じゃあ、浪人留年

浪人留年がその後のキャリアに与える影響について記事にして欲しい、とのリクエストがありました。あくまで私の思う一般論であり、業界、企業、面接官の考え方は違うことはご理解下さい。

浪人

私のイメージだと、浪人は企業にとって、そんなに悪いイメージではなく、妥協を許さず、志望校に入るために頑張っていた、のだと思います。特にある程度のランク以上の大学に入っているなら努力の証だと思いますし、一浪くらいなら珍しい話でもないので、現役に比べて不利な点はないと思います。

難関大学に入りたくて、妥協を許さず、と言いますけど、二浪までなら理解出来るが、三浪以上は流石に何をしていたの?と聞きたくなります。東大ですら三浪以上は「学歴厨なの?」と思いますし、よほど説得力のあることを言わない限りは軽く不信感は持つと思います。

浪人してFランなら一浪ですらする必要ないだろう?何していたの?と聞きたくなりますので、何かしらの理由を考えて、面接官が納得するような形に持っていかないと、だらしないイメージを与えて、大きなダメージになるだろうと思います。Fラン文系なら、元から経歴を問われる会社から呼ばれない、と言うのはありますけどね。

逆に開き直って、浪人と言いながら、フリーターをしてました!、放浪の旅に出てました!、とか言えば、面白いと思われるかもしれませんが、面白いエピソードの一つ二つは咬まさないと、リアリティに欠けるので、盛りながら、笑いに持って行くと良いと思います。

留年

浪人と比べると、留年はイメージが圧倒的に悪くなり、だらしないイメージになり、一年くらいワーホリで遊んできたとか、語学留学を楽しんだ、とかいう事実を説明出来るなら、特になんとも思わないですが、単なる留年はイメージ悪いでしょう。

ただ、文系なら大学がどこでもやることはやっていたが、留年してしまった、という言い訳は通用しませんが、理系だと学校によっては留年率がかなり高いことで有名なところもあるので、そういうのは気を抜いていたら単位を落としてしまいました、と言っておけば、面接官もそれは理解すると思います。

実際、理系だと修士まで持っている人が学部の時に留年していることはザラにあるので、留年の失敗を深く反省しており、今後は十分に準備します、というような前向きコメントをしておけば、オッケーとされて、それ以上の追求はまずないだろうと思います。

文系なら開き直って、一留くらいでは舐められると思って、二留しときましたw、とか言って、内定を取る人もいるらしいですし、就職先を妥協したくなくて、就職留年しました、とか言えば、受け入れられることは多いだろうと思います。

浪人、留年合わせて、二年遅れまでが軽く流される期間で、三年以上はしっかりと言い訳しないと、マイナスが付いてしまうでしょう。特に日本の大手はいくらでも応募者がいるので、変な経歴の欲しがりません。キャッチコピーでとんがった人、変わった人を求む!、というのは明らかな嘘です。

日本企業人事のノルマは年齢、学歴、職歴が条件を満たす応募者を何人確保したこと、出来るだけ多くの応募者から必要数の優秀な人を選んだ、という方向に持って行くことが仕事です。そうなると無難な方向にしか行かず、学歴フィルター、年齢フィルターでぶつ切りにする方が楽で、変わった人は弾かれます。

仮に5人採用だとして、5人しか応募がなく、全員が役に立っても評価されず、エントリーが500人、書類審査で100人まで絞り、面接の各ラウンドで規定数をずっと確保し続けて、上から目線で雇ってやっている、という上層部の小さなプライドを満たしてやらないと、評価されないんですよね。入ってからの評価は関係ありません。

再入学

文系学部後、社会人を辞めて理系学部に入り直す人もいますが、最低でもストレートに比べて4-5年遅れになるので、何か、それを味に出来ないなら、やはり苦戦するだろうとは思います。文系再入学なら尚更です。よほど戦略的に動かないと、無駄な努力になるでしょう。

本気の人は在学中からアルバイトで志望業界に関連することをしてコネを探したり、PRを少しでも増やそうとして、動き回っていますね。年食っているんだから、普通していて、普通に評価してくれ、というのがワガママなのは当たり前だと思います。

