じゃあ、新興国株

新興国株に関して記事して欲しいとの要望があったので、簡単にまとめたいと思います。

成長

なんで新興国株なの?っていう問いは「だって、成長しそうだから。」ってことだと思うのですが、日本は人口減がほぼ確実な情勢であり、経済規模が落ちることは誰の目にも明らかです。だったら、これから成長しそうな新興国株を買ったらいいじゃないか?っと言うのは非常に合理的な考えです。中国株を2000年前後に手を出して、10年放置していれば、銘柄によりますが、ザラに十倍になっているでしょう。

ここで注意して欲しいのは新興国に「人口ボーナス」が必ずあるとはいえないってことです。例えば、タイの人口はすでにピークを超えて、徐々に下り坂に入っているのです。これはタイが中進国に入っていることを示し、これから経済力爆発的な伸びをしないっていうことの証明です。中国なんて成長の象徴的存在でしたが、一人っ子政策により超高齢社会が迫っており、15年に労働人口のピークアウトを迎えました。

つまり、成長市場に投資をしたいなら、なんちゃって新興国ではなく、人口ボーナスをこれから迎える、マジ新興国を狙っていかないと意味ないってことです。東南アジアなら、インドネシア、ベトナムがこれから人口ボーナスを迎えるわけでねらい目かもしれません。ただし、シンガポールのように中進国から先進国に急成長するケースもあるので、中進国が一概に意味ないとも言いません。

為替

新興国株に限らず、外国株を買うなら、為替リスクを負う必要があるため、株価変動に加えてリスクは二重になります。例えば、現地通貨の額面上株価がガンガン上がっても、それが日本円なり、米ドル対して下がっているなら、その分だけ含み益が減っているということです。新興国であるほど、現地通貨は不安定であり、輸出を有利にするため、切り下げする傾向にあることも見逃せません。

つまり、余裕資金を使って、一度買ったら、5年くらいは完全に放置する気持ちがないなら、外国株なんて買うべきではないです。手数料も高いし、為替リスクもあるだけでなく、多くが乱高下するので、毎日チェックしていても気をもむだけです。だから、将来のための保険代わりに買うのがいいのではないかと思います。

私は新興国株をいじったことがありますが、まずは外貨に変える、そこから割高の手数料を払って買う、株価は乱高下する、と言う状態に嫌気が差しました。株が特に何も材料がないのに買ったその日に10%以上上がったことがあり、気味が悪くてさっさと売ったこともあります。逆に何も材料がないのに急落してさっさと売ったこともあります。つまり、意味がわからないということです。これは単なる鉄火場だなw、と思って利が乗っているうちに撤退しました。

ETF

最近、多くの日本の証券会社が外貨口座から直接外国株を買えるようになりましたが、かつて、日本の証券会社ではそれができないことが多くて、売買の度に日本円に換えなければならず、為替リスク、手数料がえらいことになっていました。その場合、買った株が爆発的に上がらない限りは手数料負けしてしまうでしょう。そういう意味では外国株にも手が出しやすくなりましたね。

にしても、普通に日本に住んでいる人が外国株のことなんてよくわからないし、何を買っていいかわからりません。そこで、ETFのいいところは初心者には難しい個別株の選定をする必要もなく、詐欺師みたいな投資信託に割高な手数料を払うこともなく、指数連動で上下し、手数料が割安だからです。外貨建てと言っても、米ドル建てであるなら、リスクは軽減されます。

また、CFD口座だと、もっと手数料が安くなるので、結構お手軽な海外投資になるでしょう。ただし、CFDは使い方では博打になるので、自制心を持って、使用すべきです。具体的には信用取引が可能だし、売りから入ることもできるので、FXのように取引に取り付かれたようになってしまう可能性もあります。

まとめ

私はETFの回し者ではなく、ETFを買ったことはないですが、ある程度の資産を築いて、ディフェンシブ投資に移行したいと思うなら、ETFに手を出すだろうと思います。インサイダー取引などの詐欺にあう可能性が他よりも低いですし、乱高下しないので、安心して持っていられます。不況になっても、指数採用銘柄すべての企業が倒産することはありえないでしょう。

