じゃあ、イーロンマスク

リクエストいただきました、テスラ率いるイーロンマスクさんについての記事も書きます。

移住

マスクさんって、元々はアメリカ人じゃなくて、南アフリカからの移民一世です。お母さんがカナダ生まれで、カナダに親戚がいたため、マスクさんにもカナダの市民権があり、それを使って、カナダに移住、大学に入り、アメリカに再移住、起業で成功し、巨万の富を得ます。

彼は若い頃のバイトレベルの仕事をのぞけば、人に仕えたことはなく、いきなり起業し、成功して、そのまま突っ走るスタイルで、これはほとんどの巨大企業の創立者と同じです。投資家は人に教えてもらって出来ることではありませんし、若さで突っ走るものです。

ホリエモンが今の仕事は余興、というスタンスなのは三十そこそこでフジテレビを奪い取って、突っ走るからこそできる仕事があり、今のホリエモンでは世の中を変えるほどの仕事はできない、と繰り返し言っていますが、私も事実、そうだろうな、と思います。

本気で起業したいなら、若い頃にアメリカに行くべきでしょうし、日本で始めるなら、遅くとも40代前半でアメリカに殴り込めないと、間に合わないのだろうと思います。マスクさんを含めて、アメリカの一線レベルの投資家は40代です。その意味では孫正義さんは遅かったのかもしれません。

マスクさんが移民一世でいきなりアメリカ起業が可能だったのは白人英語ネイティブだったからであり、日本人が仮に英語ネイティブ、並みであっても、同じことをするのは困難でしょうし、実例はありません。ホリエモンが目指したように30代で日本を制し、40代でアメリカへ行くのがいいのかもしれません。

ソフトバンクで一悶着あったアローラさんはグーグル内でピチャイさんに負け、トップに立つことがなくなり、40代でトップに立ちたい、という思いから、孫さんの誘いに乗って、ソフトバンクに入社しますが、孫さんが実権をまったく譲るつもりがない、ということが主因となって、すぐにソフトバンクを去っています。

連続

シリアルアントレプレナー、と名乗る人は多くいますが、マスクさんほどの大規模事業を連続で立ち上げた人は例を見ません。漫画家で、大ヒット作が何作もある人がほとんどいないように、連続して強運、アイディアに恵まれることは少ないし、時間的制約もあるからです。

マスクさんが若い頃に手掛けた仕事の一つが今のペイパルで、X.comという名前で、バイアウトし、巨万の富を得ました。仮にPayPal一本槍で取り組んで来たとしても、ビリオネアになってたわけで、その後、成功に恵まれなければ、バイアウトにサインしたことを後悔するでしょう。

今も同時並行でいろんなビジネスをやっていますが、代表的な仕事はテスラです。自動車の量産化を確立したフォードをテスラが時価総額で抜いた、ということですが、テスラの期待感は本当に天に昇るようです。実際のところは生産が追いついていないので、株価とは期待感の反映でしかないのだ、ということを思い知ります。アマゾンのように超割高株価を実績が追随できるでしょうか?電池技術のブレークスルーがなければ、EVが一般化しないのではないか?、と私は思いますので、今の段階でテスラに投資はしません。

太陽光ビジネスはテスラと比べると、投資家の期待感が薄く、テスラと一緒くたにして、味噌糞にしようとしているのがうかがえます。こちらも技術的ブレイクスルーがない限りは従来型の発電事業に効率において太刀打ちできないだけでなく、あまりにも多くのジャイアントプレーヤーが参入してきたことで典型的レッドオーシャンになっているからです。

スペースXとして、航空宇宙ビジネスなんかは余興みたいなもので、お金が有り余っているので、夢みたいなことをしてみたいだけで、これで利益を出そうとは思っていないでしょう。そういえば、ホリエモンも航空宇宙が好きですが、彼は文系で技術的なことはほとんどわからないせいもあって、アメリカで詐欺られていますw

まとめ

とにかく、マスクさんは夢のある人で、アメリカなら、こんなに大規模な仕事が出来てしまうのだ、と感嘆します。彼が白人英語ネイティブだっていうことを差っぴいても、インド人はサラリーマン経営者として一線でやれているわけで、日本人がアメリカに殴り込みをかけて、成功したってそんなに変ではありません。

ソフトバンク、孫さんもアメリカを攻めてますが、かなり苦戦していますし、楽天、三木谷さんに至っては苦戦どころか、ほとんどカツ上げくらっているレベルです。もしかしたら、孫さんは何かしらの手段で勝ち抜くかもしれませんが、三木谷さんはアングロサクソンと戦って勝った事はないので無理でしょうし、年齢的にもダメだろうと思います。

若手のクックパッドの佐野さん(40代)はアメリカ、サンフランシスコに住んで、アメリカを攻めているのですが、全然上手くいっておらず、それが原因でサラリーマン経営者の穐田さん(菊川怜さんと結婚した人)と揉めて、くちゃくちゃに成りました。メルカリ、山田さんもアメリカを視野に入れて動いていますが、まだまだ成果と呼べるところには来ていません。

マスクさんもアメリカの巨大企業オーナーとしては標準的なコンピューターサイエンス出身者です。日本ではIT起業家って、ほとんど文系で、孫さん、ホリエモン、藤田晋さん、南場智子さん、佐野陽光さん、山田進太郎さんなど、東証一部レベルの企業オーナーに理系出身者はほとんどいません。日本では理系は経営をしない、という変な固定観念があるせいでしょうか?

