じゃあ、支払い

日本ではQRカード支払い戦争が激化して、訳わからないくらい乱立してます。

現金

石器時代から存在する現金の良い点はなんとなく安心する、という曖昧な感覚、後ろめたいお金を有耶無耶にしておけること、だけだろうと思います。前に記事にしましたが、日本人は現金が大好きで、何を言われようが、どんなに不便だろうが、現金にこだわる人が多いです。

悪い点は非衛生、小銭が重い、ジャラジャラする、盗難に弱い、落とす可能性がある、犯罪に使われやすい、数え間違える、記録にしづらい、と他に選択肢があるなら出来るだけ避けるべき資産になってきています。現金でなんの不都合もない!、と感情的になる現金信者もいますけどねw

カード

クレジットカードはその名の通り、支払いに対して信用を使い、前借りするものです。つまり、一時的に借金をして、後で返す、というシステムです。借金社会のアメリカ的ですし、米企業のビザ、マスターの二強です。

デビットカードは銀行口座と連結しており、借金をしてません。口座残高がなければ、支払いは立てられません。アメリカ人と違って、堅実なドイツ人はこれを好む傾向にあります。使いすぎる、ということはありません。

ちなみにシンガポール人はクレジットカードが大好きで、常に還元率が高いカードを探し回っていますが、低収入者には簡単に発行されないので、デビットカードを使う、という形になります。

カードは現金に変わる支払い方法として、長らく金融業を仕切ってきて、まだまだ安定した立場にあると思いますが、そろそろ、次世代を担う支払い決済方法が、カードを過去のものにしようとしています。

手数料が高すぎる、機器導入が高額、支払い作業が割と手間の為、事業者にとって負担であり、クレジットカード決済はいくら以上から、としている飲食業が多いのは手数料、手間だからです。

接触型

アップルが採用したFeliCaはソニーの技術であり、ソニーが初めて商用化に成功し、普及させようと努力しましたが、ロビー活動に負け、世界標準規格化出来なかったため、旨味を啜ることは出来ませんでした。

この良さは支払いが早いです。起動する必要がなく、出して接触させれば、それで支払い完了であり、センサーの不具合がなければ、本当にスムーズです。これ以上簡単な決済はないでしょう。指紋、眼球とかの方が面倒だと思います。

弱点は本格的なプラットホームにはなりづらく、単に自動的にトップアップ出来る以上に広がりはないだろうと思います。また、決済機器の導入コストも小規模自営業者には負担になります。

交通系カードとの連動は宝の宝庫であり、どんな属性が、どんな移動をして、どんな支出をするのか、の膨大なデータを収集できますから、やりようによってはかなりの将来性はあります。

QRコード

最大の利点はアプリ資産管理によるプラットホーム化です。アリペイ、テンセントペイを見るように巨大なプラットホームとして、他の事業と連動していきます。

例を挙げると、個人間の資金移動、消費者金融機能、個人事業主に対する貸付、家計管理、ビッグデータの活用、と徹底的な連動を可能にしていきます。

支払い者はアプリを開くのが面倒ですが、事業者は機器を用意する必要もなく、QRカードを印刷した紙を貼っておくだけで構いません。すごく手頃です。

ちなみに、QRコードはデンソーの特許ですが、デンソーは大して使いこなすこともできず、どの分野でもQRの覇権を握るようなことはなかったので、ソニーと似てます。技術があっても、アイディア、行動力、政治力がないと、宝の持ち腐れになるのと同じです。

まとめ

現金信者がどれだけ拒んだとしても、現金支払いを拒否する事業者はどんどん増えるでしょうし、政府もそれを推奨するでしょう。ただ、民主主義を標榜する国では簡単には姿を消さないだろうと思います。中国、インドみたいに高額紙幣をいきなり廃止には出来ませんしね。

旧来の銀行は単なる貯金箱としての役割に徹するようになり、フロントに立つのはハイテク企業ということになるのでしょう。中国はそうなってます。ただ、アメリカはそこまで進んでないので、日本でも利権の問題から時間がかかるのかもしれません。

まだまだ、接触型、QRコード決済もクレジットカードに依存しており、銀行口座と直結へ導こうと、あの手この手で進めてますが、なかなか難しいです。

9+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、支払い」への11件のフィードバック

  1. シンさん
    デンソーの人から聞いた話ですがQRコードはQRコード自体で特許を取らずに世の中に普及をさせ、読取り機器を買わせてその収益を得ているそうです。
    読取り機器に特許はあります。

