じゃあ、文系に専門はない

私が一貫して主張しているのは文系に専門はない、と言うことで、大学で文系を専攻することに意味がある、ない、という価値観に関しては個々人の判断に委ねられるにしろ、専門はない、と言うことは間違いないと思います。

専攻

ほとんどの人にとって、大学に就活を有利にする為に通うわけで、であるなら、その専攻で学位を取ることが必須である職業が存在しないと専門とは認められないでしょう。となると、文系学部に募集要項に特定学位保持が必須要件になっているケースはほぼゼロなので、文系は大卒である、という以上の意味は持たない、ということになります。

アカポスであれば、文系であっても、関連学位が必須要件になりますが、極めて例外的であり、ほとんどの大学生には関係ないし、文系でアカポス取るのはトップスクール出身でも至難の技です。大学は実務で成果を出した人を実業界から引っ張ってきて、文系アカポスにつけることも増えてきたので、文系で純粋研究職に就くのは困難になる一方です。また、理論系の研究室には予算が降りなくなりつつあります。

ほとんどの文系大学生は一般企業に就職するので、大学外での経験のない研究者に教えてもらっても、ほとんど意味がなく、バリバリの成功者に経験談でも話してもらった方が意味あります。ドラッカーの経営理論なんか学んでも、へー、と言うくらいの意味しかなく、そんなの学ぶくらいなら、ナンパでもして来た方がいいです。カリスマ経営者のスティーブ・ジョブズもスタンフォードで似たようなことを言ったそうです。

実務

大学で経済学べば相場で勝てたり、経営学べば起業に成功できるなら、それを専攻することに意味あることなんでしょうが、そんなことは全くないので、お金と時間をかけてまで、大学で学ぶようなことではない、と言えます。単に理論を参考に学ぶなら、図書館で本を借りて自習すれば十分だ、と言うことになります。理系と違って、学習に設備がいるわけでもありません。

理系も大卒でいきなり戦力にはなりませんが、理系職に就くために関連学位が応募資格として必須であるため、それは専門として認めれている、と言うことです。理系学位はある意味で資格、と言ってよく、実務として出来るかどうか別にして、学位がないと、その仕事を始めることすらできません。

独学で勉強して、いくら法律に詳しいとしても、弁護士資格なしに弁護士業務をすると、非弁法で捕まりますので、単に法学部を卒業していても、別に資格がなければまったく意味はないことになります。弁護士資格を取っても、試験勉強が実務と乖離しすぎて、実践ではまったく意味なくとも、資格を持ってないと、スタートにも立てません。

ブランド

文系に専門はない、と言うことで、ブランド力しか評価されない為、文系の就活は大学名でフィルターにかけられ、同じレンジの学生同士で限られた席の奪い合いをするだけで、専門の話が面接でされることはほぼゼロだと言っていいでしょう。学業と関係ないサークルだ、バイトだ、の話をするなんて、頭おかしいと思いますよ。

こうした事情から、文系は大学序列を気にせざるを得ず、序列を跳ね返す為に大学で勉強しても、それが社会で評価されもしないので、資格に走る人が多くなります。MBAを取りたがる人もその延長にあることがほとんどです。地道に専門を磨くことも出来ないので、他に救いを求めて、ブランド力がありそうな資格、学位に縋り付くわけです。

具体的にブランド力の話をすると、感情的になって暴れる人が出てくるのはそれ以外に拠り所がなく、磨く技術はないし、具体的な努力の方法はなく、抽象的な努力しか出来ない為、焦燥感に駆られてしまうのが想像できます。文系の努力なんて、ナンパでもして度胸、交渉術をつけ、数字をとったり、調整力を学んで下さい、とぐらいしか言えません。それも努力が限界があり、持って生まれ才能、育った環境が重要です。

まとめ

理系にできて、文系にできないことはたくさんありますが、逆はないので、文系を選んで有利になる点はほとんどありません。理系を能力的に選べない人やそれでも文系がいい人は覚悟して文系を選ぶべきです。IT革命で事務系枠がどんどん削られていくのは間違いないので、就職しづらいのは誰の目にも明らかなので、就職なんてどうでもいい人でない限りは避けたほうがいいだろうと思います。

この記事を読んでいる高校生がいたら、真剣に自分の将来を考えて、文理選択をしてください。日本の教育界は偏差値、という意味のない指標を盲目に信じるため、数字が高く出る文系を選びたくなる気持ちはわかりますが、その場で無意味な優越感に浸るために文系を選んで、専門を身に着ける機会を失ってしまうのはもったいないです。

まず、偏差値なんていうものを無視して、何をして飯を食っていくのかを想像することから始めてください。大学入学はゴールではなく、スタートで、卒業して社会に出てからが本当のスタートになります。人間は衣食住が必要で、用意するにはお金が要ります。人生の大半を生きるために働き、報酬を得るので、つまらないことをするのは人生の浪費です。

文系を選んだ時点で、ほぼ専門とは無縁の人生を歩むことになり、独占業務のある資格を取るなり、特殊な職業につかない限りは数字を求められる営業なり、社内政治に生きる調整役として生きることになります。そういったことが得意であっても、それは理系であってもできるので、あとから選んでもかまいません。よく考えて、後悔のないように大学の学部選びをしてください。後から進路変更するにも、文系から理系は困難で、理系から文系は簡単であることも覚えてください。

 

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