じゃあ、ステマ

ネットが普及してから、本当にステマが目に付くようになりました。以前はステマが平気で行われていても、一般消費者は気づきにくく、気づいても、声を上げる場がなかったため、ステマが横行していたのでしょう。今はほんの少しの労力で異変に気がつき、声を上げることが出来ます。

ブログ

私もブログをやっているので、ブログ発祥の出版に興味を持つことがあるんですけど、すごく不自然な流れで出版されるケースを見ます。素人が日記として始めたはずなのに、最初から妙にこなれた商業文章を書いて、申し訳程度に週一回くらいに更新しているだけなのに、1-2年後には出版しているってありえないですよ。

こういうケースはほぼ間違いなく、出版社の編集から指示を受けた売れないライターがバイトを兼ねて、どこかの職場に潜入取材なんかをして、自分が経験したことでなく、素人が目に付いて、盛り上がりそうなネタをこんもり仕込んできて、そのネタが溜まったころに出版ってことなんでしょう。

週1回くらいの更新しかしてないブログなんて、よほど内容が濃くないと、ろくにPVも稼げませんよ。ちょっと内容が面白いからといって、ちょろちょろと書いたブログなんて、ろくにPVも稼げないですし、知名度もまったく上がりません。それを電子出版でなく、ハードコピーで出版しようものなら、出版社はほぼ確実に大損しますから、オファーがあるわけありません。

最初から話がついていて、出版社が売れる路線で準備をして、有名人に書評を書かせたりして、散々宣伝して、売るんだから、単なる雑誌の企画と同じなんですけど、素人がやっていると見せかけた方が面白く見えるのです。中途半端に業界かじったライター志望の女性より、OLのほうが受けるのです。中途半端な単体女優より、素人企画のほうが売れるのと同じですw

倫理

ステマって何が問題なのでしょうか?上記の例だと、書いている人の設定はいじっているし、盛ってはいるけど、そんなことはどのブログでも多かれ少なかれやっていることです。大手マスコミだからやってはいけない、ということはないのではないでしょうか?嘘や欺瞞を嫌う私だって、温利信が本名ではないし、フェイクは入れてブログ運営をしていますから、嘘といえば、嘘なんですよ。

売れない単体女優が素人企画物に出演しても、買った人、借りた人は損していないと思います。その作品が良質であれば、そういう設定を楽しむものとして、楽しめば良いです。光とフォトショップでいじりまくったパッケージ詐欺のほうが明らかに重罪だと思いますw 整形するのはある種の企業努力であり、特に問題ないような気がします。

プロレスなんかは設定を楽しむものであり、ベービーフェイス、ヒールは役を演じているだけであり、実生活でも同じ顔をしているわけでないのはファンも知っていますし、お約束として、それが設定なんだよ、というのが運営、ファンの間に了解が得られていれば、そういうものとして成立します。

そう思うと、ステマに対する嫌悪感って、たぶんに感情的なものであり、ステマに乗っかってしまった自分への怒りをステマを仕掛けたほうにぶつけているのではないか?、と思います。だから、ステマに引っかかるほうが悪いのであって、ぬるり的には絶対価値を持っていないから、他人に流されるんだよ、という話です。

まとめ

ステマなんて、程度の差こそあれ、どんな世界にもあるもので、広告の一種であり、特に問題ないのではないかと思います。むしろ、そんな子供だましに乗っかってしまう情弱の自分が悪いのだし、子供だましを楽しむ余裕がない自分が悪いのだともいえます。どんなにいいものでも、広告がなければ、そう簡単に売れるものではありませんし、ステマで売っても、良くなかったら、そのまま消えるだけです。

どんな形であれ、ひたすら自分を売り込んで、「出世」するのは簡単ではありませんし、その名を維持し続けるのも簡単ではありません。だから、古来から「悪名は無名に勝る」といいますし、どんな形でも名を売るのは重要なのです。特に自分の芸で生活したい人はなりふり構わず、自分を売り込まないと、生き残ることは出来ません。量産製品はコスパのいいものがあふれていますからね。

