じゃあ、売りは命まで

株の格言で「買いは家まで売りは命まで」というものがありますが、これはまったくだと思います。価値がゼロ以下にはならない買いに対して、価値が無限に上がる可能性がある売りは違うからです。

心理

株取引は心理戦です。市場との戦いというよりも、自分のメンタルとの付き合い方が難しいです。自然と湧いてくる感情にしたがって取引をすると、ほぼ間違いなく負けてしまうので、感情制御して合理的な判断をする必要があります。

人間ってネガティブな感情に飲み込まれやすいです。だから、自分のポジションが売りだと、どす黒くなっていくんですよね。ヤフー掲示板とかにネガティブコメント連発したり、ポジティブ意見に100回「そう思わない」をクッキー削除して押すような不毛なこともしてしまいますw

ポジティブな捉え方をした場合、仮に株価が振るわななくても、その企業、社長、従業員を信じている、というスタンスをしているほうが感情に飲み込まれづらく、安定した精神状態を維持しやすいです。これはなんでもそうだと思いますが、人間心理の鉄則です。

買いから入ったって、命の次に大事なお金を使っているわけですから、些細なことで心が揺れてきて、疑心暗鬼になって我慢できずに小利で利食いしてしまう。逆に自分の間違いを認めたくないので、思考停止して完全にダメなIR出しても損切せず放置します。だから、素人がやらかす典型的なパターンは「コツコツドカン」なんですよね。

逆日歩

特に時価総額の小さい小型株で売りから入ると、短期間でケリをつけないと、どんどん圧迫されます。もともと浮動株が少なく、借りてこれる株が少ないので、需給の関係から高い逆日歩がつく為、待っているだけでお金を払う義務が発生します。

売りが殺到し、高い逆日歩がつくと、業績が良くなったわけでもないのに耐え切れなくなった売り方が徐々に決済をしていくので株価が上がってきます。これを「踏み上げ」と言います。これが精神的に辛いんですよ。毎日変わる逆日歩を見て、じわじわと上がる株価を見ていると、発狂しそうなくらいです。

株価が上がって含み損を出しながら、逆日歩を払うというダブルパンチを食らったら叫びたくなるくらい苦しくなり、そのどす黒い感情を少しでも吐き出す為に何の意味もない掲示板で暴れる、という行動に出るんです。

規模

売りから入るのも小型株でないなら、そこほどきついことではありません。大型株なら流動性があり、機関投資家が大量に持っているので、需給は緩んでいて逆日歩は大したことありませんから、じっくりと下がるのを待っていることも出来ます。

これがウォンテッドリーだと、えぐいことになります。まず、仲さんが7割の株を持っている上、他の株主も利害関係者です。彼らは一蓮托生で別々には動きません。動かないことになると、浮動株はほんの少しであり、そうなると逆日歩もえげつないことになります。

ほんの少しの流動部分を個人投資家同士がデイ、スイングで押し付けあっているような状態ですから、ちょっとしたIRと場の気配で乱高下をずっと繰り返していくことになります。そして、仲さんとお仲間が処理し出したら、まっさかさまに成ります。

まとめ

株価と言うのは長期で見た場合には業績と連動して収束しますが、短期では業績に関係ないことで上下します。売りから入る場合、長期ではもてないので、短期間でケリをつける必要があり、難しいのです。単に上下を予測するだけでなく、その期間まで当てることができますか?と言う話です。

安易に信用、売りを使うと、素人はあっという間に退場することが請け合いです。天才的な勘を持っている人でもないなら手を出さないほうが無難だと思います。ノーベル賞もらうようなお利口さんが顧問したって相場は負けるんだから、長期でじっくりと戦えないなら、インデックス買っておけばいいです。

6+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、売りは命まで」への2件のフィードバック

  1. シンさん、こんにちは!今日も勉強になりました。いつかは「FYM」を手にいれて経済的自由を得たいのですが、田舎の無能腐れサラリーマンには中々難しいですw

    今は、二桁円高&米株暴落を待ち、ノーポジでいます。時期が来ても、バンガードのスモールキャップETFと債権ETFを地味に売り買いするくらいですがw

    ドルコスト平均法、バリュー平均法と試してみましたが、混乱してきてしまいw、俺みたいな人間には、誰かの言うなりになるしかないということで、ジェイソン・ケリーという人の「3%シグナル投資法」に落ち着きそうですw

    投資ネタ、ありがたいです。感謝です。

    1+

    1. 余計なことを考えず、信じる人間にそのまま預けてしまうほうが賢いほうがありますね。所詮は結果論ですが、バフェット氏にひたすら追随するなり、バークシャに有り金放り込み続けているほうが自分で考えるよりも明らかにパフォーマンスが高かったでしょう。

      シン

      0

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