中堅企業について記事にしてほしい、という要望にこたえます。
子会社
大手企業の分社化により発した中堅企業で、一般的に大手子会社、と呼ばれます。子会社のほうが親会社を食ってしまったようなケースもいくつかあり、セブンイレブンはイトーヨーカドーを食ってしまいましたし、アメリカのフランチャイズ元も食いました。他には富士電機-富士通-ファナックは発祥から考えると、孫会社が日本を代表する企業になり、祖父はぱっとしません。
上記のような例外を除けば、大手子会社は大手でやると、採算が合わないが、捨てるにはもったいない事業を別会社にして、給与テーブルを変えたり、別会計にすることでしがらみに縛られず、やり方を変えることによって、採算を合わせるためにはじめるので、親会社の意向に逆らうことが出来ません。
メリットは資金繰りに困ったら、親会社の保証でお金を借りたり、仕事をまわしたもらったりすることが出来るので、経営状態が安定し、親会社が揺らがない限りは大手水準の安定度を楽しむことが出来ます。また、福利厚生も親会社に準拠するので、中堅規模としては充実していることが多いです。
デメリットは社長を含め、幹部社員は親会社からの天下りになりがちで、生え抜き社員が社長になった例は存在しない、という会社も珍しくありません。例えば、トヨタ自動車の子会社でアイシン精機、という会社がありますが、売上一兆円を超える大企業ですが、生え抜き社長を輩出したことがありません。
そうなってくると、良くも悪くも子会社体質になってきて、頑張っても、頑張らなくても、親会社しだいなので、お上の意向に沿って、適当にやりましょう、という雰囲気になりがちで、そこまで激しい社風の会社は多くありませんので、そんなに出世したくない、仕事を頑張りたくない人にはいいでしょう。
独立系
親会社の存在しない独立系の多くがオーナー企業で、非上場であることも多いです。中堅規模でありがなら、上場していないとなると、中小企業の体制のまま大きくなっていて、オーナー独裁だったり、神格化されていて、どんな馬鹿なこともオーナーが決めたことをするしかないことも少なくありません。
オーナー企業って、規模を問わず同じなんですけど、オーナーが天才的ならすさまじい勢いで躍進しますし、人格者ならスーパーホワイト企業にもなり得るのですが、その逆も同じです。会社はあくまで個人所有物であり、オーナーが個人的に好きで親分、子分の関係だったり、家族みたいなものです。家族がおかしいと、赤の他人がおかしいより悲惨です。
つまり、上記のようにメリット、デメリットは表裏一体で、大手子会社のように経営者がダメな人でも、待っていれば、新しい人が天下ってくる、ということはなく、ずっと同じ人、同じ家族が経営者なので、その人たちに合えば、天国ですし、合わなければ地獄になります。
オーナー企業で上手くいっていた出光興産はオーナーが企業文化を考えて合併に反対していますが、創業者が従業員は家族であり、創業者は身を挺して、全力で守るべきだ、と家訓を残しているので、現オーナーは企業文化の違う会社と合併するのを断固阻止している、ということらしいですが、このようにオーナー企業はスーパーホワイトにもなりえます。
逆に頭のおかしい独裁者がオーナーだと、北朝鮮と同じ状態になり、「俺が法律だ!」っとばかりに、労働法を無視して残業手当を払わない、産休、育休を取る女性社員を嫌がらせで辞めさせる、というようなブラック企業になるわけです。そういう会社には鬼軍曹従業員がいて、オーナーでもないのに、会社の利益のために犯罪犯すこともなんとも思わない狂った人がいるものです。
まとめ
どちらがいいということもないですが、あたりはずれが少ないのが大手子会社で、あたりはずれが大きいのがオーナー企業だと思ってください。何かしらの事情でホワイトだと確信できるソースがあって、オーナー企業に入るのでないなら、無難に大手子会社に入っておいたほうが良いかもしれません。中堅企業くらいだと、中途採用もそんなに難しくないので、絶対に新卒で入る必要もありません。
