じゃあ、義実家

多くの人が義実家との関係に悩んでいますが、仕方がないよなぁ、と思います。だって、他人ですからね。

夫側

多くの男性はベタベタ関わることを好まないので、自分の両親に対してもベタベタしないことが多いです。独身男性で親と同居していても、親とほとんど時間を過ごさない人がほとんどです。

だから、夫は妻が自分の実家を毛嫌いする理由がわからないんですが、妻からすると姑が嫌で仕方ないし、気を使うので居心地が悪いと思うわけです。女性は家で主として過ごしたがりますから、船頭が二人になってしまうんですね。

二世帯で上手くいく家庭も稀にありますが、嫁姑がお互いに淡白で、いい意味で放置している関係でないとダメです。どちらか一人でも自分の思い通りにならないと不機嫌になるタイプなら不成立となります。

否が応でも同居せざるを得ない介護でも絡んでないなら、二世帯住宅は避けた方がいいんだろうと思います。お互いに嫌いでなくとも、世代が違えば、生活習慣も違いますし、関わりを密にしない方がいいでしょうね。

妻側

他人にやたら気を使うが、家族には一切気を使わない、暴君として振る舞う女性にとって実家とは天国であり、絶対君主としてやりたい放題にできる王国なんですね。だから、結婚後も実家に入り浸る女性は多いです。

夫からすると、舅はさほどウザくないことも多いというか、男同士は一度身内になると、お互いにどうでも良くなり、よほどカチンと来ない限りは相手にもしないものです。

舅が婿を見込んで選んできたなら、相応に評価しているわけですし、婿になる決断をしたなら、多かれ少なかれ舅を尊敬しているので、トラブルにはなりません。例外的に婿が野心家だと、手足を縛られてイライラするようです。

姑は他人である男性の婿に対して距離を置くし、強くも来ないので、大して険悪になることもありません。たまに娘可愛さに婿にゴチャゴチャいう姑もいますが、女性は他人の男性には気を使うものです。

そういうわけで、マスオさんスタイルの方が案外上手く行くもので、最近の日本では違う苗字の表札が二つかかっている大きめの家が増えたように感じますが、マスオさんスタイルなんでしょう。この場合、婿にメリットが多いのでいいんでしょう。

奴隷

義実家の奴隷みたいな人っていますね。夫側だと、妻側からろくに援助も受けてないのに、勤務先から遠い義実家の近くに家を建てさせられ、嫁は実家に入り浸り帰って来ず、夫の実家には寄り付かない、暴言を吐いて否定をする。そうなると、鵜飼の鵜になったと同じです。

妻側だと、農家みたいな自営業者に嫁いで、家事は女の仕事、嫁の仕事と言われて全面的に受け持つが、家業も相応に手伝わされ、特に給与も出てない、となると完全に奴隷です。だから、農家の嫁は大変だと言って、日本人女性が寄り付かず、発展途上国から買ってきて、逃げられる、となるんでしょう。

婚姻関係の継続って、基本的にWin Winでなければ、難しいので、これほど離婚が一般的になった今、あまりにもひどい奴隷状態が長く続くと、離婚を決断することになるでしょう。相手にどんなメリットを与えられるか?を考えないといい関係にはなりません。特に赤の他人である嫁、婿に対してはメリットをよく考えたほうがいいんでしょう。

まとめ

親子とはいえ他人なので、大人になったら、距離を置くべきで、別に世帯を持って、必要な時にお互いに助け合えば良いんだと思います。そうなってくると自然に妻側の実家と近くなりがちです。子育て支援を妻が自分の両親に頼みやすいからです。

シンガポールでもお互いの実家がすぐそこにありますが、大抵が妻側の方に近いものです。ちなみに彼らの家族付き合いは濃密で、家族、親戚付き合いが希薄化した日本人には苦痛なくらいベタベタします。毎週、実家に帰って、一緒に飯を食います。

血は水より濃い、されど生臭い、と言ったモノで、家族ほど敵になると厄介なものもありません。

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CI
6 years ago

赤の他人同士が夫婦になるわけですから、まずはお互いの両親から距離を置くべきと思いますね。
どんなに相性が良くても、男女はまったく異なる生き物で、揉めることが当たり前ですから、
夫婦の努力によって居心地の良い家庭を一から作っていくのがよいのではないかと思います。

お互い自分の実家が居心地がよいわけですから、どちらかが実家に依存してしまうと関係が悪化し、
一方的に我慢を強いることになってしまいます。

実家に嫁を迎えた夫が、家事育児を一切手伝わず、まるで妻を自分の母のように扱う話もよくありますね。
妻は母親ではないんですけどね。
なんだか自立していない子供のような大人が多いように思います。

完全に冷え切っていても子供がいるからと我慢する夫婦も多いですが、そんな関係の中で育つ子供は幸せなんだろうかと疑問に思ってしまいますね。
日本では離婚の制度に変な部分も多く、離婚の選択が正しいか判断が難しいですが、
努力して改善する見込みもない夫婦は離婚して再スタートするのがよいのではないかと思います。

最近は結婚相手がなかなか見つからないと嘆く人が多いですが、結婚して良好な婚姻関係を長く続けるのはもっと難しいことなんだよと言いたいですね。

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ルル
6 years ago

確かにこう考えると女性が上方婚を望むのも判りますね。
最近では共働きで家庭を維持するのも当たり前になってきたみたいですけど、夫婦が同賃金のレベルで働いてるとなれば、一般的に見て育児と家事を担当する事が多い女性側が明らかに夫側よりも荷重に動いてる訳で、不満も溜まるかと思います。
まあだからこそ、現状では男性正社員のフルタイムワーク、女性がパートのショートタイムワークの労働形態が当たり前になっているんでしょうけども、一般的な、高卒もしくは中卒の家庭でこのレベルの収入だと家庭内は不満たらたらで荒れるでしょうねえ・・・

