じゃあ、MBAという幻想

最近、下火になって来ましたが、ちょっと前にMBAブームがあり、このブログにも興味のある人がしていました。

学位

MBAを資格と勘違いしている人がいますが、これは単なる文系修士号で、なんの独占業務もありません。従って、とったからと言って、募集要項が修士以上、とでもない限りはフィルターにはなりません。ごく稀にコンサルなんかで、MBA取得者優遇、という募集要項がありますが、そのレベルです。

独占業務がない、単に学位と言うなら、ブランド力がなければ意味がなく、MBAとって、まともに評価されるのはそれ相応のブランド力がある大学のみで、聞いたことないような大学、並みの大学で文系修士取って、プラス評価する企業はほとんどないでしょう。これは国内外同じだと言っていいです。

元々、MBAを流行らせたのはアメリカで、アメリカは学部でろくに専門教育しないため、修士になって初めて、まともに専門教育をする習慣があるため、文系学部、特に仕事に全く結びつかない趣味性の高いことをやっていた人向けにビジネスの基本を教える場だったわけです。

日本では文系卒は新卒で入った企業で教育するので、文系が修士に行くことを好まず、入院、と揶揄される、就職できなかった人の逃げ場になっているのに、なぜ、MBAだけ特別扱いするのかわかりません。MBAもほとんどの人が現実逃避に行く場所では?、と思います。

ビジネス

ビジネスを学校で教えてもらうことはできません。ビジネスとは資本を用意して、回転させ、利益を得ることなので、理論をいくら学んでも効果はなく、実践以外ではまったく身に付かないからです。もし、ビジネスを学校で教えてもらった人が利益を出せるなら、起業で失敗する人がいるわけありません。

また、ビジネスというのは勉強が出来ることとは全く別の才能なので、学歴エリートであることなど、ほとんど何の意味もなく、稼いだ人間が正義です。経歴がどうあれ、結果しか重要ではなく、過程でしかない学歴は結果を出した後に評価されても、結果を出さなければ、黙殺されます。

起業する為にMBAで学ぶんだ!っという人は企業派遣でお金もらって行くなら、いい経験、勉強になるかもしれませんが、自費で行くくらいなら、その時間、資金を使って、ひと勝負した方がリターンを得られる可能性が高いでしょう。学校にお金を払って、理論を教えてもらっても、それ自体がお金を産むことはありません。

リターン

ビジネスというのに、投資であるMBA入学だけに関心があり、リターンの部分に関心がないのはなぜなんでしょう?私が知るMBA志願者、取得者って、着地点も決めずに走り出していて、着地点を聞くと、あまりにも杜撰で願望に満ちた夢物語を語り出して唖然とします。

資本投下するなら、5年以内に黒字化して、リターンを得られないなら、その投資は失敗です。2年のアメリカMBAに行って、一千万円近くの学費を払い、機会損失を出したとすると、MBA取得後に二千万円くらいを5年で回収する必要があり、四百万円以上の年収アップが必要です。出来るんですか?

ビジネス学びに行っているのにROIも知らないんですか?、と聞きたくなります。そんなもの図書館でビジネス書を借りて、読めば、誰でもわかることで、そんなこともしない人間が何をしに必要不可欠でもない学位を取りに行くんですか? そのお金、時間を何か他のことに投資する方がリターンの期待値が上がるなら、なぜやるんですか?

英語

断言しますが、英語圏にたった2年滞在しても、大した英語力は身につきません。それも三十路も近くなったおっさん、おばさんが本格的に英語を始めても、効果はほとんどありません。相手にかなり気を使ってもらい、自分の仕事に関係することなら、なんとか意思疎通出来るようになるだけです。

そんな程度の英語力があっても、何かしらのスキルがなければ、ほとんど意味ありません。文系がこの程度の英語力があっても、日本企業でしか評価されないし、日本企業なら、英語力、海外経験より、根回し、社内政治、オヤジ社会の乗り切り方の上手い奴が海外駐在しますよ。

英語を生活で学びたいなら、会社にお金もらって、社費留学するなり、海外駐在すればいいのに、なんで、いい歳したおっさん、おばさんが自費で行かなきゃ行けないんですか? まぁ、それで元を取る自信があるなら、別ですけど、その自信もなくいくなら、ビジネスセンスゼロだし、そんな奴がビジネスを学びに行ってどうなるのか?、と思います。

まとめ

MBAなんて、アメリカの大学が作ったブランド力に目が眩んだ情弱どもから、なけなしの金を搾り取るシステムでしかなく、当のアメリカ人ですら、騙されて借金まみれになって困っているくらいですよ。なんで、日本人がアメリカくんだりまで出かけて、しゃぶられに行くんですか?

