じゃあ、機械、電気電子学科

理系編のスタートはやはり機電としましょう。機電、一緒くたにしてしまっているのですが、まったく一緒の専攻でないにしろ、ある共通する特徴を持つ専攻だといえます。どの辺が似ているのでしょうか?

需要

どんな産業も機電を抜かして成立しないわけで、どんな業界でも、多かれ少なかれ、ほぼ必ず必要とします。一見、機電に関係なさそうな金融でも、電気は必要です。彼らは膨大なデータを処理するので、電気系ハードを大量に持っており、そのメンテナンスが必要だからです。機械専攻はあまりここでは活躍しません。

機電が主役の業界は自動車、電子機器、ロボット、などと多岐にわたっているだけでなく、建設、土建、製造、化学、薬学、とあらゆる場面で機電が必要とされており、主役を支える裏方としてなら、どんな産業でも重宝されます。つまり、機電は万能の専攻だといえるでしょう。ハード系は機械のほうが強く、ソフト系は電気のほうが強いです。

近年の傾向だと、自動車が機械から電機に変わりつつあるので、機械より、電気電子の方が汎用性が高くなる傾向があり、ハードからソフトに世の中の主力が移っているのを感じます。特にアメリカで就職したい、と思っているなら、機械だとロボット、飛行機くらいしか仕事がなく、電気電子だと仕事に困ることはありません。もっと仕事が多いのは情報です。

違い

ごく簡単にその違いを表すなら、機械がハード側、情報がソフト側、電気はその中間だといえます。そのため、電気は機械よりも更に選択肢が多いということになります。電気専攻でSEに近いことをやっている人は珍しくないですが、機械専攻でもろにソフトをやっている人はまずいません。その意味では電気電子がもっとも汎用性が高いです。

「じゃあ、情報もいいじゃん?、機電情って呼んだらどうよ?」っという意見もありますが、情報は機電と比べると競争が激しく、真面目にやっていくだけでは取り残される可能性がある厳しい業界なので、同じ分類にするのはちょっとなぁ、と思います。情報専攻だと、合わない人は中退するほど、追い込まれることもありますが、機電でそこまで追い込まれる人はあまりいません。

社会に出たときの得意分野が機械、電気電子では少し違うものの、被る部分も多く、そのため、機電っと一発変換できるくらい、社会にコンビとして浸透しているのでしょう。実際は情報でも機電に近い分野の人もいますし、まあ、機電と情報っていう感じですね。

選択肢

機電出身がアカポス狙うなら、最先端のロボテクでもやればいいし、Fラン機電なら、工場設備管理でもやっていればいいのです。つまり、上から下まで、機電専攻全員に仕事を振り分けても余るくらいの仕事があるのです。多くの会社で機電系採用に苦労しているくらいで、不況であっても、売り手市場です。

そのため、入学した時点で機械学科、電気電子学科に入っていれば、卒業した後のことをさほど考えなくてもどうにかなります。卒業前の1年前くらいにある程度の方向性を決めて、何社か見学に行けば、やばいくらいのコミュ障でも無い限り内定がもらえるでしょうから、そのうちの一番気に入った会社を選べばいいのです。

入社した後もある程度の方向性を持ってきちんとやっていれば、業界を変えることもたいして難しくないですし、そこまで真剣に考えなくとも、選択肢が多いので、真面目にさえやっていればどうにでもなります。需要があるので、技術さえ磨いていれば、どうにでもなるとまでは言いませんが、そこまで激しい競争にはさらされないことが多いです。

まとめ

「悪いことは言わない、凡人は機電にいっておけ!」と私は高校生の読者さんに声を大にして言いますよ。ともかく、そこらに需要があるので、少々経歴に難があっても、受け入れてもらえる可能性が高いです。ぬるり的には出来るだけ需要の多いこをとして、その中でも更にニッチを目指し、そこで高く売りやすい環境づくりをすることで、自分を安売りしない戦略を進めます。

その第一歩として、学部で汎用性の高い専攻を選んで、必要があるなら、修士でもっと専攻を絞り込んだり、将来性のある就職先を新卒で選んで、技術を数年磨くことから始めてみると良いでしょう。学校でやる勉強と、社会でやる勉強はぜんぜん違うので、働いてみてはじめてわかることも多いです。そのときに掘り下げたり、軌道修正をしたいと思ったら、汎用性の高さはすごく大事です。

2+