じゃあ、日本の凋落

私は日本と凋落は避けられない、と思っていますし、変に抗わなくても、そういうものとして受け入れるべきだと思います。日本は少なくともアジアの盟主的立場は失われ、イギリス的な立ち位置になるのではないか?、と思います。

非合理

日清戦争、日露戦争の勝利以降、日本人は非合理的なことが大好きになり、精神論、完璧主義、前例主義を正義としてみるようになり、無謀にアメリカに挑み、負けたのに、未だに同じことをしています。明らかに非合理的でも、上が決めたら、下はそれで従っていき、心中します。部下が上司に対して、疑問をぶつけることすら許されないから、何にも改善されないのです。

今まで、それが通用したのは日本人の粘着、完璧気質が高品質を提供できたからですが、世の中は不完全であっても、まずは進めてみて、徐々にアップデートする、というやり方が主流になって、完璧を狙って、世に出さないと、完璧になった頃にはもう遅いわけです。ITではアップデートすればいいので、小さなバグは大したリスクではないですが、勝者総取りなので、出遅れてシェアを奪われたら、致命的ダメージになりえます。

ポケモンGOは正しくアメリカのゲームで、ゲームとしては実験状態でリリースして、市場の反応を見ながら、徐々に完成度を上げているようなもので、それがシリコンバレー流です。日本的な任天堂はあれこれ言いながら、完成度を求めすぎた結果がソフト不足になり、WiiUの惨敗になり、無残な状況がしばらく続きました。

スタートアップなんかは一定のマイルストーンを達成できないと、それで資金が尽きて、終わりなので、時間勝負で突っ走るんです。だから、完璧なんか狙ってないし、自分たちにとって完璧であることでなく、顧客がより求めるものを追いかけるのが使命だと思っているでしょう。なんなら赤字でも売上、シェアが高ければ、資金繰りできるので、突っ走ります。

不完全であっても、先進的なサービスが求められる時代に日本人気質って、機会損失にしかならないんです。文体が気に入らないだ、敬語がおかしいだ、と社内向けの報告書を書き直させる暇があるなら、もっとお金になることをやらせたら?、挨拶に顧客訪問するなら、新しいサービスなり、製品開発したら?、という疑問は日本企業じゃ、通りません。

人口

言うまでもなく、日本は高齢社会で、人口は減り続けますし、優秀な移民はほとんどきませんし、仮にきても、活用できるような土壌もありません。ほぼ単民族が単言語で暮らしてきた国に、異物が来ても、良い化学反応は生まれません。

どの国でも最優等移民はアメリカを目指し、それ以外の国に行くのは何かしらの親和性がある場合のみです。そうなると、日本に来るのは最優等ではないアジア系くらいのもので、彼らが新しい産業を興すようなことはないでしょう。

厚切りジェイソンさん、みたいな日本贔屓の人ですら、Why Japanese people? 、と思うわけです。私は日本人ですけど、シンガポール人以上に日本人の行動に理解ができないことは珍しくないです。シンガポール人はいたってシンプルですから。

これはアメリカ以外の先進国も同じで、移民が大きな経済効果を出したことを客観的に示せる国はないんじゃないかと思います。ほとんどの場合、社会保障費の増大、地域社会の分断の原因になっているだけで、社会不安を呼び、今の連続テロに至っているのでしょう。

例外的にシンガポールは移民が経済貢献していますが、先進国としてはありえないような人権無視を行っているから、成立するわけです。その意味でシンガポールは先進国ではない、という人も少なくないです。

浮上

日本が売られ過ぎれば、買われるタイミングがあるでしょうが、それはハイパーインフレが終わってからだと思います。何でも片方に振られると、引き戻されるわけで、デフレが長く続けば、その反動が来るし、多くの場合、下の方が早いものです。

できるだけ早いタイミングで緩やかにインフレを起こしたくとも、うまくいった試しはないです。だいたい、これほど長いデフレが続いた例って歴史上に存在しないでしょうから、どこまで金融緩和をすればいいのかもわからないでしょうし、散々やってもあまり効果がなかったわけです。

来るべきハイパーインフレに備えて、何ができるか?、ということですが、余剰資金を幾らか外貨に換えて、リスクヘッジすること、相続予定も含めて、不動産をまったく持っていない人は買っておいたほうがいいと思います。インフレになっても、住む家さえあれば、働けば、暮らすことはできます。

そういった大混乱が終わった頃に日本は浮上するのではないかと思います。危機には一致団結する民族ですし、ストレスにも強いので、離散せず、日本復活のために志士達が大暴れするのかもしれません。逆に言えば、危機が迫らないと、行動に移さない民族です。

まとめ

日本の産業はニッチを除けば、壊滅状態になるだろうと思います。その第一陣が弱電の失墜で、バブルの頃には相手にもならなかった中国、韓国、台湾メーカーに食い荒らされています。重電も他人事ではなく、忍び寄る影に注意して、国主導で早めに再編して、国際競争力をつけたほうがいいでしょう。

取捨選択して、勝てる産業に力を集中させれば、ドイツのように戦っていけるのでしょうが、日本人はサービス残業してでも、競争力のない会社を生かしてしまうので、本来消えるべき会社が残ってしまうのです。そうなると、国全体が疲弊し、どんよりムードになるに決まっています。

ブラック企業に我慢するのでなく、きちんと証拠をとって、SNSで発信すべきです。 みんなが団結すれば、反社会的企業を抹殺できる、という例はいくつもあるじゃないですか? その一歩一歩がよりよい日本につながるのだと思います。

私は日本が暮らしやすい国になる代わりに、経済的優位性を失ってもいいと思います。ITをうまく利用すれば、生活するくらいは稼げるんだから、横暴に我慢をするのでなく、見栄、欲を制限して、精神的自由を優先するほうがいいんじゃないかと思います。

1+