普段のブログで実用的なことばかりを書いていて、私、シンは無駄嫌いであり、遊ぶことが大嫌いだ、と勘違いしている人もいるでしょうが、まったくそうではなく、遊ばなければ、人間は成長しないと思っています。そして、無駄なことほど人生の潤いになることもありません。
出来の悪い私は母親に「遊ぶのはいいが、宿題をやってから!」っと言われたものですが、それは間違いなく正しいです。「遊ぶのは最低限を確保してから!」っと言うことです。人によっては最低限が生まれたときから用意されているだろうし、逆に生まれた時点で人生ウルトラハードモードスタートもいるでしょう。
ギャップイヤー
欧州ではギャップイヤーという習慣があり、大学の入学許可が出た後とか、兵役が終わった後に長い休暇としてバックパッカーしたり、海外でボランティアしたりして遊びます。こういう遊びって、何にも悪くないと思います。若いうえ、大学の入学許可も出ているんだから、1年くらい遊びほうけていても何にも悪くないです。
はっきり言って、ワーホリなんて全く意味ないし、何にも身につきませんが、別にいいんじゃないですか?当初の目的だった、英語すらろくに身についていないのは当然で、実になる経験もできていなくて、日本人同士でつるんで何にもならない時間を過ごしているものです。でも、いいじゃないですか?
若いうちの1年くらいのバカな時間って、オッサン、オバサンになってもずっと鮮明に覚えているもので、そういうバカな経験って自分、他人に寛容になれる重要な要素だと思います。馬鹿なことを知っているからこそ、バカな自分、バカな他人を許容できるものだし、バカを許容できない人間ってどこかで壊れてしまうことも多いです。
これは大学生っていうモラトリアムが許される期間だからこその無駄なんです。これが何にも成し遂げていない現実逃避している三十路間近のギリホリなら、惨めを通り越して、痛々しさしか感じません。逆に言うと、バカが許されるときに馬鹿をしていなかったせいで、バカが致命的になりかねない時期にバカをするのかもしれません。
女遊び
女遊びは若いうちにこなしておくことをお勧めします。若いうちに十分に遊んでおかないと、オッサンになってから、女性に狂ってしまう可能性があるからです。一人の女性に惚れこんでいるっていうのもいいですが、そこまで惚れ込んでいる女性と結婚できる男性はごく稀であり、多くの男性は結婚適齢期に付き合っていた女性と流れで結婚するものです。
単に流れで結婚するのもいいですが、結婚したからには責任があり、パートナーシップを維持するために異性関係を身ぎれいにすべきです。せいぜい、プロの女性ときれいに遊ぶくらいならまだいいですが、素人女性、特に社内の女性に手を出せば、失業しかねませんので、そんなリスクを取る価値がないのです。
コンパ、ナンパくらいは経験しておくべきです。コンパの初対面の相手にひるまない、上手く乗せて、持ち帰るくらいのトーク術は重要だし、ナンパをして、知らない人にガンガン声をかけるのが平気になるくらいの度胸っていると思いますよ。本当に恥ずかしいのは声をかけることもできない自分だと思います。断られても、どうということはありませんよ。
女遊びが性に合わないっていっても、大学生のうちに女性と付き合うくらいはしたほうがいいと思います。世の中の約半分が女性であり、女性を知らないと、理想化したり、蔑視したりするからです。女を知るのに一番いいのは関係することであり、女性はキレイゴト、建前を言いたがりますが、関係する、となると、本性が出るからです。要するに女を知らず、女性のことを一ミリもわかっていない坊やですよ。
「女に恋焦がれる!」「失恋して、飯ものどに通らない!」「間男に寝取られる!」「間男になる!」っとか、男女の妙を一通りでいいので、若いうちに経験しておけば、いいおっさんになったときに狂わずにすみます。女性と関係しなくても、女性が理解できるのは「オネエ系」位だと思いますね。