よく日本人は年齢ばかりを気にする、と言いますが、どこ国の人も気にしますし、年齢に応じた経験がない人を嫌がるのも当たり前です。今までやってきたことの延長線上にないことを突然やりだしても、よほど上手くやらないと、相手にもされないのは当たり前です。

二年兵役、高校卒から大学入学までに半年のギャップのあるシンガポールですら、文系学部卒、職歴なし、三十路、という経歴の人はまともな会社には相手にされませんし、インターン、バイト、契約社員としてスタートすることになるでしょう。

その後

一度、職歴ができたら、そこまで浪人、留年の過去は見られませんし、もっと言うなら、学歴すら第二新卒くらいまでしか考慮されません。学歴厨の人はがっかりかもしれませんが、よほど華やかな経歴を必要とされる職種でないなら、学歴なんてどうでもいいんですよ。

社会人生活で、学歴厨同士がレーティングし合うくらいのことはありますが、トップスクール出てようが、上司のパワハラで鬱になって出社しなくなる人はいますし、Fラン出てようが、コミュ力お化けとして出世街道をひた走る人もいます。とは言え、トップスクール卒なら書類審査は通りやすいし、配属先も考慮されやすいです。

学閥、社長の出身校が、とかいう学歴厨もいますが、働いたことない学生、働き始めたばかりの新社会人だと思います。サラリーマンとして生き残って行くだけで大変で、学歴だ、学閥だなんかより、目の前の仕事をこなすのに精一杯なのが、一般的サラリーマンです。

その中で図抜けた何かを持ってないと、一定規模以上の組織でのし上がることは出来ず、その候補に残るだけでも、なかなかシンドイです。三十路過ぎにはある程度の結果が出てしまうし、上手く残っても、そこからもずっと競争です。競争の最後の最後に有力な学閥出身者が優遇されても、ほとんどの人はそこまで残れません。

サラリーマンとして満足行くレベルの出世を出来る人がどのくらいいるのか知りませんが、数パーセントくらいのものだろうし、大満足なんて一パーセント未満だろうと思います。資本主義はお金の奪い合いであり、サラリーマンはその末端戦士であり、私は東大だ!と威張ってた人がパワハラで自殺してるのを見ればわかるでしょう?あんなの氷山の一角ですよ。

まとめ

今は景気も良いし、世の中が徐々に緩くなっているので、浪人、留年が酷すぎない限りはさほど気にされませんし、上手い返しを考えておけば十分です。その程度の機転も効かない人がサラリーマンしていくのは厳しいので、よく考えておくと良いだろうと思います。

因みに白人世界での新卒採用は大学の成績がかなり重要なので、彼らは死にものぐるいで試験勉強する、というのはあります。履歴書にFirst class honorとか書いている人も割と見ます。シンガポール人で名刺に書いていた人は流石に引きましたw

済んだことを悔やんでも仕方ないので、浪人、留年した人は上手い返しを考えましょう!

4+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、浪人留年」への10件のフィードバック

  1. 受験は、運や教育環境によって左右されるので、浪人組が現役組より、能力が低いだとか、サボっていたとは思いません。
    それに対して、大学の勉強に、予備校はなく、秀才だけが知っている受験テクニックみたいなものもなく、皆平等な条件でスタートしています。
    だから、留年する人は、サボった人か、基礎学力が足りない人か、コミュ障の人です。
    サークルの先輩から過去問を貰ったり、休んだ時のノートを友達に見せてもらうなど、コミュニケーションも能力のうちなので、やはり留年生はサボりか能力が低いと思われてしまいます。

    かくいう私も留年するかもしれない工学部の学生です。
    無駄に厳しい大学にウンザリして、ちょっとサボっていたら危ない感じになってしまいました笑
    文系で留年はアウトだが、工学部で一留までならセーフと聞きます。
    もし留年した事のある理系の方がいれば、留年生の就職事情についてコメントしていただけるとありがたいです。

    0

    1. いずみさん
      留年経験がある私からコメントします。
      留年するのは、サボり癖がある、能力が低いのはあると思いますが私は情報工学の数学系だったために実験、実習がなく才能がものを言う非常に内容が哲学的で難しいために留年しました。
      シンさんのブログにオペレーションズリサーチの分野があるので詳しくはそこで