    1+
    1. ニコさん、

      もし、知っていたらで良いのですが、デンソーのQRコード収益構造を教えてもらえますか?汎用センサーでQRコードは読み取れるので、機器で稼ぐことは困難だろうと思います。もしかしたら、私はデンソーはかなり過小評価しているのかもしれません。

      シン

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      1. シンさん
        私もデンソーの人ではないので答えになっているかわかりませんが、QRコードを読取るアルゴリズムや認証システム、それに伴うサービスで収益を上げる仕組みだと言ってました。
        GoogleがAndroidからロイヤリティを得ていないのと似た感覚です。
        ただし、写真や動画を生成するQRコードは特許で保護されています。

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        1. であるなら、デンソーは自動車部品メーカーとしての枠を越えてプラットホーマーになれるのかもしれませんね。

          シン

          2+
          1. シンさん
            そうですね。プラットホームとして事業拡大を狙ってます。
            QRコードは子会社のデンソーウェーブが開発し、自動車部品メーカーではないので富士通やファナックのように独立したいと言ってましたがデンソーが手放さないと言ってました。

            2+
  2. PayPayは2年間使用料無料、QRコードを印刷した三角札を置いておくだけでいいのでお店にとってかなり手軽です。最近、どんどん普及しています。
    利用者としてはクレジットカードからのチャージができないのが不便ですが、10%〜20%オフもあいまって使えるところではいつも使っています。あそこまで強引にキャッシュレスを進める力はすごいなぁと素直に感心します。

    2+
  3. QRコードですが、今後は普及していくと思いますか?
    アメリカ発でなく、中国発の決済手段が簡単に広まるようには思えないです。
    日本人はアメリカの後を追うのが大好きですが、アメリカではほとんど使われていないはず。

    なお、日本人が中国に旅行する時、一番困るのが決済手段です。
    日本人がアリペイやウィーチャットペイを使うのは今のところ非常に難しく、ペイペイもこれらのサービスと連動できていません。
    銀聯カードなら一部の日本の銀行が発行していますので、それくらいでしょうか。

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  4. 振込、自動引き落とし等をキャッシュレス決済に含めると、日本のキャッシュレス率は92%になるそうです。

    https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news300731_4.pdf#search='%E5%8F%A3%E5%BA%A7%E6%8C%AF%E6%9B%BF+%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%82%B9

    銀行振込と口座引き落としが便利すぎて、いわゆるキャシュレス化が進んでいないように見えるだけ、なのかもしれませんね。

    1+
    1. キャッシュレス決済額と、決済数では違いますからね。決済数でいったら現金の方がよっぽど多いと思います。
      月に一番多い支出の家賃ですが、現金支払いはほとんどいないのでは?

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      1. >キャッシュレス決済額と、決済数では違いますからね。
        記事を全く読んでないでしょう?まぁ長いですからねw
        日本政府が言っている、キャッシュレス比率を18%から40%に引き上げる、のも決済額ベースですよ。
        この記事で言っているのは、銀行振り込み及び口座振替をキャッシュレス取引に含めたならば、という話です。
        日本政府が言う、いわゆるキャッシュレス取引とは、電子マネー、クレカ、デビットの3つです。
        このうち、電子マネーは諸外国平均より高く、クレカは諸外国並み、デビットは全く使われていない、そうです。
        ちなみに、日本政府の計算方法だと、ドイツが日本よりもキャッシュレス比率が低くなってますw
        1位韓国、2位中国、中略、ブービー日本、最下位ドイツという笑える順位になってます。

        そして一番大事な結論は、国内でしか使用できないキャッシュレス決済システム同士で国内で無駄な争いをしてるのじゃないか?という点かと思います。
        そもそも(キャッシュレス)決済はあくまでも手段であって目的では無いのです。
        増える外国人観光客に金を落とさせる目的、です。
        北欧の実験結果からは、現金決済を減らしてキャッシュレス決済化を進めたことにより消費が伸びたそうです。
        人間心理として、財布から現金を出して買い物するよりもネットや端末でピピピの方が懐の痛みが少ないのかな?と思います。
        つまりキャッシュレス決済推進は、消費喚起策だと言う事でしょう。

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        1. くろねこさん


          何か間違ったこと言いましたか?
          「キャッシュレス決済額と、決済数では違いますからね。決済数でいったら現金の方がよっぽど多いと思います」

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