じゃあ、医学部

このブログでは医学部を最強学部と言ってきましたが、なぜ最強なのかを考えてみます。

難易度

入学難易度も最強クラスで、国公立医学部なら、どんな田舎の医学部でも東大理系並の難易度を誇ります。これが旧帝、都市圏の医学部なら東大理系に受かるよりも難しいでしょう。当然ながら、東大理3は相当ずば抜けた学力がなければ、合格できません。入試難易度だけで言うなら、日本で最も合格困難な学部でしょう。

一般的に国公立医学部の多浪はよく知られていて、せいぜい、公立中学でクラスの上位一割程度でしかない丸っきりの凡人が合格したければ、三浪以上が当たり前になってくる世界です。特に医学部は定員が限られている上、不文律の年齢制限があるとか、面接があるとか、地域枠があるとか、東大以上に色んな制約あるので、これも混乱を呼びます。

私立医学部は上から下までで、学費が比較的お手ごろな慶応医学部は東大理系並みといえるでしょうが、一般人には書く日が捻出できない底辺私大医学部になってくると、中堅大理系くらいの学力で合格可能だと思います。特に見所もないような高校生でも、二浪もすれば、底辺医学部くらいなら合格できるのではないかと思います。

コスパ

国公立医学部は国立理系でしかないので、実家がめちゃ貧乏でも、学資ローンで卒業できるので、合格さえしてしまえば、どうにでもなりますが、私立医学部はそうは行きません。上位私立医学部はそこまで学費が高くないので、少々無理すれば、庶民でも通うことが出来ますが、底辺私立医学部になってくると、寄付金入れると卒業までに1億円かかる、と噂もあり、よほどの金持ち以外は合格しても、通えないので、難易度は大きく違ってきます。

私は「医者ほどコスパのいい職業はない!」っと言っていますが、これは資格を持っているだけで、どんなヘボでも食うに困らない以上の稼ぎが保証されている職業は存在しないからです。弁護士、会計士の三流はまともに生活できませんが、医者の三流は並のサラリーマンよりも稼げるのが確実です。

仮に底辺私立医学部を出て、1億円使って医師免状を取って、そこらの病院に勤め、バイトでコンタクト屋、当直夜勤なんかをこなしていれば、少々忙しいのを我慢できれば、30才前後で年収2-3千万円稼ぐことも可能です。同年代のサラリーマンが年収五百万くらいなら、一億円使っても取り返すことが可能です。また、医者には定年、出向、転籍もないので、死ぬまで医者をしていられます。

まあ、現実的には1億円のファイナンスを出来る人間はごく限られているので、医者の子供くらいしか底辺私立医学部には進学しない、と言うことになります。当然、一般家庭は自分で用意できない、旧日本育英会もそんなに貸してくれないし、銀行だって、さすがに渋るでしょうから、合格できても、進学は無理ってことです。

金持ち

思い込みの強い人は「医者は金持ち!」っというステレオタイプになっていますが、金持ちなのは開業医、それも代々の医者などで、地域の既得権益をがっちり掴んでいる医者だけであって、勤務医なら、大手企業のサラリーマンと変わらないくらいの収入しかないので、お金持ちでもなんでもないです。医者はホワイトカラーリーマンにはない夜勤もこなしていますので、時給換算なら、そう変わらないのではないでしょうか?

あとは凄腕執刀医とかなら、富豪相手の出張手術だとかしれいれば、年収一億円とかっていうのも可能なんだと思いますが、そういう人は野球選手で言うと、メジャーリーガーであって、だれでもがメジャーで活躍できるわけではないです。生まれ持った才能だと言っていいのではないでしょうか? 針の穴を通す職人芸と長時間の集中力を維持できるを持っている人はそういませんからね。

医者としてのキャリアを完全に捨てて、資格を切り売りするような生活をすれば、年収2-3千万円もらうことも可能ですが、こういったキャリアを望む医者はほとんどいなくて、医局に所属して、ボスに頭を下げながら、系列病院に勤務して、自分の専門性を磨く、という生活をします。そういう生活をしていれば、年収1千万円くらいにしかなりません。そのくらいでも庶民にとってはお金持ちに見えるのかもしれません。

まとめ

もし、ブログを見ている高校生で「東大理系に受かりそうだ!」っと言う人がいるなら、東大、他の専攻に強い思いがないなら、駅弁医学部も検討してみたらどうでしょうか? 特に女子生徒にはもっとお勧めします。東大に行っても、何の保証もありませんが、医学部に行けば、最低保証が存在し、そんな職業は医者以外にありません。

また、富裕層出身のボンボン、オジョーは私立底辺医学部に行ってはどうでしょうか? 私の知り合いの不動産屋のオヤジは一代でのし上がった叩き上げで、バブル時に相当儲けたそうです。田舎でのナンバーワンくらいの立場はあるそうですが、息子、娘には医者、看護師を目指させて、ダメな子供を自分の会社に入れています。

彼は非常に合理的で、彼は4人子供がいて、散々稼いだとはいえ、自分の資産を4人で分けると、そうたいした事にならないので、誰か一人に集中相続させたい、他の子供も可愛いから、食いっぱぐれさせたくない。まあまあ程度の学力の息子は私立医学部に行かせ、娘二人は看護師にする。他より学力は劣るが、人当たりがよく、不動産屋向きの息子にあとを継がせるようです。不動産屋に学歴、学力なんて関係ないですからね。

現段階では医者、看護師は特権的資格で、持っているだけで出身の学校、キャリア、ブランクなど関係なしに最低限保証されます。また、彼らは国政に議員も送り込んでいますし、厚生省の役人も掴んでいます。そして、医学部は薬学部よりも参入障壁が高いので、医学部の乱立はそう簡単に起こらないでしょう。

追記

かなり前に書いた記事ですが、あまり修正することもなく、状況はあまり変わっていないな、と思いました。医者が何かしらの理由で大量に供給されて、値崩れ起こしてしまうなら、状況が変わりますが、今のところ、その様子はないので、しばらくは安泰だと思います。それでも、何十年先も同じかはわかりませんけど。

医師会の政治介入は積極的で、直接、国会議員を送り込んでいますし、資金力も十分にあるので、医者の既得権益を奪うような法改正の動きが出た時点で、医師会の代表者が暴れ狂って、近い立場にある議員を巻き込んで、自民党が割れるほどの大荒れになることが目に見えています。

この辺は小泉元総理が特定郵便局長の利権に手を付けた時を見ればわかります。今のところ、小泉元総理に匹敵する有力政治家が医者の利権に興味を持っているという話はありませんから、今のところは安泰だと思います。何十年先も同じかはわかりませんが、10年くらいは大丈夫なのでは?

前に書いたときには学歴中毒が湧いてきて、入試難易度、職業序列コメントを散々していったので、最初に言っておきますが、その手の序列コメントはスパム認定して承認するつもりはありません。医者という仕事だったり、そのコスパだったり、その将来性だったりを議論したいので、その旨をご承知ください。

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