アメリカの大儲けにあやかって、他の英語圏が追随し、日本の大学すらMBAを始めましたけど、みんな同じですよ。学校で学べないことをあたかも学べるような雰囲気醸し出して、お金を奪う、催眠商法です。もしくはパチンコみたいなものです。まったくの幻想で、実態なんて何にもありません。

バブル以前にMBAを取った人って、日本人で英語が多少できて、アメリカ式のやり方を理解してれば、いくらでもチャンスがあったんですけど、それは日本市場が今より魅力的で、閉鎖的だったからであって、今とはまったく状況が違います。過去の例を現在にあてはめても、日本経済が衰退しているので、同じオファーは受けられません。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、MBAという幻想」への10件のフィードバック

  1. ブログの主旨とは違いますが、共感できたのでコメントします。
    うちの会社もオヤジ社会をうまく生き抜いた人が海外に行きますね。管理職のオッサンが自慢気に海外の写真を見せてくれるのですが、白人エンジニアが酒の席での馴れ馴れしい態度やオッサンのつまんねえ話を若干キレ気味に聞いてる感じの写真でした。

    日本の会社では、仕事ができることより書類をうまく作れることや仕事のための仕事を技術よりも大事?とも思えます。
    生産技術と設計を経験したのですが特に生産技術は仕事のための仕事が多いです。

    2+

    1. 日本人の若者ですら嫌なのに、白人が日本のオヤジにメリットなく我慢するわけないので、よほど美味しくない限り、日本企業なんかに長居するわけありません。

      シン

      2+

  2. MBAほどのブームではないですが、一発逆転(?)を目指した医学部再受験も流行ってきてるようです。
    もしよろしければ記事を書いていただけますでしょうか。

    1+

    1. MBAと違って、医学部は最低保証付きの資格直結学部なので、一発逆転で本当に医者になれるなら、それでいいと思います。折を見て記事にします。

      シン

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  3. MBAって、社会人が会社のお金で行くものだと思っていたんですが、自費でいく人もいるんですね。

    シンさんはそのリターンは否定しておられましたが、理系の自費留学はどうでしょうか?莫大なお金がかかるし、年もとってしまいますが、リターンは取れると思いますか?

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    1. 理系であっても、自費で留学して、帰国するなら、リターンを得るのは相当難しいです。高卒と大卒だと、有形無形の大きな差が出ますが、大卒、修士、博士ではそこまで大きな差は出ません。ないと、つけない仕事をしたいわけでもないなら、やる価値はないでしょう。

      卒業後にアメリカで就職できるなら前提で、修士の2年だけなら、自費でもなんとかペイできるか?、といいうところです。西海岸でIT企業にエンジニアとして就職できれば、5年で2000万円を取り返せる可能性があります。

      シン

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  4. 文系の大学自体が学門をやっているのか?怪しい大学も存在しますね。
    私が通ってる趣味の習い事の先生が大学で経営の講義をFランで教えてるらしいです。しかもその習い事は学門ではなく下らない趣味です。

    ハッタリ、行動力がとてつもなくある人なので話自体は面白いとは思いますが高い金払ってもとは思いません。
    それでお金もうけできるんだなってのは習い事の雑談で参考になりました。

    1+

  5. そうですね。MBAは昔ほど取得したところで、そのリターンを得るのは難しいだろうとは思います。
    思ったのですが、例えばIT技術者の場合、アメリカでは学歴よりも経験や実力を重視する傾向が
    ありますので、同じ学費を使うのなら CiscoやGoogle がやっている、IT技術者向けの資格取得プログラム等を
    受講するほうが(できれば英語で)現実的に理にかなっているような気がします。
    文系、理系関係なく留学すること自体、かなりの高額になりますので。

    これからIT技術者になるぞ!っていう方にはお勧めです。
    短気集中型受講コース(通称 テックキャンプ)等では日本円で100万以下で受講できますし。
    受講すると試験なしで、資格が取得可能なコースもあります。
    もちろん受講内容が理解できるレベルの英語力は必要になりますが、MBA取得のために
    留学しようというのなら、むろんある程度の英語力はあるという前提で話しています。

    無料のオンラインコースも探せば見つかりますので、それを踏まえて試験に臨むというのもありです。

    もしくは完璧に実力だけで突っ走るか。
    マーク・ザッカーバーグもビル・ゲイツも大学就学中に会社を立ち上げました。
    なので、彼等は大卒ではなく、最終学歴は高卒です。
    (ビル・ゲイツは晩年、ハーバードから特別枠として卒業証書を授与されていますが。)

    有名どころでは、毎年 Google 主催の世界ハッカー大会というのがあるんですが
    これに優勝すれば、賞金+グーグルでの正社員雇用が約束されます。

    なんかITに偏った情報ばかりですみません。。。(苦笑)
    でも西海岸では下手な学部を目指すよりは、IT技術者を目指したほうが
    手堅いと思うんですよね。。。

    ただー。。。。(アホ 失礼!)トランプが軍関係者、IT技術者は給料を
    もらいすぎる などと言ってるので。。今後どうなることやら。。
    その一方で最低賃金は15ドルに上がる?
    また、トランプのTAX政策では、どうやら中流階級が一番
    割りを食うような感じ(またですか?)になるような気配。

    これからインフレがますます悪化しそうな土台ができているので、さらに中流階級から絞り取る?
    トランプが当選したときも冗談かと思いましたが、本当にもう四面楚歌ですわ。。。
    彼の政策には教育面でも大幅な改革があるようですけど。
    まだ情報不足なので今の時点ではなんともコメントしようがありませんが、せめてそこは?
    良い方向にと願っています。でも期待はしていません(笑)

    政権交代の前に やっと 私のグリーンカードの更新は終わりそうなので
    そこはちょっとほっと一息のかりりんでした。

    1+

    1. 何かに絞った上で、自分の専門に関係する教育を受けるのはいいと思いますが、ビジネス、とは漠然としすぎていますし、人に習って、お金は稼げないので無駄です。理系修士、博士すら、明確な目標なしに取るのは無駄です。

      どこでも中流を狙い撃ちにします。トランプ政権もそうなるのでしょう。ともかく、グリーンカード更新おめでとうございます。いきなり更新出来なくなる可能性がなきにしもあらずなので、就任前に更新出来て良かったですね。

      シン

      1+

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