メルカリって、不思議な魅力がありますね。オーナーの山田さんに怪しい魅力があるからでしょう。
本体
メルカリ本体である日本事業は好調そのものです。巣篭もり、断捨離というニーズに応え、スマフォで完結できるリサイクルショップを開発したのは見事でした。タイムイズマネーを体現していると思います。
ヤフオクはパソコン時代を引きずった足の遅いビジネスであり、徐々に廃れていくのではないか?と思います。オークション形式なので、ちゃっちゃと処分しづらいので、骨董品には良いと思いますが、安いモノには向かないと思います。
ここまでシェアを拡大すれば、プラットフォームがスマフォから動かない限りは業績を拡大できるでしょう。徐々に関連事業をつなげるだけで成長できる段階に来ていると思います。
メルペイ
山田さんは単にリサイクルショップでは満足しない男です。メルペイによって、フィンテックでも覇者になろうと取り組んでいます。これは極めて無謀な挑戦であり、赤字を垂れ流し、ほとんど見込みのない状態です。
そもそもフィンテックとは勝者総取りの世界であり、半端なく資金が必要です。だから、赤字を垂れ流しながらシェアを拡大し、プラットフォームを占拠しないとダメですから、巨大企業が圧倒的に有利です。特にマイクロペイメントはそうです。
既にOrigamiは破綻、Anypayも頓挫、と単独事業で運営してきたところは終わっています。大方の予想はPayPay Linepay連合、楽天ペイ、というところです。メルペイは3番手でしょうか?
米国事業
ソフト業でアメリカで成功した日本企業はありません。強いて挙げると、任天堂くらいでしょう。あとはみるも無残に食い物にされていきました。天才、孫正義氏もWeWorkで食い物にされ、スプリントでも道半ばで撤退しています。
楽天はアメリカに限らず、ほぼ全ての海外事業で失敗してますし、小物のDeNA、グリー、クックパッドと言うところは言うまでもなく話にもならず、巨額の損失を出して撤退しています。
メルカリUSも赤字の垂れ流しなんですが、このコロナ禍で黒字化の目処が経ったみたいなんです。おっ、これは!ということで、株価もIPO初値辺りまで戻ってきて、提灯記事なんかも見られるようになりました。
確かにメルカリがアメリカで成功すれば、破天荒であり、その巨大な市場から生み出される収益は本体を凌ぐようになるのは間違いありません。
ただ、ebay、オファーアップ辺りの強豪はどうなの?という話であり、同じように好調であり、単なる一時的な市場拡大で第三極におこぼれが貰えているだけなのかもしれません。既存のプレーヤーからユーザーを奪えてないならダメですね。
まとめ
私自身はメルカリにさほど興味はないのですが、日本ソフト業がアメリカで勝つのを見たいというのはあります。もし、勝ったら、山田さんをもっと調査したいし、株主総会で話し掛けてみたいですね!その頃には話せるような規模でないかもしれませんが。
ただ、メルカリのファイナンスはギリギリの綱渡りであり、このまま赤字が止まらなければ、来年には債務超過になります。そうなると、メルペイ、メルカリUSの撤退をするか、身売りすることになります。
メルカリって、今は時価総額7千億円もあるので、買えるところはソフトバンクグループくらいでしょうか?楽天は一兆円くらいなので、荷が重いです。となると、ボロボロに下がって、三分の一くらいなら買い手がつくでしょうかね?
まぁ、山田さんは他人の下につくくらいなら、どちらかの撤退を決断するでしょう。彼はサラリーマンしたことないし、他人に指示されるのが大嫌いみたいですしね。
そうなると、撤退はメルペイが先でしょうか?山田さんのアメリカへの思い入れは強いみたいですし、もう少しで黒字化までは行っているので諦められないでしょうしね。
でも、アメリカ、マイクロペイメントでも勝てばいいんですよ!
シンさん
日本の企業でアメリカで成功してるソフトウェア会社って任天堂しかないですね。
アメリカでマリオやゼルダの伝説やポケモンは日本だとディズニーみたいな扱いですよね。日本製だと知らないアメリカ人もいますね。
韓国でも日本製不買運動してもどうぶつの森が売れたりしてますね。
取引先のアメリカ人でゼルダの伝説の新作が出ると一週間の有給休暇を取る人がいますし。
2年前にメルペイの役員面接まで行って落ちました。その時、メルペイ調査しまくってたんですが、メルペイの青木氏がAlipayを研究しまくっていたので、日本版Alipayを目指し、メルカリというプラットフォームとメルペイの口座ひとつで生活するようにしたい理念を理解しました。
こうなると、フリーターならぬ、メリーターができるんじゃないかな。と面白がっていたことを思い出しました。
青柳さんですよね?
