じゃあ、独身税

独身税が取り沙汰されて、独身者がワーワーと言い出しているようで、独身読者さんが「シンはどう思うんだよ?」ということで、リクエストを頂きました。

現在

今までも気づかなかっただけで、独身者は既にある種の独身税を払っているんですよ。独身者には関係ない子ども用教育機関の運営に税金が使われていますし、子供がいる人に対する税金控除があるので、その分だけ独身者は余分に払っています。

こんなのは当たり前であり、最終的に独身者が老人になったとき、他人の子供が払う税金の援助によって生活インフラを確保するのですから、子供を守るのは社会全体の責務だと言っていいでしょう。特に日本は老人優遇、社会責任型の社会保険制度を持っているので将来は子供から搾取することになります。

これが自己責任型の社会保険制度を持つシンガポールだと、基本的に自分が積み立てた年金を使い、購入した保険で健康維持をするので、そこまで子供から搾取するすることもなく、大病してお金、保険がなければ自己責任で無治療の末、死ぬことになります。

見える

これが「独身税」という形で目に見える形で徴収されると、「ふざけるな!」という声が上がっています。自分の血が滲んだ給与明細から2%(適当です)が独身税として差っぴかれているなんて怒りがこみ上げてくるでしょう。そして、そんなのは事実婚で逃げられてしまうので正式に結婚する人間がバカになります。

だから、ほとんどの国で独身税を見えなくしているわけで、欧州なんかは元々の税率をガツンと上げて、子持ち、特に多子家庭に対する控除、援助を増やしていくことで実質的独身税を導入していることになります。

だから、欧州は税率が高いですが、低所得の子持ち家族にとっては案外負担が軽かったりするわけです。収入に対しての控除率が高くて、あれこれと色んな形で援助してもらえるのでほとんど税金を払っている感覚がないだろうと思います。

だから、マナーとして国は独身者から直接的に見える形で徴収するのではなく、見えない形で子育て世代支援を独身者に協力させるような体制にしていくのが望ましいです。同じことであっても、やり方を工夫すれば批判をある程度避けて実行可能です。

将来

未婚率上昇は先進国では避けられない現象になり、間接的に独身税の負担をどんどんあげていく、自己責任型社会保険に切り替えていくしか社会を支えられなくなるでしょう。そして、子供は社会の宝、というのは事実であり、将来の納税者であり、親であり、心理的にも未来があるので子供がいない国に将来はありません。

子供は社会で育てるもの、という当たり前の意識を取り戻して、「子供がうるさいから保育園を建てるな!」と公に言えてしまうような環境からして問題なのでしょう。確かに子供はうるさいですし、子供が嫌いな人にだって権利はあるので、言いたいことはわかりますが、公言できないのが普通の感覚です。

好むと好まざると、独身でいる人にもっと負担してもらって出来るだけ少子化にしないのは重要だと思います。子供を3人以上産んだ女性に報奨金を出したり、年金をプラスで出すとかしてもいいと思いますね。

「DQNは子供産むんじゃない!」とか言う人もいますけど、質はどうあれ人口が多いは七難隠すので、やはり子供は大いに越したことはないし、最低レベルの教育は国が支援していくことで、国を背負っていくようなリーダーがDQN親から生まれることだってあるでしょう。元政治家の橋下氏だって貧困家庭出身ですしね。

まとめ

独身税、という言い方が衝撃的なだけで、すでに似たような制度はあるし、今度もどんどん独身者の負担は大きくなるでしょうから、それを覚悟して独身をしているといいだろうと思います。負担が大きいといっても、子供がいるよりは負担が少ないですし、必要な税金だと思って払ったらいいです。

それと同時に人口減を食い止める為に移民を受け入れる、という話になりますが、成人移民も下層になると社会負担の方が多くなりますし、シンガポール方式の移民選択が出来るほど日本は魅力的ではないのでなかなか難しいものです。だったら、子供が増えたほうがいいと思いますよ。

13+

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

「じゃあ、独身税」への27件のフィードバック

  1. 少子化対策として独身税として堂々と明言して徴収するのが良いのではと思います。

    リーマンショックで不景気のときに出生率が大幅に低下しましたので、
    収入と出生率には高い相関があり、独身税を子育て世代に配れば、少子化を食い止める効果があると思います。

    出生率が下がったときは独身税を上げ、出生率が上がったときに独身税を下げれば、将来も継続可能な社会保障の仕組みになるのではないでしょうか。

    独身税を取られたくなくて若いうちに結婚しようとするインセンティブも働くと思います。

    そういえば、私が独身のとき自分さえよければ良いという考えで、ワーワー言う側だったような気がしますけど、
    結婚して配偶者ができ、子供ができると社会がずっと存続してほしいと自然に思うようになり、ずいぶんと考えが変わってしまいましたね。

