じゃあ、リアイアしたい

仕事なんて面白くも何ともないし、リタイアしたいという人は多いと思います。本当にしたいなら準備と覚悟で誰でもできることであり、突出した成果、強運、努力が求められるわけではないです。

バイト

完全にリタイアしようとするから出来ないだけであり、ストレスを感じない程度の軽いバイトをしていくならハードルは一気に下がります。メリットは生活のリズムがつくこと、少し社会と関わること、インフレヘッジなどが挙げられます。

どんな人でも、歳を取れば、何が許せて、何がゆるせないのか、くらいは自分のことがわかるでしょう。その範囲で許せるレベルのことを淡々とやることによって、最低限の暮らしを維持する程度の収入を確保すれば良いのです。

もし、おっちゃん、おばちゃんなのに、自分がどういう人間で、何が好きで、何が嫌いで、こんなことなら許容でき、あんなことは許容できない、ということすら明確になっていないなら、自分と向き合えていないわけですから、今すぐにでも自分と対話すべきです。

収入の目安としては非課税の年収100万円以下で良いでしょう。ほぼ全ての社会保障費が最低金額しか払う必要がありませんし、場合によっては、あれこれと補助までもらえてしまいます。月に8万円くらい稼ぐだけなら、ほんの少しですし、嫌ならすぐに辞めて、次の仕事を探せば良いので気が楽です。

資産

その人の年齢、健康状態、家族環境によると思いますが、2-3,000万円も資産があれば、リタイア可能だと思います。インデックスファンドに分散して、放り込んで、最低限の活動資金を現金で残しておけば良いです。平均で3%も利回りがあれば、目減りはしません。

学校を出て、年百万円くらい貯蓄して、余剰資金を投資に回していけば、2−3,000万円程度は誰でも貯めることができます。出来ないのは、単なる言い訳に過ぎず、しょうもない事にバンバン使っているから貯まらないだけです。

もちろん、資産は多いに越したことはないですが、Time is moneyなので、資金を貯めるために、どんどんリタイア計画が遅れては意味がありません。どこかで自分が許せるレベルを決めて、そこでスパッと進めるしかないでしょう。言い出したらキリがありませんからね。

病気になったらどうする、事故にあったらどうする、と言い出しても仕方ないので、最低限の保険、資金を用意したら、あとは気をつけていくしかないと思いますよ。いくら気をつけても、トラブルに遭遇する可能性をゼロになんて出来ませんからね。それに、お金でトラブルを解決できるとは限りません。

生活

固定費、変動費は、どこに住んでも極端に変わらないことが多いです。山奥ニートが2−3万円という予算で生活できるのは、田舎に住んでいるからではなく、生活に最低限必要なインフラを無料で譲り受ける幸運に恵まれただけのことです。

何もなければ、一人で生活するなら現状は8万円もあれば、十分でしょう。もし、インフレが進んできたらバイト代、インデックスもジワジワと上がってくるので問題ないです。もし、親と同居ができそうなら3−4万円も変動費があれば十分です。そうでないなら、3−4万円使って住居、設備、基本料金を負担する事になります。

個人的には生活インフラの整った都市郊外、駅から遠い場所が良いと思います。車なしで過ごすことができて、歩き、自転車で生活必需品が入手可能、長距離移動が必要な時は少し歩いて駅までいけば、どこにでもアクセスできるのなら、それ以上に必要なものはないと思います。

図書館、公共施設のジム、プールなど、ほとんど無料の施設はいくらでもありますし、デフレが進んだ結果、異常なコスパになったサービス、製品がいくらでもある国です。そういった物を利用しながら生活していれば、いくらでも充実した日々を送ることが可能です。

まとめ

リタイアというのはやるか、やらないか、だけのことであり、誰でもできることです。ウダウダ言ってやらないなら、本当は望んでいないのでしょう。日本に生まれただけで、ある意味では勝ちが確定していると言っても良いのかもしれません。すでに必要なインフラが整っているので、そこに乗っかっていれば、特段の努力がなくとも生活に困ることはありません。

