じゃあ、ソフトバンク-7

どれほど嫌がられようが、私は続けますよw さて、今回はソフトバンクの複雑さについて書きたいと思います。

持分

多くの人は売上高を見て、その会社の規模を測ると思うんですが、ソフトバンクの売上って、ソフトバンクグループが連結している会社しかP/Lに現れてこないので、売上高によってどのくらいの規模の会社なのか、把握することが難しいです。

そして、ソフトバンクは持分法適用会社の規模が桁違いに大きいです。アリババ、統合後のT-Mobilの売上、時価総額はソフトバンクグループの全体の連結よりも大きいです。今後、スプリント、T-mobile mの統合が完了すると、ソフトバンクグループの連結売上から3-4兆円ゴボッと抜けます。

でも、連結でなくとも、その価値がなくなるということではない、変わらないので、詳細は説明されず、最終の数字にゴボッと付け足されることになります。売上は激減しているのに、利益だけは増えていることになるので、騙されているような気分になる、ということです。

会計法の仕訳に過ぎないし、会計法も完璧ではなく、どんどん変わっているので、徐々にわかりやすくなるのかもしれませんが、今のやり方ではソフトバンクみたいな会社の全体像はP/Lみてもさっぱりわからないし、B/Sはかなり省略しても、複雑すぎて、読む気が失せるくらいになります。

本体

多くの人はソフトバンクは日本の通信会社だと認識してますが、日本のの通信事業としての規模はすでに半分以下になっています。これが本体ではなく、本体はソフトバンクグループという親会社なんですよ。その本体は投資会社なので、ややこしく、よくわからなくしています。

皆さんはグーグルは上場してないって、知っていますか?グーグルは親会社のアルファベット、という会社の傘下企業の一つに過ぎず、他にも細かな事業は沢山あります。また、持分法適用会社もあります。ポケモンGOのナンヤンテックもその一つです。

ただ、グーグルの事業がアルファベットの中で突出して大きいし、傘下企業は上場してないので、さほど面倒でもない、という事です。アルファベットはグーグルだと言っても、特に認識上の明らかな間違いでは無いのです。

しかし、持ち株会社、ソフトバンクグループは親子上場をしており、スプリントもアメリカで上場してますし、Yahoo! JAPANも日本で上場しています。更に通信事業のソフトバンクも上場予定、イギリス、Armも再上場予定なので、もうグッチャグチャ、という訳ですね。

ファンド

日本ではソフトバンクは通信会社として認識されてますが、海外では金融業、投資会社だと認識されており、ソフトバンクは次のバークシャーハサウェイになれるか?というような記事を見ます。ソフトバンクの説明で通信会社だという記述を英語記事で見たことがありません。

ソフトバンクがバークシャーハサウェイよりも複雑なのは投資先が未上場株メインで、評価に誰も責任なんて持ってないので、任意で適当につけているだけでしかない、非常に曖昧な資産なんですよね。だれが、赤字を垂れ流しているUberの評価額を決めたの?責任取れるの?と言う感じです。

更にソフトバンクは一か所で投資せず、ソフトバンクグループ、ビジョンファンド、デルタファンド、フォートレス、に分けていて、きちんと公表もしてないので、持っている、という噂だけで、それを公文書にしていないことがザラにあります。

ライドシェアでも、米Uberはビジョンファンド、中DiDiはデルタファンド、印Ola、星Grabはソフトバンクグループ本体、米Lyftはフォートレス、アリババからの間接保持、と訳がわからないことになっており、怪しさがプンプンします。独占禁止法を避けるためらしいですが、一般投資家の理解は得られないでしょう。

まとめ

これだけ私がソフトバンクの記事を書いても、ソフトバンク株を買った読者さんどころか、有報を読み込んだ人もほとんどいないと思います。投資に興味を持っている人でも、簡略版のプレゼン資料がせいぜい、有報は数ページで挫折しているだろうと思います。

だから、個人投資家はソフトバンクからどんどん逃げていて、どんどん数が減っていきます。同じ大企業ならトヨタの方が信頼できるし、やっていることも分かりやすいですからね。トヨタの関連会社は本業と直接関係するものがほとんどで、騙されている感もありません。

それでも、私は予測します。徐々にソフトバンクの投資が日本に上陸し、まったくソフトバンクの実像を理解していない人たちが持て囃し始めて、ろくに調べずに株を買う時代がもう一回来ることはある、と思います。