これから就職活動する学生読者さんは世間を知ることから始めて、名前が有名だから、と財務状態が相当痛んでいる会社に入るような情弱にならず、気になる会社は上場していれば、有価証券報告書を見ることから始めてください。それで、経営状態に問題がなければ、もっと調べてください。すでに経営状態の良くない会社に入って、ホワイトでも存続できなければ、意味がありません。
[amazonjs asin=”B01GPQWG1S” locale=”JP” title=”29歳独身中堅冒険者の日常(1) (週刊少年マガジンコミックス)”]
私の地元は愛知県にあるのですが
特にアイシン精機だと
トヨタ→アイシン精機 → アイシンaw アイシングループ → それの子(aw工業とか)
な風になっているんですかね
なんかピラミッドみたいで面白いですね
自動車業界がピラミッド型のウォーターフォール式なのでそうなります。それが日本人の気質に上手くはまり、自動車が日本の主産業になったともいえるでしょう。
シン
大手子会社に勤めてます。
書いてあることで概ねまちがいではないですが、天下りに親会社でいらなくなった文系官僚や定年後のお小遣い稼ぎで役員になったりするので働いてる技術者にとってはひどいなと思うことがあります。
つまらない利権を守るために謎作業や社内政治やパワハラがまかり通ったり、事業部長にも文系出身が多いので技術者を馬鹿にしてるような待遇にしてる面があります。
最近は、技術系出身の外様や仕事に責任をもっていただくために親会社から役職兼任の現役出向で会社を運営しはじめたので変わって待遇はよくなりましたが入社したときはひどかったです。
続きです。
また、お偉いさんが定年後の再雇用ばかりで会社の方針がかなりいい加減でした。残業手当は就くのですが親会社が激安の短納期の仕事を押し付けたりするので大変です。
メリットは、親会社の教育システムや外部の勉強会や大学に勉強しにいったりするので勉強になります。
オーナーブラック企業です。
通常は絶対におすすめできません。大半の社員はハズレ待遇です。
私の場合ギリギリ既得権益側の末端にいますので辞めずにいますが、これはたまたまの運で狙ってなれるものではありません。
しかもそれすらギリギリです。 同規模の他社より多少マシなぐらいで、色々とグレーなことをやらされるので割に合いません。
そしてこの層にすら殆どの社員がなれません。
私は若い頃無知だったのと、氷河期だったので碌な選択肢がありませんでした。
売り手市場の今の地合いでわざわざこの手のギャンブルな選択をする必要は無いです。
なお見分け方はすべてとは言いませんが、やはり規模のわりに上場していないというのが一つのポイントだと思います。
うちの会社も社長一族が嫌がって上場しませんでした。
私の勤める会社は成長して大きくなるほど、皮肉にもブラック化がすすみました。ボロボロと綻び出しています。
シンさんがよくおっしゃってる、身の丈を知るって本当に大事なんだなと思います。
追伸です。
例外的に経歴が汚れまくっていて、どこも受からないような人は一発逆転があるかもしれません。可能性は極めて低いですがゼロではないです。
その場合は通常ルートだと弾かれるので、オーナーに直で交渉することになります。オーナーがOKだせばブラック人材でも受かります。
確かにそれはあります。
経歴が汚れきった人はオーナー企業、オーナーに直接コンタクトすると良いかもしれません。飲み屋でオーナーと意気投合して、引き取られる人もいます。結局、捨てられることもありますけどね。その手の人は気分で雇い、気分で捨てます。
シン
記事にして頂き、本当にありがとうございます。
1.自分はなんとなく中堅企業という言葉を使ってきましたが、中堅企業って正確な定義はなく、法的には大企業か中小企業の区別しかないようです。
メーカーの場合、資本金3億円以上なら大企業ならしいですが、それだとかなりたくさんありそうな気がしました。
2.また、本当の小企業だと新卒採用は親族のコネだけで、採用をほとんど行っていない事が多く、単純に小企業だから就職しやすい、というのは誤りだと思いました。
下町ロケットに出るような町工場はほぼそうです。
役員は、ほぼ同じ名字でした。
3.自分が会社を選ぶ基準は、
・事業内容の将来性
・離職率
・財政
にするつもりですが、いかがでしょうか?