Alipayはアリババの決済手段であるわけで、アリババはB2B B2C C2Cまでカバーした巨大なプラットフォームが前提になっています。さらに言うと、中国政府の全面的バックアップで銀行とも完全に連携しています。(アント)となると、C2Cしかカバーしてないし、政府からの全面的バックアップもなく、iDとしか提携できてないメルペイではあまりにも無謀だと言うのが一般的な見解だと思います。
PayPayはアリババにあたるYahooショッピング、WeChatにあたるLINEを持っているだけでなく、アリババとは提携関係、Paytmも同様です。この巨大な壁に対抗する方法が全く見えません。
とは言え、何かがありそうな魅力のある会社ではありますね。
シン
青柳氏でした。
メルカリがメルカリIDに紐づけて個人の信用力評価や口コミなどを他社のシェアリングエコノミー系サービスで共有できるようにしたら世界(少なくとも日本)は変わると思うんです。信用が蓄積されるような仕組みができれば個々のマナーも良くなり、自分への評価を高めるためとはいえ皆が相手のことを思いやり、気分良くサービスを使えそうです。
世界に個人の信用力がスコアによって可視化される社会を待ちたいと思います。
>世界に個人の信用力がスコアによって可視化される社会を待ちたいと思います。
プライバシーの問題をどう扱うか?になりますが、Google検索、Facebook日記、Line私信、などと比べると、単なるリサイクルショップでは信用スコアを取るには小さ過ぎると思います。そもそも、リサイクルショップを使わない人はザラにいます。メルカリでなくても良いでしょうし、信用スコアを取るのにもっと良いプラットフォームがありますよね?という疑問を山田さん、青柳さんは答えてはいません。何か秘策があるのかもしれませんが。
シン
シンさん
メルカリは信用創造(スコアリング可視化のことだと思います。)して滑らかな社会を作る価値観に共感できる仲間を求めています。
高スコアでモテたり、ローン組みやすくなるメリットを見せることで今までリーチしてこなかった層にもアプローチしたいのでしょう。ここの部分を伸ばす秘策については、恐らく2年前は楽観的に進めば活路も見出せるだろう。というのが本音だったと思います。
翻って、現在ドコモ口座が世間を騒がせています。便利な反面、システムの脆弱性を犯罪に利用されやすく、日本のマイクロペイメントに暗い影を落としそうです。
既存の金融システムは利用料が高いですが、犯罪遭った時の補償があるため日本人にはこちらの方が向いてるのかもしれません。
最近、フィンテックのセキュリティー問題を見ると、メルカリには荷が重いなぁ、と思いますね。
シン
山田さんは単にリサイクルショップでは満足しない男とありますが、これは山田社長が最初からそう思っていたのではなく、周囲の人間がたくみにおだててフィンテックに手を出させたり、海外事業に打って出るよう仕向けたのではないでしょうか。
こういう金を持っている人間の周りにはよからぬことを吹き込んで金をせしめようとする人間が現れるもので、深く考えずにそういう事業を始めたらほとんどが失敗するのが世の常です。
海外事業に手を出したソフト事業の会社の多くも、そういうたくみにおだてる輩に乗せられて事業を始めて、そして当然のごとく失敗したのでしょう。
海外に手を出すならまずは小さく始めて、失敗しても大した損失にならない程度に留めて反応を見て、それで手ごたえを感じた時点で少しずつ拡大するくらいでいいと思いますね。
>これは山田社長が最初からそう思っていたのではなく、周囲の人間がたくみにおだててフィンテックに手を出させたり、海外事業に打って出るよう仕向けたのではないでしょうか。
山田さんは若い頃にシリコンバレーに憧れて起業したと常々言っているので、周りの人間は関係ないです。アメリカで勝つこと、大きく勝つことが、原動力の人なんでしょう。
シン
四年前にコメントして久しぶりに思いだしてコメントします。
あれからメルカリは株価が低迷気味です。
昨年の決算を見てもUSどころか、国内事業も成長鈍化、唯一の成長事業は金融業のみとなっております。
僕は,当時なんとも言えない期待感や勢いのあったメルカリにアメリカで成功して欲しかったのですが、シンさんの言う通りになってしまいました.
結果論ですが、国内で圧倒的にトップ取れた後に目指すのがアメリカ市場なのに、足下固めないままに風呂敷を広げすぎた気がします。
その金融業も、ビジョンに合致しているのか?と、面接を受けたが落ちてしまった僕が思ってます。
というのも、あれから青柳さんも離れ、メルペイの役員も顔変わりしてます。
これも、シンさんの言う通りになってしまい、悔しさがあるのですが、メルペイで給与をもらいたいとは思わないですよね。今も.そこまで経済感が広がらなかったのは残念です。結局、フリマの中のローン・金利で利益を上げているように見えます。
コロナ特需も終わり、本当に大変なのはれからですね。