じゃあ、個の力

ぬるりと生きる、でずっと、個の力をつけることをテーマにしています。

精神

まずは誰かが何とかしてくれる、という考えを捨てたほうが良いと思います。親兄弟ですら最終的には他人です。人は一人で生まれ、一人で死ぬ、という当たり前のことを受け入れて、自分で何とかするしかないんです。別に一人で生きて行け、と言っているのではなく、組織に所属していても、組織の中で個を磨くしかなく、その組織に依存したら、もう負けです。

日本ではこの当たり前の常識を親、教師が教えることがほとんどなく、むしろ、組織に依存するように教育してきて、それが量産化、品質向上の時代に一定の成果を得たため、日本は先進国になったのですが、それが上手く行かなくなって、諸外国から良いようにやられるようになってしまいました。

デジタル化によって、新しいものを生み出さないなら、価格競争に巻き込まれることになり、画一された社員がほとんどを占める会社は戦えなくなってしまったのです。世の中は何でも良いから尖がったことが出来る人間をかき集める米企業の独壇場になりつつあり、無難な選択を好む日本企業は何も新しいものを生まなくなりました。そして、将来の見えない泥沼状態です。

いざとなったら、どんな泥水すすってでも生き残ってやる覚悟が出来ている人間と誰かが何とかしてくれると思っている人間では最初から勝負になっていないのです。勝負以前に気概の問題で負けてしまっているのです。人間の能力差なんて、例外を除けば、それほど大きいものではなく、気概は本当に大きいです。

仕事

無産者が唯一頼れるのが労働のはずなんですが、この労働を甘く見ている日本人ってすごく多くて、自分がやっていることが何に繋がって、どんな市場で、どの程度の価格で売れるだろうか、というシュミレーションもせず、上から指示されたことを盲目にやっている人がほとんどです。

はっきり言って、無産者が自分の労働力に対して無頓着になったら、もう虫けらみたいなもので、資本家の都合が悪くなったら、捨てられますよ。その時に何のプランBもなければ、人生は詰んだに近いです。あとは一山何ぼの単純労働で搾取されながら、ただ命を繋いでいくことになります。

社内官僚みたいに社外では何の価値もないことを喜々してやっているのは日本人だけです。なぜ、所属組織が長期継続できると信じ込んでいるのか、その組織から切られないことを信じ込んでいるのかわかりませんが、つまらないエリート意識で他人を見下すことで思考停止することで対応しているみたいです。

なんで、会社と一蓮托生するようなことが出来るかっていうのは日本が終身雇用をしばらく維持できていたので、それが頭にこびりついて離れず、時代が変わっても、盲目に信じ込んでいるんだろうと思います。時代に追随できない情弱そのものです。

資産

気軽に投資で資産を作る、とか言う人がいますけど、そういう人ってど素人で、まともに数年も市場で戦ったことのない、キツイ下げ相場を経験していない人なんですよ。どんな投資行為でも、大きく勝つのは1%以下であり、なんとかプラスにするだけでも1割切っているといわれるくらいきつい事です。

無産者がわずかな種銭でFuck you moneyを作るなんて、メチャクチャ難しいことですよ。サラリーマンやって、Fuck you moneyを作るのと同じくらい難しいことだろうと思います。ちなみにサラリーマンが3億円の純資産を作りたいなら、グロスで10億円稼ぐ必要があり、ほとんどの人はそれだけの生涯収入を得られる組織に所属していません。

だから、無産者は労働によって資産を少しずつ積み上げて、リスクヘッジとして、お金にお金を作ってもらえるように少しずつポートフォリオを組んでいくのが良いです。そうでないなら、リスクを負える若い時期に、全部なくなっても仕方ないくらいの気持ちで取り組むべきです。

性別、人種、国籍、年齢、経験、学歴、なーんにも関係ない世界なので、逆に「自分は才能あるかも?」と思える人は勝負してみたら良いし、そうやって勝負して、市場の養分になっていくのが99.99%です。ちなみに売り出し中の若手個人投資家の「五月さん」こと片山晃さんは元ヒキコモリ、高卒です。

まとめ

今、あなたは組織からたたき出されて、生きて行けますか?毎月お給料をくれている会社がいきなり潰れたり、リストラされたら、行き場を持っていますか?女性だったら、夫から離婚を突きつけられて、一切何ももらえずに捨てられても、生きていけますか?Yesと言えないなら、個の力が足りないんです。

「俺はずっとAを磨いてきたから、現場を移るだけだ。」と言い切れるなら、精神的に強いと思いますし、「本当に最低限で暮らせる習慣を身に着けているから、バイトで生きていける。」でも強いです。「Fuck you moneyを持っているので、組織は関係ないな。」と言えるのでもいいでしょう。

「寄らば大樹の陰」とか思っていても、その大樹が倒れることがありえる時代ですし、そういう気持ちになった時点で虫けらみたいなものです。実際に個の力を作り上げるのは簡単ではないですが「武士は食わねど高楊枝」という気概を持っていないと、他人の食い物になります。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、個の力” への 9 件のフィードバック

