脳みそまで筋肉になったようなスポーツ選手を脳筋というらしいですが、学力とスポーツでのプレースタイルもあまり一致しない気がします。
根尾君
中日ドラゴンズが交渉権を得て入団が決定しそうな根尾君は文武両道を絵に描いたような人物です。医者の家に生まれ、子供の頃から文武両道で、野球の他にスキーでも全国レベル、大阪桐蔭高校に進学する際、「医学部に入れるほどの勉強時間は確保できないが良いかな?」と聞かれたそうです。
実際、お兄さんは弱小地元校を甲子園地区予選決勝まで導き、敗れたものの、そこから踏ん張って地元国立医学部に現役合格する、という離れ業をやってのける人なので、根尾君がもう少し野球の才能がなければ、医学部に入っていたのでしょうし、今からでも一年あれば入れそうです。
根尾君は体育会系にありがちな授業中は休憩時間、ということはなく、真面目に授業を受け、成績も良かったそうですし、あまりの品行方正、人格の素晴らしさから先輩、同級生からすら、「根尾さん」と呼ばれ、次第に監督からすら「根尾さん」と呼ばれるに至る人格者だそうです。さて、プロに入ってどんなプレーをするのでしょうか?
藤井選手
意外と中日ドラゴンズは学力の高い選手が好きで、根尾君ほどでないにしても、先輩に何人かにたような人がいます。藤井選手はその先駆けで、プロ野球選手なのに地元二番手くらいの公立高校から一般入試で筑波に入っています。
しかし、その経歴とは裏腹に身体能力は高いが、ポカの多いプレーをするので落合元監督からは嫌われてましたし、コーチも同様の評価だったようで、期待の割には活躍しない選手として定着してしまいました。年齢的にも一軍選手止まりで、名選手とまではいかないでしょう。
ともかく、三十半ばまで野球で飯を食い、年俸五千万円をもらった男ですし、コーチの話もあるでしょうから、野球人として文句のあるような人生ではないでしょう。野球選手でなかったら体育教師をしていたのでしょう。体育教師は教員とは思えないような雰囲気の人もいるので変ではないのかもしれませんね。
福谷選手
同じく中日ドラゴンズの福谷選手は地元の三番手くらいの公立高校から推薦で慶応理工に入り、学部表彰を受けて、ドラフト一位、という離れ業を成し遂げています。一般入試ではないですし、野球込みの学部表彰であっても、凄いと思いますよ。
大学の名門体育会系なんて学力はからっきしで、文系を最悪の成績で卒業したら偉い!っという感じで、中退する選手もざらです。プロ野球選手でも実は中退で、出身でしかない人も少なくないそうです。巨人、阿部選手が有名ですね。中央出身だけど、卒業ではありません。
福谷選手も脳筋ピッチと呼ばれます。ともかく豪速球を放り込むが四球も多く、変化に乏しく、なんとも安定感のないスタイルで、経歴から想像する緻密な配球、構成で打ち取っていくスタイルとは真逆を行きます。まだ、二十代なので、変わるのかもしれませんが、今のところ、肉体派です。
まとめ
元ヤクルト、古田敦也さんみたいに立命館に一般入試、現役で入っている見た目、イメージ通りの頭脳派もいるんですが、私の見た感じ、逆の方が多いのはなぜでしょうか?ビジネス、プライベートは別ってことでしょうか?