AIが強烈な勢いで浸透し始めており、楽しいと思っていない仕事なんてやらなくて良くなってきていると感じます。だったら、自分が快適に感じる環境で楽しいと思えることに時間を使うのは有意義だと思います。何の役に立つのかはわからないが、楽しいからやっていることが多いなら、人生は楽しいでしょう。

いつも言いますが、主語は自分であるべきであり、他人であるべきではないです。自分がどう思うかを主張するなら、その意見に対して賛否はあれ、価値があると思いますが、世間がどうだとか、親がどうとか、社会的地位がどうとか、とかいうことが基準で何かを主張されても、しょうもないとしか感じませんね。

 

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いつき
1 year ago

ご指摘の通り、日本は国として考えれば将来展望のない国ですが、個人で生活するには非常に快適な国です。何のスキルも身寄りもない天涯孤独でも、年間の可処分所得を200万円も確保出来れば問題なく生きていけます。

インフラと医療体制が非常に充実していますし、保険適用で料金も格安です。安全と衛生を金で買う必要が無く、貧乏人でも快適に健康に暮らせます。それでも貧乏人は不健康な事が多いのは、酒・煙草をやり過ぎたり、僅かな手間を惜しんでジャンクフードを暴食したり、部屋に引きこもって運動不足になったりと、生活習慣に問題があるからです。

但し、私自身はリタイアは無理だと思っています。この3年間、コロナで自粛生活を余儀なくされて、週4回仕事に出る以外はリタイアみたいな生活になりましたが、それではストレスが溜まる事が分かりました。

何が原因かと考えると、「好奇心」が満たされないのが原因です。

YouTubeやKindle Unlimited、Amazon Music Unlimited、図書館を使えばタダ同然でコンテンツを視聴出来て、暇つぶしには困りません。しかしそれでも、そこに出ていないコンテンツが気になれば、金を払ってでも見たい、と思ってしまいます。

食事も栄養バランスの取れたメニューを決めて自炊すれば、ごく安く済みます。しかし、時々は外食で普段より美味しい物、目先の変わった物を食べたいと思ってしまいます。

旅行も、Google Earthで現地の景色を家に居ながらにして見る事も可能になりました。それでも、やはり実際に現地に行って五感で体験したいと思ってしまいます。

食にも旅行にも興味が無い人からしたら、こんな事を欲求不満に思うのは下らないでしょう。なまじ好奇心があるから、それを満たせない事にストレスを感じてしまいます。 

現代の日本で金を食うのはまず女・家・車・子供です。だから素人女との関わりは一切止め、結婚を諦めるのが第一です。これは容易な事です。

だからリタイアを考えるなら、好奇心こそが諸悪の根源となります。娯楽は無料のコンテンツの視聴、散歩か公共ジムでのスポーツ。旅行や外食には一切行かない。食事は栄養補給と割り切りって決まった安い物だけを食べ、そこに楽しみは求めない。宅飲みや散歩を一緒に楽しめないなら人付き合いもしない。食事制限のかかった独居老人のような生活です。その生活にやせ我慢でなく本心から満足できるか否かが、リタイアが可能かの分かれ目でしょう。

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いつき
Reply to  シン
1 year ago

>なんだかんだ言って仕事が好き
非常に痛い所を突かれてしまいました。

勤続20周年で10連休を与えられて、長期旅行したことがあります。旅行の後半になると、仕事の事が気になって仕方がありませんでした。一斉でない休みが4日以上続くと、自分が居ない間に仕事がどう進んでいるか気になってイライラしてしまいます。

