じゃあ、ミャンマーの現実

まだ、スーチー女史が監禁されていた時代にミャンマーに行ったことがあるのは記事で言及したことがあります。一定の民政化がなされ、徐々に変わりつつあるミャンマーが現実の壁にぶつかり苦悩してますね。

独裁

所謂、長い間逆張りをし続けて、反転した時に大勝ちする、というパターンを辿ったスーチー女史がすぐに権力を手放すわけないんですよね。半生を軟禁で過ごして、夫の死に目にも立ち会わなかった女史がミャンマーの民政化が成し得たら、自分の役割は終わりだと引退したら、もう聖人ですね。

だから、彼女は事実上の独裁者として表舞台に立っているんですが、特に何も経験のある人ではないです。英雄だった父親のレガシーを受け継いで、特別扱いを受けながら、王族みたいに過ごしてきた人です。清濁併せ呑んで、政局運営していけるわけがありません。

日本で言う、東久邇宮政権みたいなもので、一旦は象徴的な人物をトップにつけて、今後の方針発表をしたら、後は実務経験者を後任につけて、引退する、という爽やかな引き際をしても、おかしな宗教団体を立ち上げてますし、一度は権力の座にあるとなかなか心穏やかには暮らせないものです。

多民族

ミャンマーって、多民族国家で、軍事政権が解体されたら、抑えが効かなくなり、内乱に発展しかねない、とは前々から言われていて、ユーゴスラビアの先例もあり、極めて難局が待ち受けることは誰の目にも明らかでした。

そして、今、ロヒンギャ族問題で揉めまくってます。ずっと不遇の女史を支えてきたアングロサクソンからすらバッシングをされるようになり、彼女は精神的に相当参っているだろうと思います。

イスラムは劇薬です。一度入り込むと、完全に消化して取り込めなければ、飲み込まれます。仏教国であるミャンマーはイスラムを認められません。温厚なイメージのあるタイですら、国内のイスラム教徒には手を焼いてますし、フィリピンも同じです。ミャンマーだって押さえつけるしかないんですが、やり過ぎると内乱になると言うジレンマです。

干渉

ロヒンギャ族は隣国バングラデシュへと散らばり、国境線は曖昧になりつつあり、そうなるとバングラデシュはミャンマーに干渉をしてきます。いきなり出兵はないでしょうが、ああでもない、こうでもない、と言うに決まっています。

すると、中国が間に入ってきて、バングラデシュを牽制しつつ、お金あげるから、中国のいうこと聞くんだよ、と諭してきます。そして、女史はその中国の甘い誘いに乗りかけているんです。中国はミャンマーを中華圏と捉えてます。実際、華人が少なからずいますし、インドへの対抗の為に取り込みたいんです。

すると、アングロサクソンは中国への傾斜を非難しだして、敵に回ってきます。でも、具体的な対策をしてくれるわけではありません。イスラムを敵にしたくないし、必要以上に中国を刺激もしたくないからです。アジアは北朝鮮だけでお腹いっぱいですよ。だから、女史も今までの恩があっても中国寄りになるしかないです。

まとめ

ミャンマーが内乱に発展しないといいんですが、このままだと、内乱になるだろうと思います。ロヒンギャ族の他に、武闘派のカレン族もミャンマーにはいるし、一度、導線に火がつけば、止めるのは極めて難しいです。

女史は出来るだけ早く後任者を指名して、引退した方がいいです。国内にいると火種になりかねないので、息子のいるイギリスなり、兄がいるアメリカに行って余生を過ごすべきだと思います。役割はとっくに終わってます。

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投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、ミャンマーの現実」への2件のフィードバック

  1. ミャンマーがインドと仲良くなり、インドをモデルに発展する方法はないのでしょうか?
    ご存知の通り、インドは多民族国家ですし、世界最多のイスラム教徒を擁する国ですが、主要民族はヒンドゥー教を信仰しており、仏教発祥の地でもあります。
    そして、諸民族が内乱を起こさず、曲がりなりにも共存しているように見えます。
    インドのようになるか、軍事政権に戻るか、選択肢は2つに1つでしょう。
    多民族国家にとって最悪の形が、カダフィが処刑されて北斗の拳状態になった、リビアです。

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    1. 確かにインドへの接近は理想ですが、バングラデシュが阻害になります。ミャンマーは歴史的にインドの影響も受けてきたので親和性はありますが、イスラムの存在がインド圏を分断してしまい、そのイスラムでもパキスタン、バングラデシュで分断されており、ここを緩い統合に持って行くのは困難ですね。持っていけたら凄い人口を持つ経済圏が誕生するんですけどね。

      シン

      0

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