逆に先に挙げた阿部選手は二単位、四単位?しか取れずに中退していながら、最も頭脳的なキャッチャーとしてプレーしてきましたし、谷繁さんも野球以外のことは賢さは見受けられません。城島さんも普段は漁師のオッサンみたいな感じです。
まぁ、一般社会でも、ガサツそうなヤンキーが緻密な仕事をするスタイルだったり、体育会系なのにきめ細かい営業スタイルだったり、旧帝理系出身なのに感情論、根性論をブチまける人もいるので、そんなもの、と言えば、そんなものなのかもしれませんね。
中日ドラゴンズってインテリな選手多いですね。
ただし、
付け足すと、藤井選手のバッティングもバッテリーの配球を予測したり、守備位置を考えて打つというより来た球を打つ感じで調子がいいときと悪いときの差がありすぎてスタメンに定着しない感じですね。
福谷選手も桑田選手のように変化球を研究しないでひたすら真っ直ぐを投げて狙われてます。よく、名古屋の解説では落ちる変化球を覚えろや、投球術を勉強しろと言われてます。
ギャップと言う点で元中日だとヤンキーとして立派な経歴ながら、見た目もスマートな頭脳派投手だった牛島さんが思い出されますね。この人中日入団時はリーゼントでチンピラそのものだし、甲子園のスターに関わらず、浪商時代の武勇伝も有名でした。ロッテ時代、話題作りで入団した東大くんの面倒もよく見ていたそうで、何気にいい人みたいです。
牛島さんは逆バージョンですね。若い野球ファンは知的そうな風貌、語り口の牛島さんが元ヤンだとは信じられないでしょう。
シン
正バージョンだと、日本ハムに東大出身の宮台投手がいますね。プロ投手としてはまだまだですが、根本的に投球に知性が感じられません。同学年の左腕だと、ソフトバンクの大竹投手の方が頭脳派という感じです。一流どころだと、中日からソフトバンクの中田投手も公立大学の出身で文武両道の部類ですが、投球スタイルは馬力でゴリ押し感にあふれています。
元々プロ野球選手自体、究極レベルのスポーツエリートなので学力という要素を加えると該当者が減りますね。
カツカレーさん
個人的には、牛島さんが中日の監督やるのも面白かったかなと思います。
名古屋のローカル放送での分析とか鋭いので
ニコさん
牛島さんはロッテにトレードされるときに指導者として戻すという口約束があったようです。
しかし空手形に終わりました。2005年に横浜の監督に就任していますが、皮肉にもトレード相手だった落合さんがその前年に中日監督に就任し、優勝争いに絡むようになっていたので目がないと悟ったのかもしれません。横浜での監督としての評価は微妙なところですが、☓はついていないので現場復帰してほしいところです。個人的には監督よりも投手コーチとして期待できると思っています。
実は元々アホではないが、スポーツに必要な部分以外が小学校で止まっている選手が、頭脳派プレーヤーになるのではないでしょうか。
個人的には、プロではなく大学スポーツである以上、文武両道が当たり前となるべきだと思います。
最も、スポーツ推薦を無くしても、進学先が資金力のあるブランド大から、Fランに変わるだけで、学力は変わらないかも知れませんが。
箱根駅伝を見ていると、早稲田だけは「この選手は難関の一般入試を突破した苦労人で…」みたいな解説が入りますね。
本来は当たり前のことなのに美談に聞こえる、不良が猫を拾う的な嫌らしさを感じます。
大学スポーツが商業化すると、推薦どころか、奨学金つけてプロ学生にするのが当たり前になります。アメリカなんかはひどいものです。大陸欧州では、その習慣はなく、大学に商業要素を持たせないようにしてますね。やるなら、どちらかを徹底すべきなんですが、日本では中途半端にどちらも選択しているので、推薦入学がほぼ存在していない東大が推薦入学以外の選手がほぼ存在してない他の5大学とリーグを組んで、六大学としているのはかなり違和感を覚えますし、東大戦の成績は事実上の参考記録になっているのはどうかな?と思いますね。
シン
>やるなら、どちらかを徹底すべき
独自採算が取れるレベルならありですね。日本の私大強化費は毎年数億円であり、一般生徒から毎年数万円を吸い上げているのは、可笑しいなあと思います。
大学スポーツは時代遅れであり、現役生徒の多くは「強化費無くして学費を安くしろ。そうすれば不祥事や犯罪もも減る」と思っているのではないでしょうか。
日本語を話せないケニア人は、どう見てもプロです。
>巨人、阿部選手が有名ですね。明治出身だけど、卒業ではありません。
阿部は中央大学ですね。投手の澤村の先輩です。
日本シリーズの時にマウンドで澤村の頭をはたいてたことありましたね。
失礼しました。修正します。
シン
中日の平田選手も野球脳を使うと言ってバッティングや走塁、守備がかなり考えてプレーしてますね。
インタビューの受け答えや基本的な漢字が書けてないのを見るととても想像できないですが。