知名度や東証一部上場かは重視してません。
YKKやヤンマーは、買収されるのを防ぐため非上場です。
4.研究は花形ですが、日本企業の場合、品質保証と研究でも給料にさほど違いはなく、出世は現場に近い方がしやすく、不景気の時はすぐに役立つ事をしていないので、閉鎖されやすかったりで、名誉職みたいなもので、研究は格上なイメージありますが、実益はあまりないようです。
医学教授より格下の勤務医の方が給料高かったりしますしね。
「今勤めている会社はそれほど金の面では高くはないが良い会社だと思える。そう思えるのは社長が経営手腕はそこそこだし人間性の面でいいからだ。だがどうも次は遊び歩いてるアレが世襲で後を継ぎそうだ。とすれば一気に社風が変わる可能性が高いし、とうてい働きやすいとは思えないブラック化が濃厚だからそこを見越して転職するために準備しておこう」
とまで「読ん」で行動出来れば良いんですが難しいですね。必ずしも会社を成長させる能力=子供を成長させる能力でもないでしょうし。より広い視野を持ち、より遠くまで「見え」て、そこからより正確に「読め」れば(大量の情報を知識として蓄え、それを基に分析するとも言える)、それは超絶高い知性だって事なんでしょうけど、誰にも出来る事じゃない難作業そうです。
追記
読んでて三国志の最後の方に、孔明が
「司馬懿め、私の命数まで測っている」
とありましたけど、生きているものとは皆いつかはクタバるわけですが、朝鮮半島の北側の大将が何らかの形で突発的に死んだらどうなるのかな、と思った事があります。深く考えたわけじゃないですが、体制が急変して日本にイヤな影響がなければ良いなと思いましたけど。
独裁体制は永遠には続かないので、先代に惚れていても、その子供と合わないことはざらにあります。体制が変わって、ホワイトがブラックになることは珍しくありません。その意味でオーナー企業はリスクが高いです。
シン
追伸
自分のキャリア選択において頼りになるのは、本とネットくらいです。
大学教授は、民間経験がないですし、大学のキャリアセンターのおばさんは、文系でエンジニア経験はなく、指導内容も面接対策くらいです。
理系は、専門バカが多い気がします。社会や就職の事を知らなかったり興味なかったり、仕事に拘りが強すぎる、などの。
東大院卒で、仕事内容に拘りすぎて転職を繰り返したせいで、ドツボにハマった人を知っています。
日本企業では、転職しすぎると警戒されるので。
専門バカで許されるのは、大学教授だけだと思います。
それで、特に問題ないと思いますよ。付け加えるなら、自分との相性も確認すべきです。ホワイト企業でも、自分との相性が悪ければ、ブラック企業並みに辛いです。
専門バカでやれるのはごく一部のトップだけで、普通の人は上手く立ち回ることを考えて、あれこれ調査しないと、ドツボにハマります。
シン
大手子会社にも在籍した経験があり、シンさんの分析は概ね的を得ていると思いました。特に親会社の一事業部門として存続させるにはコスト的に無理なので、子会社で中途採用を主体とした安い人件費で維持していく、消極的な子会社でした。休日や福利厚生は親会社に準じており、親会社には能力的に入社が厳しい人には多少給与は落ちてもそれなりに人間らしい生活が送れるという点で良いと思います。ただし、主要ポストに親会社で戦力外に近い人材が天下ってきており、その人達の仕事に対する消極性、やる気のなさには本当に辟易しました。親会社の天下り人員は三年くらいのローテーションで親会社に戻ることが慣例となっています。そのため、本腰を上げて不具合を減らそうとか新しいビジネスユニットを立ち上げようという意欲のある人は皆無で、本当に腰掛で如何に手を抜いてやり過ごすかばかりを考えていた人達でした。自分の担当で不具合が起きてもあれこれ、理由をこねくりまわして、中途採用社員に責任を転嫁する、自分の手に負えなくなったら仮病で不具合が終息するまで何週間も休み続けるならまだしも、午後にいびきをかいて寝るなど、真面目に仕事に打ち込んでいる中途採用者の気持ちを逆なですることばかりでした。親会社の社員ということである種の既得権益に胡坐をかいているのでしょう。同一労働、同一賃金が浸透して、そしたやる気のない親会社の社員は駆逐されてしまえば良いといつも考えてました。