    1+

    1. 事実婚だなんだと、逃げる方法が出てくるので婚姻関係を根拠に課税免除するのは難しいと思いますよ。多くの国で事実婚も結婚に近い権利が与えられてますし、離婚前に長期別居が義務付けられる国もあります。

      シン

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  2. 独身税というより子供が居ない世帯に課税すべきだと思いますよ。
    子供の居ない共働き夫婦であるDINKsが増えていると言われますが、彼らは育児をせず、代わりに経済的に裕福な暮らしを送っています。そして彼らが税制優遇措置を受けられるのは変です。さすがに不妊治療くらいは補助してもよいでしょうが。
    まあ、これも課税強化と子供向けの手当てを増やすことで同じように対応できるんですけどね。

    2+

    1. だから、子ども手当というのは合理的で子育て世代に手当を厚くし、控除率を上げれば、自動的に独身税、子なし税を課しているのに近くなるので、あえて反発を呼ぶ名称で課税することもないだろうと思います。

      シン

      2+

  3. 税金の使い方を円グラフにでもして、何に使ったか各家庭に配るくらいじゃないと社会全体の税金に対する意識は変わらないでしょうね。
    もっとも、そんなことしたら普段は使い道なんかに興味ないくせに、「〜に無駄遣いして!!」などと言い始める人が増えるのでできないでしょうがw

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    1. 税金の使い方というか、歳入・歳出は円グラフにして、ホームページで公開されていますよ。毎年年末になればニュースにも大きく取り上げられます。
      http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2017/seifuan29/01.pdf

      更に社会保障関係予算を知りたければ厚労省、公共事業関係予算を知りたければ国交省、防衛関係予算を知りたければ防衛省のホームページを調べれば詳しく載っているのですが、余りにも詳細かつ複雑で分かりやすいとはお世辞にも言えないので大抵の人はその辺で力尽きます。

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      1. もっとわかりやすくすればいいのはわかっているはずなので、あえてやらないのではないか?と思います。

        シン

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  4. シンさん
    記事ありがとうございました。

    ネットの炎上したような話ではなく、きちんと子育て支援のような課題に焦点が当てられており勉強になりました。

    1+

    1. リクエストありがとうございました。子育ては社会の責務なので、独身だろうが負担しなければならないことです。

      シン

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  5. 少子化の根本的な問題は、子育てに公的支援の少ない日本の制度では、
    子供を産み育てるのに膨大な金が掛かってしまうことです。

    長時間労働・滅私奉公が求められる日本の労働慣習では、
    子育てをしながら正規雇用でキャリアが身に着く仕事を続けるのは困難です。
    そのため、母親は主婦として子育てに専念し、それを父親が経済的に支える、
    という形で家庭が維持されていました。

    そのために、女性は結婚すると夫から財産やステイタスを徹底的に搾取できる、
    という結婚制度が罷り通っていました。その分、女性の権利や就労は制限され、
    夫に寄生しなければ生きていけないので、飼い主である夫に服従していました。
    しかし現在は、経済・社会状況の変化に伴い、女性に中途半端に権利が与えられ、
    飼い主に平然と噛み付くようになりました。
    また搾取に耐えるだけのポテンシャルのある男性も激減しています。

    こうなれば、男性は己の身の安全を優先して、結婚しようとはしなくなります。
    かと言って、男性には種付けだけしてもらってシングルマザーになろうと思っても、
    女性一人では経済力がないので、産んだ子を育てられません。

    全能力において劣弱な女性が、唯一できる社会貢献は子供を産むことです。
    子供を産んだ女性には、無条件に生活費を支給してあげるのが良いと思います。
    実際、男性にとって結婚はメリットなしですから、独身税で結婚を強いるのではなく、
    結婚とは無関係に女性が子供を産んで育てられるようにしていくべきでしょう。
    但し、欧米諸国のように、質の低い移民や難民が生活保障目当てに
    子供を産むようになると良くないので、日本人限定、という線引きは必要です。

    問題は財源ですが、年金その他の福祉を削減するしかないでしょう。
    極論ですが、能力が低く働けない男性、子供が産めない女性には生存価値がありません。
    男性なら自分で稼いで非常時・老後の資金を貯め、
    女性なら子供を産んで生活費を国から支給してもらう、
    これができなかった者を敢えて助ける必要はありません。
    その分の金は子供のために差し向けるべきです。
    こうした社会福祉の削減が、独身税(というより子無し税)の役割を果たすと思います。

    1+

    1. 極端なことを言うと、子供を三人以上産んでくれるなら、その女性は仕事しなくても生活できるように援助してもいいと思います。子供二人で我慢して付加価値のほとんどない単純労働パートに出るなら、出産、子育てしてくれるほうが明らかな社会貢献になります。ただ、その後のことを考えると、子育てが終わって遊んでいるくらいならパートに出たほうがお金が回る為、その時は税金の無駄遣いであっても、未満児保育をもっと充実させて、ブランクを出来るだけ短くしたほうが長い目では労働価値、やる気の問題でいいでしょうね。何のスキルもない女性が子供を預けて働くより、家で自分で面倒見ているほうが安く上がりますが、長い目で考えると、本当に忙しい子育て期間は短いので社会で面倒見るべきでしょう。

