じゃあ、高過ぎるオールジャパン

日本からインフラ輸出して行こう!っと言うのは国策なんですけど、上手くいっているわけではありません。理由は単純に高いからです。

国策

日本企業って、数が多過ぎますが、国策的に吸収合併で国際競争力をつけようともせず、どうしようもならなくなってから手をつけるパターンが多いです。半導体メーカーなんかが完全に後手に回ったいい例で、死にかけをくっつけて、死んでしまったルネサスなんかはもう少し早く手をつけていれば、、、と思います。

インフラ輸出の象徴である鉄道車両なんかも、もっと統廃合して、本当の意味でオールジャパン体制にすべきでと思います。日本には鉄道車両メーカーだけで、何社あるの?って感じで、国策的に輸出したいなら明らかに多すぎはしませんか?

欧米勢はアメリカのGE、カナダのバンバルディア、ドイツのシーメンス、フランスのアルストムと一強体制な上、業務提携をして、出来るだけ無駄なコストを避けようと努力をしているのですが、日本はそんなこと御構い無しに乱立させています。

日本は統廃合、と言う観点では中韓にも劣っていて、中国は南車、北車を統合して中国中車にしてますし、韓国も国内メーカーをすべてローテムに集約して、国際競争に勝とうと努力しています。質で劣る彼らはともかくコスト低減に必死になっているんです。

組織

日本企業って、やたらと階層があり、無駄な承認が多いんですけど、それが企業連合で、複数企業が同じプロジェクトで動くとき、フットワークの悪さが際立って、最悪の対応になります。担当者が多すぎて、誰に話していいのかわからない状態になるわけです。

日本企業の出張スタイルって、外国人には驚かれるのですが、何人も連れ立って、ゾロゾロと移動するので、色んな意味で無駄が多いんです。無駄な出張費がかかるのはもちろん、誰が決裁者かもわからないし、誰と話せばいいのかわからない。挙げ句の果てに持ち帰って、検討させてもらいます、とか言うので、来る意味ないでしょう?、と言いたくなります。

世界一般的に出張までして、折衝するなら、その場で決めるつもりでパターンを用意してから来るものです。だから、どこかで落とし所を見つけて契約して来るなり、交渉決裂するまで、とことんやらないなら、わざわざ行くことはないでしょう?これが常識的な考えです。

大きな国際プロジェクトになると、総合商社が窓口になることが多いですが、それでも他社のことまで責任を持てないので、持ち帰りばかりして、相手をヤキモキさせて、サッサと進んで行く、外資勢に遅れを取っているので、売るもの以前に体制で負けている感すらあります。

過剰

日本企業って、過剰品質が大好きで、決められた規格さえ通っているなら、安ければ、安いほどいいのは当たり前なんですが、特に意味なく色だとか、自主的に拘るのでコストが高くなります。サービスの良さで価格をカバーすると言っても、せいぜい1-2割が限度であり、それ以上は無理です。

一企業ですら酷いのに、企業連合になると、過剰品質がもっと酷くなります。各社が自社の責任にしたくないので、不具合が出る可能性を限りなくゼロにしようとして、過剰品質を無駄に主張して、あーだこーだ言いだすので、どんどんコストが上がっていきます。

ほぼ全ての部品が過剰品質なら、完成品は倍くらいはするわけで、そうなってしまえば、いくらキーマンが日本びいきだろうが、日本製は買えなくなるんです。だから、トップセールスしようが、根回ししようが、無理なものは無理です。最後の手段は賄賂でねじ込むくらいでしょうか?

