仕組み債について気になったので記事にします。
概要
色んな仕組み債があるんですが、簡単に言うと複雑に条件の組み合わせをして有耶無耶にしてリスクを顧客に押し付けてしまう金融商品だと私は認識しています。だから、私は買ったこともなければ、買うつもりもありません。
だいたい、購入者はその仕組み債のリスク管理をする為に中身をじっくり検討するだけでもかなり時間がかかります。複雑なものになってくると、売っている営業すら理解していないような商品に手を出す意味が感じられません。
そんな時間があるなら、よく知っている会社の有価証券報告書でも熟読していた方が明らかにましだと思います。少なくとも何かしらの繋がりがある会社だったり、個人的に好きな会社なんだから、単なる数字の羅列を眺めているよりも楽しいと思います。
リスク
まず、仕組みを複雑にしているんだから、その手数料が高いのは当たり前です。つまり、手数料分だけ買った時点で損しているわけです。そりゃ、手数料がまったくない金融商品なんてありませんけど、わざわざ高い手数料を払ってまで買う価値があるのか?疑問です。
いつもの話になりますが、そんなに美味しい金融商品なら、なんで自分で抱えないの?と言う話になりますし、自分で組成したクオンツはなんで有り金をその商品に放り込まないの?と言いたくなります。そんなことしたくないから他人に買わせるんですよ。
売り手のリスクは出来るだけ少なく制限して、買い手のリスクを出来るだけ大きくするから、わざわざ売ろうとする組織があるわけで、売り手に大きな旨味がなければ、そんな複雑なことをする意味もありません。資金調達の手段は沢山ありますから、敢えて複雑な商品を売る意味もありません。
暴発
あまりにも複雑な仕組み債がグチャグチャになって暴発したのがリーマンショックであり、売っている人間は危険だと知りながら、目先の数字しか見ずに突き進んで行ったんですよね。危ないとしても、売らなきゃ自分の身が危ないんだから、知らんぷりして売ります。
リーマンショック前の投資銀行はやりたい放題で、支店の担当部長クラスですら年間に億単位の報酬をもらっていたわけで、完全にバブル、フィーバー状態でイケイケだったわけです。数字出してそこそこのポジションまで行けば、サラリーマンなのにファッキューマネー、ゲットだぜ!となったんだから、群がりますよ。
そんな無理なことは長くは続かないので、どこかの時点で暴発するわけですけど、あの手この手で怪しい金融商品が生まれ、複雑な手法で想定元本だけが膨らみ続け、最後は破裂する、というパターンが繰り返されるんだろうと思います。今の相場も同じだろうと思います。
まとめ
美味しい話を他人にする理由はない、という当たり前すぎる現実を受け止めて、他人から持ち込まれる話は疑ってかかりましょう。本当に美味しいなら、あなたが買えば良いでしょう?という話です。
一人暮らしのお年寄りにこの手の金融商品を売る人が増えているみたいです。
一昔前まで銀行は固い仕事であるというのに漬け込む詐欺師ですね。
明らかに内容が理解できそうにない人を狙って売るのは詐欺ですね。
シン
ジョーダン・ベルフォードでしたっけ。レオナルド・ディカプリオの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」という映画を思い出しました。
証券会社の手数料商売に乗らないようにしないといけませんよね。銀行の販売する投資信託しかり。インデックスファンド以外の投資信託を買う奴はバカという結論でしょうか。
俺の尊敬する橘玲さんは、物価連動国債を勧めているので、インデックス以外の資金は将来物価連動国債に入れようかと思案中です。
橘さんはパフォーマンスどころか本名すら一切開示してないので私はまったく信用しません。投資家ではなく単なる作家だと思います。著作は面白いと思います。
シン
実務家のシンさんからしたら、素性の知れない橘さんのアドバイスなど、屁の突っ張りにもなりませんよね。
でも、俺はシンさんのことは、信用してますよw
私も素性わからない人物であることは橘さんと同じなんですが、彼は結構上から来るから、なんかな、と思います。だったら、有報に名前だしなよ、と思います。やまもといちろうさんも同じです。BNFさんなり、五月さんが偉そうに来るなら、黙って聞きますね。
私はわからないことはわからない、と言うし、失敗も含めて率直に言って読者さんと同じ目線で居たいと思ってますね。教えてやる、というスタンスになるほど実績もありません。有報に本名を何回か載せたら少しえらそうにするかもしれませんw 日本株をほとんど買わないので可能性は薄いですけどね。
その点で故邱永漢師匠は相続税の申告漏れだけで十数億というレベルなので、何百億円、もしかしたら、数千億円作ったのかもしれません。このくらいガツンと実績がある人は信用しますね。先生は失敗談もざっくばらんですし、立派な方でした。
シン
カネの世界は、実績がはっきりしない者は、詐欺師の可能性が高いということなのですね。鵜呑みせずに自分の小さな脳みそで考えていきます。
シンさんは、ご自分の素性を明らかにしない代わりに、失敗談や誤りを謙虚に出すことで、読者の心をつかんでいるのですね。
youtube見るとBNFさんなどは有報に載る前に売り抜けてしまう感じですねw実績上げている個人投資家さんは案外表に見えないものでしょうか。
橘さんの「幸福の資本論」という本を読み終わったので、先日入手した邱永漢先生のご著書「株の原則」「人生の原則」を読んで勉強したいと思います。
またしても、雑談にお付き合いいただきまして、感謝です。
三桁億も資産があれば、隠そうとしても、なんらかの形で公示されてしまうので、本物は何かしらの証拠を国がだします。偽物は自称しかありません。
シン
ヤフーニュースでもカリスマ投資家のという下りの記事は何かしらかの利益誘導型の提灯記事だと思います。読むと損した気持ちになります。
銀行に行くとオプションなど組み合わせて、あたかも安定した利回りのように見せかける金融工学を悪用した仕組み債を見かけますね。
損を恐れる人にリスクは少ないですよと思わせるのが肝と思います。
オプションやスワップを組み合わせても、リスクだけを小さくするなんて都合の良いことはないんですけどね。
投資の知識がなかった頃はうっかりと引っかかりそうです。
私の両親が信頼していた銀行から複雑な金融商品を買わされて、私が詳しく説明すると二度と銀行を信用しないと激怒していましたね。
売却するとき行員をにらみつけてやったと言っていましたw
にらみつけるのは余計ですが、こんなふうに顧客の信用をなくすわけですね。
信頼をなくすような商売をして将来性はあるのかと疑問に思いますね。
世界的にお金が余っている時代なので、銀行の立場は弱いです。日本の高度経済成長期の話を読むと、自営業者はゴルフしたり、酒呑んだりして銀行員を接待しないとお金が回らなかったと言います。特に不動産が欲しい時はそうだったようです。
今は投資家に溢れて、アメリカはエンジェル投資家に溢れすぎて、大したことなさそうなスタートアップですら楽に出資を勝ち取ってきますし、東南アジアはそこら中に投資用コンドミニアムが立ち並び、借り手のいない賃貸物件に溢れています。世界景気に乗り遅れる日本ですら、政府系銀行が書類改竄で貸付ノルマをクリアしているような状態ですから銀行は多すぎるってことでしょう。
そうなると、仕組み債でも売らないと経営が成り立たないことになりますね。
シン