  1. 今までとは違う切り口の、素晴らしいエントリーだと思いました。

    私自身も、コンプレックスの解消の為に、適正のない事や、的外れでムダな努力をしてしまった事が、中高生位で誰にでもあるんじゃないでしょうか。
    投資は純粋に金融資産の増大の為、起業はもっと広く生存確率の向上の為にやるものだと思ってたんですが、大人になっても自分の経歴のコンプを糊塗する為に類する行為に走る人間は結構多いのでは、と思います。
    二言目に「投資のために日経読んでる」と言い出す知人がいたのですが、ある日ロビーか何かで新聞手に取って「日本、〇〇に惜敗」を「日本、〇〇に…」でフリーズしてしまった事があったんですが、別に「せきはい」がその場で読めなくても甚大な影響はないと思いますが、勤務時間中にも相場が気になってしょうがないらしく、度々離席してるのを思い出しました。私の様なトロい奴も気付いてたので、上司も知っていたと思います。たかだか推定で数百万の小銭を運用する位なら、始業時間ギリギリに来る悪習をやめて、仕事に打ち込む(フリをして)、周りの信頼関係を築いた上で、普遍的な人的資本形成の為の勉強、コソ練を今日から始められるだろうし、その方が余程気が利いてるのにな、と思ったものですが、大きなお世話だろうから何も言いませんでした。
    私はトロ臭くチキン野郎なので、ディフェンシブな物は兎も角、リバリッジをかけた様な投資も起業も怖くて出来ませんが、本来の主目的から外れた不純な動機が絡むと、良きにつけ悪しきにつけ、パフォーマンスに影響出てくるもんだと思います。
    「就活思ったより簡単でしたw」とか言ってる若い人程、早晩ほえづらかくでしょうから(失礼!笑)、こうして、せっかくシンさんが情報共有してくれてるので、働き始めたばかりの若い人は一度真剣に読んでみてはどうでしょうか。

    1. そうですか?今までの流れで書いていると思いますよ。

      たかが数百万円の種銭ごときで、仕事に手がつかなくなっているのは本末転倒で、捨てたつもりで放り込むだけの度胸がないなら、労働に打ち込むなら、打ち込む振りしてりゃいいんですよ。そんなの投資でもなんでもなく、遊びです。

      本気の投資って、全財産の数千万円を信用使って全力投球くらいのもので、そこまでやるなら、仕事辞めて相場を見張っていてもいいかもしれません。パクッとうごきたら、月給分です。そこまでの根性は普通の人にはないですし、ないなら、アホみたいな努力せず、インデックスでも買っときな、と言いたいです。

      本気で人生をメチャクチャにしたって打ち込むのでないなら、中途半端に投資でリスクなんて取らずに労働価値あげる努力しろよ!っと若い人に言いたいです。

      シン

  2. >そうですか?今までの流れで書いていると思いますよ。

    一貫した主張を続けてるのに、マンネリ感なく、新しい発見がある、という意味だったんですが、言葉足らずでした。

    会社内での出世欲が満々なのに、上役や組織に媚びる気もなく、可愛げある態度を取れない(取らない)人っていますけど、そういうスタンスなら、素直に社畜やってる方が筋が通ってる分マシだと思います。
    種銭少ないなら今の仕事に打ち込む方が良いというのは本当にその通りだと思います。

    1. それはありがとうございます。

      そうなんですよ。サラリーマンとして出世に色気があるなら素直に社畜やってりゃいいし、種銭が少ないなら勝負にすらなってないので、サラリーマンして種銭作らないと勝負出来ないんですよね。

      シン

  3. FUCK YOU MONEY とは・・仕事面だけでなく生活全般ですよね・・と改めて気付きました。住む家も他も自腹で賄い、お金を払っているのに納得いかない扱いを受けたら即切って困らないようでないと・・ですね。対価を払っているのに貸主側から不快な扱いされると腹立ちます。適性対価または割安だとなめられるのですね。「上客」じゃないとダメですね。
    いや、もっとうまく軽やかにぬるりと生きる方法があるはずですが・・・

    1. そうですね。お金をもらう時だけでなく、払う時も同じです。違約金払っても、舐めたサービスを打ち切れる自由もファッキューマネーです。

      土地を買って自給自足の生活なら完全にぬるりと生きられると思いますが、私はそこまで行き着いていません。

      シン

  4. コメント返しありがとうございます。
    「お金=自分を大事に扱う、自尊心を保つ大切なもの」という公式を
    子供の頃から親や大人が教えるべきですね。それも、広義の「お金の教育」です。

    日本人の過半数が「ぬるりと生きる」生き方を実践したら、どんな
    社会になるでしょう・・

  5. 人間って誰かに頼らないと生きていけないようにできているのではないでしょうか。
    どんなことでも他人の協力なしにはできませんし、独力で生きているように見える投資家やITベンチャーの社長でさえ、国が整備した金融制度や証券取引所、大手通信インフラ企業が整備したインターネット環境がないと何もできないので、頼っていると言えます。
    他人に頼らず生きるとしたら、それこそ山奥で自給自足生活するくらいしかありません。
    お金にしても、国が決めた債権債務の記録でしかなく、他人との関係があってはじめて価値が出てくるものです。
    お金を含め、職場や家族、地域社会などにうまく頼り、相手にメリットを与えつつ世の中を渡っていくことが大事なんじゃないかと思いますね。

    1. お金を過信しない、依存しない、きちんと自分の制御できる範囲にしておくことが大事です。その上で他人との関係をキレイに保つべきでしょう。

      シン

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