誰でもいいので、アメリカで巨大な力を持つくらいの日本人が現れて、日本人もやれるんだ、というところを実業界で見せ付けてくれないかな、と思いますが、アングロサクソンをフルボッコに出来るようなメンタルの日本人はなかなかでないでしょうねぇ。任天堂が近いところまでいきましたが、オーナーの山内さんが飛行機嫌いで、積極介入せず、アメリカ事業は常に代理人でしたし、難しいですね。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、イーロンマスク” への 6 件のフィードバック

  1. 記事にして頂き、ありがとうございます。

    火星移住計画などスケールが桁違いなので、スペースXの期待値がテスラ株を押し上げている気がします。そうなると、宇宙ビジネスも余興ではなく、立派なマーケティングです。また、ロケットが帰還着陸するのは単純に凄くないですか?今まで国営企業では出来ていなかったことです。

    トランプ大統領の経済助言チームにも入っているので、さらに期待値は高まります。モデル3販売開始からリコールが出る前の期間に株価ピークが来るのかなと予想します。合わせてパナソニックにも期待です。

    他のブログでは、イーロン教信者or否定派のいずれかに偏りがちなので、シンさんの中立な目線が新鮮でした。

    結論、日本人の活躍は難しいで締めていますが、何とか活路を探したいですね。方向性がみえれば、起業家以外にも有益だと思います。

    1. こちらこそありがとうございます。

      確かにスペースXをマーケティングと捉えるなら、「マスクプロジェクト」の広告役をしている、といえますね。マスクさんが宗教団体の教祖レベルでカリスマなので、どうしても、信者、アンチに偏りやすいだろうと思います。私はどちらでもなく、夢があるし、とんでもない野望に乗ってみたい気もありますが、現段階では夢物語でしかなく、赤字会社がこれだけの株価暴騰しているのを冷ややかに見ています。

      アングロサクソンと戦うために大事なのは「熱量」「論理性」なのかな?、と思います。彼らって、実体が伴っていなくても、凄まじい勢いで熱い人が好きで、それを矛盾なく、論理的に語ることさえ出来れば、その人が白人でなくとも、ある程度は認めます。プロ野球選手のムネリンこと、川崎選手がメジャーレベルには達しない選手であっても、彼の熱さ、一貫した取り組みに一定の評価を下して、それなりにチャンスを与えました。これって、日本人が苦手とすることで、熱い人を馬鹿にしたり、感情的になったりする習性を変えていかないと、アメリカでは通用しないのだろうな、と思います。熱いのと、感情的なのは違いますからね。

      シン

      1. 日本人の習性・苦手を変えていくのもひとつの手段ですが、この習性のまま上手いことやる術をみつけて、世界で立ち回るのはやはり困難だと思いますか?

        私は、シンさんのマレーの記事が好きで繰り返し読んでいますが、マレー系の習性も日本人の習性も、変えることなく、でも白人に負けたくないというのは無茶な話と思いますか?国民性批判では面白くないので、解決法を探したいですが見つかりません。

        1. この問題は私もずっと答えが出せないでいます。習慣、文化に良い悪いはなく、どちらが上下はないでしょうが、競争という観点だと、アングロサクソン、ユダヤの習慣、文化が勝ち抜きやすいです。彼らをコピーしても、本物には勝てないから、彼らにない本来の良さで勝負するのは良いと思うのですが、根本的に勝てない考え方を引きずると、どう足掻いても勝てません。

          例えば、熱さは競争に勝つ、周りを巻き込む上で必須なので、熱さを馬鹿にする文化はダメですが、嘘、ハッタリ、誇張を繰り返したながら、吹かしまくるアングロサクソンスタイルを日本人が真似ても、とても、アングロサクソンに敵わないと思いますので、静かに熱意を漲らせる、無言実行で、違う熱さで勝負すると勝ちやすいのではないか?、と思います。

          何が正解なのかな?、といつも思います。

          シン

          1. 簡単な見解としては、今の世界での力関係を、そのままサラリーマンの力関係のモデルに当てはめてしまうことでしょうか?

            担当業務や役職に、建前上人間性の優劣は無いですが、力を持ったものの意見が正であり、組織に適合していく必要があり、力が無ければニッチを磨くというお決まりの結論となってしまって、面白くないですが。

          2. アングロサクソンが上司と部下の関係みたいに元から力関係として、上位にいるのはそうなんですが、それを抜きにしても、競争向き文化なんですよね。

            元々、白人は男性的、肉食で、結果を最優先して、手段を選びません。日本人は女性的、情緒を選択するので、結果が全てじゃない、とすら、考えてます。このメンタルでは競争に不向きだと言えます。

            シン

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