じゃあ、情報工学

それでは情報工学についても行こうかな、と思います。すでに世の中がソフトに流れ、ITが生活の中にどっぷり浸ってくる中で、この記事にもいろんな意見をもらえればなぁ、と思います。特に進路に悩む子供が見たときに、簡単な紹介になるような情報になるといいなあ、と思います。

分類

情報はざっくり分けて三つに分けることできます。コンピューターサイエンス、コンピューターエンジニアリング、システムインテグレーションになります。学部の専攻がどれであれ、実際にやっている仕事が食い違っていることはざらにあり、関連学部であれば、方向転換は何の問題もありません。

コンピューターサイエンスは理論系、研究系であり、この専攻者は博士まで行きたがる人が多いです。最先端の技術を学び、研究するので、相手にするのはお国が多く、国がらみのプロジェクトに関わりながら、プロ学生として博士をとります。予算がつきやすいので、まず給与がもらえます。

また、金融工学の分野にいるのはこの人たちが多く、銀行って、製造業と同じように商品作っているのは理系なんです。フロントの文系たちは数字作るのが仕事で、実際の商品開発をしているのは彼ら理系です。高校のころから数学、物理のギフテッドスクールに行っていたような人が多いです。才能がものをいう分野なので、凡人には勧めません

それに対してコンピューターエンジニアリングはIT技術を応用して、お金を産むことを目的としているので、企業と絡むことが多いです。どんな設備もITを必要とする時代ですから、ソフトをハード側の機械、電気との組み合わせで仕事をします。これは機電とかなり似ていて、ソフトをハード側にインストールする仕事だと言っていいでしょう。

システムインテグレーションはシステムの統合をする仕事です。どちらかと言うと、管理者側で、実際に作るプログラマーサイドと顧客要望フロントサイドの間に立って、コーディネーションをするって感じでしょうか?基礎のない文系SEは能力の限界がすぐに来るので、早い段階でこっちのコーディネーションサイドに移ることが多いです。

競争

世の中は需要と供給の関係が常に存在するので、需要が多いこの分野は供給も多く、競争も激しいです。シンガポールの外国人技術者の半数はIT系だと言ってもいいでしょう。技術さえあれば、言語、文化の壁を簡単に乗り越えられるます。

この分野は天才が真面目にやっている凡人を楽にぶち抜きます。ベースとなっているのが数学なので、ろくに専門教育を受けていない天才の子供がとんでもない仕事をするようなこともありますし、専門学校しか出ていないが、凄まじい技術の持ち主もいます。凡人には嫌な話ですが、才能に依存するところが大きいのです。

例を上げると、ゲイツはハーバードを早い段階で中退しており、ほぼ独学でマイクロソフトを作り上げています。まあ、これは黎明期だったこともあり、特殊なケースですが、グーグルの創業者、ペイジ、ブリンもスタンフォードの博士課程の学生だった時代のプロジェクトから始めているので、かなり早い段階で凄まじい技術を開発しているわけです。

したがって、自分の才能に自信のない人はこの分野に足を踏み入れないほうがいいでしょう。コンピューターエンジニアリングでハード分野に近い部分に着地して、そっちを飯の種にしていくことをお勧めします。常に一定の需要があり、安定していますからね。

ある程度自分のコミュ力に自信を持っているが、フロントで数字を作る厳しい仕事よりも、少し中に入った仕事がいい人にSIが向きのではないかと思います。しかし、専門性を高めない限りは30も半ばに来れば、こっち側に来るので、若いうちはエンジニアとして技術を磨いたほうがいいのではないかと思います。

将来

この分野は広がるとともに、細分化され、工学部の一部でなく、情報工学部っという独立した組織になっていくでしょう。そのぐらい大きな括りに成っていくのは間違いないです。そして、その需要がなくなることはありません。

なんといっても中国人、インド人エリートがこの分野に参入しているので、人数が急増しており、学部のキャパもどんどん増やさないと受け入れきれないでしょう。その点では日本は立ち遅れている気がします。

