じゃあ、淡々と続ける

淡々と続けたいと思いつつ、それは難しいし、それが出来たら幸せなんだな、と思います。

評価

どんなに達観した人でも他人の評価を一切気にせず継続するのは困難です。だから、評価が気になるのは仕方ないのですが、そこがスタートになってしまうと淡々と続けられなくなります。評価の為に過激なことをしだすからです。

ネットの登場で承認欲を満たすことは簡単になりました。SNSでブランド品を見せびらかしたり、多くの仲間に囲まれて楽しく過ごす画像を上げたり、奇跡の一枚をあげて可愛い、と言われることは簡単です。

でも、それがしたいことなのかな、という根本的な問いに対しての答えを持っていない人が多いのではないかと思います。ジャーナリストになりたいはずなのに、ブログすら毎日更新できない。フォトグラファーになりたいはずなのにろくに写真を撮っていない。ミュージシャンになりたいのに楽器を常に触っているわけでもない。

たぶん、それが本当にしたいわけではなく、他人に構って欲しい、評価されたい、肯定されたい、ちやほやされている自分の姿に憧れてしたいだけで、そのこと自体はそんなに好きじゃないことって多いと思いますね。

迷い

どんなことでも継続していくと迷ってくるんです。ほんの些細なことでも気になってくると、ああでもない、こうでもない、と試行錯誤の連続です。当初の思い描いた姿に一直線に到達できることなんてないでしょう。

そして、何かしらの妥協が必要になってきます。例えば、映画が取りたくても、予算の都合があるので、納得するまで延々と取り続けるのはほぼ不可能ですし、頭に思い描いたことを完全に映像化できるわけはないので、どこかで諦めが必要です。

その諦める時点が早すぎると、他人が興味を持つほどの作品にはならないし、諦めるのが遅すぎると作品として仕上がらずに放棄することになります。粘着質でないとダメだけど、完璧主義者過ぎてもダメだということになります。だから、天才は寡作、早世が多いのでしょうか?

商業音楽、映画と言われる、出来るだけ多数に評価される耳障りのいい音、お涙頂戴できるストーリーを垂れ流すのも難しいことだし、それはそれで徹底することが要求されますから、当初の理想を捨てても、突き抜けないと流れに乗せられません。

収益

企業なんかを立ち上げたなら、当然なんですけど、数字を上げてナンボであり、どんなに素晴らしいもの、サービスでもそれをお金に出来ないなら、どこかで行き詰ってしまいます。そして、収益化の見込みがないと回転資金を調達できません。

UBERを見ていると思うのですが、アイディアは素晴らしいし、経営陣もすでに成功を経験した能力は折り紙つきの人たちです。そんな人たちがアイディアで資金調達を繰り返し、理想のサービスになるまで、市場を占拠するまで赤字を垂れ流しながら突き進みます。

最終的にその夢に乗っかった人全員が数字として儲からないと達成したことにはならないんです。エンジェル投資家、VCなんかも身銭なり、他人のお金を使って夢にかけているわけだから、上場して大儲けできないと困りますし、創業当時、早い段階に参加した社員はストックオプションでファッキューマネーが欲しくて頑張っているはずです。「ココロオドル」には同じ船に乗った人の懐が温まらないと、夢でお腹が膨れませんよ、という話になると思います。

まとめ

淡々と続けるのって本当に難しいな、と思います。まず、損得度外視してしたいこと、誰からも相手にされなくてもやりたいことを見つける必要があります。この時点で多くの人は脱落してしまいます。次に迷いを断ち切って何かしらの形にする必要があります。最後に収益化しないと継続できないからです。

そして、収益化できたところで新しい旅が始まるのでしょう。若くして億万長者になったザッカーバーグさんなんかは意図的なんでしょうが、社会奉仕活動家みたいになってきて、善意の塊みたいなスタンスですが、創業メンバーとは一緒にやっていないです。

世界平和を歌う、ジョンレノンは自分の家族も捨てて新しい女性を作って、一緒に仕事をしてきたバンドメンバーと揉めていましたw だったら、世界平和の前に家族を大事にして、仕事仲間と上手くやれよwという感じです。収益化に成功して、大金持ちになり、圧倒的な評価を勝ち得ても淡々とはできないんですよね。

それを思うと、やなせ先生、手塚先生なんかはすごいですね。

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6 years ago

最強は水木しげる先生ですかね。
日本人には成功しても比較的淡々と続ける人が多いように思います。国民性なんでしょうか?

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ダー
6 years ago

ぬるりで刺激を受けて、絵を描きはじめて4ヶ月ほど経ちました。
いまのところ一応毎日継続はできてはいますが、やはりたまに気分がダレてくるときがあります。

そこで最近はコンテストに応募する作品を描くようにしています。
出版社やゲーム会社がイラストのコンテストをけっこうやっていて、ネットで検索すると大体いつでもなにかしらのコンテストの公募を見つけることができます。
応募期限があるので、完全に自分ひとりのペースよりは少し引き締まった気分で取り組めます。
期限が決まっていると計画が立てれられるので、ダラダラせず、また過剰に無理もせずにいい感じで続けることができます。

超レッドオーシャンのこの手のコンテストで私が賞にかかるとは思えないですが、描けば作品は残るし描くキッカケ作りのためにやってます。
「でもひょっとして…」と、宝くじみたいな淡い期待はしてしまいますがw

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ダー
Reply to  シン
6 years ago

ありがとうございます!
頑張ります!

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でら
6 years ago

淡々と続けるって、三浦知良のようにボロボロになっても熱いハートを持って現役を続けることではなく、飄々と生きることに近いですよね。
理想に燃えて熱く生きるというより、理想を追わず町医者として、町の弁護士として日々の業務をこなすというのがイメージに近いでしょうか。
飄々と生きる、私もそういう生き方に憧れます。

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