0
しののい
6 years ago

シンさま
ご無沙汰しております。以前に妻の実家依存に悩み相談させていただきました、しののいと申します。その時と共通するテーマだったのでコメントさせていただきます。
以前のコメントから約一年経ち、我が家は一応の平和を勝ち取っています。義姉が男子を産み事実上同居(旦那は職場が遠いので単身赴任状態です。。)という強権を発動したため、義父母の興味がその孫に集中し、妻の実家での居場所がなくなったため、実家依存が弱くなりました。義姉には感謝ですが、義兄はまさに鵜です。。あの姉よりははるかにマシだと妻に感謝すらしています。本気で離婚を切り出したことも妻の実家依存を弱めるきっかけになったようです。今ではそこそこ円満に過ごしています。来春から都内に引っ越しも決まり妻の実家とは距離も離れる(現在の住まいおよび妻の実家は茨城です)ため、結婚7年目にしてやっと自分の家庭を持てる気がします。あのときシンさんはじめ、多くの方のコメントに支えられて、なんとか持ちこたえることができました。ありがとうございました。シンさんもお身体にはくれぐれも気をつけてください。いつも記事を楽しみにしています。

2+
どなるど
6 years ago

私にも義実家に悩んでた時期がありましたが、毎回全てをぶっ壊しても良い覚悟でぶつかってますよ。ナカナカ手強く私の精神がぶっ壊れそうでしたがw

子どものことは確かにありますが、自身の幸福の上に子どもの幸福があると思いますね。

3+
いつき
6 years ago

シンさんがマスオ型同居に割と好意的なのが意外でした。
でも考えてみれば、嫁を取るより婿入りの方が理に適っていますね。

子供を産み育てるのが家庭の役割と考えれば、
家庭に夫・父親は不要なのかもしれません。
実際、ほとんどの哺乳類のオスは子育てをしませんからね。
子供は産むのは女性で、子供は女性だけでも育つ訳ですし、
夫の役目とは、突き詰めてしまえば金と種をもたらすことだけです。

そうなれば、家は代々母系で繋いで子供を作り、
男子は社会に出ていき、女子は家に残って次世代の子を産む、
その為に必要に応じて婿を入れる、というのが合理的です。

もともと男と女は別種の生物で相容れないものです。
それが一緒に生活するということ自体に、
元から無理があったのかもしれません。

男性の方が全能力が圧倒的に優れているので、
男性が社会を形成して発展させ、女性がその中で
嫁として飼育される形を採ることで、
無理やり夫婦が同居する、家庭というシステムが
維持されてきたような気もします。

自由恋愛と女性の「権利」を突き詰めていくと、
やがて「父親」「夫」という概念は消滅し、家庭には女性と子供のみが居て、
人は「どの母親から生まれたのか」という点に帰属意識を持ち、
成人男性は家庭に所属せず、適宜気に入った女性と関係を結ぶ、
男性には「自分の子供・家庭」という感覚は存在しない、
という乱婚制の母系社会に回帰していくのかもしれません。

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いつき
6 years ago

婿入り同居の代名詞とも言える磯野家ですが、
考えてみると、あの家が巧くいっているのは奇跡だと思います。

冷静に婿(マスオ)から見た磯野家の状況を分析してみると、
・自身が原因で新居を追い出されたため、嫁実家に身を寄せている。
・舅(波平)は同業他社に勤務、社は違うが仕事上の先輩格に当たる。
・妻(サザエ)と姑(フネ)は専業主婦で、社会人経験がほぼない。
・義弟妹(カツオ・ワカメ)は姉(サザエ)に対し忠実。
・子供(タラオ)は良くも悪くも素直で母親(サザエ)の意に染まりやすい性格。
・平屋建てで襖で部屋が仕切られ、トイレも風呂も1ヵ所しかないプライバシー0の家。
……婿(マスオ)が虐げられる条件が揃っています。

一歩間違えれば、
・社会で働く苦労を知らない妻(サザエ)が我儘し放題。
・娘可愛さで姑(フネ)も娘を我儘を援護。
・舅(波平)は仕事上の立場を利用して婿(マスオ)に干渉。
・義弟妹(カツオ・ワカメ)・子供(タラオ)が
サザエの言いなりになって、マスオを家庭内で孤立させる。
・プライバシー0の家なので、夫婦生活も
一人で処理することも儘ならず、欲求不満を溜め込む。
・自身が原因で居候させてもらっている後ろめたさから、
磯野家の面々に対し何も言えない。
……悲惨な家庭崩壊、或いはマスオの精神崩壊のシナリオが有り得ます。

そうなっていないのは、磯野家の面々がマスオを尊重し、
「親しき中にも礼儀あり」で接しているからです。
決してマスオの人柄が温厚だからだけではありません。

しかし現実には、婿入り同居を望むのは
実家依存の我儘女+娘の我儘を援護する馬鹿親、
というパターンが多いですから、巧くいくケースは殆どないでしょう。
表面上巧くいっていても、実は婿が不満を押し殺して耐えていて、
妻と義両親はそれに気付いていないパターンが多いです。

その点では、磯野家は「理想」の大家族生活を描いた
美しい絵空事であり、ファンタジーだと言えますね。

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