一事業会社として考えたら、とっくに資金繰りが悪化し、つぶれているも同然なのに親会社からの資金援助によって生きながらえることで、経営層に全く危機感が芽生えていなかったことも問題でした。そのため、革新的な手法を頭ごなしに否定し、従来の非効率な手法に愚直なまでにしがみつき老害をまき散らしていました。マーケティングの仕事を兼任していた時に、このままでは競合に価格競争で敗れ、売り上げが完全に食われるという報告書を作成したところ、怒り心頭で経営方針に文句あるのかとの感情的な反論を買ってしまいました。その一~二年後私の分析は的中し、外資の競合に価格、売り上げ共に大きく水をあけられてしまったのでした。
その当時、いっそ潰れたらいいんじゃないかって何度思ったことでしょう。そうした経営層は全く反省の機会もなく定年まで逃げ切ってしまうのです。本当に理不尽なことでした。
そんな訳で私はその会社を離れる決意をしたのでした。
Yさん
私も似たような憂き目にあって、優秀な同期が親会社に転職したり、辞めたりして私も会社を辞めようか迷ってましたが、親会社の新しい上司が人格者のためなんとか続けることができてます。
一応、子会社の新卒入社なのと離職率も高いために譜代大名みたいな扱いにしてくれたために辞めなくて良かったと思ってます。
親会社の重役はすぐにいなくなるのと、中途採用ばかりの組織になってしまうので帰属意識がなくなるから組織がダメになるから私はちょっと大事にしてもらってます。
私も大手子会社勤務です。
内情は記事とコメント欄に記載ある通りです。ぬるりとできて気に入ってますが、親会社からの天下りがうっとおしいですね。笑
役職も親会社の方が上になるように設計されてますし。まぁ、労働者とはそんなもんだと考えながらも、早く独立したいですね。
独立を目指すならブラック企業はある意味勉強になります。
節(?)税や三六協定をでっち上げた残業代の搾取など「経営の裏側」が結構見れます。
トンネル会社をつかってオーナーが株や不動産などの資産を独り占めする具体的な手法も間近で見れます。
他社や労働者から送られてきた内容証明をどこまでシカトが通用するか、そのあたりの塩梅もわかります。
ギリギリを攻めるのでトラブルが絶えず会計士さんや社労士さんが合法ラインをアドバイスしてくれます。この辺の士業の方とは顔馴染みです。
またセキュリティが甘いので
「これはマズイだろ」って言う資料が無造作に転がっていたりします。
良い悪いは別としてある意味
「お金儲け」の勉強はできます。
搾取される馬鹿らしさがよくわかるので、事実、独立していった人もけっこういます。
オーナー企業は怪しいことをやりまくるので、サラリーマンがいかに馬鹿馬鹿しいか、オーナーはどれだけ美味しいか?がわかります。
これだけネット社会になると、違法スレスレでやっていると、役所はスルーしても、ネチズンにフルボッコにされかねないので、怪しいことはしづらくなったと思います。
特に日本のオーナー企業はセキュリティの甘い会社が多いので、証拠取られて、SNSにでも流されたら、面白がったネット民から、いたずら電話、怒鳴り込み、スネーク、専用スレなど作られて、ブラック企業として、その名が轟いてしまいます。
シン
ダーさん
実は当方は、ブラック企業も経験しています。おっしゃるとおり、薄給でがむしゃらに働くバカバカしさを良く味わえました。シンさんご指摘の通り法律スレスレのこともみてきましたが、結論としては、関わらないことが1番です。優れた人が周りにいると自分も良い方向になろうと努力しますしね。当面は、いまのところで種銭を稼ぎつつ成功を積み重ねていく予定ですね。
まったくです。ブラック企業には出来るだけかかわらないのが正解です。利権をしゃぶれる側になれても、訴訟リスク、ネットで実名、特定可能な形でフルボッコにされる、などを抱えるデメリットを上回るメリットはありません。ダーさんのようにかかわってしまった人は出来るだけ余計なことにかかわらず、当たり障りなくやり過ごして、何かあっても、知りませんでした、と言い切れる状況を作るべきでしょう。
シン
どなるどさん、シンさん