趣味
一円の得にもならない趣味を持つべきだと思います。若いころに持った趣味って一生ものだし、それが仕事を一切関係ない趣味は仕事を持った時にいい息抜きになります。下らなければ、下らないほど、人間ってリラックスできるものです。だっていうでしょう? 馬鹿笑いほどストレス発散になるものってないです。
本業に悪影響を出したり、生活が壊れてしまうような趣味は勧めません。例えば、ギャンブル、深酒、ソシャゲ課金、など、経済的、身体的健康を損なう可能性があり、中毒性の高いものは趣味ではなく、悪癖みたいなものです。AKBのライブに行ったり、CD集めているくらいは別にいいんじゃないかと思います。(まあ、女性にはもてないでしょうがね。)
デスクワークをする人は体を動かす趣味を持つべきだし、逆もまたしかりです。出来るだけ仕事から遠いことをプライベートですると、心身のバランスがとりやすいものです。こういった趣味は中年になると、ハードルが高くなるので、暇のある大学生の頃にするといいでしょう。
まとめ
大学生は実学をやりながら、無駄を楽しんでください。その無駄を楽しんだ経験が多い人ほど、人間として魅力的であり、数字として表れない味わいがあるものです。その味が人間としての年輪みたいなもので、生きてきた証みたいなものだと思います。
海外を引き合いに出すと、白人は無駄の楽しみ方がうまく、アジア系は変にまじめで下手糞です。ちなみにシンガポール人なんかはクソつまらないので、一緒に飲みに行きたくないです。特に若い奴は遊んでないので、話題も少なく、話も盛り上がりません。でも、コテコテの華僑親父なんかと飲むと面白いですよ。彼らもバカやってきたんです。
アングロサクソン系ってブラックジョーク、ウィットに富んだ冗談なんかがうまく、場を和ませるのがうまいです。それは彼らが培ってきたリア充力なんでしょう。プライベートに真面目腐った話題なんて持ち込まれたくないし、下らない馬鹿話をしているほうが楽しいですから。
締めとして言いたいのは設計上の遊び(適切な公差)って本当に大事です。広すぎれば、製品として機能しないし、狭すぎると不良が出すぎたりして、原価が跳ね上がりすぎます。そして、小さな製品が組み合わさって、大きな製品になり、その適切な遊びが丁度いいバランスを保つものです。人間も同じだと思いますよ。
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今回もいいお話をありがとうございました。
別記事の話になりますが、皆、バブル世代が嫌いなのではなく、一緒に酒飲んでる分には男女共ににコミュ力高くてとても楽しいですし、一緒に仕事する分には以下略、という事なんだと思います(苦笑
私も団塊ジュニア≒氷河期世代だとなんとなく思っていたんですが、就活がいかにキツかったか等の自虐・自慢話に自他共に興味なかったので、そういう意味で氷河期世代に自分はなりますが、意識してその言葉は使った事がありませんでした。ニコさんが仰ってたように、仕事ができて良くも悪くも酷薄な印象の人が多いですが、アレですね、仕事する分にはいいが、飲みには行きたくない、という感じだと思います…。そういう人が年代として多い、というよりは椅子取りゲームの就活を制した人にそういう人が多い、というバイアスがかかってるのでは、と思いますが、今後、今40歳前後の本来働き盛りの層が、企業・官公庁によってはスッポリ抜け落ちてる組織もあると思うので、長期的にどんな影響が出るのか、興味があります。
遊びのないブレーキが却って危険な様に、遊びしかないブレーキもまた危険な訳で(てか、それってブレーキなの?w)何事も良し悪し、バランスの問題なんだな、と改めて痛感いたしました。
「氷河期世代」のエントリー、期待して楽しみに待ってます!