 

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nobunobu
6 years ago

最近、ブログなんか見ていても、本当にステマが多いですね。
よく見ているとなんとなくわかります。
最後は、そこに誘導したりなんかして、これもステマかよと。
即移動します。
ステマじゃないブログが少ないくらいだとさえ思います。
あまりにもステマが多いとうっとうしいです。

なんかの生活商品だと、見ているほうはうっとおしいですが、許される範囲じゃないかと思います。

いい加減な医薬品とか治療法だったりすると、ちょっとなーと思ってしまいます。
歯医者が自分の医院の宣伝をするために、自分で患者を装って書き込むとかいう話も聞いたことがあります。

この辺は節度の問題でしょうが、人の弱みに付け込んで、こういうことをする人って、もともと論理感が薄いんでしょうね。

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美和
6 years ago

私はステマであることに気づかず、様々な情報に流されてばかりです。そんな私は絶対価値がまだ身についていないということになるのですが、ステマを楽しむくらいの余裕がある方は、きっとオンラインでもオフラインでも態度がブレることがないのだろうと感じます。

話が少しズレますが、2ヶ月くらい前に朝のテレビで、リア充アピール代行のサービスがある!なんてことを知り、驚いたことがあります。曖昧なことをお伝えしたらいけないと反省したばかりでしたので、「リア充アピール代行」、ググってみたところ、私がテレビで見た業者のホームページを見つけました。
(ソースを添付する技など持ち合わせておりません。すみません。)

代行サービスについて考えてみたのですが、結婚式の代理出席や父親、母親、親戚代行などのサービスを使う人がいることは私も以前から聞いていましたし、訳ありならばありかもと思えました。レンタル彼氏、レンタル彼女といったサービスも、なんだか寂しいよな~と冷めた目で見ながらも、寂しさを代理で埋める気持ちも分からなくもないなと理解できました。
しかし、さすがに「リア充アピール代行」は、理解に苦しみました。SNSに?ブログのネタに?たくさんの友達と楽しく過ごしているのよ!彼氏、彼女がいるのよ!とアピールするために代行業者に依頼する、その若い子たちの心理はどうなっているの?と思いました。
ブログ上でフェイクを入れることの大切さはなんとなく分かりますが、わざわざ嘘の自分をアピールして何になるの?そこで仮に繋がる仲間がいたとしても、嘘を通じて出会える仲間と本音で語り合うことなんてできるの? 遊びと割り切れば、それもありなのかもしれないけれど、わざわざお金をかけてまで嘘の自分を作り上げていく必要があるの?、そんなことを思いました。
最近、反省し、改めるようになってきてはいるのですが、この服に合わせてこのコート、バッグ、靴、なんて買い集め、少しでも自分を綺麗に見せようというような見栄や浪費癖が私にはあります。そんな私がえらそうなことを言える立場ではありませんが、オンラインでもオフラインでもありのままの自分を受け入れることなしに自分を誤魔化して生きていくとしんどいんじゃないかなと思いました。

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6 years ago

 このステマ(amazonのステルスを見てふと考えました)とは、全然全く関係ないのですが、今の北朝鮮と第二次世界大戦前の日本の状況とダブルと思っているのは、私だけなんでしょうかね。
 経済制裁や石油を止める行為は、前はいい処置だと思っていましたが、今思うと最悪な処置になりそうで怖いです。経済制裁や石油の制裁は戦前のABCD包囲網を彷彿とさせます。
 近い将来、休戦していた朝鮮戦争が勃発して憲法9条を破棄して日本も加わるのでしょうかね?
 
 シンさんは、前のブログの何処かで「戦争は希望」と書かれていましたが、確かに、戦争によって雇用は創出され、爆破されたところは公共工事で直せばいいのでしょう。でも、世界第二次大戦後、日本はとんでもないハイパーインフレに襲われました。今度もそうなるんでしょうか?
 そうなるのであれば、まさに「歴史は繰り返す」です。

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