じゃあ、収入と暮らし

収入と暮らしは切り離せず、収入以下で生活をしないと生活は破綻します。高収入で慎ましく生活しても、国は困っても個人は困らず、だから、日本の消費は増えないんだな、と思います。

五百万

年収五百万円って、サラリーマン男性からすると、なんとか確保したいギリギリのラインになるだろうと思います。これなら、結婚して二人子供を持ち、子育て中の妻をパートなどの非正規雇用で生活が成り立つので、従来型の当たり前の生活が出来ます。

にしても、二人の子供が大学に行くなら、借金することになるだろうし、無駄な習い事をすればするほど首が詰まってくる収入であり、うまく取捨選択することで、人生計画を立てておかないと、下流に落ちかねないレベルでもあります。妻の意識が極めて重要でもあります。

一昔前はよほどのアホでもなきゃ、ここまでは真面目に勤めていれば到達するラインであり、だからこそ、日本人は「みんな同じ」と信じて仲良くやってこれたんだろうと思いますが、平均収入が四百万円の時代にここに何も考えずには到達は出来ませんね。

それ以降は収入百万円アップごとに少し少しずつ生活が楽になっていきますが、目に見えて生活レベルが変わるわけではなく、外から見ていたら、よほど親しくない限りはわからない程度の違いだと思います。

一千万

サラリーマンにとっては夢の収入であり、一本、という言い方をする人もいますね。大企業の主任、係長なり、中堅の部長、課長、とか業界によって違えど、恵まれた待遇であり、努力の結果だと言って良いと思います。

でも、このクラスの人って、プライドが高いが、そんなにお金がないので、無駄に使いまくる傾向があります。累進課税の為、その下のレベルよりも税金は高いし、補助が受けられなくなることも多いので、最も割りを食うはずなのに、その意識はあまりありませんね。

本当は子供を塾漬け、習い事漬け、中堅私立に通わせる余裕はありませんが、してしまうわけです。大学付属高校、中学なんかはお金持ちの空気あれど、大半の子供はこの層出身であり、お金持ちではありません。付属小になると、階級の違う子供が多くなるりますが、中高だと借金漬けで無理やり通ってくるアンダークラスもいます。

老後に苦しむのはこの層だと思います。変に浪費グセがついていて貯蓄はなく、出向転籍で収入が落ちても、安いプライドから生活レベルを下げられず、あればあるだけ使いながら、良い時代を思い出しているのでしょう。特に今の五十代はバブルを知っているので、現状に見合った立ち回りが出来ない人も珍しくないと思います。

二千万

サラリーマンとしては大成功というレベルですけど、税金も高いですよ。半分は言い過ぎですけど、二千万円でもだいたい七百万円を税金で持っていかれるので、月割りしてみると、可処分所得は百万円少々であり、大したことがありません。少し贅沢したらそれで終わりです。

東京でタワマンに住んだら、それだけで億、物件によっては二億になりますが、たった二千万ぽっちでは億程度の物件が手を出せる限界であり、ビックリするような贅沢など出来ません。車を2台持って、年に一、二回海外旅行に行き、子供を塾漬け、習い事漬けにして、私立校に通わせたらおしまいです。

このクラスはあまり存在しないので、その生態を知られてませんが、まったくの庶民ですよ。間違ってもアッパーミドルではなく、少し収入が多いミドルだと思います。それでも、ある程度贅沢しつつも、貯蓄できるクラスではあると思います。ここまで行ければ、相応に満足なのかもしれません。

一億

年収一億以上って、二パターンあります。自営業、サラリーマンで頂点を極めた人、あまりにも金持ちすぎて節税しきれない人となります。所得税は高いので、年収一億円クラスの人は会社法人にしており、自分への直接報酬は二千万円以下にしていることが多いです。税金が高いだけでなく、経費申請が通りづらく確定申告が個人に発生するので面倒になります。

税理士は出来るだけ出費を会社名義で落として行き、個人の確定申告は避けて、余計なトラブルを避けたがります。何かしらのキッカケで税務署がいきなり自宅に乗り込んできたら誰でも嫌ですから、乗り込まれるなら会社に乗り込まれた方がマシです。個人で確定申告してなきゃ、税務署はあからさまな脱税してなきゃ、個人宅までは来ません。

故ジョブズ氏が年俸1ドル、クック氏が年棒百ミリオンドル、という対象になるのはジョブズ氏はすでに大金持ちであり、アップルからお金をもらっても、使いきれないし、面倒ごとも多いので、報酬はいらない、やりがいのためにやる、という話になりますが、サラリーマンのクック氏は巨額報酬もらわないと、オーナー達の足元にと及びません。

と言っても、クック氏が年収百億円クラスを二十年維持しようが、半分くらいしか残らないので、千億円程度にしかならず、オーナー達は兆クラスですから話になりません。アメリカの支配者クラスは二桁兆レベル、孫正義氏ですら、二兆レベルなので、クック氏なんてハナクソ、と言われても言い返せませんね。上を見ればキリがない話です。

まとめ

目くそ鼻くそで、同じ社畜を羨む意味はなく、羨むくらいなら、人生の充実度で羨んだら良いと思います。私は最低限も満たさないのは嫌ですが、なんとか食えて、自分の信じる道を突き進める人は羨ましいです。自分の芸が成るのは当然、そうではくとも、ライフワークとしてやり遂げられるなら、実績はなくとも羨ましいです。

死ぬまで、この駄文を垂れ流していられたら、私は満足だろうし、羨む人も現れるのかもしれません。どんなことであれ、三年やり切るのは難しく、十年となれば相当難しいです。一生死ぬまで、となると、僥倖だと言ってもいいでしょうし、ほとんどの人は何十年という単位で情熱を持ってやり続けられる何かはないでしょう。