      シン

      3+

  6. 「独身税」などという使途不明ぽい名目より、義務教育費とかこども手当費とか用途がわかるような形が希望です。それで、トータルで自分は割り食ってるから子供作ろうとか思ったらそうすれば良いです。
     それと、今でも、子供を欲しいと思う人が大半なんでしょうか?
    私は今まで一度も子供を欲しいと思った事がありません。
    機能不全家庭だったせいと思います。
    お金がもらえたとしても子供を持ちたいと思う人が昔より少ないなら、子無しは懲役くらいでないとダメですね。

    2+

    1. 本当にそうです。税金を取るのはいいけど、明確に何に使うのかを示すのが行政の義務だと思います。そして、子供を持つ、持たないは自由なので好きにしてもらったらいいですが、持たないからと言って、子供を社会の一員として支援する義務がないわけではないです。

      シン

      1+

      1. 独身税の本質が、子育て支援であるなら、ハッキリ「子供手当費」の様な名目にするべきです。そうする事で、子を持たない人であっても、子育て費を負担している事が明らかになり、バッシングされる謂れはなくなります。

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        1. まずは何にいくら必要だどうしたいのか?を示して、きちんと徴収しないと、単なる増税の言い訳にされても嫌ですしね。

          シン

          1+

  7. お金を払った記事ですと、自分の提案したテーマがスベった内容になっていないかシンさんに失礼でないか不安になりますが、今回のは結構真面目なコメントの議論になっており、お金を出した価値は十分にありました。
    みなさん、ありがとうございます。

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    1. 前に叱ってしまったのが良くなかったようですね。申し訳ありませんでした。あれは自信がないのでサービスで書きますよ、としたものに対して「薄い」とコメントされたのでそれはないだろう、と思っただけで、きちんとお金を取って書いた記事が「薄い」と感じたなら、それを主張するのは依頼した人の権利です。それに対して失礼だとは思いません。

      いずれにしても、お互いに言いたいことを言うのがぬるり道なので、思ったことは言えばいいです。きちんと根拠があるなら、私に噛み付いてもいいですよ。私も噛み付き返すかもしれませんが、それが議論です。そして、議論は議論であって人格、人間関係とは関係ないです。

      ともかく、滑る、とか、失礼、とかは気にしないでください。そういう余計な気を使われるのが一番失礼です。

      シン

      2+

  8. ぬるりと生きる風に物事を考えると、誰が何と言おうと自分自身が満足すれば良いと思います。滑る滑らないとか気にして生きる事はぬるり道から外れて迷子になりそうです。

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    1. まったくです。滑るのを嫌がっていたら、私は一字も書くことは出来ませんよw 滑ったら滑ったで私がいいなら、それでいいです。

      シン

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  9. 私はプライベートでも仕事上でも人が自分に対して何と言おうと、どう思っても全く気にしません。自分のコメントに噛み付いてきても自分と意見が合わない方がいても、気にしません。かみ合わないと思ったらスルーします。
    このブログは本当に自分にとって有益ですので、永く続いて欲しいですし、シンさんのテンションが落ちない様に願っております。

    2+

    1. どんなこともそのスタンスが一番です。言いたいことを言うし、いいたいことと言ってもらっていいです。まったくかみ合わなければスルーするのでぬるりは自由な場にしたいです。私のテンションを落とさない為には読者の皆さんが色んな意見を言ってくれる雰囲気作りがいりますね。

      シン

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  10. コメントしたいが、炎上して欲しくないという女性は最近のコメント欄に名前が出ないようにしたらどうでしょうか?
    意見はあるが粘着されたくないという方もいるのでは?ただぬるりと生きる的には難しいかもしれませんが。
    粘着や批判全く気にしないという人の方が男性的で女性読者やコメントを期待するならば配慮も必要かもしれません。

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    1. 確かにそうかもしれませんね。ただ、ななしをオッケーにすると質の悪いコメントが増えるので諸刃の刃です。そして、反論されるのが嫌な人の意見なんてほとんど聞く価値がないです。覚悟を持って発言しているわけでないので、いい加減で言いっぱなしになりがちです。継続審議とします。

      シン

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  11. 確かにその通りですね。シンさんのフィルターを掛けるとそれはそれでバイアスが掛かるし、私の不得意な反対側の意見が来ないのも困るし、難しいですね。

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    1. 出来るだけコメントは欲しいけど、最低レベルの質は確保したいし、出来るだけ削除もしたくないです。私のフィルターをかけたくないけど、個人情報を出してきたり、個人攻撃する人もいるのでフルオープンにも出来ません。あと、Wordpressはスパムもすごいので検閲しないとスパムで埋め尽くされます。

      妙案が浮かんできません。

      シン

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