じゃあ、植民地官僚

インド人サラリーマンの躍進が目立ちますね。

経歴

典型的なインド人サラリーマン成功者と言えば、グーグル、ピチャイ氏ですけど、彼はインド人の中流家庭に生まれて、チェンナイで育ち、順当に理系に進み、名門インド工科大学マドラス校を卒業する、という典型的なインド人学歴エリート路線を進んで行きます。

ちなみにインド工科大学は一校ではなく、学校群であり、広いインドの各地にあります。元ソフトバンク、アローラ氏はバラナシ校出身です。日本で言う旧帝大みたいなものです。ある程度の経歴があるインド人で、学部がインド国内なら、かなりの確率でインド工科大学出身です。

そこから、ピチャイ氏は名門スタンフォード大学で工学修士を取り、アプライドマテリアルに就職、ペンシルバニア大学でMBAを取ってマッキンゼーに入社してます。コテコテのインド人スタイルで、彼らの理想は実学を学部で学び、職歴をつけてMBAを取ってビジネスサイドに転向してきます。これも典型例です。

インド人のMBA信仰はなかなか激しいもので、シンガポールにもMBAを取りに来るインド人に溢れています。インド人はその歴史から深層心理の中に民より官が偉い、白人様に認められる、という気持ちが強いみたいで、植民地官僚になりたがる人は多いですね。

抜け目なさ

ピチャイ氏が上手かったのは絶妙なタイミングでグーグルに入社していることです。ちょうど、グーグルがIPOというゴールを決めて、一息するY2004に入社しているので、もっと早く入った人はストックオプションでファッキューマネーをゲットして辞めて、30歳という若さで幹部ポジションを掴みやすかったんですね。

ピチャイ氏はアプライドマテリアルに勤めていたように材料が専門であり、ITに関しては素人に近いはずですし、マッキンゼーでやっていたのも材料関係の会社に対するコンサルだっただろうと思います。今、彼の経歴ではグーグルの書類審査に通らない可能性が高いですし、プロダクトマネージャーとして採用される可能性はほとんどないでしょう。

そして、Chromeなど、今のグーグルを支えるインフラに関わり、成果を上げてオーナーのペイジ氏、ブリン氏と良好な関係を築き、外国人ながらに雇われ社長に任命されていきます。この間、たった10年くらい、40過ぎには世界的企業のサラリーマン社長、という展開です。

こういう風にインド人って常に抜け目なく動くので、地道なことは嫌い、美味しいところばかりを奪おうと必死になります。一緒に仕事をすると、地味な仕事を他人に押し付け、プレゼンだけは自分でしたがり、自分が全部やったかのように持って行きたがる人が本当に多いです。

ちなみに真面目そうなインド料理屋の兄ちゃんたちはネパール人であり、彼らは見た目は似てますが、インド人よりも大人しく、真面目でコツコツやるのですが、インド人は何に対しても少し上手くいくと売り抜けをしたがり、あまり好感の持てないやり方をする人が多いです。

植民地根性

先に書きましたけど、インド人の白人崇拝、官僚気質って、なかなか根深いもので、子供が生まれると、まず評価されるのは肌の白さですし、女性の美しさ、とは色が白いことであり、社会的ステータスとは白人様とどれだけ親密な関係を持っているか?だと言って良いでしょう。

インド人って、広義のアーリア系なので見た目は白人に割と近くて、肌の色が薄めの人は白人みたいな雰囲気になります。そういう人が憧れの存在になるので、ボリウッドスターはぱっと見は白人風です。実際、北部にはイラン系の人もいて、ほとんど白人みたいな見た目の人もいます。ゾロアスター教のタタ財閥一族が典型例です。

日本でも白人ハーフが持て囃されますし、その他の非白人国家でも多かれ少なかれ白人崇拝はありますけど、インドほど酷い国は他にないんじゃないのかな?と思うくらい、肌の白さを神経質なほど気にしています。色白石鹸、みたいなよくわらかないものを使っている人もいますねw

そういうわけで、インドにはアリババは存在せず、スタートアップがある程度の規模になると、外資に売ってしまい、イグジットして白人の国に移住して二度と戻ってきません。インド人は長期的成長をインド国内でしようとは思わないわけです。その為、ピチャイ氏など、成功したインド人ビジネスマンがインドに帰って事業をすることはなく、アメリカ人として生きていきます。

この辺が中国人とは違いますね。中国系は二世でも本国に強い思い入れがあり、故郷に恩返しをしたがる傾向があります。ヤフー、ジェリーヤン氏はアリババを見出しましたし、Nvidia、ファンジェンセン氏は台湾に大きな拠点を持って雇用を産もうとしています。

まとめ

ピチャイ氏にインド人気質を絡めて記事にしましたが、要はインド人は官僚、サラリーマン気質であり、雇われの方が力を発揮し、起業には向いてない、少なくとも長期で取り組むことを嫌がります。長期で取り組むのは財閥だけです。

ここ何年か、インドにおけるアリババを探して調査をしていたのですが、その可能性はないんだな、という結論が出ました。Flipkartはウォルマート傘下だし、Paytmはアリババ、ソフトバンク傘下であり、それそのものが強大な存在にはならないでしょう。

だから、インドは次の中国にはならず、学歴エリートは植民地官僚を目指して渡米し、米国籍のインド人として雇われ社長をするなり、国内で起業して一定の成功を収めると、英米どちからに移住して、片手間にしか本国と関わらなくなってしまうんだな、と思います。

個人的な経験でも、ある程度の力があるインド人が海外に出ると、帰る人はほとんどおらず、どんな手を使ってでも、先進国に留まろうとするので、そりゃ、優秀な若者が帰らないインド本国が爆発的な成長をするわけないよな、と思います。

20+