オーナーでない、幹部ですらない、平社員サラリーマンで同じ会社に勤め上げるのも情熱を持って勤め上げたなら、素晴らしいことです。何かに惚れて、それと何十年と付き合って来たことを誇るべきだと思います。それには自分に正直になり、無駄を省き、信じることを突き通す必要があります。それを私は絶対価値と呼びます。

30+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、収入と暮らし」への9件のフィードバック

  1. お金のことについてはシンさんはいつも手厳しいですね。

    90年代半ばまでなら、堅実にサラリーマンしていれば
    年収500-600万円に到達し、妻子を養って「普通の暮らし」が出来たのに、
    今ではそれが一握りの勝ち組にしか得られないものになってしまいました。
    それを端的に表しているのが野原ひろしです。
    90年代であれば、浪費家の恐妻の尻に敷かれている
    不甲斐ないサラリーマンのイメージだったのが、
    現在では超勝ち組になってしまいました。

    私も一時は年収700万に達しましたが、僻地・寒冷地・深夜・危険作業などの手当と
    賞与を含んでの額でした。工事の発注が減り、業績が悪化した今となっては、
    手当も賞与もなくなり、年収は500万を切ってしまいました。
    そこから全盛期の年収に基いた養育費が引かれるので、実質年収は350万程度です。
    自分は高収入だと浮かれていた時期もありましたが、
    基本給以外の収入は水物だということを思い知りました。
    中堅土建企業の上層部は天下り役員で占められているため、
    生え抜きのエンジニアが到達できるのは、手当や賞与を除外すれば年収500万、
    辛うじて中流家庭でいられるレベルですね。

    ただ不思議なもので、崩壊した家庭を抱えて仕事漬けだった年収700万の頃より、
    気楽な独身に戻って仕事もさほど忙しくなくなった今の方が、
    暮らしは充実しているような気がしています。
    寮で家賃は掛からないし、妻の機嫌や子供の躾に頭を悩ます必要がありませんからね。

    そう考えると、「妻子を養って一人前」「マイホームは男の夢」「出世して身を立てろ」
    等という世間のプレッシャーさえ気にしなければ、
    嫌ではない程度の仕事をして300-400万円稼げば、
    それなりに充実した人生を送れるのかも知れません。

    14+
    1. もう収入を競う時代ではないし、国がそういうステージではないと思うんですよ。だったら、自分の時間を大切に出来る世の中になるべきだと思います。

      シン

      8+
  2. 同年代で話すと結婚しても専業主婦を養うなんて無理だよねって話になりますね。
    20後半~30代前半で年収500万いくのはほんとに恵まれた上流国民と言われる会社の社員しかないですね。
    実家の親父と話したことあるのですが、昔は仕事の出来で昇給やボーナスに差をつけたりしない、住宅手当や寮が充実してたのにいつの間にか給料が減ってしまったと言ってました。

    1+
    1. >20後半~30代前半で年収500万いくのはほんとに恵まれた上流国民と言われる会社の社員しかないですね。

      この程度で上級国民とか揶揄される時代なのは夢も希望もないなぁ、と思います。なんか、もっと前向きな方向にしたいですね。

      シン

      3+
  3. 貧乏といっても、現代人の生活は100年前の王侯貴族を軽く超えているでしょう
    家族を持つ方にとっては収入は大きなポイントだと思いますが、
    独身の人にとっては月収20万も100万もあまりかわらないのではと思います

    0
  4. 昔、大東京ビンボー生活マニュアルという漫画がありましたが、主人公のコースケみたいな生活ができれば最高です。

    精神的余裕のための十分なお金があって、コースケみたいな生活をしてみたかったです。

    0
  5. じゃあ、潰れない世の中にするためには、どうすれば良いのか?と言うことは、考えないのかしらね。 「鶏が先か卵が先か」って、言ってるだけの事。 この先に進める若者が出てきて欲しいものです。

    0
    1. だから、私は政治家になる検討をしてます。他人がしてくれるのを望んでいるだけでは何も変わりません。自分でほんの少しでいいので変えるしかありません。

      シン

      0
  6. シンさん
    「老後に苦しむのはこの層だと思います。変に浪費グセがついていて貯蓄はなく、出向転籍で収入が落ちても、安いプライドから生活レベルを下げられず、あればあるだけ使いながら、良い時代を思い出しているのでしょう。特に今の五十代はバブルを知っているので、現状に見合った立ち回りが出来ない人も珍しくないと思います。」おっしゃるとおりだと思います。「ローン破綻のリスクがもっとも高いのは有名大学卒、大手企業勤務で年収1000万円のサラリーマン」といった記事を、多くのFPや金融関係者がかいています。この収入層が老後貧乏となってしまうなんてことは、本来有り得ないと思います。住宅・教育費を少しでも見直していれば、そんなことにはならないはずです。また、シンさんがおっしゃる「安いプライド」を持ち続けていると、再雇用を継続するのが、難しくなるんですよ。再雇用は収入が5、6割となるのはよい方で、もっと減ります。かつての部下が上司となります。事務仕事も、自分でやらなければなりません。嫌気がさして、1年足らずで辞めてしまう場合が多いですね。特にスキルのない管理や事務だけやってきた方々は、辞めたら終わりです。スキルがないだけでなく、年齢的にも他業界へいくのはまず無理です。たった1年でも無収入となるのは、老後にとって本当に致命的なものとなると思います。ましてやそれが3年以上になったら本当に大変なことになります。退職金がなくなります。「安いプライド」を持ち続けていると、こうなる危険性が高いと思います。自分の周囲を見回しても、それを強く感じています。

    1+

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