世代はきっちり別れるわけでもなく、本人の気質、出身、社会に出た時期なんかにも寄るので、産まれは団塊ジュニアだけど、考え方は氷河期世代寄り、という人も珍しくありません。同様に団塊ジュニアだけど、バブル世代寄り、という人もいます。
世代の記事が盛り上がってきました。各世代について、各世代が意見を言い合えると、理解が深まって嬉しいです。
シン
自分の大学は、工学部キャンパスで本部とは隔離されており、彼女いない人が多いですね。
それを気にしてバイト先やネットで見つけようとしている人が1割くらい。
7割は恋愛に興味がないか、興味があっても実際に何かアクションをおこしたりはしない。
あとの2割は、アイドルや声優、アニメや漫画等の二次元に恋をしている人たちですかね。
ちなみに、今の若者はナンパより、ネットで会う方が主流な気がします。ネットといっても、アンダーグラウンドな出会い系みたいなものばかりでなく、趣味のオフ会やチャットなども。
友人の大学生絵師も、イラストのイベントで彼女作ったようです。
趣味は、楽しめるだけでなくコミュニティツールとして役立つので、いいですね。
まさにゆとり世代、という感じですね。ネット時代の申し子で、ネット中心の生活で、自分の好きなことにはまり込んでいる感じですね。自分がどう思うかを大事にして、人生を楽しむのが一番です。
シン
無駄の重要性ですが、学生時代は無駄に勉強に打ち込むのもいいと思います。
私の話になりますが学生時代ほど数学を勉強したことはなかったです。数学の才能はありませんでしたが受験数学、純粋数学、応用数学を夢中になってやりました。
部屋には色んな色のチャートが並び、大事への数学を定期購読して、数学の話がしたいため、自習室がほしいために予備校のアルバイトまで始めました。また、難しい講義に挑戦しまくったために留年までしました。
また、以前は飲食店でアルバイトしてかわいい女の子のアプローチはあったのに数学を勉強したいためにアルバイト辞めたのがちょっと後悔してます。
今は、頭がついていかないのと忙しいのでなかなか勉強できないですがあれほど夢中に勉強したことはないです。
大学時代は人生で一番好きな勉強できるときなので女の子より興味があるなら理論系を選ぶのもいいと思います。
どうせやるなら文系なんか簡単なことをやらずに理系にしましょう。
本当に恥ずかしいのは声もかけることのできない自分…。
重すぎるお言葉…。
中学〜高2くらいまでグレてたか趣味に猛烈に打ち込んでたものの、高3で改心して猛勉強し、大学から社会人まで成功した人の話は面白いです。しかし、自分を振り返って見ても、道を外したあとに元に戻るかそれ以上になるのは相応の苦労があり、誰にでもできることではないと思いました。女遊びもそれ以外の趣味や無駄も、才能がある程度必要かと思っています。レールに沿った生き方が楽な人もいますから。
若い頃はナンパなんて勇気はなく、女遊びも十分というほどはしてこなかったので、いつか狂ってしまわないか心配することはありますね。
財力が学生時代とは異なるので注意事項として頭の片隅に置いています。
今の若い子を見ると私よりももっと女遊びをしていないので、オッサンになったときにどうなるのだろうと思ってしまいます。
職場の女性経験のない若い子に○部署の×ちゃんなんてどうよって話をしたときに、
「いやーあの子は私の好みではないです」なんて言われ「女性のことを一ミリもわかっていない坊やが」と思いましたw
最近はヤラハタならぬ、ヤラミソみたいなので、ヤラハタぐらいは余裕なんだと思います。反動が来ると思いますけど、それも二次元に向かうのでしょうか?
シン
私は若いモテない時代に、寂しかったり焦ったりしたものですが、確かに最近は余裕がありますね。
しかし、ヤラミソまで来てしまうと、どんどん恥をかけなくなって余計女性を口説くなんてことが出来なくなってしまうような気もしますけどね。
もしかしたら、女性経験がないままおっさんになっても、人生が充実していて余裕があるかもしれませんよ。
そうなってしまうと、同世代の女性が結婚適齢期になったとき、結婚候補となる男性の数が圧倒的に足りないんですけど、と嘆く時期が来る気がしますね。
ヤラミソまで行ったら、チャンスがあっても口説くハードル高くなりそうです。年齢相応の余裕がないので、恥かくのが怖いでしょう。
仙人のように性欲から解放されるのかもしれませんが、それはそれでハードルが高そうです。
恥は若いうちにかいておいて、年取ってからは恥を笑いに変えられるくらいの余裕がないと、挑戦できなくなります。
シン
ナンパって面白いですよ。学校や会社といったコミュニティって~出身の~さん、~担当の~さんっていう自分にレッテルを貼られて他人と関わっています。でもナンパってその人がどの会社なのか、年収がいくらなのか、どこの学校出たのかなんて関係ない、その瞬間の自分自身の魅力(今の瞬間を充実して生きてるか、鍛えた体から放たれる頼もしさ、学習を経ることで放たれる知的な目線、思いやりから放たれる柔和な雰囲気etc)やその瞬間の相手との呼吸の合わせ方だけが純粋に問われているんです。それってスリリングじゃないですか?