おっしゃるとおりです。
私の周りに鬼軍曹がけっこういますが、鬼軍曹ってある意味では思考停止しててきっと楽なんです。
私は中途半端に労使の間に立ってしまい、どっちにもいい顔をしつつグレーに手を染めるのでとても疲れます。
そしてその利害があまりに乖離し一方的的なので言ってることとやってることが矛盾してしまいます
あくまで儲かるのはオーナーで手下はただ手を汚すだけです。
なんかあったら罪をなすられそうで全然割に合わんです。
私はなりゆきで珍体験をしていますが、こんなことをずっと続けていけるとは思えません。
鬼軍曹すれば早いのでしょうが、私はやりたくないですし、性格上も無理です。
きっとそのうち今の会社は抜けることになるとおもいます。
アドバイスありがとうございました。
思考停止するのって、慣れちゃうと、考えるより、楽なので、鬼軍曹に徹して、それを正義だと思い込むように自分を洗脳すればいいのかもしれません。
でも、ダーさんは鬼軍曹タイプでなく、犯罪行為に手を貸すことに罪悪感を感じているわけで、鬼軍曹になると、洗脳が切れたら、壊れてしまうでしょう。
自分の中で線引きして、我慢できるところまで我慢しつつ、他の道を探るといいでしょう。感情だけで、飛び出して、全てを失ってはダメです。次の枝を掴んで、今の枝を離しましょう。
シン
シンさん
暖かいお言葉ありがとうございます。
なんかご心配をかけてしまって申し訳ないです。
こんな感じで悶々としながらもう何年も経ちます。
私も家族がいますし短絡的な判断もできず、、
また家族も家もある身で、一応人並みの生活ができていること、変な話ですが、実は今の会社に感謝の気持ちが無いわけではありません。ブラック企業ですが。。
なので十分な準備ができて、できれば今の会社を去るときは円満に離れたいと思っています。
よく考えて動こうと思っています。
親身になって頂きありがとうございます。
いえいえ、どういたしまして。
心身をおかしくしないように気をつけて下さい。何よりも大事なのは会社でなく、あなた、あなたの家族です。
シン
私の所属している会社は、分類的にオーナー所有型中堅ホワイトだと思います。
離職率が少なく、いろんな意味で社員を大事にしていただいている社風です。
まだオーナーは60代ですが、2代目になると変わるでしょうね。
そもそもジュニアが継ぐかどうかもわからないので、常にキャリアを磨いていつでも転職できるよう努力はしています。
どんなに順風満帆でも、先はいつどうなるかわからないという危機感を常に持っているので、逃げ道はどんな状況でも作っておくというのが私のスタンスです。
それにITエンジニアの場合、ずっと何年も同じ会社にいると、アメリカでは「この人は能力がないのか?」とネガティブ・インパクトを与えてしまう傾向があり、かといって1年毎に転職するのもあまり良い印象を与えないのも事実。
3年ー5年毎に条件の良い方へ転職するのがベストであり、一般的です。
そのため専門スキルは常に磨く必要があります。
私の会社や他のほとんどの会社でも、ポジションに沿ったクラスや資格取得に必要なコストは会社が負担してくれるところがほとんどなので、そういった制度を利用できるのもありがたいです。
もともと終身雇用制などないアメリカですので、求められるスキル、条件があっていれば採用。
契約書にサインした条項に従っていればOK。
行くも残るも貴方次第。(レイオフの場合は別ですが。。。)という感じです。
例外は米国家公務員(Govenment Job) でしょうか?
ここは日本と似ていて、犯罪などに手を染めない限りは、レイオフされることはありません。
クビになることもありません。
一度入ってしまえば安泰なんですよね。
ただし、有アメリカ国籍者に限るんですが。。。
とりあえず、私の場合は現在フルタイムでしかも自宅からリモート勤務なので、ハッピーです!
通勤時間がなくなっただけで、ずいぶんと仕事の効率も上がったし、逆に集中できるようになりました。
ランチタイムに自宅のキッチンで軽く何か作って食すこともできますし、わんこの散歩にも行けます。
それにしてもシンさんの分析力には舌を巻きます。
一読者としてはただただ感謝です!