SE35歳定年、とか言う人がいますが、それもあながち間違っておらず、あまりにも競争の激しい分野なので、ニッチに踏み込んで専門家になったり、管理職、フロントへの転進をしないと、中途半端なエンジニアは需要がなくなってしまうのです。

そういう意味では情報工学はあくまで基礎を学ぶところに過ぎず、そこからの展開を常に考えておかないと、時代の波に流されて、行き場を失ってしまうのです。なんでもそうなんでしょうが、特に競争の激しいこの分野はよりシビアです。

例を上げると、MSDOSの時代に社内SEをやっていた人が、何も自分の技術を磨かなかったため、居場所をなくして、後輩のパシリやっていることを何度か見ています。これが機械メンテとかなら、こういうことは余りありません。特定の設備を常に触っているだけで、なんとなくやり方を確立させて、それを重宝されるものです。

まとめ

この分野は新しく、伸び代もまだまだ残っているため、色んな要素がごっちゃなっているような気がします。それが良くも悪くも特徴だといえるでしょう。文系SEのような存在が成立していしまうのはこの分野だけで、文系設計、文系設備なんてまずいないでしょう?

少し話がそれますが、人生が詰んでいたひとが復活したって言うような話はほぼ確実にこのITが絡んでいます。大した設備投資がなくとも、独学で学べるからです。誰でもそこそこスペックのパソコン買うくらいのお金はあります。博士課程の学生だって、スーパーパソコン使っているわけじゃないです。それに対して、化学、材料なんかの設備は個人が用意するのは不可能ですから、独学が事実上不可能だといえます。

この分野は数学が得意で、迷ったら選択してもいいんじゃないかな?って思います。色んな選択肢があるので、早い段階で的を絞って鍛える必要がありません。アカポスなどの研究系、開発系、プログラマー系、ハード系、文系就職、といくらでも選択したあります。

金融、コンサルみたいな従来は文系ポジションだったところも徐々に情報工学出身者が増えています。と言うのも、金融はシステムの時代であり、市場で手を上げて怒鳴っていたような時代ではないので、高等数学を駆使した計算式を理解できる人間を欲しがりますし、コンサルするなら、ITによる効率化は外せないからです。はっきり言うと、理系が文系の仕事食っていっていて、非エリート文系、非リア文系は居場所がなくなっています。

何度も言うように凡人には機電だけど、情報も機電系の専攻も選択できるので、別に悪くないのではないか?、と思います。しかし、情報系である以上は競争は避けられませんから、鼻っ柱の強いタイプにお勧めします。なんといっても、異常な競争を勝ち抜いてきた中国人、インド人がこの分野に腐るほどいるんですから。

1+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、情報工学」への6件のフィードバック

  1. 適格な分析だと思います。
    私自身は専攻して良かったと思いますが、センスがないとつらいと思います。

    人生のレールを踏み外しても、社会不適合者みたいな人でもこの分野なら復帰できるのでは?と思います。
    phaさんの本に書いてありましたがニートからIT分野で社会復帰したエピソードやシェアハウスの同居人がIT分野でお金を稼いでいることが紹介されています。
    この分野は、変人が多いことが多くコンピュータの生みの親のフォンノイマンは秘書のスカートを覗くのが趣味やLinuxの発明者は風呂嫌いだから入浴しないとかいうエピソードを聞いたことがあります。確認はしてないですが
    また、シンさんのコメントにあるようにアスペ気味の社会不適合者な私でも会社に居場所を見つけることができる分野です。知財部の情報分析で仕事と仕事とは別に研究をやらせていただいています。

