じゃあ、上司のタイプ

さて、サイコパス上司、パワハラ上司は何が違うのか?っというテーマで記事にして欲しいという要望があったので、私の意見を書いてみたいと思います。

サイコパス型

彼らは目的のためには手段を選ばないので、時に冷酷なだけで、必要もなく部下に対して冷酷なわけではありません。例えば、織田信長は天下を取るという目的に対して、出自を問わず、有益な人材を積極登用する一方で、譜代であっても、無益な人材を切り捨てました。その前者の部分が何かしらのすね疵があるが有能な人間を引き付けたし、無能な譜代武将には悪魔のような存在だったわけです。

この姿勢って、大きなことを成し遂げる人がほぼ共通して持っているサイコパス要素であり、凡人には成し遂げられないようなことを目指すなら、凡人がどう思うかなんて気にしたら負けであり、目的へ最短距離で手段選ばず、突っ走ることを考えているのが勝つ秘訣です。

凡人が彼ら、サイコパスについていくのは大変であり、情で評価しないので、結果を残すために試行錯誤しない人間を容赦しません。信長が林、佐久間に行ったリストラもストレートに言うと、「お前らは何の努力もしていない!」っという理由がすべてであり、任された仕事に対して「全力を尽くしていない。」ので切られたのです。佐久間に関しては結果が出ていないのもダメだが、それ以上に努力の痕跡が見えないことを難詰して、リストラしています。

サラリーマンのサイコパス型は出世すること以外に興味がなく、とにかく出世するためにどういう立ち回りをしたいいいのかを考えているので、普段は人当たりがいいし、そつない付き合いをするのですが、土壇場になって、自分に被害が及びそうになると、何もなかったように周りを切り捨てて、出世していきます。

パワハラ型

最悪な上司の代名詞的存在であるパワハラ上司ですが、彼らがサイコパスと違って魅力ゼロです。彼らが冷酷になるのは大きな目標を達成するためでなく、自分の手にした利権を手放したくないために、自分の責任を部下に押し付けたり、有能で自分を脅かす可能性のある部下を潰したりするのです。

まあ、哀しい中間管理職系のパワハラ上司もいるもので、彼らは何かを考えてパワハラしているのではなく、与えられた権限を使いこなせず、上に気を使って、一杯一杯になって、部下に言うことをきかすには対話でなく、小さな権力を振りかざして、強権的に行うので嫌われるのです。ダメ親の典型もこんな感じで、人の親になれる器もないので強権発動するのです。

パワハラ型はもっと強い人間に媚びて、弱い人間に辛く当たって、現状維持を狙っているだけです。何かしらの理由で能力以上に恵まれた立場が与えられていて、それを本人も自覚しているので、あせってパワハラにいたるわけです。よくあるのがプロパー社員で長く勤めているために能力以上に高待遇を与えられていて、それを自覚しているために必死になってそれを利権を守るわけです。

上で例にした織田家にすると、秀吉は中卒フリーター出身、光秀はアカポス崩れの高齢無職みたいな異質な存在であり、数字さえ出せば認められるベンチャー企業でしか雇ってもらえなかった存在です。それに対して林、佐久間は新卒から同じ会社に勤めるプロパー社員でしょう。多くは林、佐久間が秀吉、光秀にパワハラ行為をするものです。

オーナーである信長は徹底した成果主義であり、秀吉、光秀は目に見える成果を出し続けているので、そのまま放置しておけば序列を無視して、自分を追い越していくのが目に見えているわけで、後ろ盾、派閥を持たない彼らを出来るだけ早く叩いておきたいっていうのがパワハラ行為にいたるのです。

調整型

いい上司だな、というタイプの人は自分の能力をわきまえていて、自分も他人も追い込まず、淡々と仕事を行ってくれる人たちです。是が非でも上を狙っているガツガツさもないし、今の立場に固執してもいないので、やるべきことはきちんとやってくれるからです。ほどほどに面倒見も良く、やたら絡んでこないが、困ったときは助けてくれるし、機会があれば飯でも誘ってくれて、悩みも聞いてくれるっていう上司が最高ですね。

新卒で会社に入って、こういう調整型の上司に当たるとラッキーだと思います。ベンチャーで一旗挙げるとか、金融で荒稼ぎする、とか自分の中で確固たる目標があればいいですが、何の考えもなく、いきなりサイコパス型の上司に当たって、その要求がこなしきれないとおかしくなってきます。

パワハラ型上司はとにかく最悪で自分の小さな権益を守るのに必死なので、仕事を教えてくれることもなく、守ってくれることもなく、苛立ちまぎれに説教したり、人格否定したり、と仕事と関係ないことを持ち出して、権力に物を言わせて、フルボッコにしてきます。そうなれば、辞めるか、異動するか、しかありません。

凡人がサラリーマンやっていくなら、この調整型を目指したほうがいいです。たかがサラリーマンが強い個性を出す必要もなければ、部下の将来まで考えてやる必要はないです。その場、その場で必要なことをこなしながら、与えられた仕事を部下に割り振っていけばいいのだろうと思います。

まとめ

ジョブズに憧れている人って多いんですが、あの手のサイコパス型上司に仕えていくのって、本当に大きな目標がないとやっていられるようなものではないです。彼らは情で判断をしないので、使えなければ切られるし、ヤバイ場面では社員を犠牲にしても会社を存続させることを選びます。それを理解したうえで、やっていくしかないでしょう。

日本人はサイコパス型の上司に憧れはあっても、実際にサイコパス気質の人は少なく、なんだかんだ言っても情に流され、ずるずると決断を先延ばしし、どうにもならなくなって、わずかに残されたチャンスを逃してしまうことが多いです。ゴーンさんが日産でやったことって、「リストラ」でしかないのですが、その冷酷なリストラを旧日産経営陣は出来ず、会社を危機に追いやり、ルノーに助けられるところまで放置してしまったのです。

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