コンテンツに関しては、わざわざ英語で読もうという気力が湧きません。洋画も、手っ取り早く内容を理解しやすいように吹替版で観てしまいます。そしてKindle Unlimitedに上がっていない新作の漫画も買ってでも読みたいと思ってしまいます。海外旅行に行く前には付け焼刃で英会話の練習はするものの、それ以上に英語をやる気が全くおきません。どうも私は仕事で必要にならないと、学ぶ気が起きない人間のようです。学が無くても観やすいコンテンツをただ消費する事しか出来ません。

料理も、自粛中に手間暇を掛けてスパイスカレーやラーメンのスープを自作してみた事があります。確かに美味しい物が作れた満足感はありましたが、食べ終わってしまうと、だから何だ、外食で食べた方が少々高くても楽だし失敗なく旨い物が食えただろう、何のために手間を掛けるんだ、という虚しさがこみ上げてきました。

ブログはこのサイトの出会う前に始めてみた事があるのですが、オッサンの車中泊戦跡巡りなんてありふれていて、大して読者は付かず、3ヵ月ほどでやる気を失くしてしまいました。このサイトへの書き込みが長続きしているのは、シン様はじめ、レスポンスをすぐに返してくれる方々がいらっしゃるからです。

その点、仕事は出来不出来の反応がすぐに帰ってくるので、常に緊張感と満足感を持って取り組めます。給料や評価になる訳でもない事に労力を注ぎ込むと、すぐに虚しさを感じてしまいます。それを乗り越えてこそ、趣味の分野の第一人者になったり、愛読者の付いたブロガーやYouTuberになれるのでしょうが、私はそれを乗り越える根気がありませんでした。

結局私は、やるべき事に追われている状態でないと、精神の平衡が保てないタイプなのでしょう。仕事でない事に手間暇を掛けたり、学んだりしようとする、意欲や学習能力のない怠惰な人間です。シン様とは比べるべくもない愚者です。

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いつき
Reply to  シン
1 year ago

>家庭環境と遺伝

やはりこの影響が強烈にあると思います。以前にも書き込ませて頂いたように、私の父親は町工場の金属加工技術者でした。技術者としての腕は確かなようで、技術部長のような地位にいて20人近い部下を抱えていました。しかしとにかく短気で、意に添わない事があるとすぐに相手を殴る性格でした。昭和50年代だから職人気質という事で許されていたけれど、現代なら即アウトだったでしょう。

また「男は仕事だ、働いてナンボだ、他の事にはかまけるな!」が信条で、休んだり楽しんだりすることを悪と思っている節がありました。私たち子供が体調を崩しても、「男のくせに甘えるな! 根性で学校へ行け!」と殴ってきて、決して休ませてもらえませんでした。また特に趣味はなく、休日は朝から酒を飲みながらスポーツ中継を見ていました。夜には部下を家に読んで飲みにつき合わせる日もありました。時には休日でも自主的に工場へ行って仕事をしていた事もあります。

私はこの父親に対し、男は理系で技術職、との信念は全く正しかったと思っています。しかし、仕事以外にはいつも酔っぱらって妻や子供、家に呼びつけた部下相手に管を巻いてばかりの父親に対し、何を楽しみに生きているんだろう、と理解し難い思いも抱いていました。

だから私は、有給は積極的に取って旅行に行くし、美味しい物を食べたいとも思う、酒は酔う為ではなく味わうために飲む、とだいぶ享楽的な(父親から見れば軟弱で男らしくない)価値観を持つようになりました。

しかし、結局は仕事を中心にしてしまい、趣味や娯楽は余暇にあまり労力を費やさずに出来る程度に留めてしまい、それ以上はのめり込めないあたりが、仕事一筋で昭和の権化のようだった父親の影響から抜け切れていないのかも知れません。

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リタイアはしたい41歳
1 year ago

私の金融資産が6400万を超えました。一生独身確定、趣味なし、恋人なし、友人なし。全く金を使わない。人間嫌い。実家は築60年のマイホーム。そろそろリタイアしたいです。

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