    人生が詰んでいる人が復帰できる分野だと思います。

    人生が詰んでいる人でも

    0

  2. 分析として大体は間違っていないと思います。

    私の予想としては、文系SEはいずれ行き場をなくすと思います。
    これはアジャイルを導入すると、顕著になっていきますが、結局文系プロマネやSEってチーム内を引っ張っていかねばならないのに、チーム内で混んだ話になるとついていけなくなるからです。
    アメリカではプロマネ、スクラムマスター等の募集要項にはっきりと、x年のプログラミング開発実務経験者、Linux/Unix/Window server 導入経験、ネットワーク、セキュリティ技術経験者に限る と書いてあるところがほとんで、私の知り合いがPMPの資格試験はパスしたが、まったくの実務経験なしの文系で、IT系のプロマネを狙っているようですが、もう何年も就職難民化しています。かといってある程度の年齢で、エントリーレベルのIT技術者というのも難しいので、まずは技術者として就職されることを強くおすすめします。

    いつもアメリカの話で申し訳ないですが、日本も遅かれ早かれそうなっていくだろうと思います。
    運悪くブラック企業にあたってしまったら、ネットでジョブハンティングして、海外へ行くのもアリと思います。

    経済的な問題で大学に行けない方は、独学でプログラミングやってみるのはいいと思います。
    アメリカではIT管理職よりもプログラマーの方が給与が高いことが多く 
    (管理する上司より部下の方が給与が高いという意味)、また転職もしやすいです。
    学歴不当で経験 及び 面接時に実際にテストされることが多いですが。。。
    とにもかくにも実力重視です。

    ネットワーク技術職の場合は Cisco CCNA 等の資格を持っていると有利です。

    0

  3. >人生が詰んでいたひとが復活したって言うような話はほぼ確実にこのITが絡んでいます。

    私もこのパターンです。
    氷河期、農学部でまともな就職が難しい中で多少PCが触れたのでなんとか食い扶持にありつきました。(厳密にはMacですが)

    その後たまたま潜り込んだ会社が急成長したのもITのおかげです。
    色々問題の多い会社ですが、古株にあたる私個人については20代30代の待遇は悪くはなかったです。

    私の技術は趣味に毛が生えた程度のショボいものですが、まだ会社が小さかった頃に丁度以前のSEの記事で書かれていた「社内のお助けマン」的な感じで、わりと重宝されました。

    私だけでなく、氷河期世代の人って同時にIT革命時代とも被りますのでITと馴染めるか否かがその後の明暗を分けた気がします。

    0

    1. ダーさん、
      確かにそれはあると思います。

      ちょうどITバブルであった時期ですね。氷河期世代でもIT分野では仕事がありましたね。

      0

      1. ただ当時はバブルだったのと周囲のおっさん達のITリテラシーがあまりに低すぎたので、私の様な素人でも需要がありましたが、現在私レベルの人が同じことをやっても通用しないと思います。

        ITって無限の可能性があってワクワクするんですけど、現状の社会主義みたいな日本の労働環境だと少し働きにくい様に思います。極端な話、他人の100倍作業処理が速くても給料は100倍にはならないワケで。。

        もちろん今後はわかりませんが、日本のオヤジ文化はしぶといです。

        1+

  4. 私は大学は情報を専攻し、ここでいうエンジニアをやっています。

    職場にもよりますが、この業界は残業や休出が多くなりがちで、向き不向き以外にも体力も必要と思います。
    万年人手不足なため、新人にいきなりスキルの高い仕事をやらせることもあります。

    新卒の中でこの業界に向いていない人が一定数でてしまいます。
    大企業であれば配置転換でなんとかなるかもしれませんが、中小では行き場がなくなってしまうかもしれません。

    残念なことに経験を積んで一人前になった頃には新しい技術が出てくるという悲しい現実もあり、
    何歳まで現役エンジニアでいられるかはわかりません。

    それでもこの業界は仕事が多くあるので、第一線から外れ給料が安くなっても、この分野の隅っこで働いていくしかないのかなと思っています。

    同程度の学力であれば、新卒は情報より機電の方がワンランク上の企業に就職しているように思います。
    機電より就職がやや不利なのかもしれません。

    私は学生時代勉強をサボっていた方ですが、趣味で少しプログラミングをやっていて、それが一番仕事の役に立ちましたね。

    情報系の学生の方は、何かプログラミングでも書いてみてエンジニアに向いているか試してみるとよいかもしれません。

    0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です