じゃあ、カリフォルニアの生活

読者さんからアメリカ、カリフォルニアの生活についてコメントをもらいましたので、編集して、共有したいと思います。

不動産

今現在、アメリカ国内で不動産+家賃が高いといわれているのは、ハワイ、サンフランシスコ、ロスアンジェルス及びその近郊都市、NYNYです。 (シン注:NYNYとはニューヨーク州、ニューヨーク市のことです。ニューヨーク州はほとんどが田舎で、ニューヨーク市の郊外はニュージャージー州になります。)

その中でもカリフォルニアについてをこの記事では抜き出します。カリフォルニアにはビバリーヒルズ、マリブ等、ハリウッド・エンタメ富豪者等の高級物件が立ち並ぶ地域が含まれており、北側、サンフランシスコ及びその周辺はIT企業本社が郡をなしているシリコンバレーがあります。

また、南には海軍最大規模の軍事拠点があるサンディエゴがあり、軍需産業関連、バイオ関連会社等が多く存在し、また気候がカリフォルニアの中でも温暖でお洒落な町並みが人気というような理由という都市部が含まれるため、カリフォルニアの平均不動産値は高いです。

東京と比べると ハワイの物件が同じ間取りとして、約3倍~4倍、サンフランシスコが約3倍。LA、サンディエゴ周辺も同じく約3倍といったところです。当然ながら、資産価値が高いため、Property Tax (固定資産税)も高いです。

LAで、安全な地域で都心から通勤圏内(車で片道1時間以内)の例えば3BRの一軒家(日本でいうと3LDK)で大体日本円で4000万以下のものはないです。タウンハウス(日本でいう集合住宅)やコンド(日本でいうマンション)3LDKだと、探せば3000万円台のものもあります。

日本人レベルでまあまあ満足できるレベル(治安の良さ、学校の良し悪し)で3LDKとなると、安くても、目安は大体4000千万くらいとなります。また、住宅ローンは日本の比ではなく、利率が高く、高クレジットスコアでも、2.5%~4%くらいになります。(シン注:アメリカでは日本と比較にならないほどクレジットスコアが重要です。)

こちらのサイト https://www.trulia.com/home_prices/大雑把ですがわかりやすいマップです。

賃貸の場合、LAで、やはりある程度の安全な地域で、通勤圏内だとStudio $1000, 1BR $1300-$1500, 2BR $1700 – $2300 くらいが目安になります。

昨今では、アパート等賃貸契約前に 銀行残高、過去数ヶ月分の給与明細を提出しなければならないところがほとんです。これが揃わないうちは、他人とアパートをシェアするか、誰かの家を間借りさせてもらうしか手はないです。

またその銀行口座を開設する審査が厳しくなりました。以前はソーシャルセキュリティナンバーと自動車免許証だけの確認でOKでしたが、最近はシチズン(アメリカ国籍保有者)なのかグリーンカードなのか、ビザなのか、滞在ステータスをいろいろ聞かれますし、その認証ID提出も求められます。

公共料金

ガス、水道、電気はシンガポールと同じく一括請求で、日本より割安である場合が多いです。ただ、一軒家の場合、セントラルヒーティング式の家がほとんどなので、真夏クーラーをつけっぱなしにしていると後でとんでもない額の請求書が来ることがあるので要注意ではあります。

また、毎回 Dish Washer (自動皿洗い機)を利用するとやはり割高になってしまいます。普通に日本人感覚で住んでいる分には割安です。またアパートなどの場合は家賃に含まれている場合も多く、そうでなくても電気・水道はかなりお得です。目安でいうと、LAのアパート(2LDK)くらいの広さで、夏エアコン24時間つけっぱなしで、2ヶ月で150ドルくらいです。

交通機関に関しては、日本に比べると全体的に激安です。バス、地下鉄、モノレール等、どこで降りようが一律2ドルもしないものがほとんどです。国レベルの公共機関はほぼ皆無で、カウンティ(郡)、シティ(市)経営です。

ただ、アメリカは国土が広いので、ごく限られた地域しか公共交通機関は存在しません。また、車をもてない貧困層が多く利用するので、治安面に問題がある区間があります。そういった区間の場合、治安面だけではなく、車内が汚い、体臭がひどい。。。等の2次災害(笑)もあります。