平田さんも脳筋そのものみたいな受け答えなのに、野球脳は抜群で、細かいルールを覚えていて、最適解を素早く選択できるので不思議です。
シン
脳筋なのにスポーツで食べて行けなかった場合、途端に人生がハードモードになります。
スポーツのパイは非常に少なく、あるのは薄給の指導員ばかりです。
一般企業への就職も、長い文章を正しく書けない、算数が出来ないとなると、なかなか厳しいです。
また、脳筋は素行の悪い人が多いと思われているので、警戒されます。
やはり、脳筋にならないよう、最低限の学力を身に付けられる社会にすべきだと思います。
勉強よりも練習を重視し、スポーツで結果を出せば、学力不問でブランド大に進学出来る環境では、小学校で成長が止まるのも無理はありません。
勿論、上澄みは一般社会でも活躍しますが、それはFラン文系の凄いやつみたいなものだと思います。
マグナムさん
マグナムさんのコメントで思い出したのは、大学の体育学部のアスリート以外の就職先って体育の先生、警官、自衛隊、警備員がほとんどなんですよね。
しかも、体育の先生って社会科以上に人気でなるのが大変だと聞きました。
警官、自衛隊は性格の相性がありますし
ニコさん
相性もありますし、弱者を守るような人間性が無いと面接で落とされそうです。最近、不祥事が多いですからね。
そもそも脳筋だと、筆記試験が…。
せっかくの体力が無駄になるのは社会の損失なので、一般人レベルの学力と人間性は身に付けて欲しいです。
良い人も中にはいますが、脳筋体育会の治安はかなり悪いです。
私の友人は、学力、スポーツのどちらも早稲田には足りてませんでしたが、センター試験+スポーツ履歴書で合格し、今はエリート営業マンになりました。
準一流でも文武両道なら、結構美味しいんだなと思いました。
名古屋のローカル放送の情報で申し訳ないですが、中日に入団するとスペイン語が話せるようになるそうです。
また、南米系の助っ人からはとりあえずNPBに行くなら始めは中日がいいと言われてるくらいです。
しかも、南米系の助っ人って金より居心地でチーム選ぶそうです。
既出の根尾選手や平田選手をはじめ、近年強豪校として名を轟かせている大阪桐蔭出身の選手は単純な学力とは一線を引く、いわゆる『野球偏差値』が高い選手が多いのが特徴です。
野球偏差値が高い選手が多い理由としては、おそらく超トップダウン式の高校野球部には珍しく、選手一人一人を良い意味で大人扱いしているからだと思います。
例えば、ピッチングフォームにしてもバッティングフォームにしても明らかな欠点があった場合、他の強豪高校だと個人の意思に関係なく無理やりにでも直させると思いますが、大阪桐蔭だと監督もコ―チも欠点があることについては本人に教えるけど、その後の対処について任せてしまうことが多いようです。
そのため欠点を直すのか、それとも他の長所を伸ばして相殺するのか複数の選択肢の中から自分自身で試行錯誤しながら模索していくことから、自然と自分の頭で考える癖がつくため、卒業する頃には自分なりの野球理論や野球哲学が培われていくようです。
野球選手に限らず、悩んで、立ち止まって、その都度やり直して、というプロセスをいかに効率良く回転させていけるかが自身の成長に繋がっていくと思いますが、10代半ばの多感な時期に指導者が選手たちの『悩んで考えるチャンスを奪わない』というのが意外と後々理論派になれるどうかの分かれ道になるような気がします。
なので、大して悩まず考えずに圧倒的身体能力だけで突っ走ってきたり、上からの指導に盲目的に従ってきた選手は考える力が弱く理論的要素が喪失しているため脳筋に陥る可能性が高いんだと思います。
チバさん
大阪桐蔭の強さはおっしゃる通りです。
ちょっと思ったのは、これは全国トップレベルの私立の進学校の校風にも似たような感じですね。
ただし、高いレベルの生徒でないとうまくいかないらしく、大阪桐蔭の西谷監督は私の仕事はスカウトと冗談を言ってました。
逆に、下関国際は巨人の星のようなスパルタ指導ですね。
ニコさん
底辺校で弱小野球部の監督をしている友人曰く、
あらゆる点で考える力、自己管理が出来ていない上、練習を嫌がるくせに勝ちたい
と言ってくるそうです。
こういう所では型に嵌めた底上げが精一杯でしょう。
自称進学校の管理教育も同様かも知れません。
トップの私立だと独学でも東大に行ける生徒が多いので、下手に管理しない方が上手く行くのでしょうか。
私自身は自由な環境で燻ったので、管理教育を受けていれば、良くも悪くも違った人生になったのではないかと思います。
チバさま
大阪桐蔭の監督は他の強豪校と違い、そこそこの進学校で社会科教諭をしていることも大きいかも知れません。
甲子園出場を目標にするなら、型に嵌めて粒を揃える方が効率が良いと思いますが、優勝を目標とするなら、選手の考える力が要るのでしょう。