米系は上場企業でも、部長がオーナー並みの権力を握る組織もあるので、いつでも逃げられるようにするのがスタンダードなのかもしれません。
そんなに大したこと書いてませんので、あまり褒めないでくださいw 図に乗ってしましますよ。
シン
財閥系ユーザー系システム子会社の方としばらく仕事をしたことがありますが、皆さん本当に仲が良く会社訪問をしても和気藹々としていて、すごく和やかに仕事ができた覚えがあります。一方でものすごく有名な巨大企業であるものの、実際は違和感だらけの会社もありました。
企業研究においても、対人関係でも同様だと思いますが、言っていることと実際にやっていることの乖離具合を見れば会社を選ぶ良い基準になるかと思います。
就職活動をする学生さんは、公開されている財務状況(といっても東芝のような粉飾企業もありますが)、社長のメディア露出具合、企業口コミ(「カイシャの評判」が無料で大量に見られて面白いです)、そして実際に自分で社員に会ったりオフィス訪問をしたりして違和感を感じるかどうかといった点を確認すると、あまり社名に引きずられず本来の姿がちょっと見えやすくなると思います。
中堅企業って、正式な定義はないようですし、
法律的には、メーカーでは資本金3億円以上は大企業ならしいですが、個人的に資本金10億円以下は、給料などを考えると中小企業よりなイメージです。
自分は、資本金100億以上が大手または準大手、資本金10〜100億円程度が中堅企業、10億円以下は中小に近い認識ですが、ここでいう中堅企業とは資本金がどのくらいの会社を指しているのですか?
おっしゃるように定義はありませんから、各々が想像すればいいと思います。定義にこだわる必要なんてないと思いますし、私も明確に定義を決めて記事を書いてもいません。
資本金は規模と直接関係ないです。どちらかというと、売上のほうが目安になるかもしれません。下請法に適応されるようにあえて資本金を1億円以下に設定して、身を守ったりすることもあります。あえて言うなら、メーカーなら、売上100億円-1000億円くらいが中堅、上場するなら、東証一部カテゴリーに入れられるくらいが中堅かな?、と思います。大企業が1000億-1兆円、巨大企業がそれ以上でしょうか?
中堅ならではの旨みを味わいたいなら、1000億円までかな?、と思います。それ以上になると、大手子会社であっても、大企業みたいになり、そんなにぬるい雰囲気ではなくなります。
シン
ranさん
大手子会社にもいろいろあり、中途採用や親会社の天下りばかりの会社になりますと会社組織がいい加減すぎて苦労します。
例えば、賃金テーブルがないため新卒入社は損する仕組みであったり、出来もしないのに親会社のシステムをやろうとして挫折したり、いろいろ苦労することも多いです。
何がいいか人それぞれですが、よく調べましょう。
非上場の場合、会社のホームページの情報は都合の良いように記載することが可能なので注意です。
まったくのデタラメは無理でも、財務情報って書き方によって大きく見せたり、小さく見せたりはできます。(全ての情報を載せる必要がないので)
また調子の良かった年度まで載せてそれ以降は記載されていないこともあります。(単にズボラで更新していないだけの場合もありますが)
どうしても調べたければ帝国データバンクや東京商工リサーチに問い合わせれば多少費用はかかりますが個人でも基本的な情報はとれます。
大した情報は出ないですが、あからさまなウソはわかりますし胡散臭い会社は情報自体が無いのでわかります。
(ごく最近できた新しい会社は情報がない場合はあります。)
会社の口コミ的なサイトは複数見ることをおすすめします。特に運営元が求人広告や派遣会社をやってる場合は、クライアントのサクラ書き込みをするので注意です。
まあ匿名の書き込みでわざわざ良いことばかり書く人はいませんのでサクラ書き込みはなんとなく見ればわかりますが…
複数見比べてあまりに差がある場合は考えた方が良さそうです。
(ちなみにうちの会社はサイトによって評価が全然違います)
追伸です。
求人広告や派遣会社運営のサイトがすべてがそういうわけではありませんので、過剰には構えないでください。