      周りにも留年経験者が多かったですが、いろいろ理由がありバンドで日本中ライブして6年在籍したり、努力不足の留年、他の学科には世界中を放浪して無実の罪でアフリカの留置場に入れられてそれから帰ってきた奴もいました。
      また、就職留年もいます。
      みなさん、キチンと就職しました。
      留年してから単位が取れて卒業でき、リカバリーできればそこまで+2年なら影響は少ないと思います。

      あえて、私の経験と留年仲間の経験から言うなら、大企業のほうが留年に寛容な気がします。面接で理由を聞かないところが多いです。
      文系就職した友人は、面接官が理系の学科の厳しさを察してくれたためそこまで影響がないと言ってました。

      3+

      1. ニコさん、詳しい情報をありがとうございます。

        専攻によって、進級の難易度は変わってくるので、一概にサボっていたとか能力が低いとは言えませんよね。
        また、おっしゃる通り、バンドや世界放浪など就職してからはできない事をやるために、あえて留年する人もいますね。
        親戚のおじさんは、寮生活とサークルが楽しすぎて、わざと四留して大学にいられる上限の8年間まで学生をしていました。

        大企業は、無難な人を好むイメージがあったので、留年は忌避されると思っていましたが、面接で聞かなかったり、そこまで悪く評価しないのは、意外でした。

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        1. いずみさん
          銀行や固い業界は浪人や留年を嫌いますが、メーカーの技術なら院卒、ドクターもいるため年齢は寛容なことが多いです。
          ただし、理由は聞いてきますよ。
          怠慢でも理由はキチンと説明したほうがいいです。

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  2. 試験は勉強した結果を試すことが目的なので、先輩から過去問を貰うのは卑怯な手です。

    そして、過去問を貰えない非リア凡人や、過去問を使いたがらない愚直な凡人が単位を落として留年します。

    従って、留年にはだらしない人だけでなく、このような人もそこそこ含まれると考えます。

    最も、企業に欲しがられる人材ではないかも知れませんが…。

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    1. 過去問を知ることは、攻略上の基本ですので、それを卑怯と思う価値観の人は、おっしゃる通り「欲しがられる人材ではない」でしょうね。留年のことはきちんと説明出来れば問題ないと思いますが、それを愚直で説明されると説得力を感じません。そういう人材が評価される場所もあるのでしょうが、試験は受ける以上、合格することが目的だと思いますよ。

      1+

    2. サボってはいませんが、過去問を貰えるだけの人脈を作れないのは、ややコミュ力が足りないと思います。
      また、愚直にやって単位を落とす人のように、曲がった事が嫌いなタイプは、
      企業も敬遠するんじゃないかな、と思います。

      過去問を貰うだけの薄っぺらい友人を作る事が偉いとは思わないし、
      愚直にやるのが間違っているとは思いませんが、
      やはり就職に関しては、それらのタイプの人は、サボっていて留年した人より、不利な気がしますね。

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      1. 当時の私は卒業を最優先に考え、過去問で何とかなる楽な授業ばかりを選択していました。
        卒業した今となっては、厳しいが力の付く授業を、留年しない程度に取れば良かったと思います。
        ちなみに、過去問を使わず留年した愚直な友人は、教職公務員になりました。

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  3. 昔は、「オレは早〇田中退だ!」なんて威張っていた人がザラにいましたが、今の学生のほとんどは大学で真面目に勉強し、4年(修士だと6年)で卒業していきます。親に負担をかけられなくなっているので浪人も避けようとします。
    言うならば高校の延長のような意識で大学に通うので、人生経験が少なく、真面目だけど打たれ弱い学生が増えています。

    そこで一部の学生はこんなんじゃ駄目だと海外を放浪したり、学生ベンチャーを立ち上げたりと、いわるゆる「意識高い」ことをしているわけです。そういう人は浪人や留年を気にしません。

    真面目系がいいのか意識高い系がいいのか、どう生きるべきかは学生にとって難しい問題であり、答えはでていないと思います。

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  4. ストレートに卒業できない、曲がり道の視点はどうか大変面白かったです。

    Fラン工学部にすら入れない工学系専門学校についても書いてほしい(笑)

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