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CI
3 years ago

私はソフトバンクの記事を楽しみにしていますよ。

ソフトバンクグループの一見ばらばらに見えるIT企業が繋がり、新たな展開が見え始めると、世間の見方も変わりそうですね。
スプリントとT-mbileの統合などで成果が出始めれば、ソフトバンクと連結すれば勝ち組に入れるのではと考えるIT企業が世界中から一気に押し寄せ、巨大なIT連合が出来上がるのではと想像しています。

しかし、歯車が狂い始めたら一気に崩壊しそうで、いろんな意味でドキドキする展開が期待出来そうですねw

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CI
Reply to  シン
3 years ago

経済に造詣が深いなんて恐縮ですが、その日のインデックスや為替が動いた原因を、さまざま経済ニュースなどから自分なりに解釈するというのを、
毎日15分~30分くらい何年も続けると、それなりに理解が深まり、まったく無知なところから偉そうに語るぐらいの知識は身に付いたようです。

崩壊について何か根拠があるわけではありませんが、新しいやり方で挑みますので、それ相応のリスクもあるかなぐらいに思っています。

今後の展開にワクワクしますが、同時にどれくらいのリスクがあるものかとつい考えてしまいますね。

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でら
3 years ago

ソフトバンクの企業形態は戦前の財閥やコンツェルンを世界規模で大々的に行っているようなものだと理解してよいでしょうか。すなわち孫財閥、孫コンツェルンです。戦後に財閥解体が行われて持株会社が禁止されましたが、20世紀末期に再び解禁されて復活した持株会社の最大の成功例といって差し支えないでしょう。
政治との関わりが深いところも戦前のコンツェルンにそっくりです。

戦前でいうと、安田善次郎が似たような存在ではないでしょうか。

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松本
3 years ago

私もSoftbank記事を楽しみにしてますよ。シンさんが惚れた会社をとことん調べ尽くす所に感動します。投資で儲けるにはここまでするんだと勉強させて頂いてます。ウォンテッドリーも人間模様をどうやって調べたのと思います。一寸いじれば企業小説が書けそうですね。

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ナマケモノ
3 years ago

>それでも、私は予測します。
この姿勢、尊敬します。もしも当たらなくても、曖昧予測や後出しするより、よっぽど潔いです。恥をかくリスクを負って、具体予測や宣言をしていった方が、楽しく生きられる気がしますね。

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松本
3 years ago

社長にまで会うとは恐れ入ります。私の投資行動は日経の小舟に浮かんで上に下に揺られております。メンタルは強くなるというよりも、慣れてきたという感じです。経済記事は本当に為になるので、若い方程興味を持って読まれれば、中高年になった時にシンさんのブログの素晴らしさに気付けると思います。

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どなるど
3 years ago

ソフトバンク記事 楽しみにしております。毎回発見があり、勉強になります。
ありがとうございます。

とあるプロジェクトでSBと一緒に仕事させていただく機会がありました。
そこで、新卒で入った子と話してたんですがSBの入社式の時には孫さんの自伝本が配られると聞いて
あまり、良い印象をもっていませんでした。

しかし、シンさんがわかりやすく記事にしてくださったおかげで、孫さんの夢想を知り、
印象が変わりました。

ありがとうございます。

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どなるど
Reply to  シン
3 years ago

オーナー企業はそういう毛あると思います。楽天は新卒でうけたことあります。三木谷さんの本も読んだことがあります。その中で、これからは(目にみえない)第6の大陸で戦う必要がある。その大陸では英語とITが必要と書いてました。

良いこと書いてるなと思っていましたが、シンさんの記事にあるとおり先が見えている感がします。株価も先月に1000円を超えた後に700円代に落ちてます。携帯電話事業参入を冷ややかに見られているのですね。
英語公用語化のときも思ったのですが、ECで大成功したのに、なぜ足元を固めないのでしょうか。私のような凡人にはわかりません。孫さんみたいな壮大なテーマがあるのでしょうか。どちらにせよ、シュリンクしている日本のマーケットで携帯事業は悪手だと思います。

かてて加えて、回線はコモディティしているので安さ勝負のレッドオーシャンです。今こそ上にのせるサービス勝負で、ここは楽天の得意とするところなのに、リソース配分をミステイクしていると思いました。

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