ただそういう場合があるので複数サイトを見比べることをおすすめします。
現在の仕事は化学系のメーカーとの付き合いがメインとなっています。
概ねまったりした業界だと感じますが、大手は原料の石油を全て輸入に頼っているハンディを抱えながらも、競争力を維持、追求しなければならない以上、課題は山積かと思います。
一方、中堅以下でも技術的優位性、独自性を持つ会社も多々あるように感じています。
中でもおいしいと思うのは世界の約30%を占める天然資源がなぜか日本に存在し、その採取、精製、化合物生産等で食っていける業界です。最大手でも年商200億円以下、営業利益率10%前後なので給与待遇はそれなりかと思いますが、 1.他のアジア及び欧州は生産していない。米国がちょびっと位なので他の業界に比べれば国際競争なんて・・・ 2.採取量の制限があるため、一企業の意向のみで増産できない。したがって、大きなトラブルでもない限り休出等は無縁でしょう。3.資源が日本の中でも偏在するため某県の生産量が大半を占める。当然転勤はなく落ち着いて生活ができる、という具合で傍目にはホワイト要素満載です。(人様のブログにつき、具体名は避けました。他意はありません)
あそこですねw こんなところで宣伝する意味もないですが、超まったりしていて、最高にぬるいみたいですね。地元で落ち着いて、生活したい人には最高の会社だと思います。
シン
企業の規模を測る指標に、資本金や上場してるかどうかは、あまり適切でないようですね。
あえて資本金1億円未満にする大企業や、非上場の大企業もいますから。
売上の方がいいと言われましたが、従業員数は指標としてどうでしょうか?
1000人以上は、ある程度の規模の大きい会社と認識していますが。
同じような質問をしてしまい、申し訳ございません。
世界最大の投資会社、バークシャーハサウェイの本体従業員は役員7人、後は数十人しかいないので、従業員数も目安です。業界によって全然違うので、何とも言えません。
シン
なるほど、世界トップクラスの会社が、たったの7人とは驚きです。
とても博識ですね。
金融投資など商業的な第三次産業は、従業員数は関係ないでしょうね。
しかし、メーカーなどの第二次産業は、従業員数が規模に概ね比例すると考えていい、と思います。
製造業は規模と従業員数がほぼ比例しますが、アップルはファブレスで、そこまで従業員数は多くありません。
シン
ご想像通りのところと思います。資源国家が羨ましくなりますね。
私も現在小会社在籍ですし、過去にも出向したり、取引先だったりで何社かみてますが親会社が客か否かでも体質は変わりますね。
前者の地方の公益企業の小会社(メーカー)は営業利益率が3-4%程度で、親会社から搾取して利益を出している、納入価格を下げろとか平気で言われてました。一方で親会社を当てにするな、他の地方にも販路を拡大して、親会社のために利益を上げろとか言われたりしてちょっと気の毒でした。他の地方も同じような会社か存在するか、独立系の大手もあるので相当無茶な話です。結局記事にされたような状況になるのは必然でしょうね。
カツカレーさん
私の会社も親会社の不採算事業を押し付けたり、制度や組織は親会社の劣化システムで運営され、詐取されてさらに子会社で独立系のような独自の売上をあげないといけない三重苦です。
ニコさん
私は現在、米系の小会社に在籍しています。日本のトップがサイコ系日本人故に日本と米国の、大企業と中小企業の悪い所取りしたような会社です。従業員の1/4が60才超えの定年再雇用、2/3が50才以上という年齢構成で人材育成という概念が全くないので将来性もない、マネージャーなる人間は何人か存在しますがマネジメントをするわけではない、そもそも権限自体がほとんどないですしね。これでは無法地帯になりかねないなので、米国本部からは何かと指導が入ります。アダルトサイトにアクセスするな、メールの署名、パワポのフォーマット、フォントは指定、出張時の食事は贅沢するな、領収書でははなく何時に何を食べたかが分かる明細が入ったレシートを提出しろetc。にも関わらず、例えば社外に提出する文書の署名等は誰が或いはどのクラスが行うかは全く決まっていないなど、煩いのはあくまでも内向きの話です。これが権限のない人に巧みに責任を押しつけるアングロサクソンシステムということでしょう。
