じゃあ、クックパッド

久し振りに企業分析をしたいと思います。対象はクックパッド、いろんな揉め事、いろんな思惑が交差する銘柄です。それを三人の男の視点で見たいと思います。

佐野氏

創業オーナーであり、未だに圧倒的大株主、若くして巨万の富を築いた男です。彼は帰国子女で、シンガポール、アメリカと渡り、大学で帰国して、創業後すぐに起業、一発でクックパッドというプラットフォームを当てた強運、敏腕です。その実績は素晴らしいです。

この佐野氏は若い頃に白人に囲まれて過ごした経験を持つ人に多い、白人コンプのようで、日本でトップになってもないのに生活拠点をアメリカ、カリフォルニア、サンフランシスコ、ベイエリア、マウントビュー、というコテコテの場所に移して、本格的にアメリカに殴り込みをかけようとしているわけです。その為に日本の経営を他人に任せています。他人が穐田さんだったわけです。

佐野氏の考えとしてはすでに頭打ちになっているクックパッドは海外に打って出ることこそが生き残る道だと信じているわけで、日本市場など興味がないんです。その考えはわからなくもないですが、日本で圧倒的強者になっていない存在がアメリカでメインストリームとして勝った事例はほとんどありません。

今後、クックパッドがアメリカで勝つ可能性がまったくないわけではないですが、こんな程度のありふれたサービスがアメリカでは通用するとは思えず、やるならM&Aによる買収でのし上がっていくくらいしか無理だろうと思います。それは凡才、ぬるりだけでなく、ほとんどすべての投資家が思っていることでしょう。

穐田氏

お世辞にもカッコいいとは言いづらい佐野氏に比べると、惚れ惚れするようなイケメンの穐田氏は金融フロントとしてのし上がってきて、価格ドットコムの買収により、投資家としても成功、経営者としても成果を出しました。佐野氏に請われてクックパッドのトップに立つと、国内市場の強化をします。

非常に現実的な計画を立てて、価格ドットコム、クックパッドで培ったプラットフォーム作りを日本国内で横展開して行くことで大きくしようとするわけです。その一つがみんなのウェディングであり、一定の成果を上げることが出来ました。

堅実な穐田氏からすると、佐野氏のアメリカ殴り込みなんて誇大妄想みたいなもので、利益を食いつぶすだけの赤字事業です。その考えは他の役員、株主も同じであり、佐野氏を支援する人はいなかったのですが、過半数近い株を持つ佐野氏が穐田氏を始め、自分の考えに反する役員をぶった切ってしまいました。

避妊はしない、菊川怜さんという芸能人、トロフィーワイフと結婚した、浮ついた感じのチャラチャラした見た目の穐田氏ですが、経営に関してはとても堅実なのは笑えますねw それに対して富豪になるまでは女性に不自由してそうな佐野氏は無謀です。仕事とプライベートは違うということでしょう。

小手川氏

ハンドルネーム、BNFで知られる相場師の小手川氏は数々の短期戦を勝ち抜き、推定純資産は200億円以上、株価の低迷するクックパッドの佐野氏持ち分と変わらないくらいの資金力を誇ります。自由に動かせるという意味では佐野氏以上の資金力を持つ個人投資家としては最強に近い男です。

この小手川氏がクックパッドの大株主になっているんですよ。そして、どうも短期戦ではありません。しばらく大株主として有報に本名を載せています。これが何を意図しているのか?私にはわかりません。何かを知っているのか?遊びで買っているのか?なんでしょうね?

小手川氏ほどの嗅覚を持つ男が何の勝算もなく買うわけないんです。何かがあるんでしょうが、私が知る限り、彼はほとんど英語がわからないから、滅多に海外市場には手を出しませんし、佐野氏がアメリカでやっていることを嗅ぎつけたとも思えませんし、期待しているとも思えません。

だったら、リバウンド狙いなのか?と思うのですが、クックパッド本体すら頭打ち、みんなのウェディングは切り離され、お家騒動で揉めまくったクックパッド株がどういう形でリバウンドするのかよくわかりません。実際、小手川氏が入ってからズルズルと下がり続ける展開でまったく良いところはなく、億単位の含み損を抱えているでしょう。

まとめ

クックパッドは買いですか?

私は買える要素はない、と思うんですけど、あのBNFが買っているんだし、佐野氏だってアホなら、ここまでクックパッドを成長させられませんよ。アメリカで伸び代があるんでしょうか?その辺がよくわからないところです。数年放置したら、テンバガーくらいにはなるのでしょうか?

私にはよくわかりません。

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