じゃあ、新幹線殺戮

また、新幹線で痛ましい事件がありましたね。日本は諸外国と同じように安全ではないし、病んでいるんだな、と思います。感想を書き記したいと思います。

背景

小島容疑者は発達障害だった、という報道がありますが、どの程度なのかはわかりませんが、このような大事件を起こしてしまうくらいですから、何かしらの障害は持っていたんでしょう。でも、おそらくはコミュ障程度の良くある生きにくさ、だったのだろうと思います。

前にも記事にしてますけど、精神状態なんて目に見えないし、数字にもならないので、非常に曖昧なものであり、事前の診断はともかく、結果として問題を起こして他人に多大な迷惑をかける人は何かしらの障害を持っていると言えるだろうと思います。

異様さを覚えるのが、父親が完全に他人事のように捉えていることです。これほどの大事件を起こして、まったく無関係な人を死に追いやっているのに、近所の人みたいなコメントを出しているのは良くあることではなく、関係が冷え切っているにしろ、普通は申し訳ない、というでしょう。

そうした父親、おそらくはその父親の言いなりである母親と絶縁になり、救いの手を祖母、伯父に求め、祖母の養子になっているわけですから、単なる親子間の不仲ではないな、と思います。孫養子なんて相続対策以外では聞いたことありませんよ。

祖母の元でも立ち直ることがなく、職を転々とし、やりがいを見つけることもなく、劣等感と挫折感に苛まれ、精神を病んできて、今回の犯行に及んだ、とするなら、本人が持って生まれた資質より、二次障害の方が大きな要素を持っている気がしますね。

新幹線

新幹線で無差別殺人が起こるのは初めてではありません。そろそろ国、JRは手荷物検査をすべきなんだろう、と思います。利便性が落ちるので嫌ですが、こう何回も事件が起こると誰のためにもなりません。新幹線のイメージダウンにもなります。

ふと思うと、東海道新幹線って、のぞみを選択すると、新横浜を出ると名古屋までは一時間以上密室状態であり、飛行機とそんなに変わらないんですよね。厳重に手荷物検査をする飛行機だって近距離便なら一時間程度のものです。

ドル箱の東京大阪間で、新幹線を利用する理由は中心部から中心部に移動が出来る、座席がゆったりしている、本数が多い、待ち時間が短い、などの理由が挙げられますが、手荷物検査がないのも有り難いです。飛行機みたいになんども手荷物検査をされると、それだけで面倒です。

そもそも、公共交通機関を安全に使えることが幸運なことであり、アメリカなんかでは汚い車内、構内に貧困層がいて、乞食をしているような路線も少なくなく、日本もプライベート空間でないと安全が確保できない時代なんでしょうね。

被害者

まず、殺戮者に勇気を持って立ち向かった梅田さんのご冥福をお祈りします。その上で、こういう事件に不幸にも接してしまった場合の対応策を考えたいな、と思います。梅田さんは勇気、正義感が溢れる人で、それは素晴らしいが、正しい対応ではなかったのかもしれません。

興奮して、凶器を振り回す狂人にまともに立ち向かうのは危険すぎますから、警察など、その道のプロでも身を守りながら時間を稼いで狂人を落ち着かせるように立ち回ると思います。どんなに鍛えても刃物で刺されたら致命傷になりかねません。

誰も致命傷を負わないように襲いかかる狂人を止めつつ、興奮が収まって、話し合いが成立しそうになるまで、出来るだけ被害を最小化するのが良いのでしょうね。秋葉原事件でも、警察は細道に誘導して観念させています。

梅田さんの座席は小島容疑者、被害者女性から少し離れており、正義感から飛び出て、大声を上げて、正面から対峙したのでしょうから、これだと、小島容疑者は益々興奮することになり、実際、梅田さんは滅多刺しにされているようです。

様子を見て、静かに後ろから近づいて小島容疑者を止められないなら、黙ってチャンスを伺っているのが正解だったんでしょう。小島容疑者は素人ですから、背後を見せるチャンスはいくらでもあったでしょうから、そこでタックル、羽交い締め、他の加勢を得るのかもしれません。

とは言え、こんなことに遭遇したら、呆然としてまともに動くことすらできないのが凡人です。妊婦の女性は叫んだそうですが、これはもっと危険なのに恐怖から叫んでしまうわけです。私が近くにいても、梅田さんほどの勇気、行動力もなく、何もできなかったことを悔やむのだろうと思います。

まとめ

色々考えるところがありました。発達障害の支援が進み、生きづらさを感じる人に理解が得られるようになりつつありますが、だからと言って、その責任を取るのは本人でしかありません。社会は面倒を見ません。ナマポもらって生ける屍になっても、それは本当の意味で生きていると言えるのか?は疑問です。

教師、同級生、上司、同僚と上手くいかなきゃ、組織から弾き出され、子供は定時制高校などの他の道に進むことができても、大人になれば、やはり社会で生き残るしかないわけです。そういう時に唯一の絶対的味方であるべきの親が突き放したら、誰が辛い時に救いになるのか?とも思いました。

新幹線は残念だけど、手荷物検査をすべきで、するだけでも心理的プレッシャーになるので、犯行は起きづらくなります。アメリカの空港は手荷物検査を受けると、疲れるくらい厳重にしますけど、それによって変な気を起こさないように警告しているんですよね。

最後に土壇場で見せる本人の行動はその人の全てであり、梅田さんの行動は尊いものでした。もしかしたら、黙っていれば助かったかもしれないし、もっと良いやり方があったかもしれませんが、彼の正義感は尊敬されるものですね。

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