じゃあ、フィンテック

最近、やたらとフィンテック、という言葉を聞くようになりましたが、フィンテックって何なんでしょう? 金融のFinance、技術のTechnologies が組み合わさった造語がフィンテックなので、金融業がITによって変わっていく、という話なのでしょう。

銀行

銀行の多くの業務は無人化が可能で、むしろ、人が関わらない方が不正、ミスが発生しづらく、手数料を安く金融サービスを提供できるはずです。現に新興企業が銀行部門を持っても、オンライン上の架空支店を設定するだけで、実店舗を持っていません。都心部に店舗を持って、家賃を払い、人を雇って、サービスをしていないので、その分の固定費を払う必要がないオンライン店舗は有利なサービスを提供できます。有利なサービス以外に興味のない人も珍しくありません。

お金を扱うことだから、という理由で、ほんの些細なミスも出来ないのに、手書きで人がチェックしている時点でナンセンスで、ミスをなくするためにオンライン上の登録フォームで間違いがあればエラーがあれば、次に進めななくすればいいだけです。だったら、実店舗の窓口なんてパソコンを触れないおじいさん、おばあさん以外にはいりません。どうしてもわからなければ、チャットサービスを設けてもいいですし、電話すれば済む話です。

個人向けの融資もわざわざ人が判断なんかしなくてもいいので、クレジットヒストリーから融資条件を決めればいいんです。これから現金決済が減れば減るほど、個人の支出、収入の履歴が残るので、どのくらいの信用が出来るのか?、をAIが決めればいいし、データマイニングなんかはその道のプロがして、経営者がその判断すればいいんだと思います。

こうして考えてみれば、銀行って、何の意味があって存在しているのかわからない人ばかりで、窓口のお姉さんもそうですが、カブに乗って、ドブ板個人営業しているお兄ちゃんは共働きが一般的になったのに、平日の昼間に個人宅を回っているなんて、阿呆みたいです。理解できるのは大口の法人営業くらいで、総合的な判断が必要なのはそのくらいです。フィンテックが進むと、かなりの銀行員、事務員が必要なくなるでしょう。

証券

証券トレーダーなんて、AIがやればいいんですよ。実際、短期トレードなんかはアルゴがやってますし、人がやる意味がわかりません。先見性があって、長期トレードするなら人の判断が必要ですが、結果出せるなら、自分でファンド立ち上げればいいので、サラリーマントレーダーなんて、詐欺師の集まりですよ。勝てないから、ご大層な肩書きで、セミナー屋して、情弱をしゃぶってりゃいいんです。

デリバティブ開発なんかはやめて欲しいですよ。もう、素人にはわからないような複雑に入り組んだ商品作って、素人はめ込むんなら、法律で禁止して欲しいくらいです。想定元本が大きくなりすぎて、管理しきれなくなり、大混乱してます。ドイツ銀行の巨額赤字って、素人にはわからない詐欺商品作って、売りまくっていたのがアメリカ政府にばれて、制裁を加えられていること、複雑になりすぎたデリバティブ商品の収拾がつかないわけです。

証券会社がなくなればいいとは思いませんし、金融業がなくては経済が回らないのは百も承知ですけど、もっとフェアな条件で、サービスを提供する体制にすればいいし、富裕層向けのプライベートバンキングは必要でも、個人向けの証券営業なんて、百害あって一利なしなので、一般人は対面式の証券会社なんて、相手にしないほうがいいし、セミナーなんかも出る意味がないです。相場で勝っていない人から聞く話なんてありません。

私が証券会社にしてほしいのは便利で手数料の低いプラットフォームづくりだけで、それ以外のことは一切してもらいたくないです。何度も言いますが、私は実際に相場で勝った人間以外からの助言は一切聞きたくないです。正体を明かさない評論家だとか、自分では取引しないアナリストだとかなんて、一ミリも信じられないし、鬱陶しいから、やめてもらって、一円でも手数料を下げてもらいたいです。

私情が入りましたが、証券会社なんて法人向けのサービスに特化してもらって、個人向けはプラットフォームプロバイダーとしてサービス向上に努めてもらえばいいです。いろんな形でのファイナンス手段が増え、お金が回ることは賛成ですし、デリバティブ取引を企業がするのは反対ではないです。個人でも自己責任でやってもらえばいいですが、間違いなく理解できないようなおじいちゃん、おばあちゃんを騙すような真似は断固反対です。

