じゃあ、二世への金銭教育

これもリクエスト記事です。おそらく、ほとんどの読者さんには関係ないことなので、読んでいて退屈かもしれませんが、貴族はこうなんだ?、ということを知ると良いかもしれません。

日本には0.1%くらい自宅を除いた資産が二桁億を越える世帯があり、バカげたほど高額な日本の相続税を払っても、産まれながらにfuck you moneyを持っている人がいます。0.1%というと少ない気がしますが、ほとんどの人は知り合いに一人二人はいるだろうと思います。

そういう人たちにも悩みがあるわけで、子供にどんな金銭教育をしようか?、と思うわけで、自分で築いたものではないので、器から溢れてしまうことも少なくなく、きちんと向き合って、器に収まるようにしてやりたい、と思うものです。

名門

安倍首相、麻生副首相など、先祖が明治維新の頃に大仕事をして、そのレガシーが未だに残っている名門の御曹司は生まれを隠すことすら出来ません。地元では完全にお殿様だし、東京でも、似たようなものです。周りがビビって、本音を言ってこないような生まれの人たちです。

元々、この手の人たちは学習院に行くのがお決まりでしたが、皇族すら、徐々に避けるようになり、お決まりのルートはなくなりつつあり、未だに残るルートは英米での遊学です。ほとんどの人は学校で学ぶ価値もないような文系専攻を選んで、多少の英語を身につけるだけです。

例外として、友愛ルーピー氏のように、東大理系、スタンフォードPhDというパターンもありますが、ほとんどの貴族の御曹司がする留学は勉強が目的ではなく、家族のレガシーを知らない外国人と接して、庶民感覚を身につけてくるのが目的だろうと思います。

とは言っても、この人たちに庶民感覚があるわけもなく、先祖から受け継いだ有形無形の資産を活かして、家名に恥じない働きが求められるわけで、結構プレッシャーになるでしょうし、そんなに楽な立場ではないと思います。たまに家族の恥みたいに扱われる御曹司もいますし、それは辛いでしょうね。

元々、「セレブ」というのは「名前だけで生活できる人」という意味もあり、本人は凡人で、お金がなくても、先祖が有名というだけで、助けてくれる人たちが現れるもので、最低限の暮らしができるようになります。江戸時代にも「高家」と呼ばれる人達がいたように、古今東西、誰もが有名人が好きなんです。

だから、この人たちは特に心配することはなく、壮絶に足を踏み外さないようにしていたら、なんとなく生きて行くことができるので、さほど心配することはないし、好きなことをやって、波風立てないように生きていけばいいと思います。(波風立てている旧皇族さんもいますが、あれはあれでいいのでしょう。)

事業

祖父、父親が事業によって成功して、資産を受け継ぐパターンは名門、レガシーとまではいきませんが、やはり大きなことです。この人たちはある意味で名門の人たちよりも気をつけて子弟を教育しないと、名前だけでは食えないので、代が変わって、あっという間に破産する可能性があります。

私の敬愛する故邱永漢先生は事業の才能は稀有なもので、親に才能があっても、それが子供に引き継がれることはほとんどない、と仰られていて、実際、師のご子息たちはさほどの器量があるわけではないみたいです。息子さんの一人は脇が甘くて、相続税を脱税とみなされて、追徴課税食らっていたのは比較的最近の話です。

でも、創業者はもちろん、二代目で家業をある程度の安定に導いている人なら、全くの阿呆であることはなく、努めて子弟を厳しく教育すれば、維持発展は可能ではないだろうか?、と思います。その為には子供が大人になるまで、実態はさておき、自分は零細企業を悪戦苦闘しながら営むオッサン、と教え込んでおくと良いと思います。

正直、この人たちが私立付属なんかに子弟を送る意味もなく、普通の子供と同じように、良いものはいいし、悪いものは悪い、と教え込んで、家業を継ぐつもりなら、それに関連する専攻を選んで、他社でもキチンと通用する人材になってほしい、と教育すべきでしょう。

例えば、製造業を営んでいるのに、子供に偏差値だけ追いかけて、私立文系進学させて、アメリカのFランMBAで箔をつけさせるような馬鹿な真似をしないで下さい。そんなことしても、キャリアに何のプラスにもなりませんし、お金の無駄です。上っ面を求めるのは名門貴族に任せましょう。

地主

バカボンを絵に描いたようになりがちなのが成金地主で、元は無学な百姓だったのが、日本の高度成長に伴って地元が都市化された為、タダみたいな土地の価値が凄まじい勢いで跳ね上がり、貴族になっているので、手にした資産をまったく器に納められないのです。

元が百姓なので、排他的て、警戒心が強く、偏屈、世間が狭く、不動産業者に騙されることは少ないですが、上手く土地を活用することも少ないです。都心郊外にいきなり存在する畑って、そういう偏屈な成金の持ち物です。東京23区ですら、練馬大根というように、一昔前までは農地だったわけで、こういうことはザラにあります。

こういう人たちはもっと世間を勉強したほうがいいです。せっかく幸運を手にしたのに、バカボン、バカジョーを好き勝手に遊ばせておくのでなく、生き金とは何なのか?を考えて、家にお金があることを子供に一切言わず、自活するための教育を与えるべきです。

その上で、世間に揉まれて、世の中の厳しさを知ってから、家に呼び戻して、土地活用の仕事をさせればいいと思います。それっぽく、不動産業者に就職するように仕向けてもいいかもしれません。まぁ、立場が逆になるので、地主が山師っぽいのも問題かもしれませんけどね。

この人たちが没落するのはせっかくの幸運を留めておく器がないので、好立地を畑のままで放置したり、警戒心が強過ぎて、誰の話も聞かず、上手い立ち回りが出来ず、相続税、配分をきちんと決めずに持ち主が亡くなり、土地を捨値で処分して、相続税を払い、子供は配分を巡って大げんか、となります。

こうなってしまえば、幸運は一代しか続かず、代が変わったら、甘やかされて育ったバカボンのおっさん、おばさんはどうすることもできず、自分が逃げ切るのが精一杯で、孫に至っては散々甘やかされて育ったのに、何の資産も回ってこない、ということになるので、人生ハードモードに突入します。

まとめ

親子といえど、全然違うものですし、二代続けて、偉人が同じ家から出ることはほとんどありませんが、親なら、子供に自分を超えて欲しいと思うものですし、自分の子供は可愛いと思います。だったら、余計な選民思想が身につくような教育はやめた方がいいし、自活を即すべきです。

本当にとんでもない名門の家ならいいですが、事業、土地は時代とともに状況が変わって、通用しなくなる可能性もありますし、まずは自分の力で世間を生き抜くことを大前提にするといいと思います。盛者必衰、諸行無常、というわけで、今あるものがいつまでも続くと思わない方がいいと思います。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、二世への金銭教育” への 2 件のフィードバック

  1. 親がサイコパス気質だと、ほぼ間違いなく子どもの教育は失敗しますね。
    3人子どもがいた場合、3人とも失敗します。逆に、ちゃんとした人なら3人ともうまくいきます。

  2. みんながみんなではないですが、歴史の人物の名門の末裔って庶民になってもきちんと仕事している人が多いですね。
    ヨーロッパの格差の話を読んだことがありますが革命があったあとも貴族や能力がある人は自分でなんとかして、ダメな人はダメなままで格差がでたとかいう記事を読んだことがあります。

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