じゃあ、マーケティング

マーケティングというのは魔法の言葉で、具体的に何をやっているのかはわからないけど、あたかもすごいこと華やかなことをしている気にさせる力を持っています。意識高い系の皆さんに本当に魅力的らしく、とにかくマーケティング、マーケティングを言いたがる人が多いです。自分はただの営業でない、マーケティングなんだ、と。

市場調査

これは市場調査会社で、調査のノウハウを取り込んでしまえば、原価ゼロで顧客に情報を売れるので、濡れ手に粟で儲かります。基本的に英語で調査書が書かれるので、英米がこういったサービスが得意で、英語圏の小国でしかない豪、ニュージーランド、シンガポールですら、こういった会社が無数にありますが、日本では有名な調査会社はありません。

具体的に言うと、この製品の潜在的需要、顧客層、市場価格、市場規模、などを調査して、その調査結果を情報をほしがっている会社に売るわけです。顧客のほしがる情報なんてかぶっていることも多いので、一度モデルケースがたまってくると、アップデートだけで丸儲けすることが出来ます。

情報を足で稼ぐのってすごくお金、時間がかかり、外注化したほうが効率がいいのですが、日本の会社は外注が苦手で、未経験者を正社員として雇ってしまうので、意味もないコストが上がってしまいます。新卒を経営企画室、とかに配属して、情報収集、とかさせても、エクセル、パワポを一日中触っているごくつぶしになるだけなのに、社内用資料作りにお金を使ってしまうので、競争力がなくなります。

広告活動

電通、博報堂といった大手広告代理店がこういったマーケティング活動をします。最近ではインターネット広告の勢いがとまらず、SNS、ブログでマーケティングをするようになり、メインステージがテレビからネットに移ってきているのを感じます。最近ではポケモンGOがゲームマーケティングをするようになりました。

ちなみに、芸能人などの社会的影響力がある人間に広告活動だ、と告知をせず、宣伝させるのがステルスマーケティングです。これも大きなマーケティングツールになり、芸能人でブログをやっていない人のほうが少ないですし、それだけで飯を食えるほどの影響力を持っている人もいます。人が集まれば、それをお金にできるのです。

グーグルはある種の広告代理店だ、といっても差し支えないですし、フェイスブックもそうだし、サイバーエージェントはもろにそうです。如何に人目に触れさせ、売りたい商品の知名度を上げるか?、の方法が古典的なポスター、看板もあれば、検索エンジンの優先順位を方法もあり、本当にいろんなやり方があります。

コンサル

各業界で大きなネットワークを持つ人間を取り込んで、ビジネスモデルを提案することです。例えば、いい製品を持つけれど、どこにどうやって売っていいかわからないメーカーに売り先、売り方、資金繰りなどをアドバイスして、成功報酬を得るわけです。

ある種の口利き家業で、自分の資本を突っ込まず、えらそうに口だけ出して、うまくいけば自分の手柄にし、うまくいかなければ知らん顔で請求書だけ回す人たちだといえます。大手から零細までいろんな会社があり、世界的なエリート集団もコンサルを名乗るし、ヤクザもコンサルを名乗って揉め事に介入したりします。

総合商社はリスクをとるコンサルと言えるでしょう。いろんな会社を集めて、それをつなげて、資本投下し、販路を確立するまでやります。ある意味ではネットワーク、ノウハウ、口利きを飯の種にしています。

その他

イメージのためにマーケティングと言っているだけで、やっていることはただのルート営業、単純事務、というパターンです。マーケティングに関連する業務がなくはないけど、ほんの少ししかなく、業務の大半は関係ないことをしています。

たとえば、代理店回りをするルート営業もある種のマーケティングで、実際の営業活動は代理店に任せて、売上管理、売上回収、販売目標、達成状況をまとめて上司に報告をするのです。これをルート営業呼ぶか、マーケティングと呼ぶか、ですが、私は前者だと思いますね。

意識高い系の人たちは耳障りのいい言葉が大好きなので、意味なく横文字にしたり、業務の一部を強調して、あたかもすごいことしているような雰囲気を作ると大喜びするんです。マーケティング、セールスは表裏一体というか、マーケティングがセールスの前段階であり、セールスの結果を受けて、新しいマーケティングが始まります。

まとめ

すべてに言える事ですが、情報、ノウハウ、ネットワークといった目に見えないものを売る仕事なので、売る人間の経歴が本当に大事になります。有体に言ってしまえば、学歴がモノを言います。この辺は弁護士、会計士がウェブサイトで出身高校、大学、合格年を自己紹介欄に乗せるのと同じです。この人はバリバリのエリートで信用できますよ!、といいたいのです。

ただし、経歴がどうあれ、何かをお金にする才能は全く別物であり、どれだけ勉強知っても身につかない嗅覚を必要とすることなので、コンサルに大金はたいてマーケティングをしてもらっても、売れる保証はないです。素人の正社員にそれらしい肩書与えて、くだらない社内官僚させているくらいなら、コンサル雇って、費用として落として、経営判断するのは理にかなっていると思います。

投稿者: シン

思いついたことを記事にして、コメントをもらって、議論するのが楽しくてブログをやっています。

“じゃあ、マーケティング” への 2 件のフィードバック

  1. シンさん、こんにちは。
    少し前の記事にコメント、失礼します。

    前から疑問に思ってたのですが、それなりの規模の日本メーカーの中にいる、新卒に毛が生えたような女性の「マーケティング担当」って、あれは何をやってる所なのでしょうか?

    全体の流れも、技術関係の話も把握してないであろうし、はっきり言って舐めてる(技術、仕事全般、自社ブランドも含め)としか思えません。広告屋や就活女衒業にその手のリア充要員がいるのはまだ分かりますが…。

    きょうび腰掛けで就職する女性も少なくなってるでしょうが、総活躍させる為に消去法で当てがった配属先がマーケティング、であれば、シンさんのおっしゃる通り魔法の言葉ですし、なんかモヤモヤした、複雑な気持ちになってしまいます。よければシンさんの考えを聞かせてください。

    1. ほとんど専門性のいらない広報、宣伝なら若い女性は有利ですが、技術の会社でマーケティングは文系卒の若い女の子ではやれることがありません。名ばかりでしょう。マーケティングという募集をすると、募集が増えるそうです。多くの女性はファッションで仕事をするので、見た目、聞こえが何よりも大事です。

      シン

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