じゃあ、サンチョの妻

貧乏人が貧乏人を見るときは、ちらっと、目をやるだけだけど、金持ちを見るときは違うんだよ、じろじろ、穴が開くほど見て、貧乏人の成り上がりと見破ったら、陰口告げ口を言いふらすのさ、蜂の群れか噂雀か、これでもかこれでもかと、そいつのことをこき下ろす。

ドンキホーテのサンチョの妻、テレサのセリフです。私はこれが人間、庶民の習性を見事言い当てている、と思います。人のいい、常識的なサンチョ・パンサの妻は農夫の妻らしい現実的な考えの持ち主です。

好奇心

人間は同じようなものだ、とお互いに認識しているときは何も感じず、一瞥くれるだけで、それ以上の関心は持ちません。しかし、相手が自分より金持ちだと感じると、異常な好奇心に駆られるものなのです。どんな手段でお金を作ったのか、どうやってお金を使うのか、どこに住み、どのような家を持ち、何を食べ、何を飲み、何を着ているのかを気にします。

ワイドショー、週刊誌に、セレブと呼ばれる人はこの人間の習性を逆手にとって、注目を浴びることによって、それをお金にします。芸のない芸能人の類は多かれ少なかれ、炎上商法とでも言う、とにかくなんでもいいから話題を集めようと必死になります。

世界中で同じで、アメリカに至っては自分のプライバシーを切り売りして生活するセレブもいます。例えば、パリス・ヒルトン、キム・カーダシアンなんかが典型的ですね。この二人に至ってはリアリティーTVどころか、夜の生活まで世の中に流れていて、プライバシーはゼロです。それでも、それが彼女たちの食い扶持になっていて、贅沢の限りを尽くせるぐらいの収入になっています。

暴く

セレブと呼ばれる人が本当にお金持ちなのかを暴く人も存在します。セレブを気取る人が中流ですらないような家庭出身であることを暴いた週刊誌もありますし、嫉妬交じりに本当なの?と思って興味を持っている人もたくさんいるのです。マスコミはこれをマッチポンプのように行い、自らのお金に変えてしまいます。インターネットのなかった時代はマスコミが人間の習性を完全に利用して、社会を完全に牛耳っていたのがわかります。

これが社会的に多少なりとも恵まれている人であればあるほど、苛烈な叩きが始まります。ツイッターで軽犯罪行為をつぶやき、社会的に抹殺されるのは、高学歴、イケメン、美女、大企業勤務、公務員など、嫉妬される側の人間です。ニートが軽犯罪して特定、炎上しても失うものがないですからね。そうして、恵まれている人を引きずり落して、自分と同じ側に持って来ようとするわけです。

コケにする

人の不幸は密の味というように他人の不幸話は井戸端会議の最高のネタになるくらいのものです。ましてや、成金が落ちぶれたとき、人は強烈に見下します。最初から落ちぶれている人には目もくれないのに、一度成功を掴んで、それを手放してしまった人を「ホレ見たことか!」と強烈に罵倒します。

これが怖いから、成金は引けからかないほうがいいのです。ちょっとした成功を掴んだことは他人に知られるべきではなく、ひっそりと目に見えないところで贅沢を楽しむのがいいのです。そうしていれば、そんな簡単には落ちぶれませんし、たとえ運悪く落ちぶれても、誰にも気づかれずに済みます。

まとめ

嫉妬をお金に変えられる芸能人ならともかく、一般人はおとなしくしているのが正解です。元モーニング娘の辻さんは鬼女さんにブログを粘着されているそうですが、こんなのは大嫌いなはずの辻さんの芸能活動を支えているに過ぎません。 粘着され、話題になればなるほど、彼女の仕事は途絶えず、お金を稼ぐことが出来ます。

嫉妬は見苦しいです。しかし、涅槃に達しない限り、まったく嫉妬をしない人間にはなれません。ぬるりと生きるとか言って偉そうなことを言っている私も同様です。他人を見て羨ましいな、と思うことは当然あります。

特に女性は嫉妬の生き物です。だからこそ、女性は嫉妬の怖さを理解して一時的に成功してもひけらかさない努力をすべきなのです。特に夫の成功、実家からの相続、宝くじ当選などの努力を自分の努力を起因としない成功には冷静に接して、何事もなかったように振る舞い、影でニヤとするくらいで十分ではないでしょうか?

追記

コメントで指摘があったように若い人はお金より、見た目を気にしますね。若い頃は貧乏なイケメンがモテますし、見た目格差のあるカップルをジロジロと見ます。ある一定の年齢を過ぎると、男性の見た目なんてほどほどなら、ほとんど気にしませんし、なんの意味もありません。女性の見た目は一生ついて回りますが、結婚してれば、有名人でも無い限り、他人はほとんど気にしませんね。