じゃあ、各個撃破

最近とにかく忙しく、ブログの更新もままならないのですが、こういうのは各個撃破だな、と思います。信長包囲網をふと思い出しました。

包囲

問題が一つなら、それが困難であってもなんとかなるのだと思いますが、複数になっているので途方に暮れるのでしょう。そして、ある程度の重要度を持つ課題だと問題が複数になるばかりか、複雑に絡み合って解決が困難になっていきます。

信長が天下布武を目指して上洛をすると、当然ですが、反発から信長包囲網が敷かれて四面楚歌になります。何かしらで突き抜けようとすると、強烈に叩かれるのは当然です。敵の敵は味方、というように仮想敵国が現れることで、敵が団結しだすわけです。

順位

こんな時に考えるのは各個撃破でしょう。何とかなりそうな問題から手を出していき、今は何ともならなさそうなことは出来るだけ引き伸ばすために、あーでもない、こーでもない、と対峙を避けます。

まずは、三好残党などの小勢力を一掃して京、堺を制圧することで大義名分、経済力を手中に収めることから始め、朝倉、本願寺、武田、と何とかなりそうな敵から撃破を開始します。

ただ、なかなか自分の思うようにならないものです。浅井の裏切りにあって窮地に陥ったり、土下座外交をしても武田が侵攻してきたり、とひたすら忍耐を求められます。ここで切れて突撃したらお終いです。

信長も第一次信長包囲網では土下座して朝倉、浅井に謝ってますし、武田信玄に対しては配下以上に謙って対決を避け続けています。その為に朝廷を利用したり、経済力を使って懐柔し続ける我慢が必要です。

解決

最終的には圧倒的な経済力を背景にした軍事力を手にすることで、難敵である本願寺、武田を撃破して包囲網を突破しています。本願寺に対しては完全包囲による兵糧攻め、武田に対しては火力で機動力、攻撃力を封じる、という対策をとっています。

信長は金の力を強く信じ、その金の力で大義、時間、兵器を用意することで、個々の弱さを補ったわけです。どれだけ信仰が強くとも、個人の武力が凄くとも、金の力には敵わない、ということを示しています。

まとめ

問題が重なって、窮地に陥った時は、何なら対処できるのか、何は現状維持を継続しなければならないのか、いつまでやれば光が見えるのか、を思い描きながら進めるしかないのでしょう。

忍耐力をなくして特攻することは簡単です。もう無理、と諦めるのも楽です。でも、諦めたことは心の傷として残り続け、我慢できなかったことを生涯悔やむことは間違いありません。時間は二度と戻りません。

最近、こんなことを思いながら日々を過ごしています。

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dw
2 years ago

同じ耐え忍ぶことでも、思考停止して時間が経つのを待つのと、きちんと自分で考えながら最善の策だと思って耐えるのとでは後者の方が大変ですが得るものは大きそうです。
自分を俯瞰してそのように行動したいと思うのですが、一度生まれてしまった負の感情のコントロールは難しいですね。

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ニコ
2 years ago

意外と試験も同じことが言えますよね。落ち着いてできる問題をきちんと解くだけで案外合格してるものです。

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