箱根駅伝においても、近年優勝している青山学院監督は、お情けで働けていた中部電力で、試行錯誤して営業を成功させていた人であり、部員に考える習慣を徹底させています。
陸上は単純な競技ですが、練習計画が難しいです。体調に合わせて必要な練習をすれば伸びますが、無理すると怪我をします。
体調を一番把握出来るのは選手自身なので、自ら必要な練習が分かるだけの、考える力が必要です。
型に嵌めて粒を揃えるのは一般社会でも日本では良くある現象ですが、これからはそれを脱却出来る所が勝てるのかも知れません。
一般社会でもスポーツでも、閉鎖的な所は成長出来ないので、新たな血をどんどん入れることが肝要でしょう。
マグナムさん
高校野球の監督は体育の先生もいるのですが、実は社会科の先生が多いそうです。
免許が取りやすいのと教材研究がやりやすいので部活に集中しやすいのかなと思います。
後は、職業監督は教育委員会があまりいい顔しないから社会でも取らせるかなってのもあります。
ニコさん
そう言えば、GTOも社会でしたね。
甲子園常連校で教諭をやってる監督はどのくらいいるのでしょうか。
大阪桐蔭は教諭もやってて凄いと騒がれていたので、かなり少ないと思います。
教育委員会の顔もありますが、なりふり構わず勝つことを目指すなら、分業の方が妥当な場合が多いと思います。
マグナムさん
GTOの鬼塚先生もそうなんですが、社会科は学力が低いことが露呈しにくい科目なんだろうと思います。
数学や英語だと学力が低いのがバレやすいです。
高校野球の監督だとダイヤのAの片岡監督みたいにほとんど教材研究やる時間がないくらい野球しないといけないです。
ニコさん
社会教師は、全体の流れと繋がりを理解する授業をすべきなのですが、
教科書を暗記させるだけでも一応成り立ちますし、受験も突破出来ますね。
数学や英語で学力が足りないと、「教科書にない解き方は×」という、おかしなルールが発生してしまいます。
>高校野球の監督だとダイヤのAの片岡監督みたいにほとんど教材研究やる時間がないくらい野球しないといけないです。
→個人的には、のんびり高校野球をやっても良いと思うんですよ。
大学のようにリーグに分けて、同じルベルでリーグ優勝目指せば良いです。
甲子園の見込みが宝くじ並なら、そこそこ野球とそこそこ勉強で、大学に現役合格した方が幸せではないでしょうか。
野球部の大学現役合格率(高校レベル的に妥当な)は、一番悪いと思います。
月月火水木金金の艦隊勤務を、高校生に課すのは虐待です。
大人でもダメですけどね…。
マグナムさん
リーグを分けるってのはありですね。
野球部に入りたいけどボーズは嫌だって人はいっぱいいます。
実は、体育の先生って部活の種目以外にも他のスポーツも好きで怪我をさせないように努めないといけないです。
学力が低い先生だと、数学は上記のように教科書の解き方でないとダメだとか、英語だと自由英作文で部分点がほぼないようなおかしいテストを作る輩が出ます。英作文って単語のニュアンスや感覚とか非情に出題も採点も難しいのに納得できる説明がないとかいましたね。
ニコさん
今の高校野球は競技人口が減っているようですが、週3日練習にしたら増えると思います。
週7日練習しても大阪桐蔭には勝てませんしね。底辺校から東大よりも難しいです。
脳筋は圧倒的に突き抜けないと詰むので、才能無いのに当たり前のように野球漬けにするのは、酷いなあと思います。
米国みたいに季節毎に異なるスポーツをするのが、精神的にも肉体的にも健康的ではないでしょうか。
冬に野球するのは可笑しいです。
マグナムさん
スパルタ指導の下関国際でもスカウトは最低限してるみたいですしね。
練習漬けにするとしても素養がないと高校野球は0から甲子園は難しいですね。
週3回なら私は野球をやりたかったですね。
ニコさん
本来高校の部活は課外活動に過ぎないので、やりたいようにやれば良いと思います。
裾野が減ると全体としても縮小しますしね。
練習時間を減らせば高校教師の負担も減りますし、平均学力も上がります。
水泳や中学硬式野球のように、本気の人は学校外でやるようにしても良いのかなと思います。
ただ、底辺校によっては、暇な時間を与えると補導されるので、部活で強制的に時間を奪うという指導をしているようです。
どうやっても学力が付かないなら、管理下において体力だけでも付けさせて、肉体労働に備えるのも、また道です。
偏見混じりかも知れませんが、スポーツ協会の腐敗度合いは、文武両道な人間の割合によるのではないかと思います。
一般入学が多く、民間企業の競争もある野球は比較的まともですが、
相撲のような閉鎖的な所は、どんどん一般社会から隔絶されていきます。
中卒、高卒、スポーツ推薦の大卒ばかりで、外界を知らない脳筋がトップを占める組織が、まともである方が不自然です。