もちろん失敗することがほとんどです。(何回か場数をこなしても断られた時に足元がガラガラと崩れ去り、川底に突き落とされるような急落感には慣れません)しかし今までの家や学校との単調な往復ではなく、そうしたコミュニティから一歩はみ出して新しいコミュニティを構築できる可能性に触れられることはとても新鮮です。
そして失敗をすることで、謙虚になれるんです。自分のレッテルを取っ払った素の自分なんて大それたものじゃないんだって気が付けるんですよ。だからナンパする人って良い奴が多いです。
そしてナンパをすることで、モテるようになっていくんです。ナンパが出来ることはプライドをかなぐり捨てて挑戦する勇気があるってことなんです。そうした挑戦心は自分のコミュニティの中でオーラとなって放たれます。結果的にコミュニティの中の女性から魅力的に思われるようになるんです。
つまり、ナンパってどんなに能力の高い男でも、お手軽に失敗経験が蓄積できて、謙虚になれて、恋愛経験値を積める有益な学習機会です。法律を侵さない範囲でどんどんナンパに挑戦してみましょう。
そういえば大学時代に大教室(学部の垣根のない一般教養)の授業で可愛いなって思う子を毎回マジマジと眺めていたら相手もそれに気が付くようになりました。当初は何あいつうざいっていう態度をとられたんですが、いつしか相手が自分の近くに座ってくれるようになったのです。思い切って声をかけ、仲良くなり連絡先を交換して休みの日に遊びに行ったことは思い出ですね。そのこと初めて遊びに行くときに喫茶店で待ち合わせをしたんですが、遠くから眺めていただけの子が自分の目の前にいることが本当に信じられませんでした。これも広義の意味ではナンパですかね。そんな訳で、若い人には失敗を恐れずに挑戦してほしいです。
よく巷では出会いが無いって言われますが、それは半分本当で、半分は嘘だと思います。確かに男だらけの職場、女だらけの職場ではチャンスは少ないです。しかし、別に刑務所に入所しているわけでも、病院に入院しているわけでもないんです。チャンスは自分の意識次第でいくらだって作り出せます。
行けるかどうかは別にして、声をかけてみたらいいんです。そこから何かが始まるかもしれません。若いうちにこれを覚えると、年をとると余裕が出ます。
シン
シンさんの、最近のマイブームや趣味は何ですか?自粛生活中に読んだ本や映画など、最近のお薦めがあれば、教えて下さい!読んでみたいです。
私は、小池都知事の座右の書、失敗の本質を読みました。他にも、流行に乗り遅れて、古いものばかり楽しんでます。
マイブームはYouTubeです。ブッシュクラフト、キャンプ関係が好きですね。暇があるとハンモックで揺れています。ITの猛威と共に、自然の良さを再認識してますね。最近良かったのは、「ぬるりと生きたい」さん、おすすめの赤松利市さんです。久しぶりに引き込まれるように読みました。
シン
お返事ありがとうございます。
私もYouTube毎日観てます。というか、誰もがYouTubeにはまっていて、PayPalマフィアに、世界中を支配されてる気分になります。
ここまでITに、生活・思考を支配されていると、生き方そのものを乗っ取られたようで、何だか不安になっています。
赤松利市さんの、藻屑蟹と犬を、早速読み始めました。作家っぽ過ぎず、良いですね。今時は、YouTubeも小説も、ありのままの生々しいテーマがウケるんですね。そうであれば、数年後には揺り戻しで、とことんフィクションが、流行り出すのかも知れません。
その時のメディアは、YouTubeや電子書籍から、一体どんな形態に変わっているのでしょう?3Dホログラフィーみたいなアイテムで、より没入感が得られるのか、いずれにせよ進歩は止まらないんでしょう。
とりとめもない未来予想をしつつ、それをヒントにしながら、自分の将来の身の振り方も模索中です。
>YouTubeも小説も、ありのままの生々しいテーマがウケるんですね。そうであれば、数年後には揺り戻しで、とことんフィクションが、流行り出すのかも知れません。
商業的にテンプレート化された娯楽はテレビだったり、雑誌があり、それはそれで需要があります。それをブログ、YouTubeでやられると被ってしまうので興味を持たれない、というのはあると思います。なので、棲み分けがされ、オンラインで受けるのは生々しいテーマだけだと思います。作り込まれた娯楽は旧来のメディアで供給過剰です。
前に少しコメントしましたが、江頭2:50さんは制作会社に企画、編集を頼んでいるので、テレビの延長なんです。だから、それはテレビでいいだろう?と思います。やるならヒロシさんの方が面白いです。
前にご紹介頂いたカワノアユミさんの文章も需要はあると思います。読みやすいし、まあまあ面白いです。ただ、この手の量産型商業文章、コンテンツではブログで読みたい人はいないと思いますし、YouTubeでもスルーされると思います。それは有名芸能人の主戦場です。
シン