会計

企業会計も単純作業がAIに置き換わっていくのは時間の問題でしょう。日本独自の手形だとか、紙ベースの社印のついた請求書が決済に必須とかは全く無意味です。すでに欧米系はAP、ARと支払い、受け取りを分けてデータで作業化して、フルセットがわかるマネージャーが最終管理するシステムになっており、アジア分をシンガポールで一元管理したり、さらにインドに外注していたりします。外注分が、AP、ARがAIになったら。マネージャーしか要らなくなります。

現に欧米系企業の管理部って、どんどん人員が削られており、OA化、外注化がどんどん進み、管理部門に正社員採用しなくなって来ています。コストセンターである以上、必要人員が少なければ少ないほど財務は安定するし、もっとプロフィットセンターにお金をかけることができます。意味もなく二度手間、三度手間をするため管理部に人員を割く会社は長生き出来ないでしょうね。

日本のメーカーって、やたら事務系が多く、メーカーなのに採用の三分の一が事務系だとかをデータで見たときにびっくりしました。コストでしかない間接人員が三分の一もいたら、原価にもろに跳ね返るし、製品の質に直接影響する部門にお金の配分が十分に出来なくなります。日本の技術者はブラック、管理部門はホワイト、と主張する人の気持ちも理解できますよ。こんなバカなことをして、国際競争に勝てるわけもなく、実際、弱電業界は青色吐息です。

会計監査も徐々に簡素化していき、大手監査法人はIT監査に力を入れています。時間の問題で、IT環境の安全性、正しい運用がされているか?、が監査対象になり、法整備がされていくようになると考えているので、大手企業向けにそういうサービスを提供しているのです。ごもっともな傾向で、紙ベースの書類を確認するのでなく、データを確認するのが監査になってきているので、元データの信頼性を監査すべきだというのは当たり前です。

まとめ

こうして並べてみると、従来、人がやっていた仕事がAIに置き換わっていきますってことですし、大量の事務系人材が職を失い、少数の技術系人材が設定、運用、メンテをしていくようになるってことでしょう。すでにルールが決まったことを正確に早く行いたいなら、人間はCPUに圧倒的に劣りますので、やらせる意味がないんです。一度、開発、設定が終わったら、あとはメンテナンスしか要らないCPUに比べて、人間を雇っているのはお金がかかりますし、文句も言うので、なにもいいことがないです。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、フィンテック” への 8 件のフィードバック

  1. 私の会社の管理部門は、本社はよく知りませんが、事業部に紐づけされている営業や事務、総務はもともと技術系社員で子育て中の女性社員、病気になった人、上司に嫌われて潰された人、社内政治で閑職に追い込まれた人で構成されています。
    なにが言いたいかといいますと、間接部門の人数が多いけれども、もともと事務系で入社した人は今はかなり少ないです。
    そこでは、工場の安全に対する技術的な仕事、環境関係の書類作成、特許関係の仕事をしています。それでも、女性、病人はしかたないですが社内政治で人材の無駄遣いをしていますね。

    また、数えたことはないですが技術系社員の三分の一は派遣(特定派遣の正社員)で構成されていてバカなことをやっているなと思います。シンさんのおっしゃる通り技術系ブラックで管理系はホワイトだと思いますね。

    1. 明らかに無駄な事務系を正社員として、メーカーにとって肝である技術系を派遣社員にしているんでは日本メーカーの競争力がなくなるのは当たり前ですよ。

      シン

  2. インターネットが普及する前は、昼休みに証券会社の前の電光表示板の周りに人が集まり株価の値動きを見て、一喜一憂してたのがつい最近のような気がしますが、もうずいぶん前の光景なんですね。
    そのころは、銀行でも証券会社でも、ろくな商品売ってなかったですね。
    買ったら必ずと言っていいほど損するような商品ばかり売っていましたね。
    今でも窓口はそうだと思いますが。まず、銀行とか証券会社で進める商品は、買わないほうがいいですね。
    ネット証券が普及し始めるころ、従来の証券会社とネット証券では手数料が全然違うのでこれでは、証券会社の外交員は飯が食えなくなるだろうなと思いました。まぁ、彼らもろくな商品進めてこなかったし、ひどいのは先物取引の会社で、何人、客を殺して一人前とか平気でやっていたようなことってありましたからね。
    因果応報だと思いますね。
    個人的には、自分の買いたいものを自分の判断で買える環境さえ作ってもらえれば、それでいいので、株なりを買うなら、今のほうが断然いいです。窓口に行って余計な商品進められるなんてうんざりです。