まとめ

何もかもに無駄なことばかりしているのに、国際競争に勝とうしても無駄ですけど、その無駄を反省して、止めるのでなく、根性で乗り切ろうとするのが日本人のバカな習慣で、ブラック企業体質だと言ってもいいでしょう。バカなことにNoと言えない日本人なんです。

運用方法を変えないと、いくらツールが進化しても、無駄は無くならないので、日本は衰退し続けます。無駄を止めよう!っと一人一人が毅然とした態度で、仕事に向き合わないと、経営者、管理職は末端に無理をさせて、利益を上げようとする体質は変わらないでしょう。

残業大好き、手書き書類大好き、ファックス大好き、会議大好き、出張大好き、社内資料大好き、の日本人はB29に竹槍で立ち向かおうとした頃から根性論が大好きで、風向きが変わって、その根性論が通用しなくなると、ボロボロになるしかないのでしょう。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、高過ぎるオールジャパン” への 7 件のフィードバック

  1. よく、思うのですが自分が主体となるような会議以外の打ち合わせや会議ってハッキリと言ってなにも考えなくていいから楽な仕事だと思うのですよね。
    だから、やたら会議したがる管理職ってのは残業してるからエライとか資料たくさん見てるから忙しいとか勘違いしてるとしか思えないんです。

    最低限、週に一度の業務報告や月一の全体連絡、高額投資案件以外はプロジェクトを細かくして、各グループ長やリーダーに裁量を渡してその中で個別にコミュニケーションを取合い、取引先とは現地現物の打ち合わせにして実務を効率的にやるべきだと思います。浮いた時間をもっと教育に使ってほしいです。

    1. 全くそうだと思います。会議なんて最小限に抑え、小さな案件は小さなチーム内で処理し、余った時間を個人の教育に当てることで、新しいアイディアが生まれるものだと思います。グーグルなんかはそういう考えで仕事してますね。

      シン

  2. 日本人が高コスト構造に搾取されており、それに合わせて殿様商売ですから国際競争力はそれはゼロになりますよね。
    東京大阪で新幹線1万5千円とか高すぎではないでしょうか?
    TGVなら同じ距離で半額以下でしょう。
    こんな高コスト構造に慣れ切ったモノづくりで世界では勝てるわけないです。しかも値段が倍だからといって品質が倍というわけでもないですしね。
    自動車が世界で戦えてるのが不思議です。あの業界が凄いんでしょうね。

    1. 気になったので調べてみましたが、パリ―リヨン間が1万5千円くらいなので、東京―大阪間とさほど変わりません。距離は後者のほうが100kmくらい長いです。物価を考えると、フランスのほうが高いですし、欧州はメンバーになると、かなり割安になったりするので、一概には言えませんけどね。

      いずれにしても、日本製鉄道はあまりにも高コスト体質で、とても世界で戦えるレベルにはありません。円借款でお金を貸してやっても、文句言われるくらい高いです。ベトナムなんて一度決まった話をあまりにも高いので覆しましたw 新幹線は特に専用線路なので、バカ高いです。

      自動車が圧倒的なコスパの良さで知られているのとは大違いです。

      シン

    2. 欧州在住でたまに高速鉄道を利用するのですが、ネットで早割りで買うと激安です。年々値上げ傾向にはありますが、例として今のところFrankfurt-Amsterdam間がICEを使って乗り換えなしで片道39 EURになります(通常は126.4 EUR)。

      日本でもそういう制度ってないんですかね?東京-名古屋間でも1万円超えて高いなあと思います。その代わり日本の新幹線は遅延しないのが最高に嬉しいですが。

  3. 欧州の平地を直線的に走るTGVと、海岸線に沿ってトンネルやら橋やら建てて耐震、台風対策も必要な新幹線は比べられないのでは。
    ドーバーを掘って英仏を結ぶ運賃は飛行機よりも高いですし。
    ただ、高速鉄道は開発に国費を投じているので、利用者の運賃でコストは評価できないと思われます。

    1. 確かに車両価格よりも線路を敷く費用、維持する費用のほうが大きいので、運賃ではコスト評価できないですね。ベトナムの新幹線放棄も南北に長すぎる国土なので、線路設置に時間とお金がかかりすぎる、という理由だったはずです。専用線路が必須である新幹線は売り込みがかなり困難ですし、既存の線路を使うにしても、車両価格が高すぎては競争になりません。

      シン

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