ということで悪い所ばかりに思えますが、マイナス部分を逆手にとれば、会社の将来は考える必要はない、出世も気にする必要はない、オヤジ年代でもマネジメントとか後輩の面倒みるとか、他人を気にする必要はない、ということで、自分の成績踏まえてサイコや外人がギャギャー言うことを適当に受け流しながら、開き直ってサバイバルに集中できます。なんだかんだ言っても割りとぬるい業界ですし、首脳陣も自己中で部下、他人はどうでもいい感じなので有給は自由にとれますしね。
日本の企業は会社、組織が大きくなるほど敵、味方が分かりにくく、弾がどこから飛んでくるかわからない。特に私のような文系の人間は政治的にそしてコウモリ野郎として、使いたくもない気を使わなければなりません。終点も分からない、停車駅も分からない、トンネルばかりで周りの景色も見えない列車に乗せられるようなものです。それよりは汚い景色、何もない駅でも見えた方がマシかなというところです。自力で走っていない以上は似たようなものかもしれませんが、遅まきながらかなり
煩悩から解放されたのは事実です。
ニコさんの現在の苦悩は何となく想像つきます。相反する要求を突きつけるのはよくある話ですが連結決算対象である以上、子会社といえども利益貢献が最優先事項です。上司が優先順位をあいまいにして、上手くやれくらいの指示しか出さないのなら、利益のでないことはちょっとやってるふりして、切り捨てる位割り切らないと潰れちゃいます。そして上手くやったので利益が出たと報告すると・・・(私がそういうタイプなので見習わない方がいいかもしれません)
オーストラリアのように、国全体がG社みたいになるといいんです。日本の領海で海洋資源がガツンと取れて、採算が合うならいいですねぇ。
シン
海洋資源が商業化できると、日本の高齢化に伴う社会保障の問題も緩和すると思うので私としても期待しています。
一方、貧乏人が宝くじで10億手にするようなものですし、ノルウェイのように少人口の国じゃないため
国民の大多数に長きに渡り、恩恵を与えるシステムが構築できるかがすごく心配です。
今考えてもしょうがない、捕らぬ狸の皮算用というやつですね。
オーストラリア、ノルウェーなんかは絶対的に人口が少ないので、国民全員を養っていけるんですけど、日本は多すぎますから、簡単ではないですね。
シン
私立大学のホームページの就職に関するところは、とても丁寧でした。
ところで、慶応の院の理工研究科の就職者数上位の会社の10位以内くらいに、
パ○ソ×ックがありました。
そこそこの人数が就職してました。
今の時代に、超大手とはいえ家電・電機は、あまり良くないと思ったのですが、
この選択は良いと思いますか?
私に聞く前にedinetから、有価証券報告書を探して確認して下さい。私がどう思うかなんて関係ありません。公式の数字を見てあなたがどう思うか?を大事にして下さい。
シン
非営利法人(独立行政法人、一般【社団・財団】法人etc.)の就職はいいと思いますか?仕事は会社員のように厳しいノルマもないし、準公務員のような待遇で楽だと聞いています。シンさんの考えを聞きたいです。
公務員他、全ての仕事も同じだと思います。そこで何かを身につけられるのでなく、単にしがみつくのことを前提としているのなら、その前提が崩れたら自我崩壊しかねないくらい追い込まれるでしょうね。単に楽、コスパが良い、などと言うのが確実に自分が退職するまで継続する根拠がどこにあるのか?、というのを明確にすべきでしょう。
シン
私的には日系大手子会社はお勧めしません。給料は親会社には絶対に敵わないし、部長以上は親会社から出向してくるので席はなく出世はできません。いくら大手企業のグループ企業といっても良い面よりも悪い面の方が多いと思います。大卒で子会社に入るくらいなら高卒で親会社に入った方がいいまであります。
所属企業がどこであれ、やっている職務内容が報酬を決める、と言うのが当たり前になるでしょうし、当たり前にならない企業は成立しなくなるでしょうね。使い物にならない人間ばかりが残り、力のある人間はどんどんやめて行くことにならす。
シン