じゃあ、大人英語

リクエストに応えて、大人英語も記事にします。ここで記事にするのはTOEIC900以上取れている人向けで、それ以下の人にはあまり参考にならないと思います。

現状把握

どんな試験でもそうなんですが、得点率が9割を超えると、点数で実力を把握することが難しくなります。満点、満点に近くするために底力を上げるのでなく、ミスをしないように試験慣れしたり、テクを磨くことが必要になります。そのため、TOEICに限らず、満点を狙う意味は他人をビビらせる以上の意味はありません。

TOEIC900超えてた人の分類をすると、1) 母語と同様に英語を扱える人 2) 自分の知っていることならコミュニケーションに不自由しない人 3) 相手に気を使ってもらい、ようやくコミュニケーションできる人、とします。

1) レベルの人は言語の臨界期を過ぎる前に英語圏に移住し、大人になる前まで、英語圏、日本を行き来したような経歴の人で、英語は上手くとも、日本語がかなり怪しかったり、白人にかぶれて、日本に馴染まなくなっていたりして、現地に居着くなり、特殊な仕事をして生計を立てる必要がある人が多いでしょう。この人たちはこの記事に興味はないでしょう。

2) インターナショナルスクール育ち、高校から英語圏、大学から英語圏で語学センスのある人がここまで到達しますが、就職してから、ここまで到達するのはよほどセンスのある人だけです。彼らは語学センスはあるものの、文系志向で、英語がうまくとも、それを活かす方法が少なく、かといって、ネイティブ並みでもない、というジレンマです。この人たちは英語がプライドのすべてであることが多いので英語に関して、ネイティブ以外の言うことを聞きませんので、この記事は役に立たないでしょう。

3) は仕事上の必要性にかられたり、個人的に好きで英語に取り組んできた人が到達できる最終地点だ、と言っていいです。技術など、何かしらの強いバックグラウンドがあって、これだけの英語力があれば、やりようはいくらでもあり、アメリカでエンジニアしている人はこのくらいでやっていることも珍しくないです。この人たち向けに記事にします。

発音

3) の人の最大の弱点は発音が悪く、相手に通じない、ということで、語彙、文法理解はノンネイティブとしては十分で、自分の専門に関係ないこと以外は新たにやることはないと思います。いい大人が根本的な英語力アップを目指しても、それ自体が趣味でない限り、効果が薄く、専門を少しでも研いていた方がよほど意味があります。

発音の改善はとにかくまねることで、好きな映画のセリフを繰り返し覚えて、そのまま発音する。YouTubeで好きなミュージシャンのインタビューを丸暗記してみる。好きな有名人の演説をひたすら繰り返して発音する。なんでもいいので、発音に特化した練習を毎日して下さい。そうすると、徐々に発音がきれいになり、それとともに今まで聞き取れなかった単語が聞き取れるようになります。

日本語と英語は何の共通点もなく、音域、音感が全然違うので、訓練しないと音が出せないし、聞こえない、ということになります。子供英語の最大のメリットはこの発音だと書きましたが、これを大人になって改善させることはきわめて難しいです。しかし、繰り返すことで、徐々に音が理解できるようになり、相手に通じやすくなっていきます。

着地点

英語ノンネイティブが英語ネイティブの仕事をしようとしても無駄で、そこで競争しても、最初から負けが見えている無謀な突撃みたいなもので、上手くいくことがないとはいいませんが、試す価値はほとんどなく、誰に何を言われても、やりたい人以外はしないで下さい。

国際的に働きたいなら、まずは技術を世界レベルにして下さい。どんな国際機関であれ、英語ノンネイティブの文系を採用する組織はほとんどありません。逆に技術さえしていれば、かなり怪しい英語力でも、どうにかなることも珍しくないです。

クライアント、上司、同僚の日本人向けにそれっぽく英語力をアピールしたいなら、とにかく発音をそれらしくすることが大事です。ほとんどの日本人はTOEIC900超えたレベルの英語を判断することはできず、発音がそれっぽいかどうかだけで判断します。

英語ネイティブからしたから、ノンネイティブがモゴモゴ早口で、それっぽい話し方をするのは聞き取りづらいのでやめて欲しいでしょうが、相手でなく、周りで聞いている日本人向けにはモゴモゴ早くがかなり有効です。自分が聞き取れないので、ホンモノだと判断しやすくなります。当たり前ですが、本当はゆっくり正確に話すことが最も通じます。

まとめ

地道に発音練習しながら、発音の正確性を底上げしながら、それっぽい話し方を身につけ、相手、周りの人間の状況によって、話し方を使い分ける、というやり方はかなり有効です。英語力をそのまま実力だと考える人は少なくないので、そういう薄い人を利用するのはビジネスの基本です。

実際、シンガポール人は英語力=教育レベル、と認識するので、モゴモゴ早口はかなり有効で、相手を威嚇したい時は早口でそれらしくマシンガントークで話し、単に伝えたい時はゆっくり文章を短く区切り、相手が聞きやすいシンガポール訛りで話すといいです。言語なんてツールなので、通じることが一番大事なんですが、通じなくとも、相手を威嚇することでことを有利に運ぶのも重要なテクニックです。

逆に言うと、外国人を相手にする英語ネイティブもそれをよく知っているので、激しい交渉をする時はネイティブ以外にはわからないような難しい言い回しをしたり、早口で話して、主導権を握ろうとするわけです。こうなると、1)しか相手にならないし、もっと言うと、英語ネイティブですから、非白人が白人から主導権を握るのは困難です。そのため、ノンネイティブがネイティブ相手に交渉するのはまず無理です。

英語力がプライドのすべてになってしまっている人はここが理解できていないことが多いです。どれだけ頑張っても、ネイティブ、ノンネイティブには大きな差があるだけでなく、白人でないので、主役にはなれません。脇役として重要な役割果たしつつ、準主役を狙っていくには技術は必須です。技術もないのに英語だけ必死にやっても、自己満足です。やるなら、日本人向けに英語をやるべきです。

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