外国株に興味を持っているなら、もっと海外に行ってみるべきですし、客観的なデータを調査してみるべきですし、彼らと付き合ってみることです。その上で、投資に足る、と思うなら手を出してもいいのではないかと思います。日本株と違って、情報が生で入ってこないので、自分なりの哲学を持っていないと右往左往します。ちなみに私は右往左往しました。日本語では何もわからない、英語でもイマイチ意味がわからない、現地語はわからない、と???です。

自分の好きな国に少し協力をするつもりで、ほんの少しETFを買ってみるくらいのスタンスなら、あれこれ大げさに考える必要はなく、A国が好きだから年単位で放置しよう!、とすれば、成長力と言う意味では先進国をしのぐのは間違いないので、長いスパンでは勝てる可能性が高いでしょう。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、新興国株” への 6 件のフィードバック

  1. とても面白い記事でした。

    私は外国株には興味はあるものの、
    やはり現地の生の情報が見えないことからうまく銘柄選びができずに手を出せずにいました。

    人口に着目して国単位でETFを買う。

    いままでこうゆう目線はありませんでした。これなら私でもできそうです。

    早速詳細調べて少額からやってみようと思います。

    有益な情報ありがとうございました!

    1. 自分のお金をかけると思うと真剣になり、調査するので、世界が広がります。海外を知ることで、日本も客観的に見ることが出来ますので、ETFなどのリスクが小さい商品を最悪溶けてもいい額でやるなら、夢があっても面白いですよ。

      シン

  2. チリ株ETFをやったことがありますが、あまりにも過疎で売買値差が広く、動きがほとんどないまま強制償還されてしまいました。こんなこともあるので、ある程度ヴォリュームのあるファンドを選んだほうがいいですよ。もしくは、国ごとでなく「世界新興国」だと大型ファンドがあります。(ヴォラティリティは下がります。結果、安定はしますが、買っていてもあまり面白くはないです。笑 )

    そういえば、日本で来年から積立型のNISAがはじまるそうですね。今までのNISAが年間120万まで×5年間で運用益非課税なのに対し、積立型は年間40万円まで20年とか。新興国株で利益を出すには一般的に時間がかかるものですし、「新興国株」とはいえ国の寄せ集めで買い時が明確ではないため少額定期購入になるなら、こういった税制優遇システムを購入手数料なし+維持手数料が低いETFを使って利用するといいかと思いました。

    掛け金の所得控除ができる確定拠出年金とどちらがいいかはその人の状況によると思いますが、どちらにしろ「資金の時間的拘束」の代わりに節税できます。欲張って資金を投入しすぎると、必要な時に手元に資金がない、ということになりかねないので、ライフイヴェントを考えながら余裕資金だけ投入したほうがいいですが。

    新興国株投資は、宝くじよりずっと価値のある夢の買い方だと思います。

    1. なるほどです。
      小さすぎるETFでもそういうことがあるんですね。

      普段使ってる証券会社の口座が外国株の取扱いがなかったので、
      何年も放置してた楽天証券の口座を引っ張り出して昨日少し見てました。

      新興国って、天災とか政情不安とか日本では考えられない様なリスクもあってちょっぴり怖いです。

      自分としてはやはり全く見たことのない国は不安なので
      旅行で行ったことのあるインドネシアかフィリピンにしようかなと思っています。気休め程度ですが…^_^;

      新興国丸ごと的なファンドは中国の比率が大きい印象でした。
      新興国の中では中国はむしろ安心感のある部類(笑)ですが、
      人口増加に乗っかるという視点ですと微妙だなとかって思ってます。

      色々調べるのは面白いです。
      もう少し見てみます。

  3. 最近人からよく聞くのが、今まで相対でしか取引できなかったミャンマ―の企業株が軍事政権が終わって市場取引できるようになったため買いませんか。というお話しです。

    ただ、日本人が個人では買うことができないため、ミャンマ―に法人を持つ日本人社長に代理で買ってもらいます。
    その社長の知り合いを名乗る営業マンが顧客から資金を集めます。
    銘柄によって値段は違いますが、一口10万円~50万円ぐらいです。
    3年間の塩漬けで5倍~20倍になります。

    潜在的なリスク(人的リスク)が高過ぎてとてもこんなギャンブルには乗る気になれなかったです。

    1. ミャンマー株があがっても、投資が返ってくるかがわかりません。よくある投資詐欺の可能性が極めて高いでしょう。

      シン

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