    1. 一昔前の金融個人営業なんて、詐欺師同然で、欲に駆られて興味持った素人をはめ込むことしか考えてませんでしたね。ネットの登場で、手数料が安くなっただけでなく、ようやく素人がまともな商品を買えるようになったとも言えます。余計な人間がいると手数料が高くなるだけでなく、余計な商品買わされるので、個人向け金融営業なんて本当に消えて欲しいです。

      シン

  3. 私が大学受験をするころにデリバティブや金融工学がもてはやされたときで理系でも数学できる人が文系行った方がいいと言われ、経済学部を受ける人や経営工学を受験する人が多かったですね。
    結局、リーマンショック以降はそんな話はなくなりましたが。

    フィンテックのような仕事があればいいのですが行動力のあるエリートリア充向きな仕事で需要も少ないですね。しかも、凡人がこの手の学問を学んでも机上の空論であり難しすぎて理解できないうえエクセルの使い方くらいしか勉強にならないです。
    凡人なら銀行に入社してもまずやらないらしいです。

    メーカーの品質保証部に配属されて統計を使うくらいで、そこは生産技術の間接部門だったりするので枠は狭いです。

    1. 理論系の数学、物理なんて、アカポスみたいなもので、そういう人が一定数いてもいいけど、実務的ではないんですが、リーマン前は金融工学が持て囃されて、志望者が増えましたね。需要は限定的、適性も厳しく問われるし、合わなきゃ、活かせる分野がないので、よほど自信がなきゃ、気軽に専攻することではないと思います。

      シン

  4. テクノロジー関連の記事として、SNSについての記事をリクエストさせて頂きたいです。もし過去に記事にされていた場合は失礼ご容赦下さい。「SNS」でサイトを検索しても該当記事がヒットしなかったので、まだ記事にされていないと推定しました。

    ある意味「SNS」は人が相対価値の権化となる場所であり、人生の絶対価値を追求する「ぬるりと生きる」のコンセプトとは対極にあると感じる一方で、SNSの社会やビジネスでの重要性はますます高まっており、どう付き合っていけばいいのか若干ジレンマを感じている所です。実際にフェイスブックやツイッター等を通した広報対策、マーケティング戦略や、リンクドインのリクルーティングでの重要度は様々な業態で高まる一方の様で、SNSが大嫌いな私も仕事上でマーケティング・広報担当が説明している戦略が一応理解できる程度の知識を維持するため、必要に迫られて少なくともアカウントだけは作って触れてみたりと、SNSは避けては通れない社会インフラとなりつつある感さえあります。

    余談ですが、先日取引先の某米IT企業で働くデータ・サイエンティストと話をした時、仕事上はネットユーザーの個人情報のビッグデータを分析してプログラムを組むのを生業としている一方で、本人はSNSでの露出は最低限にしていると言っていました。その方曰く、SNSのような個人情報が活発に交換されるプラットフォームからデータを取れる企業はあなたのことを実質ほぼ「何でも」知ることができると。親より、兄弟より、どんなに親しい親友や恋人より、ひょっとしたらあなた自身より、あなたのことを良く知っていると。それを聞いてぞっとしてそんな世の中に恐怖を感じたのですが、これからまだ飯を食っていくためには仕事を続けざるをえず、ビジネス上の要求を考えるとSNSから自分を完全に隔離することも困難のように思えます。シンさんの考察を記事で読むことができれば幸いです。

    ところで読者が投げ銭できる方法は固まったのでしょうか?

    1. https://coconala.com/services/224843?pos=1

      出来てますけど、アイコン購入が終わってないので、止まってました。私自身が取引を終えてもないのに、読者さんにお願いするのもどうかと思ったんですよ。アタフタするのをご承知なら、ココナラ経由でリクエストをよろしくお願いします。

      SNSについては面白い記事が書けそうです。

      シン

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