そのため、通勤専用高速バスや電車が別に存在しますが、こちらは割高になります。片道大体10ドル前後です。また、一応タイム・テーブルはあるものの、時間きっちりに来ることはまずないです(苦笑)ただ、一昔に比べるとだいぶマシにはなってきたように思います。最近は、GPSを利用したリアルタイム電光掲示板が普及してきました。

まだまだ車社会のアメリカですが、都市部では 序々にノーカー通勤が増えてきてはいます。問題は都市部はホームレスが多く、最寄駅周辺は臭い、きたない、危ない、の3拍子揃っていてこれをどうするのか各郡や市の悩みの種のようです。

また少し遠出するには、近隣州ならば車、少し遠い州であれば飛行機が一般的です。新幹線に該当するような鉄道がまだありません。アムトラックというのがありますが、冗談でしょ?というくらいノロイです。。。そして高い(苦笑)

車の維持費は日本より断然コスパはいいです。(車検がありません)また運転免許を取るのも、比較にならないほど簡単に取れます。

シンガポールと同じく、選ばなければ何かしらの仕事はあります。ただ、日本人が快適に過ごせる最低生活レベルの目安は、ロスアンジェルスで月収2000ドルくらいです。これが独身者の最低目安です。家賃、物価が高いため、どうしてもそうなってしまいます。

家族持ちの場合、Total Household Income (家族全体収入)がLAではGross (税引き前) 6万ドル(約600万円)を最低目安と考えるとよいと思います。

ただ、昨今相次ぐ日系企業のカリフォルニア離れにより、日系企業が激減、これに伴い 日本人相手のサービス業(レストランやカフェ、雑貨屋)なども消えてきているので、ただ単に日本人だから、日本語が話せるからという理由では、たとえ事務系であっても正社員の職に就くのが難しくなってきていてます。

このブログでも何度も言われている通り、なにかしらの専門技術がないとかなり難しいと言えます。専門がない文系出身の方の場合、米系のサービス業で職を得るのも難しい(そもそもネイティブにはかないません)ので、気楽にふらっとアウェイする先としては厳しいと思います。

IT技術職、製造業技術管理職、医者、研究員、財務系管理専門職(CPAなど)、アニメーション製作特殊技術者 もしくは最初から潤沢な資金があり、オーナーとしてビジネスを展開できる方(赤字でも数年もちこたえられるだけの資産をお持ちの方) 等であれば、問題なくまともな就職先はあると思います。

ナースの場合は、日本とはナースの資格基準や形態が違うので、日本でナース有資格者でも、アメリカで取り直す必要が出てきます。また、昨今の就職難のため、アメリカ人の学生もナースを目指す人は多く、現在は人員過剰状態が続いています。

ただ、技術者といっても、車や精密機械のいわゆる職人的な仕事は、カリフォルニアではメキシカン(合法、違法移民どちらも含む)に占領されてしまっており、いわゆるブルーカラーの低所得層になってしまいまいます。わかりやすくいうと、日本で例えばトヨタの正社員として精密機械の品質管理者で高給だったとしても、アメリカでは最低保障もない、正社員でもない、そのへんのメキシカンや発展途上国の移民者の最低賃金レベルに落ちます。ここはよく調べて、気をつけてきてほしいところです。

また航空整備関係も同じような感じです。その管理者であれば、その限りではありませんが、管理者レベルとなると英語ネイティブでないと厳しいです。

教育

アメリカは義務教育が小学校から高校までとなります。日本とは違い、一部の私立を除いては 普通は小学校5年、中学3年、高校4年 がほとんどです。また、州や地域により、公立でも小学校レベルから かなりの教育とマナーのギャップがあるので、学区の良い地域を選ぶことが先決になってきます。学区の良い地域は、不動産や家賃も割高になります。

日本語学校も数校ありますが、年々減少傾向にあります。日系企業のあいつぐ撤退、駐在員の減少と密接に係わり合いが多いからと思われます。

現地校は、小学校でも宿題はほぼ毎日のようにあります。小学校4年生からだんだん宿題の量が多くなり、中学くらいからは日本とは比較にならないほど多いです。高校になると、真面目にやると平日はまったく遊ぶ時間がないくらい宿題の量が多いです。宿題提出期限は必須で、これを破ると直でグレード(通知表)に跳ね返ってきます。

