じゃあ、ゲイツ、バフェット評

せっかくなので、ゲイツ氏がバフェット氏を評したコメントも訳したいと思います。

“Q: What’s the best advice Warren Buffett has ever given you?

Gates Jr: Well, I’ve gotten a lot of great advice from Warren. I’d say one of the most interesting is how he keeps things simple. You look at his calendar, it’s pretty simple. You talk to him about a case where he thinks a business is attractive, and he knows a few basic numbers and facts about it. And [if] it gets less complicated, he feels like then it’s something he’ll choose to invest in. He picks the things that he’s got a model of, a model that really is predictive and that’s going to continue to work over a long-term period. And so his ability to boil things down, to just work on the things that really count, to think through the basics — it’s so amazing that he can do that. It’s a special form of genius.”

ぬるり訳

かなり深いことを語っているので、意訳をしないとわかりづらいです。

そうだね、僕はウォーレン(バフェット)からたくさんの役立つアドバイスをもらったよ。その中でも、特に興味深いのは彼が物事を単純にすることだ。彼の人生哲学を見ると、すごくシンプルだ。何が魅力的な商売か、を彼に言えば、いくつかの基本的な数字、事実で捉える。そして、その商売が複雑過ぎないなら、投資するに値する、と考える。彼にはいくつかのモデルがあり、そのモデルは本当に予言的で、長期間に継続し、そして、物事を単純な事象を通して、徐々に煮詰めていく。それができることが驚異で、天才なんだ。

多くの人はバフェット氏を知っていると思いますが、知らない人には意味がわからないと思いますので、簡単に解説をします。

バフェット氏という人はネブラスカ州というアメリカでもかなり田舎に住んでいて、若い頃の一時期を除けば、そこからほとんど離れずに生活しています。自分の理想がはっきりしており、偏食で、規則正しい生活を延々と繰り返しているそうです。都会で有名人、お金持ちと付き合って、自己顕示欲、承認欲を満たそうとせず、自分の故郷の田舎で淡々と世の中を眺めているのです。

つまり、都会にいる自称業界人からどうでもいい情報を仕入れても、それは物事の本質とは関係なく、自分で必要な情報を頭に入れて、それをろ過して、煮詰めて、想像する。それが自分の理想に近いものであるなら、投資する価値があると考えます。投資では常に少数派が勝つ、と言われるように、自分の軸をはっきりさせて、それを貫き通すのが勝つコツなのでしょう。

ただ、それは自分の考えに固執することではなく、バフェット氏は時代に合わせて、自分の考えを改めています。以前、自分が理解できないIT分野には投資をしない、と決めていましたが、すでにITは世の中の必要インフラになったと考えたため、IBMから始まり、Appleへの巨額投資をしていますし、コモデティーと切り捨てていた航空業界の最適化に注目して、航空各社に投資をしています。

私自身はAppleの将来性には疑問を感じていますし、航空業界のコスト競争は激しいと思っていますから、バフェット氏の変化が正しいものだったのかはしばらくしないとわかりませんが、今までは世の中の大方の予想を裏切って、勝ち続けてきました。すでにいつ亡くなっても、おかしくないくらい高齢ですが、このまま勝ち逃げるのか、最後に負けるのか、はわかりませんが、すでに歴史上の巨星であることは間違いありません。

まとめ

スケールはまったく違いますが、私もバフェット氏と同じように、自分が理想とする生き方を淡々と続けたい、と思っています。自分の軸をはっきりさせてブレず、世の中の流れに従って、自分の考えが間違っていると考えれば、素直に改め、自分らしく生きていくことが「ぬるりと生きる」だと考えています。