じゃあ、日本企業の利点

日本企業をボロクソにコケにしてきましたが、利点も記そうと思います。

正社員

日本企業は正社員にさえなれば、ある程度の保障を得ることができます。雇ってみて、全く使えなくとも、解雇せず、場所を変えてみたり、上司を変えてみたり、何とか使えないかを試行錯誤します。だから、やたらと採用プロセスが長くして、使えない人を雇わないようにしているのです。

外資だと、予想したパフォーマンスが期待できないなら、試用期間に解雇します。米系は直属の上司が使えない、と判断したら、即日解雇にして、人事監視のもとに荷物まとめて、すぐに帰宅をすることになります。中華系はオーナーの気に触れることをしたら、その場で解雇となります。

日本では会社の経営が傾かない限りはリストラはされないので、使えない人は部署をたらい回しにされながら、言われたことだけをこなし、ダラダラ消化試合をして、飯を食っていくくらいは可能なので、ある意味では社会主義だと思います。

ノウハウ

日本企業って、新卒の真っ新な人材が大好きで、雇ってから社風に染めようとします。その為、色の濃い人は最初から嫌がるし、若者がオヤジ社会に馴染まないと、徹底的に潰しにきます。上記のように解雇には出来ないので、ネチネチと精神的な追い込むのです。

そのため、新卒教育をしっかりして、導入教育、研修期間が長く取られ、2-3年は先輩社員の指導の下で仕事をすることになりますし、先輩社員もノウハウの出し惜しみをせず、出来るだけ親切に指導をします。これは日本企業の美徳です。

日本企業には下克上がないので、教えていた後輩にぶち抜かれて立場が変わることが数年の間にはないので、安心して下として扱うことができるわけです。外資だと、数年後には自分の上司になっていることがありえますので、表面的なことしか教えません。

日本企業は企業秘密に近いようなことも、結構簡単に共有しますので、日本企業で数年過ごして、ノウハウを全部吸収してから、外資に行く、と国益にはなりませんが、個人の利益にはなります。

弱電ではエンジニアを舐めた待遇にしたため、技術を中韓に売られまくりました。ちなみに外資ではノウハウはかなり限定した人しか知らないし、契約を結んでいるので、流出させたら、裁判で社会的制裁を受けます。それでも、やる人はいますけどね。

家族的

日本企業は仕事場が戦場ではないため、ノンビリしています。ダラダラ仕事して、わざと残業するような人も珍しくないし、狭い空間に身を寄せ合って、家族のように過ごしています。ホワイト企業なら、自分の部屋と同じくらい寛げるでしょう。

元々はこの連帯感が日本企業の急成長に繋がったわけで、みんなで助け合って、愚痴を言いながら、励まし合い、危機を乗り越える為に一致団結して仕事をしていたので、高品質製品を世界に輸出して、潤ってきたのです。

まぁ、日本企業がこれだけ劣勢になると、この家族的職場が鬱陶しくて仕方なくなる、と思います。「家族なんだから、サービス残業しろよ!」とか、「家族なんだからつまらない飲み会に強制参加しろ!」とかなります。上手くいってない時は真逆の捉え方をされるようになるのです。

米系だと、職場は戦場で、口ではフレンドリーなことを言いいつ、上司に媚を売り、同僚の足の引っ張り、自分の立場が上と見ると、恫喝じみた脅しをして、自分の利益に確保しようと必死になります。だから、個室、パーテーションで区切ったオフィスが必要なんです。

まとめ

日本が高度経済成長している時は利点が利点として輝いていて、他国から研究対象にされた終身雇用、年功序列ですが、成長しなくなると、利点ではなく、欠点になるので、成長しなくてはダメだ、と言うことです。

個人レベルでも、目に見える成果がある時は少々しんどくても、頑張ることができますが、成果がない、劣化している、と感じると、頑張るのが苦痛になってきます。だから、頑張れる環境を整えるのはすごく大事です。

中年男性、若くなくなった女性など、先の見えてしまった人が鬱になりやすいのはそのためでしょう。特殊な環境でなければ、子供は鬱になりません。未来が可能性に溢れていると思えるなら、現状の辛さは我慢できます。

日本企業は過去の成功体験を捨て、現状に合わせた企業方針を打ち立て、結果を出して、若者、外国人を惹きつける魅力を取り戻さなければ、人材流出が止まるわけありません。

0