逆に言えば、試験の点数は低くても、期限内に宿題提出、真面目にちゃんと出席さえしていればある程度の成績は維持できます。その逆も然りで、高校の場合は、宿題、出席日数が足りなくても 中間・期末試験で挽回できるチャンスもあります。

公立小・中・高は基本授業料は無料です。勉強道具やクラブ活動必要経費が自費になるくらいです。教科書は一度、学校から購入しますが、年度の終わりにほぼダメージのない状態で戻せば、その分は全額戻ってくるという利点があります。

私立の場合は、年間数百万単位の授業料が課せられところがほとんどです。

環境

カリフォルニア、特にロスアンジェルスは1年通して快晴の日がほとんどで、降水率は非常に少ないです。そのせいで何年も水不足に悩まされてきましたが、昨年くらいから降水率が上がってきて、今年は雨が多いのが印象的でした。

冬は結構寒いです。(日中は暖かいですが、朝、夕は摂氏0度くらいまで下がります。)夏は日本とはまた違う種類の暑い日が続きます。基本的に砂漠気候なので、日中と夜間の温度差が激しいです。

LAは車社会なので、フリーウェイの渋滞はハンパないです。上、下ともに5車線づつあるにもかかわらずです。また少しでも悪天候になると渋滞がさらにひどくなります。できる限り職場に近い住居を選ぶことをおすすめします。

一口にカリフォルニアといっても、カリフォルニアの面積と 日本の本州の面積がほぼ同じくらいなので気候は地域によってかなり違います。

最南端のサンディエゴは南国のような気候。真ん中のロスアンジェルスは海側と山側で結構違いますが、基本は砂漠気候。(湿気がほとんどなく乾燥しています。)北側のサンフランシスコは雨や曇り、霧の日が多く、例えればロンドンのような気候です。

春、秋がありません。夏からいきなり冬、冬からいきなり夏になります。春、秋と呼べる気候は1週間~2週間くらいで終わります。

夏は海側でマリンスポーツ、冬は山間部でスキーやスノボが楽しめます。ディズニー・リゾート、ユニバーサル・スタジオ、ナッツベリーファーム等各テーマパーク、世界最大の動物園、サンディエゴZOOやシーワールド、サファリパーク、水族館、博物館などなどの娯楽施設が充実しています。またハリウッド発エンターテイメント(映画やコンサート)会場も多いです。

ラスベガスへも車で4時間ほどで行けます。またカリフォルニア内であっても、インディアン特別地域にはラスベガスと同じようなカジノ&ホテルなどがあります。

カリフォルニアはとにかく移民者が多い州なので、日本食もひっくるめていろんな国のレストランや食材が身近に豊富にあります。職場のランチ仲間と 月曜日はアメリカン、火曜日はタイ料理、水曜日は中華、木曜日は韓国料理、金曜日は和食というような感じの予定をたてたりしますが、いろんな料理が堪能できるところは楽しいです。

まとめ

アメリカ国内では気候の良さでダントツは個人的にはハワイだと思っています。次にカリフォルニアでしょうか?

しかしながら、物価、最低賃金、気候、人、娯楽、トータルではカリフォルニアに軍配が上がるというところでしょうか?ただ日本人にとって総合的に暮らしやすいのは、対東京となると、やはり東京だと思います。

シンから

かなり詳細かつ、在住者目線の情報をもらえました。アメリカ移住を考えている人はよく読んで下さい。特にアメリカで評価され易い仕事はソフト系で、ハード系は競争が激しく、評価されにくい、と言うことは重要情報です。機械でなく、情報、バイオ、など、高利益率産業がアメリカでは求められているので、求められる人材も同様です。

また、コメントを下さった、かりりんさんはカリフォルニアより、東京の方が住み易いし、もっと言うと故郷の地方都市である福岡の方が良い、とおっしゃっています。そこでしか出来ないことがないのなら、地元、地元近郊の地方都市、せいぜい東京まででにしておいて、よほどのことがないと、海外までは行かなくていい、と言うことでしょう。私も同感なのです。

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