えられるサイコパス気質なり、自己洗脳能力が必要で、それが身につかなければ、辞めることになります。だから、どんなに大手でも、離職率は高くなりますし、どの国でも同じです。

都銀、保険、証券、どの金融業も新卒3年、3割退職だといわれていますが、それを超えると、退職者はガクッと減ってくる、といわれています。サイコパスでなくとも、自己洗脳能力が身についてきて、なんとか折り合っていくことを覚えるわけです。待遇的には他に行って、今以上の待遇が得られる自信がなく、消極的にとどまっている人が大半だと思います。

お金はたった数万円の貸し借りで人間関係を完全に崩壊させ、泥仕合にするくらいの破壊力があるのに、桁違いのお金が動けば、どのくらいグロいか?、くらい想像できると思いますが、覚悟せずに金融に足を踏み入れる人は多いなぁ、と思います。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、金融マン” への 4 件のフィードバック

  1. たまに銀行の窓口にいくと説明してるほうも良いのか悪いのかわからないような投資信託を勧められますね。
    文系学部の知り合いが多いので聞きますがお年寄りを騙したり、そのノルマを達成するのができないのが辛いとか聞きます。
    また、地銀だと将来がどうなるか不安だとか聞きます。
    女の子だと仕事辞めて事務の派遣社員になってるとか聞きますね。

    1. 地銀、信金は地元で独占的立場にある機関しか生き残れず、吸収合併されていくでしょうね。老人騙してノルマを強引にこなしているような業界に将来はありません。

      シン

  2. 私の両親は以前、地銀の窓口に進められるがままに投資信託を買わされたことがあり、あまりにも酷い金融商品で腹が立ちましたね。

    その商品の特徴は、
    ・全世界リート
    ・販売手数料、信託報酬が割高
    ・毎月分配金
    ・高金利通貨建て
    ・プットオプションの売りで収益の安定化

    両親が理解していたのは毎月分配金だけでw、他はまったく理解していませんでした。
    マネーリテラシーの低い両親が悪いのですが、そもそも、販売側も理解して売っているのかは疑問です。
    単に収益性の高い金融商品を売っているだけのような気がします。

    もし、資産運用に理解があれば、良心の呵責でこんな仕事は出来ないと思うのですけどね。
    わかっていても生活のため辞められない人はサイコパス気質があるかもしれませんね。

    マネーリテラシーを低い人をターゲットとした金融工学を悪用した金融商品が目立ちますね。

    1. ノルマをこなそうとすると、小金持ってて、無知な老人を狙うしかなく、高度に設計された金融商品をうやむやな説明で売りつけてしまうことになります。ネットが使いこなせる層が世の中のほとんどになると、金融リテール営業はいなくなるのではないかと思います。

      シン

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