じゃあ、電話嫌い

私は電話嫌いなんですが、日本企業を相手にすると、やたら、電話をしてくる人がいて迷惑します。

時間

まず、電話って、時間の無駄なんですよ。メールなら、暇な時間に読んでいくことができるんですが、電話だとその時間を完全に拘束されるし、電話を取れない場面も多々あります。

だから、電話はメールでらちが明かない時、緊急を要する時だけで十分で、それ以外はメールで連絡して欲しいのですが、日本企業は電話、口頭が大好きで、ファックス送ってきて、届いたか、電話をするとか、冗談みたいなことをします。メール送信、受け取ったら受領しました、で十分でしょう?

多くの外国人はReceived, Noted, Confirmed とだけ簡単に返してくるのですが、日本企業は頑なにA様、お世話なっております、とか意味ないこと書くので、時間がかかるのかもしれません。礼儀というなら、返事をよこさないことが無礼です。

記録

口頭のやりとりだと、記録が残らないので、揉めた時に言った、言わない、の水掛け論になるので、電話で何かを決めるべきではありません。どんな小さなことでも、メールで送っておくのが正解です。

相手が返信をよこさなくても、送信記録があれば、それを根拠にして、連絡したけど、無視されましたので、自分の責任ではない、と突っぱねることができます。口頭なら、弱い立場が泣きをみることになりますので、弱い人ほどメールで記録を残す癖をつけるべきです。

特に平社員のサラリーマンなんて、責任とれることは何もないので、会社が決めた通りに業務遂行して、その遂行を記録に残して、自分の身を守るべきです。日本企業に解雇がほとんどない為、ミスの責任取らされて、解雇される恐怖がなく、口頭でやりたがる人が多いのかもしれません。

特に英語ノンネイティブ同士でやる時はどこまで伝わっているのかわかりませんし、言い間違いなど、ミスもネイティブ同士よりも激増するので、メール主体でやり取りすべきです。相手が相手がネイティブなら、もっと気をつけるべきで、まくしたてられて、適当にYes, Yes言っていると、完全にやられますよ。

記録したくない

シンガポールの個人商店のオヤジだと、逆に書類、メールを極端に嫌がったりします。アングロサクソン達に契約で散々やられてきたので、恐怖心が植え付けられているのでしょう。

見えないような細かい字で、何十枚にもなるような英文契約書を英語ノンネイティブが確認するのは一苦労で、読んでも専門家でないと、解釈が難しい言いまわしだったりすると、サインした時点でアウトだったりします。

こういうのをみると、アングロサクソンがどれだけ植民地を契約によって食い物にしてきたか、がわかりますし、契約意識が薄いと、食い物にされるか、を思い知ります。大英帝国は合法的にアフリカ、アジアを食い物にしてきました。

別に法律の勉強なんかしなくてもいいんです。記録を残して、わからないことにサインしない、重要な契約はプロに相談すればいいのです。それでやられたら、そのプロに損害賠償請求してやればいいんですよ。

まとめ

日本はのんびりしていて、ナアナアでやってきているので、記録意識が薄いし、危機管理ができてません。そうやって、適当にしているから、海外ビジネスでは格好の餌食になるんです。特に半国営企業の海外投資なんて、完全に食い物になってます。NTTは特に酷いです。

皆さんも電話には気をつけましょう。メールの補助ツールとして電話を使うくらいにして、出来る限り電話を使うのはやめた方がいいです。その方が確実に早く、正確に仕事が進むと思います。

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りお
7 years ago

責任の所在が明確になってない組織で、皆が皆をCcに入れてメール送信・返信し出すとメールが飛び交う頻度が指数的に増大して、逆に効率悪化を招いていると思います。
あと、言った言わないを避けるために同じオフィスの席が隣同士でメールでやりとりしてるのも、何のために通勤させてるのかって疑問です。
要点を得たメールを過不足なく速やかに出来るのは、仕事と英語が両方できる希少人材かと思います。

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ゼロカロリー
7 years ago

契約の意味を日本人は軽く捉えすぎですね(韓国人ほどではないですが)。例えば放送法ではNHKと契約する義務を定めていますが、契約内容はある程度自由に変える余地があるはずですよね。つまり、月額380円にするべきである!と根拠を持って交渉すれば、不成立だからといって咎められないはずです。すみません話が飛びましたが、NHKについても書いて頂けると嬉しいです。

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ニコ
7 years ago

私も生産技術にいたころによく上司や現場が電話や対面に拘るのかわかりません。内容も残るのでメールがいいかと思ったのですが電話や対面がないと現場がなにも協力しないと脅したのでわざわざ20分かけて現場まで歩きました。
設備の緊急停止や怪我なら急ぎなので仕方ないですがよくわからない文化です。

上司も電話が好きで出れないと不機嫌になるし説教もされました。

席を離れてる時間も多かったので現場で打ち合わせとかダラダラ時間を消費する職場だな~という印象でした。実際、けっこうサボれる環境になります。

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いつき
4 years ago

また役所の話になりますが、役所との連絡手段が電話・FAXしかありません。私はFAXは持っていないので、専ら電話で調停用の書類の申請手順、用意する物などをやり取りしており、電話の余りの効率の悪さに怒りが抑えられません。

まず仕事の合間に電話をしないといけないのが非常に厄介です。役所は平日8:30-17:00しか開いていないので、この時間に電話をしないといけません。仕事の休憩時間を割いて電話しても、担当者が不在だから後でかけ直せだとか、別の者に繋ぐとかで保留状態で待たされたりと、時間を無駄にされることに憤りを感じます。こちらから掛けるならまだマシで、仕事中に役所から電話を掛けられると、仕事が中断されるので困ります。メールならいつ送受信しても大丈夫なのに、なんでこんな簡単な連絡のために仕事を中断されないといけないのか。電話は時間レイプだと思います。

そして電話は不確実です。いかんせん音声なので、聞き間違いがあるし、その場でメモを取らないと記録も残せません。特に私は山奥の現場に詰めていることが多いので、そんな所で電話をすると、電波が悪くて通話が聞き取り辛く、何度も聞き返さないといけないので本当にイライラします。

更にプライバシーの問題もあります。電話で話をすれば、誰かに立ち聞きされるリスクがあります。とくに今回の私のように、離婚の養育費の調停の話など、赤の他人にだって聞かれたくないでしょう。役所にはその程度の配慮もないのでしょうか。

その点、弁護士とのやり取りは基本Gmailなので非常にありがたいです。テキストが残るので聞き間違いは起こり得ないし、後で確認するのも容易です。メールの履歴を見れば、いつ何を伝えたのかが一発で判るので、責任の所在も明確になります。お互い手の空いた時間に返信すれば良いので、時間を使わせることがありません。PC・スマホのパスワードを突破されるかアカウントをハッキングでもされない限り、情報漏洩の心配もありません。

こんなの常識以前の問題だと思うのですが、何故か役所は頑なに電話・FAXに執着しています。謎です。

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ぬるりと生きたい
Reply to  いつき
4 years ago

いつきさま

理由は簡単です。
「言質を取られたくない」からです。

私も過去に業務上の許認可申請について、地方公共団体の問い合わせメール窓口から質問しました。
その後、電話で回答があったのでメール回答を希望しましたが、頑なに拒まれました。

根拠に基づいた業務をしていないから、言質を取られるのが嫌なのかもしれません。

日本も行政側の裁量権が強いと聞きます。先進国と呼ばれる他国も同様に行政側の裁量権が強いのでしょうか。興味があります。

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